ジェシカおばさんの事件簿、シーズン1第10話から第12話のあらすじと感想です。
第10話 Death Casts a Spell
タホ湖のリゾートホテルにやって来たジェシカはまたもや殺人事件に巻き込まれてしまいます。
今回はジェシカがだまされてホテルに呼び寄せられたという始まりからしてユニークです。
ジェシカの編集者マリリンの名を語って、ジョーンというアシスタントがジェシカをホテルに招いたのです。
ジェシカはマリリンがここにいないし事前に連絡がないのはおかしいし、ジョーンは何か隠しているみたいでちょっと焦っているので、何やら不審に思っていますね。
ジョーンはジェシカをレストランへ連れて行って食事をしながら、ジェシカの執筆について話し始めます。
催眠術師をテーマにした本を書かないかとジェシカにすすめ、これはマリリンの意見だと伝えます。
すでにジェシカはジョーンが嘘をついていると見破っていて指摘すると、ジョーンは真実を話します。
このホテルでショーをやっている催眠術師カリオストロが素晴らしくて、これを題材にジェシカに本を書いて欲しかったからだと。
若くて仕事に燃えているジョーンは何回もカリオストロのショーを見て、「コレだ!」ってひらめいたんでしょうね。
出版社を通したらきっとジェシカは来てくれないし話すら聞いてもらえないと思ったから、強硬手段に出たんだと思います。
ジェシカからしたら迷惑な話ですが、優しいジェシカだからジョーンを許すでしょう。
偶然、カリオストロの御一行様が同じレストランにやって来ます。
カリオストロは他の人とひと悶着あったのですが、ここでまたもや前向きなジョーンは突っ走ってしまいます
勝手にカリオストロからアポを取ってきて、ジェシカはカリオストロの部屋で催眠術のデモンストレーションがあるからと、引っ張られて見に行くはめになってしまいます。
ジェシカは部屋で寝たいのに、情熱的すぎるジョーンに振り回されている感じでしたね。
ここからが急展開で、中からガラスが割れるような音がして、みんなで踏み込んだらカリオストロが背中をナイフで刺されて死んでいました。
中には6人のジャーナリストがいるんですが、みんな催眠術にかかった状態で目の前で人が殺されたのに平然としているのが異様な光景でちょっと怖かったですね。
まずは目撃者達の催眠術を解かないと話しにならないと、ジェシカの機転でジョーンが持っていたカリオストロの音声テープで、6人を正常に戻します。
部屋は完全に密室で、目撃者6人は催眠術にかかっていて何も覚えていません。
困難な状況から始まったジェシカの調査ですが、最後にはひと芝居打って鮮やかに犯人を暴いてくれます。
個人的に見所だったのは、ジェシカがバイクの後ろに乗っているシーンです。
リゾートホテルに来ているのでジェシカはお上品なスカートをはいているのですが、そんなことは気にせずアクティブにバイクにまたがっていたのがカッコよかったです。
キャスト
ジェシカ・フレッチャー – アンジェラ・ランズベリー
ベルカンプ刑事 – ロバート・ホーガン
カリオストロ – ホセ・フェラー
バド・マイケルズ – マーレイ・ハミルトン
ヤンベルト – コンラッド・ジャニス
アンディ・タウンゼント – ブライアン・カーウィン
ジョー・ケリジャン – ロバート・ロッジア
ザック・バーナード – メイフ・ナッター
フィルモア – ランス・ハワード
ジャイ・コルッコ – アレックス・レバー
ジョーン・ジャーメイン – ダイアナ・カノーヴァ
シェリー・ダイヤモンド – エイレン・ジョイス
リズ – メリルー・ケンワージー
レジーナ・ケリジャン – ミシェル・フィリップス
ヘルセマ – ダイアン・ターリー・トラヴィス
作品データ
原題:Death Casts a Spell
放送日:1984/12/30
監督:アレン・レイズナー
脚本:J.ミヨコ・ヘンズリー、スティーブン・へンズリー
第11話 Capitol Offense
ジェシカは議員となってワシントンへ行きますが、やはり事件に巻き込まれてしまいます。
ジェシカの本業とも言える殺人事件を調査しながら、今回は議員としての手腕もいかんなく発揮されています。
ジョイナー議員が心臓発作で亡くなり、その後任としてジェシカがワシントンンD.C.へ行きます。
広報担当のジョーが空港まで迎えに来てくれて、ジェシカはオフィスで秘書のダイアナと会います。
ダイアナは辞めるつもりだったのですが、ジェシカは彼女の辞表を破って捨ててしまいます。
ジェシカはダイアナがいい人そうだと瞬時に見抜き、ジョイナー議員の元で働いていたなら安心だろうと思ったのでしょうね。
さっそくオフィスにロビイストのハリー・パーネルが花束を抱えて、ジェシカをランチに誘いに来ました。
彼の後ろでダイアナがダメだと合図を送っていたので、ジェシカは丁重にお断りします。
腹黒い男だとダイアナは思っているらしく、面倒ごとにジェシカが巻き込まれないように助けてくれました。
彼女は頼りになるアシスタントですね。
ワシントン初日でお疲れのジェシカはベッドに入って休んでいると、ダン・ケプナー議員から電話があります。
相談したいことがあると言っていて、朝食を一緒に取る約束をします。
電話を切って彼が外に出ると、マルタ・グレイグに声をかけられます。
ジョイナー議員が倒れた時にいた女性マルタで、隠しカメラで何枚も写真を撮っていた女性です。
髪型がその時と全然違っていたから、誰かと思いました。
彼女はジョイナー議員の死体を動かした現場にいたからとても怯えていて、写真をケプナーに渡します。
ジェシカを見張る不審な男性がいます。
