BONES/ボーンズ、シーズン1第19話、20話のあらすじと感想です。
休暇中のブレナンが事件の当事者になってしまう19話は、何となくミステリアスな展開です。
20話はFBI副長官の娘の病気から、意外な展開へ。
第19話 消えた記憶
休暇中のブレナンはニューオリンズに来ている。臨時に設置した死体安置所でドイルとレジェールを手伝って、ハリケーン・カトリーナの身元不明遺体の鑑定中。
あらすじ
361号の遺体のレントゲン写真をラボに送る。361号ののどに何か詰っていると見せられ、助手のサムがブードゥーに使うものだと話していた。
気がついたブレナンはバスルームで血だらけになっていて怪我までしていて、1日分の記憶が丸ごと失われていた。片側の耳のピアスが引きちぎられていて、ピアスは母の形見だったとブレナンはつぶやく。
ブースが飛んできてブレナンの看護をすることになり、まずは腹ごしらえしにレストランに行くと、記憶を失った日の夜、サムと食事に来ていたことが判明する。
ラボでは361号のレントゲン写真から死因の割り出しを行っている。被害者は40代男性で頭蓋骨には銃で撃たれたような穴があり、骨盤が粉砕骨折していて殺人だと断定する。サムは食事をしながらブレナンに361号ののどにあったのは黒魔術に使われる根っこで、セクトルージュという悪の司祭が魂を黙らせる魔術をかけたと説明したとのこと。
根っこを売っている店を教えてもらって購入者のリストをもらうと、レジェールの名があった。ブースとブレナンは彼の家に行くが留守で、奥へ進むと無残な状態でレジェールの死体が発見。ブースは床に落ちていたブレナンのピアスをこっそり拾ってポケットへ入れる。
雑感
休暇が休暇じゃないブレナンはニューオリンズでとんだ事件に巻き込まれてしまいました。
しかも、ブードゥー絡みのややこしい事件でしたが、広い視野を持ったブレナンだからこそ真実にたどりつけたのでしょう。
後々ブースやブレナン、スクインツ達と協力して事件を解決していく強烈キャラのキャロリンは、こんなに早くから登場していたんですね。
ほんの一瞬やって来ただけですが、存在感の大きさをしっかりアピールしていました。
ブースは今回、FBI捜査官としてではなく、ブレナンのよき理解者として彼女を助けるために行動していました。
現場にあったブレナンのピアスをこっそり隠して持ち帰ったり、それを最後に渡して幸運のお守りだ、みたいなことを言って励ましていました。
記憶がなくてしかも自分がレジェールを殺したかもしれないという不安な時だからこそ、ブースがいてくれて本当によかったと思っているはずです。
ジャックがアンジェラのことを意識しているのがわかったりと、今後の展開につながる断片があちこちに散りばめられていました。
キャスト
■ テンペランス・ブレナン – エミリー・デシャネル
ニューオリンズでハリケーンの犠牲者達の鑑定を手伝っていた。
気が付くと血の海にいて手首に怪我を負い、丸1日分の記憶がない。
■ シーリー・ブース – デヴィッド・ボレアナズ
ブレナンが怪我をしたと知り、ニューオリンズへ駆けつける。
レジェールの家でブレナンのイヤリングを見つけ、こっそりポケットに入れる。
■ ジャック・ホッジンズ – T・J・サイン
レントゲン写真のみなので、微粒子などの検査ができない。
「土か何か」と誰かが口にするたびに反論する。
■ アンジェラ・モンテネグロ – ミカエラ・コンリン
怪我をしたり逮捕されたりしているブレナンを心配している。
レントゲンだけではシミュレーションができないと、ブレナンに報告する。
■ ザック・アディ – エリック・ミレガン
361号は他殺だとブレナンに報告する。
無いものに目を向け、361号の身元を特定する。
■ キャロリン・ジュリアン – パトリシア・ベルチャ
ブースに呼ばれてニューオリンズに来た連邦検事。
逮捕されたブレナンを釈放させる。
■ ローズ・ハーディング – ミシェル・ハード
ニューオリンズの刑事。
レジェール殺害の容疑者として、ブレナンを逮捕する。
■ グレアム・レジェール – コルビー・ドナルドソン
ブレナンを食事に誘った監察医。
自宅で無残な姿で発見される。
■ マイク・ドイル – ケヴィン・ランキン
棺おけの中で女性と関係を持ったと、みんなに自慢していた監察医。
■ ジェームズ・エンブリー – ヴィクター・トグンデ
レジェールの検視を担当する監察医。
■ サム・ポッター – スコット・ローレンス
ブードゥー教を信仰する看護師。
ブレナンにブードゥーに関する知識を教える。
■ リチャード・ベノア – ジャンカルロ・エスポジート
ブードゥー・ショップの店主。
セクト・ルージュの呪いの材料を売った人物をブース達に教える。
■ ピーター・ラサール – トム・マクライスター
ブレナン達が食事に行ったレストランのシェフ。
■ ライアン・ホロウェイ – ジャド・トリヒター
怪我をしたブレナンを治療した医師。
■ エヴァ・ベノア – ノエル・トゥルー
ベノアの娘で、マイクのガールフレンド。
作品データ
原題:The Man in the Morgue
放送日:2006/4/19
