BONES/ボーンズ、シーズン4の17話から20話のあらすじと感想です。
ミイラ化した遺体や平らに潰された遺体、粉々に砕かれた遺体など、どの被害者も奇抜な状態で発見されます。
18話では被害者はカミールの過去に関係していて、意外な展開になります。
第17話 母親クラブ
ブースとブレナンはミイラ化した遺体の捜査に当たる。被害者は妊娠中の高校生で、所属していたバレー部女子部員の半数以上が妊娠していた。
あらすじ
岩塩の貯蔵庫から女性の遺体が発見されるが塩で水分が抜けていてミイラのようになっていた。被害者のIDから身元が判明し、3週間前から失踪していた高校生で、バレー部のアシュリー・クラークで妊娠12週だった。
両親もアシュリーの整体師も妊娠のことは知らなかったが、後から父親がFBIにやって来て、アシュリーの部屋で妊娠検査薬を見つけたことを告白する。友達のベッカも妊娠していてお腹が大きく、アシュリーとボーイフレンドローリーのことでけんかになったが仲直りしたと話す。
カミールは遺体を薬品に浸して元に戻そうとしていて、ジャックは被害者の体に付いていた繊維は車に使われているものだと特定する。ローリーはクリスチャンでベッカともアシュリーとも寝ていないと話し、バレー部のホーソーンコーチは彼女に誘惑されて断ると脅され、バレー部の半数以上が妊娠していると話す。
高校のある部屋でベビーシャワーが開かれていて、ベッカを始め何人もの妊婦や赤ちゃんを抱えた高校生達がいた。リーダーのアリッサはお互いに助け合っていて、アシュリーの父親はアリッサ、ベッカ、ジェニーの父親でもあるクリントン・ギルモアだと話す。
クリントンはさえない青年でぽっちゃりタイプでモテそうになかったが自分は人気があると言い張っていて、彼女達に利用されているだけだとブースは忠告する。
感想
ファッションの流行を追うようにリーダーが妊娠すればそれにならって、みんなが真似して妊娠するなんてちょっと恐いことです。
集団生活でみんなで助け合って子育てするという発想はいいですが、何も寝起きを共にして一緒に生活する必要はあるのかな、なんて感じました。
アシュリーを含め4人の子の父親が同じ男の子で、はっきり言ってもてそうにないタイプです。
ブースがあえてバーベルの重さを重くして、クリントンに男というのはこういうもんだ、というのを見せ付けていたように感じました。
事の重大さを本人にわからせるためダイナーに呼び出してカツを入れたのも、自分が未婚の父で子供を持てばどれだけ苦労するか身に染みているからなんでしょう。
アンジェラはロキシーとペットのことで意見が食い違っていただけじゃなくて、とうとうロキシーと別れてしまいました。
それ自体にも少しはショックを受けていたようですが、その直後にはずみでジャックと寝ちゃうというのはどうなんでしょうね。
スイーツに禁欲をすすめられていましたが、自由奔放なアンジェラが我慢できるとは思えないです。
そんなスイーツとの夫婦を装った潜入捜査が上手くいったようで、無事に犯人逮捕につながりました。
ゲスト
クリントン・ギルモア – スペンサー・ブレスリン
ベッカ・ヘッジペス – モニーク・コールマン
アリッサ・ホウランド – ケイラ・ユーウェル
ボブ・クラーク – アンドリュー・ボルバ
エレン・クラーク – エイミー・ピエッツ
ショーン・フィッツ – ラモン・デ・オカンポ
アダム・ホーソーン – マット・ブシェル
ローリー・デイビス – ブランド・イートン
テス – アーネスティン・フィリップス
ダーリーン – ハイディ・サルツマン
ロキシー・リオン – ニコール・ヒルズ
アシュリー・クラーク – マリア・レーシー
DATA
原題:The Salt in the Wounds
放送日:2009/3/19
監督:スティーヴン・デポール
