BONES -骨は語る- 6×5 コンクリートに消えた骨

BONES-骨は語る-シーズン6 BONES (ボーンズ) -骨は語る-

BONES/ボーンズ、シーズン6第5話「コンクリートに消えた骨」のあらすじと感想です。
コンクリートに埋まった骨の一部が見つかるが、他の骨は溶けてしまっている。被害者は若いダンサー。ブレナン達はコンクリートに残った跡などから骨を分析し、死因を特定していく。

あらすじ

カロラマパークの施設でスケートボーダーがコンクリートに埋まった頭蓋骨を発見し、骨は完全に溶けていて頭蓋骨の前面しか残っていなかった。ブレナンはその場で20代後半の男性だと特定し、コンクリートを切り出してラボに送ってくれと頼む。

助手のアラストが戻って来て、さっそく被害者の歯にタトゥーがあるのに気づき、バリウムを流し込んでMRIを撮る要領で骨の痕跡を撮影する。アンジェラの技術で骨のレプリカを作成し、股関節の状態などから被害者はバレエダンサーで、背中には何ヶ所も鋭ったものが刺さった跡が見られる。

被害者は元バレエダンサーのロバート・ピアソンで、ブースとブレナンは彼が通っていたバレエスタジオへ。教師のシンシアはダンサー達を怒鳴りつけていて、ロバートのせいで足首を骨折したシンシアは、ブースの質問にもロバートが死んでよかったと答える。

頭蓋骨の細かな傷から、ロバートはバレエダンサーからヒップホップダンサーに転向したらしい。ジャックは骨を食べる真菌を発見し、凶器から被害者の体に入ったのではと推測する。

雑感

近未来的な技術がたっぷり使われたエピソードで、事件を解明していく過程が興味深かったです。

まず、アラストのコンクリ内にバリウムを流し込み、MRIと同じ原理でガイコツを撮影した方法ですね。
そういえば、アラストはブレナンが旅立った後、文化人類学の方へ進むためにラボを去ったけど戻って来たんですね。
分解されたはずのガイコツがちゃんと映っていて驚きました。

それ以上にスゴかったのがアンジェラの技術です。
光造形装置とやらでレーザーを使い、液体樹脂から骨のレプリカを作り上げた方法は本当に最先端という感じですね。
溶けた樹脂から徐々に人骨が作られていくシーンは、SF映画みたいで面白かったです。
カミールが理想の男性の体型を言っていたのには笑いましたけど。

そして、ジャックがシートから金や亜鉛を蒸着させて、手形を取った方法です。
ブレナンとジャックの実験で、犯人がシートのどこに手を置いていたかわかりました。
シートの切れ目からジャックが目を輝かせて「金だ」と、アイデアを思い付いたのは素晴らしかったですね。

今回は色んな最新鋭の機械や技術が使われていたけど、それなりにお金もかかるのでしょう。
カミールはそんなこと気にしていない様子だったけど、この事件のためにかなりのお金がかかっていそう。
そのうち、予算が足りないとか、寄付集めのパーティーだとか上が言って来そうですね。

ブースはハンナに完全にお熱で、食事を作ったり暮らしやすくするように習慣を変えたりなど、愛を着々と育んでいてとっても幸せそうです。
対するハンナはブースの愛情がちょっと重たいのか、彼が愛していると言っても返事を返さなかったり、ロマンチックはディナーを用意してもプロポーズする気?と過剰反応していました。

ハンナもブースを愛してはいるんでしょうが、結婚や2人の未来などは描けていないみたいで、今はただ一緒に恋人として過ごしたいだけなんでしょう。
そんなハンナが撃たれて最初は軽い傷かと思ったら、ブレナンがもっと深刻だと指摘してくれました。

この一言がなかったら、原因不明でハンナが死んでしまったかもしれないし、まさにブレナンはハンナの救世主です。
いつもはエンディングはブースとブレナンのおしゃべりで終わりますが、今回はブレナンとハンナのおしゃべりで締められていて、奇妙な友情が芽生えてこれはこれで新鮮でした。

キャスト

■ テンペランス・ブレナン – エミリー・デシャネル
現場から頭蓋骨を含む1.5トン程度のコンクリの塊を、ラボに運ぶよう指示する。
ジャックと実験を行い、犯人がシートのどの位置に手をついていたか調べる。

■ シーリー・ブース – デヴィッド・ボレアナズ
ハンナのためにロマンチックなディナーを用意する。
容疑者2人をFBIに呼び、どちらが犯人かは目星がついているとブレナンに告げる。

■ ジャック・ホッジンズ – T・J・サイン
骨を食べる真菌やブロンズを見つける。
金で手形を取れると思いつき、機械使って手形を浮かび上がらせる。

■ アンジェラ・モンテネグロ – ミカエラ・コンリン
光造形装置を使って、立体的な骨のレプリカを作成する。
被害者が建設現場に落とされた状況を再現する。

■ カミール・サローヤン – タマラ・テイラー
頭蓋骨の微小な傷に気づき、アラストがヘッドスピンダンサーだったと思いつく。
アンジェラの再現を見ながら、殺された状況について整理する。

■ ランス・スイーツ – ジョン・フランシス・デイリー
ブースとブレナン達との会話で、心理学の理論を持ち込む。
シェークスピアの引用を使って、ブロンズ男の尋問を行う。

■ アラスト・バジリ – ペジ・ヴァーダト
MRIと同じ手法でレントゲンを撮る。
ジャックとゴミ箱漁りに行き、思っていたのと違うとグチが出る。

■ ハンナ・バーリー – キャサリン・ウィニック
危険な区域で汚職警官の件を調べていて撃たれる。
レントゲンを見たブレナンのアドバイスで、手術を受ける。

■ ラッセル・レナード – スティーヴン・ボス
ストリートダンサー。
被害者ロバートとは友達で、やって来た頃に色々教えた。

■ シンシア・リナルディ – ケリー・ステイブルズ
バレエの講師。
ロバートのせいで足を骨折し怒っている。

■ ビバリー・ハウル – メリンダ・ダール
ギターで弾き語りをしているアーティスト。
ロバートとは仲間で、みんなから好かれていたと話す。

■ タイラー・ミルフォード – ジョン・フレック
ブロンズ像のマネをするアーティスト。
解離性障害で、シェークスピアの引用でしか会話できない。

■ ジョニー・ウィザード – アレックス・ウィード
マジシャンでロバートとは仲間だった。
ブースの時計を出して見せたり、ブレナンに花を出してプレゼント。

■ デリック・プライス – ロニー・ステッドマン
清掃員。
ロバートについて語り、ブースから名刺を渡される。

作品データ

原題:The Bones That Weren’t
放送日:2010/11/4
監督:ヤノット・シュワルツ
脚本:パット・チャールズ

コメント

タイトルとURLをコピーしました