ジェシカおばさんの事件簿、シーズン2第10話から第12話のあらすじと感想です。
第10話 変な手紙がいっぱい
キャロット・コーヴの保安官エイモス・タッパーが引退することになり、不動産屋のハリーが新しい保安官に就任します。
ハリーの保安案姿もなかなか似合っていますね。
そんな中、町の住人ビバリーが死亡しますが、お風呂で感電した単なる事故でした。
ジェシカの家の古いトースターが壊れて、セスが修理中です。
玄関のチャイムが鳴って出てみると、旅行ライターのマイケル・ディグビーだと挨拶します。
少し前にジェシカはマイケルがキャロット・コーヴへ行くという連絡を受けていたのですが、すっかり忘れていたみたいですね。
マイケルはこの町を有名にしたいと言っています。
マイケルはキャロット・コーヴは昔ながらののどかな町だと思っていて、色んな物に感動しています。
町では住民達の間にゴシップのような手紙があふれていて、住民同士の仲が悪くなっています。
引退して家でのんびりしているエイモスの所へ、例の嫌がらせの手紙が届きます。
ハリーの所へ持って行くと大量の手紙が届けられていて、エイモスの所へ届いたのもその1通のようですね。
中身は根も葉もないゴシップばかりで手紙はタイプで打ったものや手書きのものがあり、便せんの色などもまちまちです。
一体、誰が何のために手紙をバラまいているのか気になりますね。
ジェシカは壊れたトースターを直してもらおうと、ラリーに会いに行きます。
運悪くビバリーのボーイフレンド、アダムがやって来て、ラリーがビバリーを殺したと怒っています。
1週間ほど前、アダムはビバリーのテレビの修理をラリーに頼んだのですが、コードが直っていなくてビバリーが感電死したと責めているのです。
ラリーはちゃんと直したしコードに異常はなかったと反論します。
アダムは怒っていて今にもけんかが始まりそうで、近くにいたニルスがアダムを海に放り込みます。
保安官になり立てのハリーは問題山積みの中、エルヴィラがやって来ます。
ある人に脅されたと苦情を言いに来たのですが手紙の山を見て、友人から頼まれた手紙一通しか出していないと、怯えるように帰ってしまいます。
ハリーはジェシカとエイモスを呼んでエルヴィラの事を話し、エルヴィラが出した手紙を探します。
去年の灯台が焼けた火事は偶然ではなく放火だ、という内容でした。
ジェシカはすぐに頭を回転させ、怪しい人物を探し始めています。
その夜、ジェシカはエルヴィラを訪ねますが、彼女は首をつって自殺していました。
タイプライターには遺書があり、近くには薬が置いてあります。
もちろん、ジェシカはエルヴィラが自殺したなんて思ってはいません。
さらに、ビバリーの死も事故ではなく殺人だと確信しています。
ジェシカが2つの事件と町中に出回っている手紙の謎など、全ての事件を解明してくれます。
エイモスが事件現場でジェシカと鉢合わせして、保安官を引退したけどじっとしていられなかったのですね。
ジェシカの頼みで旅行ライターのマイケルもサポートするのですが、酔ったお芝居がお上手でした。
キャスト
ジェシカ・フレッチャー – アンジェラ・ランズベリー
ハリー・ピアース – ジョン・アスティン
エイモス・タッパー保安官 – トム・ボズリ
セス・ハズリット医師 – ウィリアム・ウィンダム
アダム・フロビシャー – クリストファー・ストーン
フリードリヒ・ホフマン – ポール・ベネディクト
ジョージ・ナップ – ジョセフ・キャンパネラ
ラリー・バーンズ – ジョン・デイヴィッド・カーソン
エルヴィラ・ツリー – マーシャ・ハント
エドナ・ケンジントン – イヴリン・キース
ニルス・アンダーソン – デニー・ミラー
ライラ・ノリス – ベッツィ・パーマー
マイケル・ディグビー – パーカー・スティーヴンソン
バート・ネルソン – ハワード・ウィット
ビバリー・ギャレス – クリスティ・サイバーソン
作品データ
原題:Sticks and Stones
放送日:1985/12/15
監督:セイモア・ロビー
脚本:ジャクソン・ギリス、リンダ・シャンク、マーク・ジャイルズ
第11話 悪霊が遺跡に踊る
ジェシカはセスに誘われ、小説の取材も兼ねてニューメキシコの遺跡発掘調査に加わる事にします。
ジェシカが書いたアドベンチャー要素のあるミステリー小説が出来上がったら、またベストセラーになりますね。
発掘調査は大勢が参加していて、大学院生や専門家などもいます。
現場を仕切っているのは出資者のギデオン・アームストロング。
みんなで夕食を食べていると突然崖の上にネイティブアメリカンの男が現れて、呪いの歌を歌い踊り始めます。
大学院生のカレンが言うにはいつも同じ時間になると現れて、ギデオンが警備の者を崖に差し向けると歌と踊りは止み、男は姿を消してしまうのだそうです。
まるで、何かのパフォーマンスのようで、先住民は発掘作業に反対しているのでしょうか。
セスが発掘中に貴重な品を見つけ、ガーフィールド教授達は大興奮しています。
お金には代えられない歴史的な発見だと、発掘品を見つけただけで偉業を成したみたいに喜んでいます。
やがて夕食の時刻になり先住民らしき男がいつものように現れますが、酔ったギデオンの妻シンシアは威嚇のためにライフルを空中に向けて2、3発発射したとたん、男は崖から転落してしまいます。
シンシアが撃った弾に当たってしまったのでしょうか?
