第25話 ミンクなんかいらない
あらすじ・感想
スティーブンス家にダーリンの学生時代の友人チャーリーと妻ダフネがやって来る。学生時代からダーリンは何をやってもチャーリーには勝てなかったが、友情には全く影響していない。食事を楽しんでひと息付いていると、週末夫婦でチャーリーの家のパーティーに招待される。
夫人のダフネは典型的なお金持ちの奥さんで、別荘などの自慢ばかりしていてサマンサも呆れていた。チャーリーはダーリンにうちの広告会社に来ないかと誘うが、今の会社に満足していてラリーを裏切れないと断ることに。
一方、サマンサはダーリンの安月給のことをバカにされ、うちの会社の副社長に推薦すると言われて、つい頭に来て魔法を使ってしまう。嫌味っぽくダフネが宝石やドレスを貸すと言ったものだから、サマンサは宝石を魔法で出してダフネに見せるがイミテーションだ言われてしまった。
とうとう頭に来てミンクのコートを出して自慢しようとしているところへママが来て、サマンサに魔法を悪用するなと忠告する。我に戻ったサマンサは、ダフネにミンクは安く手に入ったと適当な理由をつけるが、ダフネはチャーリーにサマンサからコートを買い取ってくれと頼んでいた。
いじわるなダフネをやり込めたくて、ちょいちょい魔法で対抗していたサマンサがかわいかったですね。
さすがに宝石やミンクのコートはやり過ぎだったし、それを止めたのがエンドラだったのが驚きです。
エンドラの方がいつも後先考えずに好きに魔法を使っていたから、サマンサをバックアップするかと思っていました。
自分を偽るなと説教して言い聞かせるなんて、今回は母親らしいエンドラの姿を見られてちょっとグっときてしまいました。
コメディ色が弱めでちょっとシリアスな展開が多かったですが、いつも通りダーリンとサマンサが愛情を確かめられるいい機会でした。
チャーリーとダフネ夫妻も2人の影響で考え方が変わって、これからはいい夫婦になりそうですね。
ゲスト
ロス – ハンター・ヘンリー
ダルヴィ – カール・レッドコフ
ダフネ・ハーパー – ジョアンナ・ムーア
チャーリー・ハーパー – アンガス・ダンカン
DATA
原題:Charlie Harper, Winner
放送日:1967/3/2
監督:R・ロバート・ローゼンバウム
脚本:アール・バレット
第26話 女王様と社長様
あらすじ・感想
ダーリンは出張中で、クララおばさんがスティーブンス家に遊びに来ている。昔、ビクトリア女王の侍女をしていたと思い出話をしながら、おばさんはその時代に行こうと魔法をかけるが、ビクトリア女王本人を呼び出してしまう。
女王は20世紀の世界にビックリしていてテレビを見て女性が肌を出しすぎていると怒り出して、杖でテレビを破壊してしまう。
ラリーは頑固で暴君な新しい顧客モーガンさんに手を焼いていて、モーガンさんがスティーブンス家に行きたいと突然言い出して、サマンサにお相手を頼むことに。ラリーがモーガンさんをサマンサの家に連れてきて、モーガンさんも機嫌よくしていた。
ビクトリア女王の姿を見てサシで話したいと言い出すが、女王を怒らせてしまう。ラリーはそんなモーガンさんの態度についに切れて、「だまれ」と言ってしまい、モーガンさんは怒って帰ってしまう。
大口の仕事を逃がしてしまったと落ち込むラリーを見て、サマンサは魔女になってモーガンさんが滞在しているホテルへと向かう。
珍しくダーリンがお休みのエピソードで、ダーリンの代わりにラリーががんばっていました。
クララおばさんも相変わらずで自信満々だった呪文を間違えて、ビクトリア女王を呼び出してしまって、いつも通りのトラブル勃発ですね。
女王もモーガンさんもどちらも威張り散らしている頑固者同士だから、つい意見がぶつかってしまったのでしょう。
いつもならクライアントのご機嫌ばかり取っているラリーも、今回ばかりはビシっと言いたいことを言えて、さぞや気持ちよかったのではないでしょうか。
やはり、まとめ役のサマンサがひと肌脱いでくれて、魔法でモーガンさんの気持ちを変えさせました。
いかに暴君が悲惨な末路をたどるかをわからせるなんて、ちょっぴりブラックジョークっぽくて楽しかったです。
ゲスト
ビクトリア女王 – ジェーン・コンネル
モーガン氏 – ロバート・H・ハリス
アルバート王子 – ハーバート・ウィンターズ
DATA
原題:Aunt Clara’s Victoria Victory
放送日:1967/3/9
監督:ウィリアム・アッシャー
脚本:ロバート・ライリー・クラッチャー
第27話 ダーリン危機一髪
あらすじ・感想
ダーリンとサマンサは初デート記念日で、おしゃれなレストランで食事することになっている。出社しようとするダーリンを呼び止めたのは若い美女で、新しいクライアントのワーベル・ドレスの令嬢テリーだった。
