ジェシカおばさんの事件簿、シーズン2第4話から第6話のあらすじと感想です。
第4話 学園に死の影が
大学の名誉学位を授賞しスピーチをするためにクレンショーにやって来たジェシカは、友達のヘンリーとベリル夫妻に出迎えてもらいます。
学部長のジョスリン・レアードがちょっとしたパーティーを開くというので、ジェシカも喜んで出席。
ジョスリンは自宅でパーティーの準備中ですが、トラブルが起きそうな雰囲気ですね。
ロン・マーシー教授とジョスリンはただならぬ関係のようです。
こんな時に限ってジョスリンの娘ダフニが恋人を連れて帰ってきます。
ダフニは自由奔放で恋愛小説を書いていて、ロンは彼女の本を講義で取り上げたこともあります。
パーティーが始まり、ジェシカはジョスリンの家具や彼女が書いた本をほめてパーティーも和やかな雰囲気です。
突然、外から女性の悲鳴が聞こえて来て、ダフニがニックとプールではしゃいでいました。
2人はパーティーに乱入します。
こんな状況でもジェシカは落ち着いて、ダフニと会話を楽しんでいます。
ニックはロンの妻トリッシュにちょっかいを出そうとしてロンが怒り、ニックを殴ってしまいます。
ダフニがニックをなだめてパーティーから帰ろうとし、帰り際にコートの前を広げて自慢の体を見せてから去って行きます。
パーティーは想像した以上にトラブルばかりで、ジョスリンは大変だったでしょうね。
翌朝、ジェシカはランニングに出て、工事現場で死体を発見し被害者はニックでした。
地元警察の署長グリフィンがやって来ますが、殺人の捜査経験は皆無です。
ジェシカは建物の2階を調べていて、事故や自殺ではなくニックは何者かに殺されたと告げます。
工事現場なのにニックの靴の底は汚れていないので、別の場所で殺されて犯人が死体を運んできたと推理しています。
グリフィン署長は初めての殺人の捜査で勝手がわからないところに、プロフェッショナルなジェシカがいてラッキーでしたね。
ジェシカも署長から頼み込まれこんな状況ですから、手伝わないわけにいきません。
一番怪しいのは恋人のダフニですが、ニックを殴ったロンも何か秘密を抱えていそうですね。
状況が一転二転としますが、最後の最後にジェシカは真相にたどり着きます。
名誉学位の授賞式前でジェシカはガウンとキャップ姿で自転車で走り回り、いつものように華麗に事件を解決します。
一番お気に入りだったのは、ジェシカと駅員さんとのちょっとしたやり取りです。
さすがのジェシカもげんなりして、妥協していました。
キャスト
ジェシカ・フレッチャー – アンジェラ・ランズベリー
ジョスリン・レアード学部長 – ポリー・バーゲン
ダフニ・クローバー – メアリー・ケイト・マクギーハン
ニック・フルトン – モーガン・スティーヴンス
ロン・マーサー – ジェームズ・ストリウス
アルジャー・ケニオン – ロディ・マクドウォール
トリッシュ・マーサー – ダーリーン・カー
ジェームス・グリフィン署長 – ジャック・キホー
ベリル・ヘイワード – ジューン・ロックハート
ヘンリー・ヘイワード – ジョン・バーノン
作品データ
原題:School for Scandal
放送日:1985/10/20
監督:アーサー・アラン・シーデルマン
脚本:ロバート・E・スワンソン
第5話 もう一度別れの歌を
舞台はロンドンの劇場で、ジェシカの従妹エマ・マギールが素敵な歌を披露し、観客も一緒に歌って盛り上がっています。
エマ役はジェシカ役のアンジェラ・ランズベリーが一人二役を演じていて、歌も素晴らしかったですね。
舞台出演者や関係者はクセのある人が多くて、何だかもめています。
ジェシカは従妹のエマ・マギールの弁護士アーネスト・フィールディングから電話がかかってきて、エマが車の事故で亡くなったと知ります。
従妹のためにジェシカはすぐロンドンへと向かいます。
ロンドンに到着してすぐに接触して来たのはアーネストではなくダニー・ブリッグス。
エマとアーチー・ウィームズがロンドンの劇場を共同経営していて、エマはその権利をジェシカに残したみたいですね。
さっそくダニーはジェシカに劇場を売ってほしいと頼みに来ました。
エマが亡くなってすぐだしジェシカはイギリスにやって来たばかりですし、劇場の話など聞かされていないからちょっと戸惑った様子に見えます。
従妹が死んだばかりなのにビジネス話をするダニーを良く思っていないですね。
空港に迎えに来てくれたアーネストとジェシカは会うことができて、彼の車に乗り込むと…。
死んだはずのエマが乗っていました。
ジェシカもビックリですが、エマが自分を死んだことにしたのにはワケがありました。
エマは劇場を売るという話が出てから、三度も命を狙われたんだそうです。
怖くなったエマや死んだことにして、ジェシカに真相を探ってほしいと頼みます。
こんな形で、ジェシカは殺人未遂事件を捜査することになりました。
まずはロンドン警視庁に行って融通を利かせてもらえそうな知り合いのカイル警部を訪ねますが、残念なことに休暇中でした。
