第29話 こんがらかった、とんがらかった
あらすじ・感想
タバサは願術が使えるようになり、ダーリンが出社しようとすると部屋に魔法で呼んでしまう。今日は午後からダーリンの両親が来ることになっていて、タバサの魔法を隠すためにダーリンも特別にサマンサに魔法を許可して、タバサの魔法がバレないようにカバーしてくれと頼む。
ちょうどエンドラがタバサに会いに来たので、サマンサは事情を説明してママにも応援を頼むことに。ダーリンの両親が到着し、フィリスはエンドラがいるのを見て心配しているようだ。
ダーリンから電話が入り、サマンサとのやり取りを聞いていて、2人の間が上手く行っていないと誤解したらしい。しかも、その原因がエンドラにあると指摘し、サマンサがフィリスに追求され、娘が姑にいびられていると思ってしまう。
エンドラはスティーブンス家を後にして、サマンサが心の中で流した涙がダーリンに降り注ぐよう魔法をかけてしまう。会社にいたダーリンは急に自分の頭の上だけ雨が降り始め、帰宅するとタバサの魔法で子供部屋に飛ばされてしまう。
久々にダーリンの両親の訪問でしたが、いつもエンドラとフィリスが衝突して、やっかいなことになってしまいますね。
強気なエンドラはチクチクフィリスを責めるし、そんなエンドラが家庭不和の原因だとフィリスが思い込んでしまいました。
ある意味、当たらずと雖も遠からずとは言えますが…。
ダーリンも自分だけ雨に降られてずぶぬれになるし、パパが恋しいタバサの魔法の餌食になって、子供部屋に飛ばされたりと、今回もひどい目にあってしまいました。
タバサは悪気があってしていることじゃないから、怒るに怒れなくて困ってしまいますね。
フィリスをごまかすために大げさな芝居でエンドラにまでキスをして、電話では家から追い出せとすごい剣幕だったのに正反対で笑えました。
ゲスト
ベティ – ヘザー・ウッドラフ
DATA
原題:It’s Wishcraft
放送日:1967/3/30
監督:ポール・デイヴィス
脚本:ジェームス・S・ヘナーソン
第30話 努力して失敗する方法
あらすじ・感想
エンドラはダーリンが甲斐性なしだと思い込んで、顧客がダーリンのことを気に入るように魔法をかけてしまう。ダーリンはお得意様のウィルカーソンさんの広告宣伝案を作るが、ウィルカーソンさんはラリーの仕事仲間だからと担当を譲ることに。
ウィルカーソンはダーリンをいたく気に入り、めったに外に出ない社長のマダム・マルシュカを連れて来ると約束する。仕事が大成功してサマンサに報告するがママが現れて、仕事が上手くいったのはママの魔法のせいだったとわかってショックを受ける。
翌日、オフィスにマダム・マルシュカがやって来るが、ダーリンはまたエンドラの悪ふざけだと思い込んで、マダムを追い返してしまう。帰宅してママに文句を言うが、サマンサもママをかばって何もしていないとのこと。
本物のマダム・マルシュカだと気づいて謝りに行くが、マダムは怒り心頭でダーリンの広告宣伝案を投げ捨ててしまう。その様子をこっそりのぞいていたサマンサは、魔法でダーリンの窮地を救うことに。
エンドラはオーブン掃除なんかしている娘を見るのは忍びなくて、ダーリンを出世させて娘に楽をさせてやりたいという親心から、つい魔法を使ってしまったのでしょう。
自分の成功は自力でつかみたいと思っているダーリンですから、怒ってしまうのは当たり前ですね。
1回魔法のせいで仕事が上手くいってしまったことから、疑心暗鬼になってマダム・マルシュカを追い出してしまったのはまずかったです。
産業スパイだなんてダーリンもまた突飛なことを思いついたものですね。
ダーリンは魔法なしで解決したかったのでしょうが、ちょこっとサマンサが魔法を使って後は実力で勝ち取った成功です。
コートを2枚着て出て行こうとしていた矢先でしたが、予想外の成功で怒るに怒れなくなってしまいましたね。
最後の電気のコンセントを抜いた魔法チックなオチも素敵でした。
ゲスト
アーク・ウィルカーソン – ヘンリー・ベックマン
マダム・マルシュカ – リサ・カーク
DATA
原題:How to Fail in Business with All Kinds of Help
放送日:1967/4/6
監督:リチャード・キノン
脚本:ロン・フリードマン
第31話 よけいなことしたもんだ
あらすじ・感想
ラリーが旅行に行っているためダーリンは家でのんびりコーヒーを飲んでいると、クララおばさんがやって来る。おばさんは新聞が欲しいと自分で魔法で出すが、明日の新聞だった。
そこには、ラリーが旅先で足を骨折したと載っていて、ダーリンはサマンサに頼んでラリーを怪我から救うことに。ラリーはルイーズと二度目のハネムーンに出かけ、行き先を誰にも告げていない。
サマンサの魔法で滞在先のホテルを突き止めて、ダーリンと2人で到着する。ラリーとルイーズがバトミントンをしようとしていると、ダーリンとサマンサは偶然を装って現れ、ラリーはちょっと不機嫌に。
ラリーがシャトルを打ち返そうとすると、後ろにあったベンチに足を引っ掛けそうになり、サマンサが魔法でベンチを消してすぐに元に戻す。今度は2人がプールに行くと言うので、ダーリン達もくっ付いて行くことに。
ラリーが床の水で転びそうになり、サマンサは魔法でラリーを一回転させて、見事に回避。2人が部屋に戻ると今度は部屋の外から2人を見張り、さすがにラリーもルイーズも邪魔ばかりされて、ダーリンとサマンサに腹を立ててしまう。
ラリーが足を骨折しないようにという親切心からでしたが、2人に厄介者扱いされてダーリンもサマンサも散々でした。
