BONES/ボーンズ、シーズン2の9話から12話のあらすじと感想です。
9話では新たなる敵、墓堀人登場で、ブレナンとジャックが生き埋めにされてしまいます。
11話ではブレナンの父が登場、12話ではみんな苦しめられた連続殺人鬼との決着が着きます。
第9話 届かぬ地中の叫び
ブレナンは目覚めると車の中にいて、窓を開けようとすると土が入ってくる。後部座席にはジャックがいて、墓堀人の仕業だと気づく。
あらすじ
森の中に宇宙人がいると通報を受けた保安官がFBIに助けを求めてブースとブレナンが到着する。密閉されたタンクに男性2名が閉じ込められ抱き合うようにしてミイラ化していて、何年も経っているだろうとブレナンは話す。ラボでは1名が怪我をしていてもう1名は無傷でタンク内には大量の血があり、身体的特徴が似ていて双子だろうと見ていた。
2人は2001年に墓堀人に誘拐されたケント兄弟で、ブースとブレナンは墓堀人の捜査担当だった元捜査官と検事から話を聞くことに。墓堀人はターゲットを誘拐して密閉できる入れ物に入れて地中に埋め、加工した音声で身代金を要求し、受け取れば監禁場所を教え支払わなければそのまま見殺しにしていた。
今まで6回の誘拐を行っていて救い出されたのは4回で、ケント兄弟の場合は誘拐の専門家KRは身代金を払うよう指示したがFBI捜査官は手順通りに進めようと身代金を支払わなかったため、死んでしまったとのこと。
空手に行くと駐車場の車までやって来たブレナンは何者かにスタンガンで襲われ、倒れていたブレナンを見つけたジャックは助けようとしていたところを車ではねられる。ブレナンが気がついた時には車ごと墓堀人に地中に埋められていて、ジャックは足を大怪我していた。
ブース宛てに墓堀人から身代金800万ドルの要求の電話が入る。ジャックの足の具合が良くなく、ジャックはブレナンを信じて治療を任せることに。
感想
墓堀人という強敵が現れブレナンとジャックは危うかったですが、土の中でも最善の努力をした2人は無事に生還できました。
残り時間が表示されて少なくなっていくごとにドキドキして、たいていの海外ドラマは時間が0になる前に救い出されてたのに、その法則から外れていて、ブレナン達がシートを切り開いたり酸素を作り出したりしてさすがはスクインツです。
酸素がなくなって時間切れになったところでザックは諦めかけていましたが、そうはさせない!とブースがみんなにハッパをかけてメッセージの内容を解かせようとさせるところはさすがです。
ブースの読み通りブレナンとジャックも諦めてはいませんでしたし、ザックがジャックからのメッセージだと気付いて土に含まれている成分のことだと場所を割り出してくれた時には光明が見えましたね。
車の中でのジャックのアンジェラへの愛をブレナンに告白するところや、助かってからアンジェラに恐怖の心の内をさらけ出すところなんかも、今までにないジャックの人間性が現れていました。
こんな状況でも最大限の知恵と経験、技術を生かして、懸命に生き残ろうとするブレナンとジャック。
2人を助けようとするブースとスクインツ達。
みんなの思いが1つになったからこそ、ブレナンもジャックも助かったのでしょう。
今までのBONESで一番感動したし、ハラハラドキドキしたエピソードでした。
ゲスト
トーマス・ベガ – ベニート・マルティネス
ジャニーン・オコネル – ジュリー・アン・エメリー
ピート・サンダース – チャールズ・メジャー
ジェームズ・ケント – ジェームズ・マクドネル
キム・カーランド検事補 – サリー・リチャードソン
トルーパー – リッチ・マクドナルド
DATA
原題:Aliens in a Spaceship
放送日:2006/11/15
監督:クレイグ・ロス・Jr
脚本:ジャネット・タマロ
第10話 眠れぬ森の魔女
ブースとブレナンは地元民でも迷いやすい森の中を進んでいて、途中でブレナンは鳥の骨でできた魔よけのようなものを見かける。ブレナンが森の中で迷ってしまい、ブースは焦っている。
あらすじ
この森には18世紀に魔女狩りで首をはねられて死んだ魔女マギーの伝説があり、未だにマギーの幽霊が出ると地元では信じられていた。
ようやく死体がある場所に到着するが頭がない死体で、近くにリュックがありビデオカメラが入っていた。被害者は1年前に死亡していると割り出し、子供の頃の骨折の跡から被害者は1年前から行方不明になっていた大学の映像学科に通うグレアム・ヘイスティングスだと判明する。
ビデオカメラに入っていた映像をアンジェラが復元し、グレアムの他に男の子ブライアンと女の子ローリーが一緒にいた。グレアムの兄ウィルは弟は同じ映像学科の生徒2人と森に行ったことや、母を子供の頃に亡くしていて兄弟2人きりだったことを語り、同じ境遇にあるブレナンは彼にシンパシーを感じる。
