アガサ・クリスティー ミス・マープル 1×4 予告殺人

アガサ・クリスティーミス・マープルシーズン1第4話 アガサ・クリスティー ミス・マープル

アガサ・クリスティー ミス・マープル、シーズン1第4話「予告殺人」のあらすじと感想です。
“金曜日の夜7時30分にチッピング・クレグホーンで殺人が起きる”という広告が地方新聞に載ります。予定の時間になり電気が消え、見知らぬ男が銃で撃たれ死亡していました。

あらすじ

チッピング・クレグホーンの新聞にリトル・パドックスで殺人が起きるという広告が載る。
リトル・パドックスの女主人レティシアを始め、この家の住人は何も知らない。

村の住民達は興味津々で、殺人予告の時間に合わせ次々とリトル・パドックスに詰めかける。
パーティーを開くと思っている人、殺人ゲームが始まると思っている人など、みんな何が起きるのかワクワクしていた。

殺人予告の時間になると電気が消えて、強盗がやって来て銃声が聞こえる。
電気が点くと弾がレティシアの耳をかすめたらしく血が流れていた。
そして、銃で撃たれた見知らぬ男が床に倒れて死んでいて、銃は男の傍らに落ちていた。

男はルディ・シャーツという名で、ロイヤル・スパ・ホテルの従業員として働いていた。
同じホテルにミス・マープルは1週間ほど滞在していて、事件のことは新聞で知っている。

ルディの事件の担当はクラドック警部。
ホテルで警部が聞き込みを行っているとルディに騙された女性として、マープルが紹介される。

ルディは小切手詐欺を行っていて、マープルの小切手に細工をして小銭稼ぎをしようとしていたが、マープルが見抜き失敗に終わる。
クラドック警部は老人の戯言として軽く扱ってしまう。

そんなクラドックにマープルは、シャーツの恋人から話を聞けばとアドバイスする。

ミス・マープルはタクシーでチッピング・クレグホーンに行き、知り合いのエイミーのお宅にしばらく泊めてもらうことに。
マープルは着いて早々、色んな所で事件についての話を聞き、クラドック警部に自分の考えを話す。

何者かがシャーツを金で雇って新聞広告を出させ、当日、シャーツの後ろから彼を撃った。

やがて、第2、第3の事件が起きる。

雑感

冒頭のマープルさんが入っていた箱は何でしょうか?
きっと、この時代のサウナ的な物だとは思いますが…。

登場シーンがあまりにもインパクトがありすぎて、ちょっと笑ってしまいました。

ストーリーは今っぽいエッセンスを取り入れていて、すんなり見れて楽しかったです。

クラドック警部はホテルでマープルさんに会った時は迷惑そうにしていたけど、アドバイスに従ってシャーツの恋人から話を聞いていたみたいです。

チッピング・クレグホーンで2回目に会った時にはやや信用しかけていました。
シャーツが殺された謎をすぐに解いて理路整然と説明するし、警部はこの時点でマープルさんはデキる探偵だと見抜いたんでしょう。

序盤からマープルさんと協力しつつもマープルさんの意図通り動かされていて、彼女の部下という感じでしたね。

レディシアはポワロシリーズのオリヴァ夫人のイメージが強かったけど、さすがは女優さん!
すぐにレティシア・ブラックロックに見えてきました。

マープルさんの推理状況もユニークで良かったです。
自分で線に水を垂らしランプが消えたトリックをひらめく所など、彼女の能力の高さが際立っていました。
エイミーとヒンチクリフは下でブレーカーが落ちたと大騒ぎしていて、大迷惑でしたけどね。

イースターブルック大佐からシャーツ役を頼まれたマープルさん。
乱暴にドアを開けて入って来て倒れてくれと頼まれ、マープルさんは「この私がお転婆娘に見えるかしら」と返したのには笑いました。

ユーモアが効いた切り返しだしマープルさんの言う通りですね。

事件の大元でもある10年前のランダル・ゲドラー氏のニュースから始まってゲドラー夫人の死で締めくくったのは、ドラマチックだし余韻に浸れるし、個人的には好みです。

キャスト

■ ミス・ジェーン・マープル – ジェラルディン・マクイーワン
ルディ・シャーツに騙されそうになったこともあり、リトル・パドックスの事件を調べ始める。
ミッチーの肉が盗まれた話やドラのランプの話など、些細な手がかりも逃さない。

■ エドムンド・スウェッテナム – クリスチャン・コールソン
スウェッテナム夫人の息子。
母親がイースターブルック大佐と親しくするのが気に入らない。

■ シェイディ・スウェッテナム – シェリー・ルンギ
イースターブルック大佐と親しい。
ある日突然、大佐から別れようと言われ、ショックを受ける。

■ アーチー・イースターブルック大佐 – ロバート・パフ
退役軍人で、酒のトラブルを抱えている。
殺人に自分の銃が使われ、少し怯えている。

■ フィリッパ・ヘイムズ – キーリー・ホーズ
リトル・パドックスに下宿している未亡人。
夫が戦死し、小さな子供を1人で育てている。

■ レティシア・ブラックロック – ゾーイ・ワナメイカー
リトル・パドックスの当主。
事件で弾が耳をかすめて怪我をする。

■ エイミー・マーガトロイド – クレア・スキナー
母親がマープルと友達で、彼女を家に泊める。
事件の夜、扉の影にいて何かを見ている可能性あり。

■ リジー・ヒンチクリフ – フランシス・バーバー
エイミーの恋人で一緒に住んでいる。

■ ドラ・バンナー – エレイン・ペイジ
レティシアの幼なじみで、リトル・パドックスの住人。

■ パトリック・シモンズ – マシュー・グッド
レティシアのはとこで、リトル・パドックスの住人。

■ ジュリア・シモンズ – シエンナ・ギロリー
レティシアのはとこで、リトル・パドックスの住人。

■ ミッチー・コシンスキ – キャサリン・テイト
リトル・パドックスのメイド。

■ ルディ・シャーツ – クリスチャン・パダースン
スイス人の強盗。
リトル・パドックスで殺される。

■ クラドック警部 – アレキサンダー・アームストロング
殺人事件の担当警部。
最初こそミス・マープルを軽視するが、協力して事件を解決していく。

■ ロウランドスン – リチャード・ディクソン
ロイヤル・スパ・ホテルの支配人。
クラドック警部に知っていることを話す。

■ マーナ・ハリス – ニコル・ルイス
ホテルのウェイトレスで、ルディの恋人。

■ フレッシャー巡査部長 – ジェラード・ホラン
クラドック警部と共に事件を捜査する。

■ マックルランド看護師 – レズリー・ニコル
ベル・ゲドラーの看護を担当。

■ ベル・ゲドラー – ヴァージニア・マッケンナ
ランドール・ゲドラーの妻で、病に臥せっている。

作品データ

原題:A Murder Is Announced
放送日:2005/1/2
監督:ジョン・ストリックランド
脚本:スチュワート・ハーコート

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