どこに行ってもダーリンとサマンサが現れたのでは、ロマンチックな旅行なんてできないですよね。
部屋の外からのぞかれているのも不気味ですし、ダーリンは仕事の合間を縫ってラリーの見張りとは恐れ入りました。
これだけ苦労してラリーに怪我をさせまいとしていたのに、クララおばさんが出した新聞が未来の出来事でなくて、10年前のものだったというオチが最高でした。
この始末をどう付けるのかと思ったら、ずい分大胆な魔法をサマンサも使ったものです。
サマンサの魔法があれば、着替えや荷物を持たずに旅行に行けて便利ですね。
移動も一瞬だし着替えも色んな服が着られますし、面倒な旅行が楽チンになっていいことばかりでうらやましいです。
DATA
原題:Bewitched, Bothered, and Infuriated
放送日:1967/4/13
監督:R・ロバート・ローゼンバウム
脚本:ハワード・リーズ
第32話 カエルにかえる
あらすじ・感想
サマンサはベビーカーにタバサを乗せて公園をお散歩中に、変な男から「おねえちゃん」と声をかけられる。相手はサマンサが魔女だと知っているらしく、しつこく付きまとうのでつい魔法で噴水に投げ入れてしまった。
サマンサが帰宅すると裏口から公園で出会った男ファーガスが入り込んでいて、よくよく事情を聞いてみると元はカエルだったとのこと。魔女に呪いかけられ人間に変えられ元のカエルに戻りたいと頼まれるが、他の魔女がかけた呪いは解けないと断ろうとする。
ファーガスも食い下がり、元に戻してくれないなら近所中に魔女だとバラすと脅してきた。そんな中、ダーリンがお得意様のサンダースさんを連れて帰宅し、ラリーとルイーズもやって来る。ファーガスはカエルを研究している教授だとみんなに紹介。
キッチンでサマンサがダーリンに事情を説明している間、ファーガスはカエルの話をみんなに力説していた。サマンサはカエルの話から話題を変えようと必死になるが、ファーガスも負けじとカエルの戦争の話などを持ち出してきて収拾がつかなくなり、隙を見てサマンサが魔法でファーガスをまたもや噴水に送り返してしまう。
おとぎ話をベースにした面白いエピソードでした。
ファーガスがポッケに入れて持ち歩いていたカエルが彼女のフィービーで、彼女のためにカエルに戻りたいなんてとてもロマンチックです。
人間の暮らしがどんなに楽しくても、愛するフィービーが一緒じゃないと幸せじゃなかったのでしょう。
サマンサが人間に変えたフィービーはとてもエキゾチックな美人だったけど、ファーガスはやっぱりカエルのフィービーじゃないとダメみたいでした。
ファーガスに下手くそ呼ばわりされたのにサマンサは2人の願いを聞き入れてあげて、心が広くて優しいのは昔からずっと変わらないですね。
ゲスト
フィービー – コニー・カマチョ
サンダース氏 – ダン・トービン
ファーガス・F・フィングルホフ – ジョン・フィードラー
DATA
原題:Nobody but a Frog Knows How to Live
放送日:1967/4/27
監督:リチャード・キノン
脚本:ルース・ブルックス・フリッペン
第33話 奇跡でもうけろ
あらすじ・感想
ダーリンが風邪で寝込んでいて、サマンサが買い物に行っている間ママがタバサの面倒を見ていた。ママはダーリンを早く治そうと魔法界の医者ボンベイ博士を呼び出してしまう。
何も知らないダーリンは医者が往診に来ただけだと思っていて、ボンベイが調合した薬を飲むと、たちどころに風邪が治ってしまった。同じく風邪を引いたラリーが見舞いにやって来てダーリンが薬を与えると、同じく風邪がすぐに治ってしまう。
ラリーとダーリンで薬を売り出そうとボンベイ博士を口説くが、金には全く興味なし。しかし、薬の容器に顔と名前を載せると説得し、販売許可を得るのに成功する。
製薬会社のホーンベックにも薬を飲ませると、すっかり風邪が治ってしまい、薬でひと財産築けると大乗り気だった。そんな中サマンサが帰って来て、ダーリンに事情を打ち明けると薬の副作用で声が高くなってしまう。
サマンサは急いでボンベイから声を低くする薬をもらってダーリンに飲ませるが、声が低くなりすぎて何を言っているのかわからなくなってしまった。やがて、ラリーもホーンベックもダーリンと同じく、声が高くなってひと騒動に。
ドクター・ボンベイ初登場のエピソードで、初の患者はダーリンだったんですね。
プライベートを楽しんでいる時に限って呼び出されて、変な格好でやって来る、というキャラは初回からでした。
エンドラは早くダーリンの風邪が治ればいいと、親切心からドクター・ボンベイを呼んだのでしょうが、とんだ騒動になってしまいました。
まさか、風邪がすぐに治る薬をダーリンやラリーが売り出そうとするなんて、夢にも思わなかったでしょう。
ドクター・ボンベイも魔法界の医者なのについ名声を手に入れたくて、販売権を売るなんて医者らしからぬことをしたものですね。
ラリーも欲をかきすぎて大もうけできると色んなものを買おうとしていたのに残念でした。
唯一得をしたのがクライアントのホーンベックさんで、髪の毛がフサフサになって大喜びしていました。
ゲスト
ホーンベック氏 – ミルトン・フローム
DATA
原題:There’s Gold in Them Thar Pills
放送日:1967/5/4
監督:R・ロバート・ローゼンバウム
脚本:ポール・ウェイン、エド・ジュリスト
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