ブライアンによれば森にいた夜は不思議なことばかり起きて、たくさんの目がこっちを見ていて何か奇妙な音がしたり誰もいないのに人の気配を感じ、みんなパニックになり方々へ散って逃げたのだと話す。
ローリは精神病院に入院していてグレアムとは恋人で、彼の死体の頭がなかったと知るとマギーがやったと突然暴れ出してしまう。
感想
何ともホラーチックなエピソードで、場面の切り替え時にも砂嵐みたいなものが入っていて、雰囲気も本格的でした。
カミールのお母さんが枕元に立っていて愛情を感じた話とか心温まりますが、やっぱり幽霊だから怖いです。
ザックがいきなり凶器の検証を始めたのはカミールじゃなくても驚きます。
それを見て少年みたいに目を輝かせ、とジャックがうれしそうに加わって、本当にこの2人は実験好きのいいコンビですね。
そういうジャックは映像を怖がるアンジェラの側にいて、すっかりラブラブ・カップルモードでした。
2人でホラー映画を見に来たカップルさながらのベタベタぶりで、怖いんだけど側にいられてうれしいというムードでした。
最後の映像に映っていた煙のような影は、やはりマギーだったんでしょうか。
ブレナンもやっと素敵な男性ウィルとめぐり合えたかと思ったら、やっぱりな展開!
自分でも男運がないなんて言っていましたが、事件絡みで出会った男性はたいてい訳アリな感じです。
そんなホラーな雰囲気の中でも、車の中でのブース理論でブレナンが「私にとってブースは女?」と聞き返していたのには笑いました。
ブースは性別を越えた相棒で友達ということを言いたかったのでしょうが、ストレートに受け取ったブレナンにはそう感じたのでしょう。
ゲスト
ウィル・ヘイスティングス – クリストファー・ポラーハ
ブライアン・アンドリュース – ジェイク・リチャードソン
ローリー・ミュラー – アマンダ・フラー
ネイト・ギボンズ – ジョシュア・レナード
ダグ・エディソン – ポール・テレル・クレイトン
グラハム・ヘイスティングス – マイケル・トレヴィーノ
DATA
原題:The Headless Witch in the Woods
放送日:2006/11/29
監督:トニー・ワームビー
脚本:カリーヌ・ローゼンタール
第11話 過去からの告発
ザックの博士論文の口頭試問中でブレナンは評価する側として参加していたが、ブースがやって来て事件だと連れ出されてしまう。
あらすじ
磔にされて焼死した男性の死体が発見されのどにはメモが詰められていて、ブースは警告を与えるために殺されたと見ている。
ラボの分析でメモにはギャレット・ディレイニーと書かれてあり、遺体からコロンブスのコインが発見される。ブレナンのオフィスにラスがやって来て父から2人とも危険だと警告する電話があり、誰かに見張られている気配を感じると話し、ブレナンはうちに来てと自宅の鍵を渡す。
被害者の身元は元FBI捜査官のディレイニーで、ブースとブレナンはディレイニーの部屋を調べるとラスの写真が部屋中に貼ってあり狙撃しようと狙っていた。
アンジェラはディレイニーの名が書かれてあったメモを復元するとその下から重要な文書が出てくる。60年代の公民権運動家で1978年にFBI捜査官ハーパーを殺害した罪で収監されたマービン・ベケットは無実だとあり、書類の下にはハーパー捜査官のサインがあった。
その当時の警察とFBIは堕落していて銀行強盗から金をもらっていて、ベケットに濡れ衣を着せて逮捕させたが、ハーパーは罪を告発しようとして仲間から消されてしまった。ハーパーはこのメモの他にも証拠を全てオハイオの銀行の貸金庫に預けていたが、そこへ銀行強盗に入ったブレナンの両親が見つけて狙われるようになった。
ハーパーの上司がディレイニーで銀行強盗に入った泥棒達にコード名を付けていたが、現在生き残っているのはマックスだけで、彼のコード名がコロンブスだった。
感想
ブレナンの父登場でブレナンの過去がまた少し明かされました。
ラスとせっかく仲直りできて自分の過去がわかっていたところだったのに、また父と兄を失ってしまって、ブレナンも相当ショックだったでしょう。
父マックスも妻と重要な事件の証拠をにぎってしまったがために、FBIの裏切り者達から追われる立場になってしまって、ラスとブレナンを置いて逃げるしかなったんでしょうね。
神父役でライアン・オニールが出てきましたが、ただのマックスのメッセンジャー役じゃ終わらないだろうと思ったら、案の定、ブレナンのパパでした。
ザックは晴れて博士になれてイメチェンして正式にジェファソニアンで働くことになり、本当におめでとう!