そこで、クリミンズ警部に事情を話して協力してもらうことになります。
ジェシカはエマの葬儀に参列します。
エマの友人は関係者はジェシカがあまりにもエマにそっくりなので驚いていました。
ジェシカはそれとなくエマの事故のことについてみんなに聞きますが、あまり詳しい情報は得られません。
ジェシカとクリミンズ警部はエマのアパートに行くと、目の前で人がはねられるのを目撃してしまいます。
エマだと思って駆け寄りますが別人で、エマのコートを着た付き人のブリジッドでした。
ブリジットが狙われたのではなく、彼女はエマと間違えられて殺されたのではないでしょうか。
今回は殺人は起きずにエマの命を狙う人をジェシカがあぶり出すというストーリーかと思ったら、やはり人が死んでしまいました。
ジェシカメインでエマはあまり出て来ませんが冒頭のエマの歌だけでも見所だし、いつものジェシカとエマとの違いを探すのも楽しいですね。
キャスト
ジェシカ・フレッチャー – アンジェラ・ランズベリー
エマ・マギール – アンジェラ・ランズベリー
バイオレット・ウィームズ – サラ・ダグラス
キティ・トランブル – オリヴィア・ハッセー
ロジャー・クリミンズ警部 – バリー・インガム
ブリジッド・オハラ – グリニス・ジョーンズ
オリバー・トランブル – パトリック・マクニー
ダニー・ブリッグス – グレゴリー・ポール・マーティン
アーネスト・フィールディング – クリストファー・タボリ
アーチー・ウィームズ – ケネス・ダンズィガー
作品データ
原題:Sing a Song of Murder
放送日:1985/10/27
監督:ジョン・リュウェリン・モクシー
脚本:ピーター・S・フィッシャー
第6話 わが心のオルゴール
フランチェスカ・ロッジの前夫ロスは事故で死亡し、今はスコットと結婚しています。
彼女は物音を聞いて通報しハサミを持ってクローゼットに隠れていると、スコットが帰って来てもう少しで襲われるところでした。
今回はオカルト系のホラーな展開なのでしょうか?
フランチェスカはロスの亡霊に悩まされおかしくなっていて、精神科に入院中です。
友達フランチェスカを励ますため、ジェシカはシンシナティの彼女がいる病院へとやって来ます。
スコットかシェリルが彼女のためにジェシカを呼んだのでしょうね。
フランチェスカがロスの幽霊がいると思い込んで幻覚を見ているのか、それとも何か事件性があるのでしょうか?
病室には娘のシェリルが付き添っていて、2人ともジェシカを歓迎してくれます。
フランチェスカも落ち着いたので、ドクターの許しが出て帰宅します。
ジェシカはロスと彼女との思い出のオルゴールに気づいておしゃべりしようとしますが、フランチェスカはオルゴールをしまってしまいます。
ここのところ彼女が経験しているオカルトチックな現象はオルゴールから始まっているので、いくら大切な品でも見たくないのでしょう。
スコットはどうやら誠実な夫ではなく秘書と深い関係にあり、キスしているところを庭師に見られますが2人は気づいていません。
シカゴへ仕事で行くことになっているスコットはみんなで乾杯しようとお酒を作りますが、ジェシカは断ります。
シェリルがお酒をこぼしてしまい、自分で別の物を作って飲みます。
スコットは出かけフランチェスカ宛にロスから電話がかかって来て、彼女は気絶してしまいます。
ジェシカは「いたずらはよせ」と電話の主に文句を言います。
その頃、スコットは車で空港へ向かう途中でしたが、事故で死亡してしまいます。
ボダイン保安官がやって来てシェリルとジェシカにスコットの死を知らせます。
フランチェスカは上で休んでいたのですがまたオルゴールが鳴り、鳥かごのカナリアが死んでいて悲鳴を上げてしまいます。
ジェシカは彼女の元へ駆けつけて自分の部屋へ連れて行き、メイドのマーガレットにカナリアを見て来てもらいます。
なぜか、カナリアは鳥かごの中で元気そうにしていました。
もちろん、スコットの死は単なる事故ではなく殺人だとわかり、ジェシカが真相を探り始めます。
オルゴールの謎や死んだカナリアの謎、幽霊の正体など、ジェシカが見事に全て解き明かしてくれます。
キャスト
ジェシカ・フレッチャー – アンジェラ・ランズベリー
フランチェスカ・ロッジ – アン・ブライス
スコット・ロッジ – ベン・マーフィー
シェリル・ロッジ – ステイシー・ネルキン
ビクター・マーチ – スティーヴン・キーツ
カール – ウィングズ・ハウサー
ボダイン保安官 – マーティン・ミルナー
マーガレット – エスター・ローレ
ブルック・デボン – ジャネット・ドメイ
作品データ
原題:Reflections of the Mind
放送日:1985/11/3
監督:セイモア・ロビー
脚本:ロバート・E・スワンソン
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