テリーはダーリンに迫って一緒に会社へ行き、その様子をママとサマンサが窓から見ていて、ママはダーリンとあの女は怪しいとサマンサに吹き込む。テリーは一緒にランチしようと言い出し、渋々、ダーリンもサマンサとの約束を電話で断ってしまう。さっそくママが茶々を入れに来てテリーに探りを入れると、ドレス会社の令嬢なのに洋服のことは何も知らなかった。
お隣のグラディスさんの家に老婆がやって来て24歳だと言い張っていると、サマンサに電話が入る。サマンサがママに確かめてみると、カードーの鬼ババじゃないかと言っている。
彼女がテリーと入れ替わりダーリンと夜6時までにキスしてしまうと、ダーリンが500歳になってしまうとのこと。急いでサマンサはダーリンの居所をラリーに聞くがラリーも知らず、魔法でテリーの父親からアパートの住所を聞き出す。
いつものようにエンドラがダーリンとサマンサの間を引っかき回そうとしているだけかと思ったら、実は伝説の魔物が相手だったとはビックリです。
魔女は何も怖いものがないと思っていましたが、おとぎ話や伝説の類はあるんですね。
エンドラの勘は今回ばかりは当たっていて、彼女のおせっかいと知識がなかったら、今頃ダーリンは500歳にされていました。
元に戻ったテリーのこともエンドラは疑っていましたから、たまたまだったのでしょうけど。
サマンサの話を信用しようとせずテリーにキスしようとするなんて、ダーリンもちょっと浅はかでしたね。
サマンサは時計が鳴っているのに気づいたからこそ、ダーリンが意地になってキスしようとするのを止めなかったのでしょう。
思い出のレストランとはいきませんでしたが、同じレストランの食事で2人きりのディナーを楽しめて、静かに初デート記念日をお祝いできてよかったです。
ゲスト
ジェイ・ワーベル – ロバート・P・リーブ
カードーの鬼ババ – ドロシー・ノイマン
ベティ – ヘザー・ウッドラフ
テリー・ワーベル – ジュリー・グレッグ
DATA
原題:The Crone of Cawdor
放送日:1967/3/16
監督:R・ロバート・ローゼンバウム
脚本:エド・ジュリスト
第28話 ナイスガイは問題ガイ
あらすじ・感想
ダーリンが会社に行こうとすると、ママがタバサにこっそり姿を消す魔法をかけようとしていて、文句を言われてしまう。普段からみんなに好かれているダーリンを不満に思っていたママは、ダーリンがみんなから嫌われるように呪いをかけてしまう。
最初に市長の演説の宣伝の相談に来たクライアントを怒らせ、次に寝具のキャンペーンモデルに嫌われてしまう。毛布会社のボールドウィンさんに宣伝案を見せようとしたところ、コーヒーをブラックでと言っただけなのに文句を付けられ、ダーリンの言動すべてがボールドウィンさんには気に入らないらしい。
仕事の契約まで危うくなり、ラリーはそんなダーリンを心配して家に帰って休むようアドバイスする。ダーリンはいつものバーでバーテンに相談し、追い込まれて精神科医のところへ行くと、自分では知らないうちに結婚生活に不満を感じているのではと言われてしまう。
ラリーからの電話でサマンサはママの仕業だと気づき、精神科医のところへダーリンを迎えに行く。ママが魔法をかけたことやボールドウィンさんがもう一度話したいと言っていると伝え、ダーリンはボールドウィンさんに好かれるように振舞うことに。
エンドラはタバサに魔法を教えているのをダーリンにとがめられて、それがきっかけでダーリンに魔法をかけてしまったのでしょう。
下等動物だと見下しているのに、なぜか周りから好かれているのが気に入らなかったのかもしれません。
そんなこととは知らないダーリンは、仕事が急に全部上手くいかなくなって、さぞやショックだったでしょう。
原因は思い当たらないし、いつものバーテンに話しても心が晴れなくて、精神科医のところにまで行くとは重症ですね。
ママの仕業だとわかってからのダーリンの方が、おせっかいでうんざりするようなタイプになってしまいました。
魔法が効いていると思っていたからでしょうけど、いくらおべっかを使っても魔法が効いていたなら、何をしてもムダだったかもしれません。
ボールドウィンさんはダーリンの仕事は気に入ってくれましたが、やりすぎなおせっかいは、さすがに受け入れがたかったようです。
ゲスト
ボブ・ファーンズワース – ジョージ・アイヴス
グロリア・アダムス – ジュディ・ラング
フランク・イーストウッド – ジャドソン・プラット
ハリー – ディック・ウイルソン
マックス – Paul Barselou
ホレース・ボールドウィン – ラリー・D・マン
DATA
原題:No More Mr. Nice Guy
放送日:1967/3/23
監督:ウィリアム・アッシャー
脚本:ジャック・シャー
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