彼女を尾行しますがすぐに気づかれ、エイヴリー・メンデルソン警部補だと身分を明かします。
ジェシカに尾行なんて通用しないけど、警部補なら尾行のテクニックもありそうなのに気づかれるとは、やはりジェシカは鋭い。
一方、ケプナーは路地裏で目を覚まし、上着や財布などを盗まれていました。
ケプナーは警察に逮捕されてしまいます。
昨日一緒だったマルタが殴り殺されて、ケプナーの手に血がついていたからです。
ジェシカは会議に出席した後オフィスに戻ると、警部補が待っていました。
警部補と一緒にケプナーに会いに行って、話を聞きます。
ジンジャエールしか飲んでいないし、マルタを殺してはいないと必死に訴えています。
ジェシカはケプナーの事を信じることにして、議員としての仕事をしながら事件の解決に尽力します。
犯人にカマをかけておびき出したジェシカは、いつも通り素晴らしかったです。
今回はカンの鋭い警部補だったから、ジェシカも仕事がしやすかったですね。
キャスト
ジェシカ・フレッチャー – アンジェラ・ランズベリー
エイヴリー・メンデルソン警部補 – ハーシェル・ベルナルディ
ダン・ケプナー議員 – スティーヴン・マクト
ウェンデル・ジョイナー議員 – エディ・アダムス
ダイアナ・シモンズ – リンダ・ケルシー
ハリー・パーメル – ニコラス・プライヤー
レイ・ディクソン – ミッチ・ライアン
ジョー・ブリン – ゲイリー・サンディ
トール・ダンジガー – マーク・シェラ
ハロルド・デュイット – コルビー・チェスター
オルセン議長 – デビッド・フックス
作品データ
原題:Capitol Offense
放送日:1985/1/6
監督:ジョン・リュウェリン・モクシー
脚本:ピーター・S・フィッシャー
第12話 Broadway Malady
ジェシカはニューヨークに住む甥グレイディと電話をしています。
グレイディは往年のミュージカル女優リタ・ブリストルが出演するショーの帳簿係になり、ジェシカが今度ニューヨークに来た時にはショーのリハーサルを見れると知らせます。
このショーはリタの復帰作でもあり、娘のパティと共演、プロデュースは息子のバリー。
ブリストル一家総出のショーになるので、きっと話題になるはずです。
そんな大きなブロードウェイ舞台のリハーサルを見られるなんて、ジェシカは貴重な経験ができますね。
ジェシカがニューヨークにやって来て、グレイディと恋人のケイトが迎えに来てくれます。
グレイディはリタやショーの関係者が出席する夕食会にジェシカを招待します。
食事会でジェシカが作家だと紹介され、ショーの脚本家は自分達がクビにされるんじゃないかとヒヤヒヤします。
コミカルなやり取りで、ちょっとおもしろかったです。
バリーが家族それぞれに感謝を述べて、みんなで乾杯します。
夕食会が終わりみんなそれぞれ帰路につきます。
ジェシカはショーの出資者サイと仲良くなったみたいで、車で送ってもらいます。
バリーとパティは駐車場へ行こうと路地に入ると、強盗に出くわしパティが撃たれバリーは持っていた銃で相手を撃ち、相手は死んでしまいます。
パティは救急車で病院に運ばれ重体です。
バリーは違法に手に入れた銃を持っていたので、警察で厄介ごとに巻き込まれてしまいました。
妹を助けるために使ったのですが、罪に問われてしまうかもしれないですね。
ジェシカはパティの事件に関するニュースを見ていて、何かおかしいと感じます。
さすがはミステリー作家のジェシカですね。
動機や状況から推理して単なる強盗事件じゃないと、腑に落ちないものを感じたのでしょう。
さっそく警察に行って担当のモレノ巡査部長から話を聞いて意見を言いますが、警察は全く取り合ってくれません。
よくある展開なのですが、モレノ巡査部長はその中でもかなり非協力的な部類ですね。
仕方がないので、ジェシカは独自に捜査を始め、リタに会いに行きます。
リタは娘が重体ですからかなり落ち込んでいて、過去の悲しい過ちや大女優ならではの苦悩などを語ります。
悲しみに暮れるリタの話をジェシカは親身になって聞き、優しく寄り添っています。
やがて、ジェシカは解決につながる大きなヒントを発見し、事件の真相を暴いていきます。
観察眼が鋭いジェシカだからこそ、誰もが見逃していた点に気づいたのでしょう。
今回は犯人の追い詰め方が独特で、ジェシカはとても迫力がありました。
普段のジェシカからは想像できない雰囲気で、オーラが違っていたように感じます。
キャスト
ジェシカ・フレッチャー – アンジェラ・ランズベリー
グレイディ・フレッチャー – マイケル・ホートン
モレノ巡査部長 – グレゴリー・シエラ
リタ・ブリストル – ヴィヴィアン・ブレイン
パティ・ブリストル – ローナ・ラフト
バリー・ブリストル – グレッグ・ヘンリー
ルー・フェルドマン – ミルトン・バール
マーク・フェイバー – ロバート・モース
サイ・パリッシュ – パトリック・オニール
ケリー – エド・ベイキー
タキ – ロベルト・ローマン
マニー・ファーカス – ジョニー・セブン
ピーター・ウェバー – エドソン・ストロール
ジミー・フィンリー – ボブ・ゴーマン
ヴェロニカ – イルマ・ガルシア
ロニー・ヴァレリアン – エレイン・ギフトス
ケイト・メトカーフ – シャリー・グレゴリー
カーリン・ナッシュ – バート・ヒンチマン
グレッチェン・パシュコ – バーバラ・ウィナリー
作品データ
原題:Broadway Malady
放送日:1985/1/13
監督:ハイ・アヴァーバック
脚本:トム・B・ソウヤー
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