第9話 靴が歩くぞ
あらすじ・感想
ダーリンとサマンサは出かけるため、クララおばさんに子守りを頼むことに。最近おばさんはボーイフレンドのオッキーと別れたばかりで落ち込んでいて、サマンサはダーリンにも優しくしてと頼む。
タバサを寝かしつけようとクララおばさんは歌を歌うがタバサがぐずってしまい、1階にあるピアノを小さくして使おうと魔法をかけて手のひらサイズにするのに成功する。
しかし、すぐにピアノは元のサイズに戻ってしまい、階段でピアノに押しつぶされそうになってしまった。何とかしようとまた魔法をかけると、ピアノの上に燭台が現れたかと思ったら、辺り一体が停電してしまう。
その頃、サマンサとダーリンはラリーとルイーズと共にクライアントをもてなしていて、あまり乗り気じゃないクライアントにアイデアを見せようと必死になっていた。
ピアノを何とか片付けたクララおばさんはちょうどサマンサから電話がかかってきて、特に変わったことはないと答えるが、どうやら東海岸一体が停電しているらしい。
電話の後、クララ叔母さんは何とかしようとオッキーを呼び出し、オッキーの魔法でサマンサの家だけ電気が点いた。しかし、オッキーが手を下ろすと電気が消えてしまうため、彼はずっと手を上げている羽目になってしまう。
ドタバタ度がいつもより上がっていて、大笑いできるエピソードでした。
安定のクララおばさんのドジっぷりで、フォローしようとすればするほどドツボにハマっていくというパターンですね。
そこに上手くダーリンの仕事も絡んでいて、上手くクライアントを納得させて仕事までゲットできてしまいました。
あんなにかわいいクララおばさんを振ったオッキーは、長時間手を上げているくらいじゃ許されませんね。
見つからないようにと自分で姿を消して出て行こうとしたのでしょうが、靴だけが消えなかったというオチが最高でした。
しかも、大規模な停電はクララおばさんのせいなのか単なる故障なのかわからないと、ぼかしたエンディングも素敵でした。
ゲスト
マッケルロイ – アーサー・ジュリアン
ジェンキンス – レオ・デリヨン
オッキー – レジナルド・オーウェン
DATA
原題:The Short, Happy Circuit of Aunt Clara
放送日:1966/11/10
監督:ウィリアム・アッシャー
脚本:リー・アーウィン、エド・ジュリスト
第10話 夫婦ゲンカを分析すれば
あらすじ・感想
ダーリンお気に入りのオレンジと黒のチェックのジャケットをサマンサは気に入っておらず、ダーリンに内緒で古着屋に出してしまった。それが原因で夫婦げんかになってしまう。
カッカしながら会社に行ったダーリンはラリー相手に愚痴っていると、ラリーは長年分析医クレイマー博士にかかっているからと、ダーリンとサマンサの夫婦げんかの分析を始めた。妻が派手な服装を好むのは結婚生活への不満の現れなので、派手なジャケットを処分したのは満足している証拠だとのこと。
ラリーのアドバイスでダーリンは仲直りのためにサマンサにプレゼントをすることに。派手な服は不満の現れというラリーの言葉を参考にして、ダーリンは年配の人が着るようなグレーの部屋着を買ってしまう。
その頃、サマンサもルイーズに夫婦げんかのことを相談していて、一緒にジャケットを取り戻しに古着屋へ。サマンサが出したダーリンのジャケットは黒に染められていたので、魔法で元のチェックに戻してダーリンにプレゼントすることにした。
お互いにプレゼントを交換するダーリンとサマンサだったが、中身を見てまたけんかが勃発してしまう。
夫婦げんかは犬も食わないなんて言うように、他人が口出しするとロクなことになりませんね。
ラリーもルイーズもよかれと思ってアドバイスしたのでしょうが、それが裏目に出てしまいました。
エンドラはちょっとしたきっかけさえあれば、ダーリンとサマンサを引き離そうと油断も隙もありませんね。
ちょっかいを出して事態がさらに悪化してしまって、他愛のない夫婦げんかから精神分析医同士のけんかにまで発展してしまいました。
いくらフロイトでも魔女はテリトリー外で、サマンサとエンドラを妄想癖のある親子だと見ていたのでしょう。
サマンサがダーリンのジャケットを見せて服装の意味を聞いていましたが、「趣味が悪い」の一言でしたね。
結局、いつも通りキスで仲直りで、ダーリンとサマンサの2人にはそれ以外の解決方法は不要なようですね。
ゲスト
ジークムント・フロイト – ノーマン・フェル
マシュー・クレイマー – パーリー・ベア
DATA
原題:I’d Rather Twitch Than Fight
放送日:1966/11/17
監督:R・ロバート・ローゼンバウム
脚本:ジェームス・S・ヘナーソン
第11話 あそび薬
あらすじ・感想
