ジェシカおばさんの事件簿、シーズン1第1話から第3話のあらすじと感想です。
第1話 シャーロック・ホームズ殺人事件
メイン州キャロット・コーヴに住むジェシカ・フレッチャーは趣味で書いた小説が出版され、意外にも売れ行きは好調。
町の本屋で売上げ8位から2位になり、自転車で通りかかったジェシカもうれしそうでした。
甥っ子のグレイディがおばさんは作家の才能があると見い出してくれて、出版できたようなものです。
グレイディは時々エピソードに登場するんだけど、どこか抜けていていつも容疑者になってしまう印象。
ジェシカはニューヨークでキャンペーンををすることになり、駅にはグレイディと恋人キットが迎えに来てくれます。
テレビやラジオなどに出るんだけど扱いがひどくて、ジェシカはキャロット・コーヴに帰るって決めてしまいます。
そんな中、花束を携えた出版社のプレストンがやって来て、週末に家で開く仮装パーティーにぜひ出席してほしいと誘われて、もちろんジェシカはOKします。
女性はいくつになってもバラの花束はうれしいし、シブくてカッコいいプレストンだからジェシカもOKしますね。
ジェシカは妖精の仮装でパーティーに参加し、素敵なプレストンがエスコートしてくれます。
白い妖精の衣装がとっても似合っていて、上品でエレガントでした。
外にいたグレイディは自分の部屋でライトがチラチラしているのが見えて、誰かいるのに気づきます。
急いで部屋に行って逃げた不審者を追いかけて捕まえると、私立探偵のデクスター・バクセンデールだと名乗ります。
この追いかけっこの最中にジェシカが持っていた杖を投げて、相手を転ばせるんですね。
機転が利くし、小道具まで上手に使いこなしてしまいます。
もちろん、プレストンはバクセンデールをすぐにパーティーから追い出します。
翌朝、キットは頭を撃たれてプールに浮いているケイレブ・マッカラムの死体を発見して、悲鳴を上げます。
被害者はシャーロック・ホームズの仮装をしていたから、みんながケイレブだと思ったんですが、実は探偵のバクセンデールでした。
ジェシカはもうここには用はないと列車に乗って帰ろうとするのですが、グレイディが殺人容疑で警察に捕まってしまいました。
かわいい甥っ子が逮捕されたとなれば話は別。
ジェシカは戻って甥っ子の容疑を晴らそうと、事件を調べ始めます。
果たして犯人は探偵を狙ったのか、それとも、ケイレブを狙ったけど間違って探偵を殺してしまったのか?
そんな風にお話は進んでいきます
ジェシカを演じているのがアンジェラ・ランズベリーだというのもあるけど、ちょっとアガサ・クリスティーのミス・マープルを思わせます。
マープルシリーズよりも明るく娯楽性の高いミステリーでプロットもシンプルだし、ユーモア要素もたっぷりでとても見やすいですね。
初回から遺憾なく鋭い観察眼や推理力を働かせて精力的にあちこち捜査し、グレイディを救うだけでなく見事に犯人を捕まえてしまいました。
キャスト
ジェシカ・フレッチャー – アンジェラ・ランズベリー
プレストン・ジャイルズ – アーサー・ヒル
グレイディ・フレッチャー – マイケル・ホートン
ロイ・ガンダーソン – ネッド・ビーティ
ケイレブ・マッカラム – ブライアン・キース
