第9話 浮気はパリで
あらすじ・感想
ラリーがルイーズとパリに行くことになり、ダーリンは山のように仕事を押し付けられてしまう。サマンサが寝ている間に帰って来て朝早く出て行ってしまうため、顔を合わせることもなくサマンサは寂しさを感じている。
そんな中ママがやって来て、サマンサをランチに連れ出す。サマンサは近所のとんかつ屋でいいと言うが、ママはパリがいいと言ってサマンサも折れて一緒にパリへ食事しに行く。
ファッションショーを見に行こうと2人で向かうと、ラリーをルイーズがいた。サマンサは顔を隠して逃げようとするが見つかり、一緒に夕食をとることに。4人で食事中にサマンサは席を外して自宅へ戻り、ダーリンと電話で話すが、もちろんパリに来ていることは内緒だった。
電話を切った直後にパリのラリーから電話が入り、サマンサは思わず取ってしまってラリーだとわかると急いで切る。レストランでラリーは電話にサマンサが出たとおかしなことを言い出し、番号間違いだろうとその場は収まる。
ラリーはそのまま交換手にダーリンのオフィスへつないでくれと頼み、席に戻って来たサマンサと電話を代わる。ダーリンはびっくりしてサマンサも会話に困り、愛しているとだけ告げて電話を切ってしまう。
サマンサはテレビのチャンネルを魔法で変えていましたが、この時代ってまだリモコンがなかったんですね。
ソファーを動かずにチャンネルを変えられるというのは画期的だし、すごく便利そうです。
こんなところから新商品が生まれて、どんどん便利な世の中になったのでしょう。
さて、サマンサはダーリンがいない寂しさから、ママとパリへ出かけます。
娘の様子を心配するのは人間も魔女も同じで、つまんなそうなサマンサがママのおかげで笑顔になれたのはよかったですね。
ルイーズはラリーがパリに連れて来てくれるまで何年もかかったとグチっていましたが、この時代は奥さんがちょっと旅行に行くのにも旦那さんの許可が必要だったようです。
だから、サマンサもダーリンに素直にパリにいることを言えなかったのでしょう。
ダーリンとサマンサはこの後パリをきっと満喫して、素敵なデートを楽しんだことでしょう。
DATA
原題:Witch or Wife
放送日:1964/11/12
監督:ウィリアム・アッシャー
脚本:バーナード・スレード
第10話 おおマイパパ
あらすじ・感想
朝早くからママが冷蔵庫や戸棚に隠れてサマンサに話しかける。どうやらサマンサの父モーリスが娘の結婚のことを知り、訪ねて来るとのこと。
サマンサは久しぶりにパパに会えるのが楽しみだと喜んでいたが、人間を見下している父にダーリンのことを知られると大事になると心配になってきた。ダーリンにパパが来ると話すが、まずは自分1人で会いたいからとダーリンには遅く帰って来るよう頼んで送り出す。
モーリスがサマンサとエンドラにお土産付きでやって来て、娘の結婚を心から喜び、どの家の出の魔法使いだと言いだす。サマンサは旧家の出だと伝え、今はワシントンにいるとウソを付いてしまう。
ダーリンはラリーとバーに飲みに行き、ラリーに諭されて今から帰ると電話ボックスからサマンサに電話する。サマンサはダーリンに危害が及ばないようにボックスの中に魔法で閉じ込めてしまう。
パパは出生証明書や薬を見つけてダーリンの素性を疑い始め、サマンサはダーリンが人間だと本当のことを告げると、パパが怒り出して家中のものを壊し始めてしまう。
初のサマンサの父登場で、エンドラが堅物だと言うくらいだから相当の頑固者ですね。
案の定、サマンサがダーリンは人間だと話すと怒りをあらわにして、家中のものが次々に破壊されてしまいました。
サマンサは魔界ではそれなりにいい家の出みたいで、父親としてはふさわしい家の魔法使いに嫁いでほしかったのでしょう。
サマンサはダーリンを電話ボックスに閉じ込めるし、エンドラはダーリンを夕刊に変えてしまうし、その夕刊をモーリスが暖炉に入れてしまって、最後には姿を消されてしまいました。
踏んだり蹴ったりでダーリンはひどい目にあってしまいましたが、モーリスには一応認めてもらえて、これでサマンサの家族にはひと通り顔合わせがすみましたね。
いつもダーリンをバカにしていて、敵だとみなしているママがサマンサとダーリンの味方になるなんて予想外の展開でした。
人間との結婚は大反対でいつも2人を別れさせようと狙っていたはずなのに、娘のためにひと肌脱いだのはさすがです。
DATA