ダーリンは仕事仕事で朝から忙しく、朝食すら食べる暇がなく会社へ行こうとしている。そんなダーリンにエンドラは、仕事を忘れて楽しく過ごしたくなる魔法をかけたポップコーンを食べさせることに。
出社したはずのダーリンはキッチンに戻って来て、サマンサに今日はゆっくりするから会社を休むと告げる。サマンサが買い物に行っている間ダーリンがタバサを見ながら留守番をしていると、牛乳屋がやって来る。
ポップコーンを食べた牛乳屋もすっかりダーリンの仲間入りをして、仕事をサボって楽しむことに。テレビの修理にやってきた修理屋も同じく仲間に加わり、3人でソファーで楽しんでいた。会社ではダーリンが来ないとラリーがしびれを切らし、家まで押しかけて来るが、やはりポップコーンを食べ始めてしまう。
帰宅したサマンサはダーリン達がにぎやかにやっているのを見て、これから婦人会の集まりがあると言うと、みんなはリビングから庭に移動して騒ぎ始める。
婦人会の面々がやって来て話し合いを始める中、ラリーとダーリンのクライアントまでやって来て、どんどんスティーブンス家は騒がしくなって、サマンサは会議どころじゃなくなってしまう。
いたずら好きなエンドラがまたも余計な魔法を使って、スティーブンス家に知らない人がどんどん集まってきてややこしいことになってしまいました。
毎日仕事漬けの男性陣は、日頃のストレスをここで発散できたのではないでしょうか。
ダーリンも楽しそうでいつもに増して伸び伸びしていたし、おしゃべりも盛り上がっていました。
サマンサとしては大事な話し合いが全然進まないし、次々に客がやって来て対応が大変でしたね。
でも、ポップコーンを婦人会のみんなにも食べさせるとは考えたものです。
殿方がビシバシ動いてくれたから、時間がかかりそうな資金集めもすぐに終わって、それだけ早くサマンサもゴタゴタから開放されました。
ゲスト
ランドルフ・パーキンソン – アーウィン・シャロン
ルシール・デュモント – ノーマ・ヴァーデン
サラ・オルブライト – ヘレン・クリーブ
マリー・ウィーラー – クイニー・レナード
DATA
原題:Oedipus Hex
放送日:1966/11/24
監督:ウィリアム・アッシャー
脚本:デビッド・V・ロビソン、ジョン・L・グリーン
第12話 恋する椅子
あらすじ・感想
サマンサは骨董店で気に入った椅子を見つけて買って帰る。今日はダーリンの家でラリー夫妻とクライアントのコスグローブ夫妻を迎えて、食事をすることに。早めにダーリンが帰宅するとリビングで椅子を見つけ、書斎に移動させようと椅子が嫌がっているようで移動させるのに苦労する。
お客様を迎えてなごやかに食事も終わり、コスグローブの妻アデレードがサマンサの椅子を見るなり気に入り、ぜひ譲ってほしいと頼まれ、サマンサは買った金額25ドルだけもらって椅子を譲ることに。
サマンサが寝ていると下で物音がして、椅子が勝手に戻って来てしまった。翌日、ママを呼んで聞いてみても椅子の正体はわからず、コスグローブ夫妻は椅子が盗まれたと騒いでいるらしい。
とにかくダーリンに会社から帰って来てもらって椅子のことを全部話し、ダーリンは椅子を物置に入れようとしているが抵抗されて格闘中。そんな中、コスグローブ氏が椅子を買った骨董店を聞きに来ると椅子が見つかってしまい、レプリカだとごまかすが彼はどうしても譲ってくれと聞かず、サマンサ達は手放すことに。
ダーリンは骨董店で椅子がどこのものかを調べ、ママは魔女仲間に聞きに行き、サマンサはコスグローブ夫妻が無事でいられるようにコスグローブ家へ。
たった椅子1つでこれだけ面白いエピソードが作れるなんて、素晴らしいですね。
椅子がトコトコ歩いたり、足を突っ張って嫌がっている様子や、サマンサにおじぎするところなんかとってもキュートでした。
サマンサに恋している椅子だからダーリンは敵ですし、物置に入れようとして格闘になるのもわかります。
椅子がダーリンを嫌っているみたいとサマンサが言っていましたが、椅子だけじゃないと切り返したエンドラもユーモアがありますね。
結局、椅子はサマンサに恋していた青年だったみたいですが、偶然骨董店でサマンサと会わなかったら、ずっと椅子のままだったのでしょうか。
店主も椅子に価値はないと捨てようとしていましたから、サマンサが見つけたのもある意味運命だったのかもしれません。
ゲスト
クライド・ファーンズワース – ロジャー・ギャレット
アデレード・コスグローブ – アン・シーモア
マックス・コスグローブ – J・パット・オマリー
DATA
原題:Sam’s Spooky Chair
放送日:1966/12/1
監督:R・ロバート・ローゼンバウム
脚本:Coslough Johnson
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