みんながカミールの方を見てザックを雇えと目で訴えていたのがカッコよかったです。
冒頭の審問では普段着で髪はボサボサだし、不合格だったとしても不思議じゃなかったですね。
ザックが欠けたらチームじゃなくなるし、ジャックとの楽しい実験コーナーも盛り下がってしまいます。
かわいらしいザックからスーツ姿で髪も切ってさっぱりしたし、ちょっぴり大人になったザックの活躍にも期待したいです。
ゲスト
ロバート・カービーFBI副長官 – ライアン・カトロナ
バーバラ・ハーパー – バーバラ・ウィリアムズ
テッド・ケンパー判事 – マディソン・メイソン
マービン・ベケット – ルー・ベティ・Jr
ダン・バーリッジ検事補 – ブライアン・カプリル
コンスタンス・ライト教授 – キャシー・ライクス
ウィリアム・グレイソン教授 – ジョセフ・ラスキン
DATA
原題:Judas on a Pole
放送日:2006/12/13
監督:デイヴィッド・ドゥカヴニー
脚本:ハート・ハンソン
第12話 最後の勝者
ハワード・エップスの監房で火災が起こり、ブースはブレナンを現場へ連れて行く。遺体の損傷がひどく、ブレナンは遺体がエップスかどうか鑑定することに。
あらすじ
年齢や体格はエップスと一致し手首に骨折の跡があったが、ブレナンが折った時より新しいもので死体はエップスのものではなかった。死体の腕に薄っすらとタトゥーが残っていて消防士のものだと断定される。
ラボにエップスの元妻キャロラインを呼びエップスの行方を聞くが、もう連絡は取っていないし新しい恋人がいると語り、ブースは危険だと警告する。エップスからブレナンに電話が入り「頭を使え」とメッセージを残し、逆探知して到着した公衆電話には粉のようなものが置かれていた。
粉は骨とインド料理に使われる香辛料類だとジャックが分析すると、ブース達はキャロラインが以前カレー屋の上に住んでいたことを思い出す。キャロラインの元アパートに行ってみると大きな冷蔵庫が置かれていて、その中にはキャロラインの頭部が入っていた。
カミールはキャロラインの頭から遊園地で使われるコインを発見し、ブースはパーカーがいつも行く場所だと急いでパーカーの無事を確かめに行く。
パーカーはパパの友達だという知らない男の人からアイスを買ってもらって、食べようとしていたのをブースが叩き落し一緒にあったナプキンには「パーカーに聞け」と書かれていた。カミールは電動ノコで頭部を切開し始めると粉が飛び散り、粉を吸い込んだカミールは危篤状態に。
感想
数回に渡るシリアルキラーエップスとの戦いに幕が引かれました。
前回もゲームを仕掛けてきて手こずらされたブースとスクインツ達でしたが、今回はさらに複雑で難解な罠を仕掛けてきました。
みんなの命が狙われて、ザックは爆弾で殺されそうになるし、アンジェラには心臓が送りつけられ、カミールは毒で危篤状態になり、スクインツ達にも危険が迫ってハラハラする展開でした。
キャロラインの頭部はなかなかグロテスクで、冷蔵庫の中にあった時もラボで検視されている時もポンと置かれていて、骨だけの頭蓋骨とは違ってリアルに人の頭なんだと解るのが怖かったです。
ブレナンはとうとう銃を持てることになったようですが、あんなに大きな銃を振り回して危なくないんでしょうか。
狙いがブレそうだし女性には扱いにくそうな銃でしたが、銃を構えた姿はなかなかカッコよかったです。
エップスの思うつぼでパーカーが脅されてブースが焦り、スクインツの誰かに頭部の開頭を急がせるだろうと読んでいたんですね。
パーカーに聞けというヒントの謎を解いたザックはブースの機嫌を損ねたくなくて、ジャックに呼び止めてもらったけど、結局現場まで連れて行かれてしまいました。
ジャックもアンジェラと職場でイチャついていて、当てられっ放しのザックも居心地がかなり悪そうでした。
ゲスト
ハワード・エップス – ヒース・フリーマン
キャロライン・エップス – クリスティー・リン・スミス
ウォーデン・エベレット – ミック・スクリーバ
ジェイ・ラミレス捜査官 – パンチョ・デミングス
マリアン・エップス – キャシー・ラムキン
バーバラ・ヤング医師 – サンドラ・パープロ
ローズ・アリポ – ジョヴァンニ・エスピリト
DATA
原題:The Man in the Cell
放送日:2007/1/31
監督:ジーザス・トレヴィーノ.
脚本:ノア・ホーリー
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