第10話 いたずら電話
ミズーリ州セントルイスで10歳の男の子アンディ・タファートが誘拐される事件が発生。両親は2週間前から「やっつけてやる」という子供の声のいたずら電話を受けていて、誘拐に気付いた朝にはドアに大量の豚の血が塗られていた。両親が子供がいなくなった直後にかかってきた電話は「僕がやったんだよ」という内容に変化していた。
リードは手口が15年前の誘拐事件にそっくりで父親のリチャード・クレイヴィンが犯人だと疑われたのを思い出し、今回の事件でも父マルコムは支配的な面があり、容疑者の可能性が浮上する。アンディの部屋を調べてみると荒らされた形跡はなくスニーカーが1足なくなっていて、アンディが自分から付いて行った可能性が高く、顔見知りによる犯行だと見られる。
15年前の事件の父親リチャードから事情を聞くと、事件の後2番目の妻が出て行き精神病院へ3週間ほど入院していたが、そこへ犯人から子供の声で電話がかかってきたとのことだった。当時の電話の録音を支局から取り寄せて妻リダに聞かせたところ、声もバックの音も全く同じだと証言する。
ガルシアの調べで犯人からの電話はマルコムの携帯からかけたように偽装していることが判明し、発信源の近辺を捜索しているとアンディの死体が発見される。
アンディの父親マルコム役のダグ・サヴァントはデスパレートな妻たちのトム役もやっていて、声優さんが同じだったのがひっそりと嬉しかったです。
ブレイク、危ない!と思ったら、しっかりリードが仕留めてくれました。
最初の頃は銃が苦手で試験にも落っこちていたリードが銃の扱いも上手くなり、勇気を持って犯人を射殺するまでに成長していて、ぐっと頼もしい捜査官になってくれて見ている方も嬉しいです。
15年前の事件を思い出しアンディのスニーカーがなくなっているのにも気付いて、今回はリードの目覚しい活躍が見られました。
第11話 怒りの鉄拳
ロスでの事件が解決した直後、ブレイクの元に父から連絡が入り、連続殺人事件が起きているとのことだった。50歳の男性がジョギング中に襲われて女性物の下着を身に着けて殺され、昨年起きた高校生カップルの殺人犯と同一人物だと言っている。ブレイクが言うのは父は元刑事で勘が外れたことは滅多にないと主張していて、BAUはカンザス・シティへ行くことに。
ブレイクの弟スコットは現役の刑事だが、父と姉が勝手に動いて警察の面目が丸つぶれになり、捜査に協力的ではなかった。昨年の被害者の第一発見者であり高校生男子の父親バーンズから再度話を聞くと、息子は女物の下着を着せられガールフレンドは裸だったので、服を着せ直したと認める。ブレイクの父の勘が当たり同一犯による犯行だと断定して捜査が進められる。
新たな被害者はパターソン夫妻で自宅で殴り殺され、夫はやはり女物の下着を着せられていた。2番目の被害者は臨時教師としてジェファーソン高校で教えていて、最初の被害者2人も同じ高校の生徒、3番目の被害者の娘も同じ高校に通っていたと判明し、全てがジェファーソン高校とつながりがあった。
現在もこの地域に住んでいるジェファーソン高校の元生徒や教師のリストを作り、ブレイクはスコットに手分けして聞き込みをするよう頼む。スコットは1人で元生徒の家に聞き込みに行き、そこへ犯人が現れて激しく殴られて病院へ運ばれ、元生徒は同じ手口で殺されてしまう。
車の中でのブレイクとスコットの会話には兄弟愛を感じました。
5年もブレイクが実家に帰らなかった理由は母と兄の死が重たくのしかかっていたからで、それだけ悲しみが深かったのでしょう。
そして、父を始めとしてブレイク家で待ち構えていたのがBAUメンバー全員だったのが泣けますね。
ガルシアまでクワンティコから飛んできて、みんなで一緒にバーベキューしているところは本当に楽しそうです。
メンバーの中では一番新しいブレイクはなかなか仲間に入れない感がありましたが、これでばっちりBAUファミリーの一員になれました。
第12話 ブラック・クイーン
2004年カリフォルニア州サンノゼで動物事件を行っている化粧品会社をハッキングしたハッカーブラック・クイーンを逮捕し、刑務所に入るかFBIにはいるかを選ばせてBAUの分析官ガルシアが生まれた。この時、BAUは8人の娼婦を殺した犯人ラッセルを逮捕し、刺殺と絞殺と手口が違い2人組の犯行も疑われたが、細部に渡るラッセルの自供があり刑務所送りに。
ラッセルの死刑が2週間後に迫っていて、司法省のサイトがハッキングされて、ラッセルが殺したとされる被害者8人の写真とラッセルの写真が載せられ彼は無実だと訴えていた。その頃サンノゼ警察もハッキングされ、正義を貫くハッカー集団スターチェンバスにラッセルに関する資料は全て奪われていた。
ホッチとJJがラッセルに話を聞きに行くと、当時は薬物依存に陥っていて薬欲しさに自供し、1人殺しを認める度に担当刑事が薬をくれたとのこと。ロッシとブレイクが引退したラッセルの件を担当していた刑事に会うが、薬のことはもちろん認めず警察組合に訴えると言い出す。
ガルシアはプログラムを分析中にハッカーのサインを発見し、ブラック・クイーン時代の師匠シェーンだと気付き彼とコンタクトを取る準備を始める。そんな中、新たに娼婦が2人殺され刺殺と絞殺で、ラッセルの相棒か模倣犯の仕業か解らない状況で捜査を進めることに。
ガルシアの過去が絡んだ事件で最後までラッセルが冤罪なのかどうか解らず、ハラハラさせられました。
ブラック・クイーン時代のガルシアもカッコよかったですが、かなり退廃的なムードが漂っていました。
元師匠のシェーンはガルシア以上に優秀なハッカーらしいから、ぜひともFBIにスカウトして2人が一緒に仕事する姿を見たいです。
ナルシストシェーンはモーガンに焼いていましたが、ケヴィンの存在は知らなかったのでしょうか。
そして、触れずにおけないのがセクハラセミナーのくだりです。
講師が「不適切です」と言っていたのは全部ガルシアとモーガンとの会話で、こういう軽いノリの会話がこの2人の持ち味なのにそれがなくなったらBAUの魅力も半減してしまいますね。
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