ジェシカおばさんの事件簿、シーズン2第7話から第9話のあらすじと感想です。
第7話 美女は湖底に沈む
ジェシカは新しい小説を書くためにハリーの案内で、キャロット・コーヴ近くの湖畔のペンションに来ています。
泊り客が何人かいますが緑豊かで静かな場所なので、ジェシカも小説のアイデアがわいてきそうですね。
ジェシカはバートンに誘われ、明日の朝9時に一緒にバードウォッチングに行くことにします。
バートンはもっと朝早く行きたかったようですが、ジェシカが朝に弱くて9時になりました。
2人で森の中を歩いていると、自然愛好家のジョアンナが裸で森をランニングしています。
ジョアンナが走った影響でこの辺りではお目当ての鳥を見つけることができません。
バートンは二手に分かれて鳥を探そうと提案し、ジェシカに双眼鏡を渡します。
ジェシカは湖畔の方へ歩いて行くと、ボートに乗ったクレイン夫妻を見かけます。
2人はけんかしている様子でジェシカは双眼鏡を使うと、ハワードとキャロリンがもみ合いになりキャロリンが湖に落ちてしまいます。
すぐにエイモスたちがやって来て湖にもぐってキャロリンを探しますが、彼女を見つけることはできませんでした。
夫が妻を湖に突き落としたという単純すぎる事件で、ジェシカの出番は今のことろなさそうです。
泊り客はクレイン夫妻が部屋で口論していて、離婚話になっていたの聞いています。
ジェシカは殺人の目撃者ですから、死体が見つからないということに困惑しています。
そこで、エイモスと一緒にハワードの所へ行って話を聞きます。
ハワードもショックを受けていて、セスの治療を受けています。
ハワードが言うには自分が妻を突き落としたのではなく、妻が湖に飛び込もうとしているのを止めようとしたと言っています。
妻が湖に落ちたが自分は泳げないので、助けることができなかったとのことです。
キャロリンは水泳の選手だったそうです。
エイモスはハワードが犯人で事件解決だと思っていますが、ジェシカはそうではありません。
おかしなことだらけで、むしろハワードの言い分を信じていますね。
ジェシカに一目置くエイモスは彼女の意見も尊重していますが、やはり、犯人はハワードだと思い込んでいるみたいです。
やがて、エイモスに無線で連絡があり、ボートから落ちた場所から離れた北の岸で遺体となって発見されます。
キャロリンは水泳のチャンピオンだったし、離れた場所で遺体が見つかったのも妙です。
一番濃厚な容疑者は夫のハワードですが、果たして本当に犯人なのでしょうか?
そんな疑問や謎をジェシカが解いてくれて、意外な犯人の動機が浮かび上がります。
キャスト
ジェシカ・フレッチャー – アンジェラ・ランズベリー
ハリー・ピアース – ジョン・アスティン
エイモス・タッパー保安官 – トム・ボズリ
セス・ハズリット医師 – ウィリアム・ウィンダム
キャロリン・クレイン – スーザン・ブランチャード
バートン・ホリス – ウィリアム・クリストファー
カイル・ジョーダン – チャールズ・フランク
ハワード・クレイン – ローレンス・ラッキンビル
グレース・オバーホルツ – リー・メリウェザー
ジョアンナ・ベンソン – リー・パーセル
ジャック・ターニー – チャールズ・テイラー
ベティ・ジョーダン – ローレン・テューズ
ノア・ペイズリー – ジョニー・クロフォード
作品データ
原題:A Lady in the Lake
放送日:1985/11/10
監督:ウォルター・グローマン
脚本:ロバート・ヴァン・スコヤック
第8話 勝利の美酒は苦い味
ジェシカはサンフランシスコに来たついでに、競馬のジョッキーをやっている姪っ子トレイシーに会いに来ました。
ジェシカには甥っ子姪っ子がたくさんいますが、競馬のジョッキーとはユニークな職業ですね。
しかも、女性ジョッキーというのはかなり珍しいです。
サプライズで姪に会いに来たみたいでトレイシーも大喜びしていて、友達のビッキーを紹介してくれます。
ヴィッキーの夫カルロスも騎手なのですが、レース直前で体調が悪くなってしまいます。
カルロスが乗るはずだった馬のオーナー、ジャック・ボーエンはカルロスの代わりにトレイシーに騎乗してくれと頼みます。
ボーエンはジェシカにプライベート用のボックス席を用意してくれます。
姪っ子の晴れ姿をVIPのボックス席で見られるなんて、ジェシカもラッキーですね。
お隣りの席には愉快なクリフとクリスティン夫妻がいて、ジェシカに色々と教えてくれます。
席にビッキーもやって来てお目当ての馬について熱く語っていましたが、運悪く出走取消になってしまいました。
いよいよレースが始まりジェシカもやや興奮気味で、トレイシーを応援します。
人気のなかったトレイシーの馬が見事に優勝し、ジェシカは大喜びです。
さっそくトレイシーの勝利をお祝いしようとジェシカがシャンパンを開けようとしていたところへ、大事件が起きてしまいます。
厩務員が厩舎でボーエンが倒れていると騒いでいて、ジェシカは一緒に見に行きます。
ボーエンの体を仰向けにしてみると、胸に麻酔銃が刺さって死んでいました。
さらに悪いことは続き、レースは八百長かもしれないとトレイシーは運営委員会から騎乗停止処分を受けてしまいます。
定番の姪っ子が危機に陥るパターンで、こうしてジェシカの活躍の場がまた与えられたわけです。
ボーエンはレース前、トレイシーにいつもとは違う戦法で乗るよう指示し、トレイシーも不思議に感じたと言っています。
馬から薬物などは出なかったしトレイシーの乗った馬が勝てたのはどうしてなのでしょうか?