バーニー – エディ・バース
キティ・ドノバン – ジェシカ・ブラウン
ピーター・ブリル – バート・コンヴィ
ジョージ – ハーブ・エデルマン
ルイーズ・マッカラム – アン・フランシス
アシュレイ・ヴィッカーズ – トリシア・オニール
デクスター・バクセンデール – デニス・パトリック
エレノア・トンプソン – ロザンナ・ハフマン
ロイス・ホーイ – パディ・エドワーズ
ミュリエル – エレン・クロフォード
デイヴィス – デヴィッド・バード
ダニエル – ジョン・ハンコック
チェリーニ – ジェイ・フェニケル
マーヴィン – スタンリー・ブロック
作品データ
原題:The Murder of Sherlock Holmes
放送日:1984/9/30
監督:コーリイ・アレン
脚本:リチャード・レヴィンソン、ウィリアム・リンク、ピーター・S・フィッシャー
第2話 海に消えたパパ
キャロット・コーヴは嵐に見舞われ、ジェシカは小説をタイプしているのに電気がチラチラして停電になりそうです。
何とか仕事が終わるまで電気が持ってくれて、眠りにつきます。
嵐が去った翌日は快晴。ジェシカが帰宅すると見知らぬ男性ラルフが庭の手入れをしていました。
仕事をする代わりに朝食を食べさせてくれと言うので、ジェシカは快く朝食を作って一緒に食べていたんですが、そこへ保安官のエイモスから殺人が起こったかもしれないと電話が入ります。
どこの誰かもわからないというのにジェシカは見知らぬ男性に仕事をさせて食事を振る舞うなんて、人の良さが出ています。
親切なのはいいけど、知らない人を簡単に家に入れてしまうとちょっと危険ですね。
さっそく現場に駆けつけてみると、嵐の夜、4人の姉妹と父親が乗ったヨットで海が荒れていて父が海に落ちてしまったとのことです。
父親は化粧品会社で大成功を収めたスティーヴン・アールで、一緒に乗っていたのは彼の娘達。
遺体が上がらないことには事件だとは断定できないと、いったんはジェシカも家へ帰ることにしました。
エイモスが言っていたけどスティーブン・アールは資産家で、遺産絡みで事件にあったのかもしれませんね。
帰宅すると気持ち良さそうにラルフがハンモックで昼寝をしていて、人の良さそうなラルフにジェシカも心を許して仕事をしてもらおうと決めて、亡き夫の思い出のパイプをプレゼントします。
彫り物がしてあって上品なパイプだったけどジェシカが持っていても使わないし、ラルフには似合っていましたね。
食器を洗って流されていく水を見ながらジェシカは何か思いつき、イーサンにアールファミリーが乗ったヨットの位置は台風の目だから海は荒れていなかったと突き止めます。
あの水の流れから思いつくなんて、さすがの発想力ですね。
事故ではないと見抜くと、姉妹の1人マギーが父親を銃で撃ったと告白します。
しかし、事件はこれだけでは終わらず、マギーは父親の死は偽装だったのに本当に死体が上がってしまいます。
しかもアール氏はジェシカの家にいたラルフでした。
浜辺で倒れていた時の服がジェシカの家にいた時の服で、見ていた人はスティーブン=ラルフだとすぐに気づきますね。
ジェシカの家にいた時にはピンピンしていて元気だったのに、何が彼に起きたのでしょうか?