監督:ジェームズ・ホイットモア・Jr
脚本:ノア・ホーリー、エリザベス・ベンジャミン
第20話 移植された悲劇
ブースとブレナン、アンジェラはFBIカレン副長官に事件の報告をしに病院へ。副長官の娘15歳のエイミーが中皮腫で入院していて副長官も娘の側にいて、最近は仕事をほとんど病院でやっていた。
あらすじ
ひと通り報告し終わりブレナンは若いのに中皮腫は珍しいと言い出し、エイミーのレントゲンを見せてくれと頼む。エイミーはスノボで1年前に骨折して骨の移植を受けていた。25歳の骨だとされていたが、レントゲンでは明らかにドナーは60歳以上の老人のもの。
エイミーの骨からサンプルを取るとやはり中皮腫にかかっていた形跡があり、60歳以上の老人のものだと断定される。手術をした医師に確認するが移植コーディネイターを当たってくれと言われ、その移植コーディネイターはバイオテックという臓器バンクから取り寄せたとのこと。
ブースとブレナンはバイオテックに乗り込むが廃墟と化していて、調べによるとバイオテックは2年前に倒産していた。副長官はFBIの仕事ではないとブースに関与しないよう言うが、ブースは病欠で休暇を取ってさらに調べ始める。
ブレナンは近くの病院に呼びかけエイミーと同じ頃に骨の移植を受けた患者達の情報を集め、骨のサンプルを取ることに。他にもエイミーと同じドナーから移植を受けて死亡している患者がいて、州をまたいだ連続殺人となり正式にFBIでの捜査が決定する。
雑感
いつもは率直なブレナンの発言は相手を怒らせてしまいますが、今回は相手がブレナンの能力などをよく知っている副長官だけあって、ブレナンの積極性から事件を解決することができました。
ブレナンは素直に科学的な知識や経験から、こんな子供が中皮腫にかかるのはおかしいという、ちょっとした疑問を副長官にぶつけたことから、事件の全貌が明るみに出ました。
ただ骨折して骨の移植をしたら、60代の病気持ちの人の骨を違法に移植されて、そのせいでガンになってしまいました。
美人さんで絵の才能にもあふれる15歳のエイミーだからこそ、悲しみもより深いものがあります。
同じアーティストとしてアンジェラがエイミーと一緒の時間をすごすことができて、エイミーも刺激になったみたいです。
エイミーの絵をデジタル化して喜ばせたり、ルーブルの電子世界にまで連れて行ってあげて、アーティスト同士としての心の触れ合いが見事に描かれていたのがよかったです。
そういえば、ちゃっかりジャックがアンジェラを励まして、君にできないことはないと言ったからこそ、エイミーの夢だったルーブルがかなったんですよね。
どんどんジャックがアンジェラへの思いを強めているようで、今後のこの2人の展開にも期待したいです。
キャスト
■ テンペランス・ブレナン – エミリー・デシャネル
エイミーのレントゲン写真を見て、骨の異変に気付く。
エイミーと同じドナーから、移植を受けた患者を救おうと奔走する。
■ シーリー・ブース – デヴィッド・ボレアナズ
副長官やエイミーの気持ちを最優先に考え、ブレナンをなだめようとする。
事件がFBIの管轄になるよう、休暇を使って事件を調べる。
■ ジャック・ホッジンズ – T・J・サイン
骨の元素を分析する機械を使い、ドナーの分析を行う。
やるせない気持ちで、落ち込むアンジェラを励ます。
■ アンジェラ・モンテネグロ – ミカエラ・コンリン
絵が上手なエイミーと親しくなり、エイミーの絵をデジタル化する。
コンピュータでルーブル美術館を再現し、エイミーを喜ばせる。
■ ザック・アディ – エリック・ミレガン
レントゲン写真や骨のサンプルなどを分析し、ブレナンをサポートする。
■ サム・カレン – ジョン・M・ジャクソン
エイミーに付き添い、仕事も病院で行う。
FBIの管轄ではない、疾病対策センターに連絡しろとブースに指示する。
■ エイミー・カレン – アレクサンドラ・クロスニー
カレン副長官の娘で、ガンで入院中。
骨折で移植された骨が原因で、病気にかかった。
■ ジュリア・カレン – キャスリーン・メアリー・カーシー
エイミーの母で、娘に付き添っている。
■ ピーター・オグデン – マーク・ハレリック
移植コーディネーター。
正規の手続きを踏んで、仕事をしたと主張する。
■ アレクサンドラ・コームズ – スマリー・モンタノ
オグデンの助手。
エイミー意外に移植を受けた患者の情報を教える。
■ マディ・ヘイスティングス – ケイティ・ミッチェル
ドナーの妻。
葬儀社のすすめで夫の遺体は火葬にしている。
■ ニック・マーティン – マット・ウィンストン
葬儀社を経営している。
ドナーについてブース達が聞くが、記憶にないとのこと。
■ ケン・ラルストン医師 – ポール・キーリー
エイミーの手術を行った医師。
作品データ
原題:The Graft in the Girl
放送日:2006/4/26
監督:サンフォード・ブックステイヴァー
脚本:ローラ・ヴォルナー、グレッグ・ボール
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