アガサ・クリスティー ミス・マープル 2×2 動く指

アガサ・クリスティーミス・マープルシーズン2第2話 アガサ・クリスティー ミス・マープル

アガサ・クリスティー ミス・マープル、シーズン2第2話「動く指」のあらすじと感想です。
リムストック村に療養にやって来たバートン兄妹。この村では誹謗中傷の手紙が送られていて、兄妹も巻き込まれてしまいます。

あらすじ

バイク事故で怪我をしたジェリー・バートンは静養するため、妹のジョアナと共に田舎の村リムストックへやって来る。
村に来た早々、美しい家庭教師エルシーに一目ぼれする。

この村では何者かが出した誹謗中傷の手紙がほとんどの住民の所へ届いていた。
最近、アップルトン大佐が銃で自殺し、噂では例の手紙が原因ではないかと噂されている。

ミス・マープルはアップルトン大佐の葬儀に参列し、友人モードの家にしばらく泊まることに。

ジェリーとジョアナは町の人々に歓迎され、お茶や食事に呼ばれる。
ジェリーとジョアナはシミントン家の食事に招かれ、シミントン夫人は誰よりも噂話が好きで毒舌家だった。

シミントン夫人の娘で年頃のミーガンは変わり者だと村人達から嫌われていたが、ジェリーとジョアナはフランクに接する。
ある日、弁護士のシミントン氏が帰宅して部屋に行くと、妻のモナが死亡していた。

町中で出回っている手紙が部屋の暖炉の中にあり、「もう無理…」という遺書と思われる破れたメモが残され、夫人は毒を自ら飲んで自殺。

ジェリーはシミントン家へ行き、ミーガンにしばらく家に泊まりに来ないかと誘う。
ミーガンは数日ほどバートン兄妹と過ごして家へ戻る。

ある雨の夜、ずぶ濡れになったミーガンがやって来てジェリーは一緒にシミントン家へ行き、メイド、アグネスが殺されているのを発見する。

雑感

ジェリー視点で物語が進行していき、所々でマープルさんの観察眼が光っていました。
最後の謎解きはやや急いだ感もあったけど、大がかりな罠を仕掛けて見事に事件を解決した手腕はさすがですね。

建物や風景、登場人物のファッションなどが豪華な反面、バイクや車の運転シーンが合成というのは何だか不釣り合いな感じ。
クラシックな感じを出したかったのでしょうが、逆にチープに感じてしまいました。

リムストックは静かな田舎の村という設定だったけど、割と発展した住宅街というイメージです。
ジェリーが静養するにはちょっとにぎやかすぎだったけど、順調に回復してよかったです。

いつもにも増して、女性陣が一段と華やかでした。
いかにも都会からやって来たという風貌のジョアナはとっても洗練されていたし、車もカッコ良かったです。

外見はいかにもロンドンっ子(多分)って感じだけど、意外と面倒見が良くて優しいですね。
ジェリーが自殺しようとしていたのも知っていて怒っていたし、心から兄を愛しているのが伝わってきました。

家庭教師のホランドさんはとてもセクシーで、ジェリーが一目ぼれしてしまうのもわかります。
プロポーション抜群、露出度高めで柄も派手めのワンピースがとてもお似合いでした。

ミーガンは母親や村の住民達に嫌われているという設定だったけど、愛らしいし明るくて活発だったし、普段の恰好でもモテそうです。

ドレスアップして大変身したミーガンは可憐で素敵だったし、セクシーな大人系のホランドさん、清楚系のミーガンと対比が効いていたように思います。

ジェリーも意外と観察眼があって、ジョアナのメモで何かが引っかかったり、切り取られた本のページ、封筒のタイプミスなど、手がかりを見つけていました。
マープルさんほど推理力がないせいか、結論にはなかなか結び付きませんでしたね。

パイさんや司祭、司祭の奥さんなど、登場人物それぞれに癖があり、キャラが魅力的でした。

キャスト

■ ミス・ジェーン・マープル – ジェラルディン・マクイーワン
知人のアップルトン大佐の葬儀に参列する。
ジェリーに事件のヒントやアドバイスを与える。

■ ジェリー・バートン – ジェームズ・ダーシー
静養のためリムストックにやって来た青年。
事件に興味を持ち、破られた本や電話のメモなど手がかりを得る。

■ ケイレブ・デイン・カルスロップ – ケン・ラッセル
リムストックの司祭。
妻曰く、頭が良すぎて偉くなれなかった。

■ モード・デイン・カルスロップ – フランシス・デ・ラ・トゥーア
司祭の妻。
マープルは彼女の家に泊まっている。

■ エミリー・バートン – セルマ・バーロウ
ジェリーとジョアナに家を貸した家主。
後に破られた本が見つかり、犯人だと疑われる。

■ エメ・グリフィス – ジェシカ・ハインズ
オーエンの妹。
バートン家に泊まっていたミーガンに家へ戻るよう伝える。

■ オーエン・グリフィス – ショーン・パートウィー
医師で、ジェリーの診察をしている。
ジョアナに好意を持つが、彼女にその気はあまりない。

■ モナ・シミントン – イモジェン・スタッブス
弁護士リチャードの妻で、ミーガンの母。
中傷の手紙を受け取り、ショックで自殺する。

■ リチャード・シミントン – ハリー・エンフィールド
モナの夫、ミーガンの継父で、他に2人の子供がいる弁護士。
妻が自殺した時には家を留守にしていた。

■ エルジー・ホーランド – ケリー・ブルック
シミントン家の美しい家庭教師。
ジェリーが一目ぼれする。

■ カーデュー・パイ – ジョン・セッションズ
教会のオルガン奏者。
時々オネエ言葉を使い、女性の化粧品や服などに詳しい。

■ パトリッジ – ロザリンド・ナイト
バートン家のメイド。

■ ジョアナ・バートン – エミリア・フォックス
ジェリーの妹で、一緒にリムストックにやって来る。
兄が自殺しようとしていたことを知っていて、心配している。

■ アグネス – エレン・キャプロン
シミントン家のメイド、遺体で発見される。

■ ミーガン・ハンター – タルラ・ライリー
モナ・シミントンの娘。
変わり者として住民達には嫌われているが、バートン兄妹とは仲が良い。

■ グリンチ – アンジェラ・カラン
シミントン弁護士事務所の従業員。

■ グレイブス警部補 – キース・アレン
リムストックの自殺や殺人を捜査する。
犯人がタイプライターを使いにやって来ると踏んで、婦人会館で張り込みを行う。

作品データ

原題:The Moving Finger
放送日:2006/2/12
監督:トム・シャンクランド
脚本:ケヴィン・エリオット

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