ジェシカ達が現場に駆けつけてみると、男の正体はガイドのレイモンド・トゥー・クロウズでした。
セスの見解では死因はライフルの弾ではなく転落によるもので、シンシアが撃ったライフルに驚いて足をすべらせて崖から転落した事故死のようです。
ベントンが警察に知らせようとしますが、ギデオンは現場を荒らされたくないとベントンを説得して通報を止めさせます。
ギデオンはお金第一主義で、ここは宝の発掘場所だとでも思っているようですね。
ジェシカとセスは事件を再現し、ジェシカが崖の上から落ちるマネをしますが落ちて死ぬような高さではありませんでした。
セスが詳しく遺体を調べたところ口の周りに小さな泡が見られ、本当の死因は溺死だと言っています。
水のない砂漠のような場所で溺死なんて、とても奇妙ですね。
警察がなかなかやって来ないのを心配してジェシカとセスはジープで町へ行こうとするのですが、キーが外されています。
警備の人が言うには、ギデオンの許可がないと車は出せないとのことです。
一番怪しいのはギデオンですが、この事件はかなり入り組んでいます。
そんな複雑な事件をジェシカはいつも通り鮮やかに解決し、この事件が起きる原因まで突き止めてくれます。
キャスト
ジェシカ・フレッチャー – アンジェラ・ランズベリー
セス・ハズリット医師 – ウィリアム・ウィンダム
カレン・パークス – セシル・キャラン
オーブリー・ベントン – ジョージ・グリザード
スタン・ガーフィールド – デヴィッド・グロー
レイモンド・トゥー・クロウズ – ランドルフ・マントゥース
スティーブ・ギャンブル – スティーヴン・ショートリッジ
シンシア・アームストロング – コニー・スティーブンス
ギデオン・アームストロング – ロバート・ヴォーン
作品データ
原題:Murder Digs Deep
放送日:1985/12/29
監督:フィリップ・リーコック
脚本:メアリー・アン・カシカ、マイケル・シェッフ
第12話 口紅に殺意をこめて
ニューヨークやって来たジェシカは甥のグレイディに会いに、彼の職場にやって来ています。
グレイディは大学時代の友人トッドの紹介で、彼の父ノーマンが社長を務めるライラ・リー化粧品の会計士として雇ってもらうことになっています。
久々にグレイディが登場しましたが、相変わらず仕事が安定していないみたいですね。
ノーマンの姉(妹?)ライラ・リーはホテルで行われるセールスの全国大会の準備に熱心で、周りにあれこれと指示を出しています。
ノーマンはリズことエリザベスと結婚予定ですが、リズはかなり若い女性なので息子のトッドは反対しています。
ジェシカはホテルで教師時代の教え子リズ・ゴードンと偶然再会し昔話に話を咲かせていたら、リズの恋人がノーマンだと知ります。
ジェシカがリズの元先生でノーマンはジェシカの甥の友達の父親で、広いニューヨークなのに世間は狭いですね。
リズはノーマンと結婚予定で幸せなはずなのに、ジェシカにはリズが悩みを抱えているように見えました。
ジェシカとリズ、ノーマンの3人で夕食を取ることになっていたのですが、待ち合わせの時間になってもリズは現れません。
ノーマンと彼女のアパートに行ってみると、リズは殺されていました。
バリック警部と警察がリズの部屋を調べ、警察は強盗事件だと思っています。
ジェシカは肖像画が口紅で消されていることもあり、恨みを持つ者の犯行じゃないかと思っています。
ジェシカはかわいい教え子エリザベスのために犯人を見つけようと捜査を始めます。
ホテルはチェックアウトしてしまったから、グレイディの部屋に泊まっています。
無職のグレイディはお金に困っているみたいでメイドがいないのにいるふりをして、見栄を張っているのがかわいいですね。
お湯すら出ないみたいで、ジェシカは大好きなお茶もろくに飲めなくて残念です。
リズは独身女性がとうてい住めないような、高い家賃のマンションに住んでいます。
トッドは亡くなった母親が病気の頃から父がリズと付き合っていて、彼女の家賃を払っていたと思い込んでいるようです。
ジェシカはグレイディにリズの昔の友達から、リズの過去について聞いてみてくれと頼みます。
今回はグレイディが事件に巻き込まれることはなく、ジェシカのサポート役に徹していますね。
そして、ジェシカは女性にしか気づかないような視点から、事件を解決に導きます。
ライラ・リーの押しの強さがすごく面白かったです。
ジェシカが有名な推理作家だと知って化粧品が売れると思ったのか、しきりにジェシカにセールス・レディにならないかと勧誘していました。
ジェシカが断ろうとしても強引にバッグを渡そうとする強気な態度が面白すぎでした。
キャスト
ジェシカ・フレッチャー – アンジェラ・ランズベリー
グレイディ・フレッチャー – マイケル・ホートン
ライラ・リー・アンバーソン – ジェーン・メドウズ
フィオーナ・キーラー – クリスティーン・ベルフォード
ノーマン・アンバーソン – ロバート・カルプ
ロジャー・アディアノ – ロバート・デシデリオ
エリザベス(リズ)・ゴードン – アン・デューセンベリー
ルー・バリック警部 – ハーブ・エデルマン
トッド・アンバーソン – リー・マクロスキー
グレンダ・ヴァンデヴァー – ミリー・パーキンス
作品データ
原題:Murder by Appointment Only
放送日:1986/1/5
監督:アーサー・アラン・シーデルマン
脚本:ジェリー・ロス
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