BONES/ボーンズ、シーズン5第14話「天使と悪魔」のあらすじと感想です。
B&Bは見た目が悪魔そっくりな遺体を捜査する。被害者は精神疾患を持つ専門施設の患者だった。施設内には様々な患者がいて、患者だけでなく看護師なども容疑者として浮上する。一方、アラストは暗い過去を告白する。
あらすじ
教会の祭壇で焼死体が見つかるが、角のようなものが生えていてしっぽまであり、見た目は悪魔そのものだった。ラボでブレナン達が調べてみるとほぼ人間で、角は本物の骨でできていたが整形手術で付けられたもので、尻尾は生まれつきのものだった。
被害者二ールは総合失調症で専門施設に入って治療を受けていたが、3日ほど前から姿が見えなくなっていたらしい。カミールは遺体の腸が破裂していて足が壊死していることから、麻薬を常用していたと見る。
ブース、ブレナン、スイーツの3人が施設に話を聞きに行き、コープランド医師が施設内を案内してくれる。自分が天使の生まれ変わりだと思っている女性患者の絵から、看護師ロイドが麻薬を二ールに与えていたことが判明する。
ブレナンはブース達が女性患者達に話を聞いている間、話しかけられたフィリップ医師と有意義な会話を楽しんでいたが、彼は自分を精神科医だと思い込んでいる患者だった。
被害者の頭蓋骨に微小な骨折が見られ、ロイドの車から押収した武器で実験するが傷とは一致しない。手の傷から被害者は武器ではなく電気で感電して死亡したと死因を突き止める。
雑感
ドラマのスーパーナチュラル風だったし、画面の切り替え時に炎が入っていたりと演出もこっていました。
遺体に尾と角があるというだけでも、冒頭から興味をそそられます。
遺体はどう見ても悪魔っぽかったし教会で燃やされていたから、地獄の業火で焼かれたと誰もが思うでしょう。
遺体を見つけた神父が思わず祈った気持ちもわかります。
一番科学的で冷静だったのは、言わずもがなでブレナンですね。
あんな奇妙な遺体を見ても動じることなく、科学的な説明がつくはずだと信じて疑っていませんでした。
いつもの殺人事件と同じように遺体を見て年齢などを分析していたのが、一流の法人類学者だなと改めて感じます。
色んな謎を秘めているアラストは、今回も新たな技を披露してくれました。
ジャックがカッコよくヌンチャクで実験を成功させてラボのキングになるかと思いましたが、あっさり頭をぶつけてダウンです。
代わりにアラストが香港スターなみにヌンチャクを操って、見事に人形の脳天に攻撃を加えていて、あんなに優しくておとなしいのに意外と武闘派だったんですね。
ジャックはそんな姿を見て、「忍者か?」なんて言っていましたが、忍者はヌンチャクを使わないですね。
細かいところでまだまだ日本は誤解されているだなって思いました。
そんなアラストも、悪魔と毎日会っている発言でカミールを驚かせていましたが、本音を聞いてみると自分の中の悪魔と戦っているという意味だったんですね。
戦争で仲間を守るために敵を殺したけれどその罪の意識と毎日向き合っているということで、カミールが危惧していたような内容ではなく感動的な内容でした。
いつもは心理学や精神科医を信じていないブレナンですが、フィリップが暴れだしてコープランド医師の迅速な対応を見ていて、敬意を表していました。
心理学を信じたからというよりも、軽く見ていて思った以上に大変な仕事だというのを目の当たりにしたからなんでしょう。
これで、ブレナンも少しはスイーツに対する考えも変わったかもしれません。
キャスト
■ テンペランス・ブレナン – エミリー・デシャネル
精神科医のすすめで、患者への尋問からは外れる。
患者が暴れて対処する医師の様子を見て、考えが間違っていたと医師に伝える。
■ シーリー・ブース – デヴィッド・ボレアナズ
悪魔風の遺体を見て、思わず祈りをささげてから捜査に入る。
ロイドが薬の在庫をごまかしていたとわかり、診療所の捜索を決める。
■ ジャック・ホッジンズ – T・J・サイン
靴からクリスマスローズを見つけ、死ぬ前にいた場所だろうと示唆する。
実験でヌンチャクが頭に当たって倒れる。
■ アンジェラ・モンテネグロ – ミカエラ・コンリン
ネバイヤの絵を分析し、下に別の絵があることを発見する。
靴を脱いだ状態の被害者が殺された状況を再現する。
■ カミール・サローヤン – タマラ・テイラー
指の間に薬を注射していた形跡を発見する。
アラストの悪魔に関する発言を聞いて動揺する。
■ ランス・スイーツ – ジョン・フランシス・デイリー
B&Bと共に精神科施設へ行き、捜査のサポートをする。
患者への尋問を行い、特定の患者に対する見解を語る。
■ アラスト・バジリ – ペジ・ヴァーダト
実験で、素晴らしいヌンチャクの腕を披露する。
通訳をしていた当時の出来事のことを語り、カミールの誤解を解く。
■ アダム・コープランド医師 – ジョシュア・マリーナ
被害者ニールがいた精神科施設の医師。
ある患者が暴れ出し、迅速に対処する。
■ ロイド・ロバートソン – ジョッコ・シムズ
精神科施設の看護師。
トランクにはヌンチャクなどの武器と、薬が入っていた。
■ エリカ・ターナー – ラスティ・シュウィマー
ニールの母。
ニールを一度だけ叩いてしまったことがあると話す。
■ フィリップ・ウォーマック – アンリ・ルバッティ
精神科施設の患者。
精神科医のふりをしてブレナンと会話し、意見が合う。
■ ネバイア・ラーキン – アマンダ・シュル
精神科施設の患者。
自分を天使だと思っていて、ニールが殺される絵を描く。
■ ゲイブ・ターナー – スコット・コーディル
ニールの兄。
ニールの尾や角について語り、母親をかばう。
■ パトリック – ジョン・アピセラ
祭壇で燃える遺体を発見した神父。
遺体が悪魔に似ていたので、祈りをささげる。
■ ウィリアム – ダニエル・ポロ
神父の手伝いをしている子供。
遺体発見前に変なにおいがすると、神父に伝える。
■ ニール・ローリー – ジョン・パトリック・ルーニー
統合失調症の患者で、祭壇で焼かれた被害者。
形成手術で角をつけ、生まれつき尾があった。
作品データ
原題:The Devil in the Details
放送日:2010/2/4
監督:イアン・トイントン
脚本:マイケル・ピーターソン
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