4人姉妹みんなが怪しかったけど、トントン拍子に事件を解決してしまったジェシカは天晴れでした。
キャスト
ジェシカ・フレッチャー – アンジェラ・ランズベリー
エイモス・タッパー保安官 – トム・ボズリ
イーサン・クレイグ – クロード・エイキンス
エマ – キャロル・スウォーブリック
ラルフ/スティーヴン・アール – ハワード・ダフ
ナンシー・アール – ドラン・クラーク
マギー・アール – マリリン・ハセット
グレース・アール・ラモント – アン・ロックハート
リサ・アール・シェルビー – キャシー・イエーツ
ブライアン・シェルビー – ダック・ランボー
テリー・ジョーンズ – リチャード・ハッチ
ジョナサン・ベイリー – トム・バウアー
ニルス・アンダーソン – ジョン・ペトロック
エリアス・コッブ – ロバート・ビーチャー
作品データ
原題:Deadly Lady
放送日:1984/10/7
監督:コーリイ・アレン
脚本:ピーター・S・フィッシャー
第3話 嘆きのコメディアン
ヴィッキーことヴィクトリアは神父と結婚式の打ち合わせ中で、花のアレルギーでくしゃみが出ています。
婚約者のハワードはちょっと遅れてやって来て、今夜の食事は一緒に行けないと伝えます。
ヴィッキーはちょっと怒っていて、神父様の前だけど言い合いになってしまいます。
結婚式のリハーサルでしかも神父さんの前で口げんかは良くないですね。
ヴィッキーの叔母さんジェシカが来てくれて、今夜はヴィッキーとハワードと一緒に食事する約束になっていたからなんです。
ここでやっとお待ちかねのジェシカが登場。
ヴィッキーは聡明で優しい叔母さんにハワードのことをグチってしまいます。
ハワードとは1年前に出会って、オフ・ブロードウェイの舞台に出ていました。
結婚するのでちゃんとしたいと、今は保険の外交員をしているけど役者志望です。
ある日、ヴィッキーがハワードのオフィスに行ったら1ヶ月前から来ていないって言われました。
結婚式が近いのにヴィッキーにすればどういうこと?と不安になりますよね。
夜はいつも忙しいと言って、デートもなし。
昨日は結婚式のリハーサルだったんだけどハワードはものすごく疲れていて香水の匂いがしたし、貸してくれたハンカチには口紅がついていて、もちろん、香水も口紅もヴィッキーのものとは違います。
明らかにハワードは怪しすぎ。
部屋にはナイトクラブのマッチがあったと、ジェシカに見せます。
ヴィッキーはハワードが浮気をしているんじゃないかと疑っているけど、確かめるのも怖いんです。
人生経験豊富なジェシカは、確かめた方がいいとアドバイス。
ジェシカとヴィッキーとで、ナイトクラブにやって来ます。
受付で席はないと断られますが、ヴィッキーは強気です。
ここまで来たら、白黒はっきりさせないと収まらないですね。
責任者のアルに一緒にいるのはベストセラー作家のフレッチャーだとものすごくプッシュして、席を用意してもらいます。
あんまりいい席ではないけど、入れただけ良かったですね。
ドラムを叩きながらコメディをする男性の後、人気歌手らしいミッシェル・デュポンがステージに上がります。
彼女が美声で歌い始めると、別のドレスを着て女装した男が逃げ、バーバラが「人殺し」と叫びます。
バーバラはクラブの事務とかをやっている女性です。
逃げていた女装男が倒れてかつらが取れてしまい、顔を見たヴィッキーはビックリ!
婚約者のハワードでした。
この時、ジェシカはハワードと初対面で、とんだ状況で姪っ子の婚約者と会うことになりました。
お互いに相当気まずかったでしょうね。
すぐに警察が来て、ハワードは逮捕されて連れて行かれてしまいます。
バーバラはアルの奥さんが来たのでアルに声をかけに行くとアルは撃たれて死んでいて、ハワードが銃を構えて立っていたんだそうです。
ここから、ジェシカが未来の義理の甥っ子のためにいろいろと調査して、ハワードを救い出します。
関係者みんなにドレイクを殺す動機があります。
ステージでショーがやっていても銃声は聞こえるとジェシカが証明する辺りはさすがですし、一瞬目にしたものから犯人が誰だったのかをひらめいた瞬間はお見事でした。
キャスト
ジェシカ・フレッチャー – アンジェラ・ランズベリー
ヴィクトリア・ブランドン – ジェニー・フランシス
ハワード・グリフィン – ジェフ・コナウェイ
フロイド・ノバック – ハリー・ガーディノ
ビル・パターソン – バート・ブレイヴァーマン
アル・ドレイク – マーティン・ランドー
キャンディス・ドレイク – キャロル・ローレンス
バーバラ・スティーブンソン – バーバラ・ローズ
フレディ・ヨーク – ゲイブ・カプラン
マイク・デュポン – ディック・ゴーティエ
作品データ
原題:Birds of a Feather
放送日:1984/10/14
監督:ジョン・リュウェリン・モクシー
脚本:ロバート・スワンソン
コメント