原題:Just One Happy Family
放送日:1964/11/19
監督:ウィリアム・アッシャー
脚本:フレッド・フリーマン、ローレンス・J・コーエン
第11話 ダーリンの浮気
あらすじ・感想
サマンサが起きるとあちこちに見知らぬ女性の写真を見つける。ママがダーリンのカバンから見つけたものを隠してサマンサに見つけさせ、ダーリンが浮気するのではないかとサマンサに忠告するため。
写真は香水のモデル探し用だとママに伝え、ママと入れ替わりにダーリンがキッチンへ。モデル探しに難航していて、どれがいいか意見を聞かせてくれと言われ、サマンサはそれぞれのモデルのいい所をあげてみる。
会社で仕事中のダーリンのところへ、理想的なミス・妖精の香水モデル、ジャニーンがやって来て、ラリーも意見が一致して決定する。撮影にもダーリンは熱心で、昼休みにジャニーンとランチをすることになり、サマンサとの食事をキャンセルしてしまう。
ダーリンの様子が気になったサマンサはママとレストランで2人の様子を探ることに。ジャニーンの姿を見るなりサマンサが時間を止め、ジャニーンに詰め寄る。
彼女は不良の魔女でダーリンに手を出そうとしていて、エンドラが吹っかけたらしい。サマンサが忠告してもジャニーンは引かず、ダーリンを家に呼ぶ。
ダーリンがキスする直前にタイミングよくサマンサが現れて、浮気に発展せずに助かりました。
確かにダーリンやラリーがポーっとなる美人さんでしたが、サマンサの方がかわいくて美人で素敵です。
事件の発端はエンドラがジャニーンにダーリンを誘惑しろと頼んで、ジャニーンがその気になって行動を起こしたけど、エンドラとしては娘の傷つく姿は見たくなかったんでしょう。
ジャニーンとしてはやり始めたことを途中で止められないらしく、ダーリンにキスするかベッドに連れ込むまでは、手を引かないつもりで、あれこれ仕掛けていました。
サマンサはレストランで全員の動きを止めていましたが、かなりの魔力が必要なのでは?
前回、モーリスがダーリンを消して元に戻すのにかなりの魔力と体力を使っていましたから、いとも簡単に時間を止めたサマンサは敵に回したくない相手ですね。
ゲスト
ジャニーン・フラー – リサ・シーグラム
DATA
原題:It Takes One to Know One
放送日:1964/11/26
監督:ウィリアム・アッシャー
脚本:ジャック・シャー
第12話 生まれた生まれた…
あらすじ・感想
サマンサが家の掃除をしているとルイーズから電話があり、大事な話があるので家に行きたいとのこと。魔法でさっさと家事を済ませ、サマンサはルイーズを迎える。
ルイーズはどうやら妊娠したらしく、一緒にお医者様のところへ行ってほしいとのこと。もちろんサマンサはOKして産婦人科へ。ラリーは虫歯で診療所へ行くと、サマンサとルイーズが産婦人科の医師のところへ来ているのを見かけ、サマンサが妊娠したのだと勘違いしてしまう。
会社に戻ってダーリンにそのことをほのめかし、向こうから告白するのを待とうということに。サマンサはラリーとルイーズを招いて4人で食事しようと提案し、ラリーも上機嫌でOKする。
2人ともサマンサの体を気遣ってあれこれ世話を焼き、ルイーズのことはほったらかしだった。ルイーズはラリーに妊娠のことを言い出す勇気がなく、のどまで出掛かっても告げることができないでいた。
結婚して16年ではなかなか妊娠を夫に言えないというルイーズの気持ちもわかりますね。
そんなルイーズを気遣ってあれこれ力になってあげるサマンサはとても友達思いだし、人間としての思いやりや優しさがしっかり身についていて素敵です。
ありがちな勘違いですが、ダーリンが子供ができたらどんな風になるんだろうと想像している姿に笑いました。
シーズンが進むにつれてサマンサにも子供ができて、ダーリンの想像は当たらずといえども遠からずです。
ラリーったらダーリンを見習って少しはルイーズに優しくしてあげれば、ルイーズも子供ができたと話しやすかったかもしれませんね。
あんなにきれいな奥さんだから、ドレスの値段で素敵かどうか判断しないであげてほしいです。
DATA
原題:…And Something Makes Three
放送日:1964/12/3
監督:ウィリアム・アッシャー
脚本:ダニー・アーノルド
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