委員会の言うように八百長だったのでしょうか?
地元のマフィア、シャックマンもレースのトリックを知りたがっていて、ジェシカにも近づいて来ます。
数々の疑問や不都合がありジェシカも危険な目にあいますが、いつも通り事件をきれいに解決していきます。
キャスト
ジェシカ・フレッチャー – アンジェラ・ランズベリー
トレイシー・マギール – リンダ・グロヴナー
ジャック・ボーエン – ロニー・チャップマン
カルロス・ガエゴス – バート・ロサリオ
ビッキー・ガエゴス – プリシラ・バーンズ
ビンス・シャックマン – ノーマン・フェル
パット・フィリップス – ラモン・ビエリ
クリフ・カーペンター – ジャック・カーター
クリスティン・カーペンター – キャロル・クック
マイク・ガン – クルー・ギャラガー
テッド・ミスコ警部 – ロイ・シンズ
クッキー・ミルフォード – ディレル・モーリー
作品データ
原題:Dead Heat
放送日:1985/11/24
監督:ピーター・クレイン
脚本:J・ミヨコ・ヘンズリー、スティーブン・へンズリー
第9話 人質なんて初体験
ジェシカは急病になった友人の代わりに、女子刑務所で講義を行うことになります。
所長のゲイツ、副所長のアマンダが歓迎してくれて、近くに医師のマシューズと彼女を手伝っている囚人のメアリーがいます。
ゲイツ所長とマシューズ医師が口論していたりなど、この刑務所は何か不穏な空気が漂っていますね。
メアリーが教室に案内してくれて、ジェシカは彼女の小説はよくできているとほめると彼女は作家になる夢を持っていました。
生徒は真面目な学生ではなく囚人ですから、ジェシカはちょっとナーバスになっているみたいですね。
人気ミステリー作家のジェシカですからそこは上手くやり、囚人たちの興味を引くことができて講義も盛り上がります。
ジェシカはメアリーの作品をみんなの前でほめるのですが、メアリーの姿がありません。
メアリーはジェシカの講義が始まって少し経った頃、すきを見て講義から抜け出しました。
医務室で休んでいる病気のスージーに会いに行き、薬を手に入れようと動いていました。
ここでは囚人の扱いがぞんざいで、食事や医療などが手抜きになっていて十分に提供されていないようですね。
薬が保管されている場所の鍵を手に入れるために医師のオフィスへ侵入しますが、医師が戻って来てメアリーは隠れます。
マシューズ医師はタイプライターを打っていて看守が部屋のドアをノックします。
そのとたん、アラームが鳴り響いて刑務所が封鎖されてしまいます。
所長たちがやって来て医師のオフィスに入ると、医師が死亡していました。
隣の部屋に隠れていて逃げようとしたメアリーは捕まってしまいます。
この件が発端となって刑務所内は大混乱で暴動が起き、当然、ジェシカも巻き込まれてしまいます。
囚人たちが看守の武器を取り上げて所長や看守たちと一緒にジェシカも人質となり、主導権は囚人たちが完全に握っています。
こんなに簡単に囚人が対抗できるとは、かなり警備体制が甘いですね。
司書をやっている囚人のルイーズがいいことを思いつきます。
ジェシカに犯人を探してもらおうと言い出します。
まずいタイミングで講義にやって来たかわいそうなジェシカは、いつもとは違った経緯で事件に携わることになりました。
囚人たちに銃を向けられながらの捜査で、第2の殺人も起きてしまいます。
逆境の中、ジェシカは勇気を出して持ち前の推理力を生かして、見事に事件を解決していきます。
かなり大きな銃を向けられ脅されたりもして、きっとジェシカも恐怖を感じて怯えていたかもしれませんね。
キャスト
ジェシカ・フレッチャー – アンジェラ・ランズベリー
ディキシー – マーガレット・エイヴリー
キャサリン・ランドグリーン – エイドリアン・バーボー
アマンダ・デブス所長補佐 – バーバラ・バクスレー
ミス・スプリンガー – イヴォンヌ・デ・カーロ
メアリー・スタム – リンダ・ケルシー
アイリーン・マシューズ医師 – ジャネット・マクラクラン
エリザベス・ゲイツ所長 – ヴェラ・マイルズ
ルイーズ・マーカス – スーザン・オリバー
ニコール・タグ – イヴ・プラム
ブラディ – メアリー・ウォロノフ
バーサ – スーザン・ペレッツ
ジェイミー – ドナ・ポンテロット
ミムズ – ダーリーン・コンリー
スージー – エイミー・エックルズ
作品データ
原題:Jessica Behind Bars
放送日:1985/12/1
監督:ジョン・リュウェリン・モクシー
脚本:カールトン・イーストレイク
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