脚本:カーラ・ケトナー、ジョシュ・バーマン
第18話 愛する者との再会
動物園のトラの区域で遺体が発見され、事故か殺人かわからない状態。被害者はカミールの元恋人だった。被害者の最後の夜の足取りを追い捜査が進み、容疑者が浮かび上がる。
あらすじ
ロッククリーク野生動物公園でトラが人間の足を食べているのを係員が発見する。死因はトラではなく太ももを深く何かで切られ失血したせいで、体の中から靴ひもが見つかった。
歯型から被害者はアンドリュー・ウェルトン医師だと判明し、カミールは彼と2年間一緒に住んでいたことがありショックを受けていた。ウェルトンには16歳の娘ミシェルがいてカミールは10年ぶりに彼女に会い父親の死を知らせるが、当時4歳だったミシェルはカミールのことは覚えておらず、父の死に涙を流しながら最後に会ったのは2日前で病院のパーティーに行ったと話す。
ウェルトンの傷から凶器は深くえぐるようなタイプのもので傷口に雲母のようなものが付着していて、薬物検査でアヘンが検出される。病院では金曜の夜に野生動物公園でパーティーが開かれ医師や看護師達も出席し、ウェルトンはいつもと変わった様子はなく、身を固めるタイプではなかったので誰とでもデートしただろうと答える者もいた。
ブレナンはウェルトンが手の腫瘍があったことを突き止め、アヘンは薬として飲んでいたのだろうと言う。
患者の家族の中から容疑者らしき人物ケイシーを見つけ、彼はウェルトンを訴えたが納得できたのでパーティーで謝ろうとしていて、女性ともめているのを見て話が出来なかったと話す。
感想
カミールにスポットが当たったエピソードで、彼女にこんな過去があったとは思いませんでした。
独身を謳歌しているし仕事もプライベートも成功している自立していて、家庭や子供などとは縁のない女性だと思っていました。
けど、2年間も同じ人を愛し続けて、彼の娘ミシェルを自分の子同然にかわいがっていたからこそ、恋人と別れた時にミシェルとも会えなくなるのがさみしかったのでしょう。
そんな別れを経験したからこそ、今みたいに子供はいらないという発想になったのかもしれません。
ちゃんとミシェルも調味料入れを大事に持っていてくれて、母親代わりをしていたカミールの気持ちはちゃんと伝わっていたようでよかったです。
そんなカミールの思いを理解して、ブースは今回の事件はカミールと組んで捜査したとブレナンを説得していました。
愛する人を死に至らしめた犯人を自分の手で逮捕させてあげたいという優しさからでしょう。
ブレナンも一歩引いて今回はラボで大活躍で、カミール、ブレナン、アンジェラの女子会で男性バッシングしていたのが楽しそうでした。
アンジェラはスイーツに言われた通りに禁欲を実行していて、色んなものに反応していて大変そうでした。
助手のクラークにホットだと迫ってみたり、ジャックが分析していたトラのフェロモンに反応したりで、ストレスがたまってそうです。
クラークの恋人がまたセクシーでしかも女性学の教授で、アンジェラにナイスなアドバイスをしいたし、これでアンジェラも少しは落ち着くんじゃないでしょうか。
ゲスト
モーラ・ベイリー – レベッカ・ウィソッキー
ダイアナ・アネンバーグ – リンダ・パール
トリスタ – オードリー・ヴァシレフスキ
ノラ・オールドハウス – キャンディス・コーク
ナンシー・ローダー – ドリュー・マウザー
ラングストン – クリストファー・ニーマン
ジェンキンス – パメラ・ダンラップ
リック・アネンバーグ – ジョーイ・アダムス
ブランドン・ケイシー – チャド・ロウ
ビル – マーストン・ホブス
ローレン・ドブス – タンジェリア・ラウズ
グレッチェン・クジュワ – キンバリー・トッパー
シンディ・ジェンキンス – ダーシー・ドナバン
DATA
原題:The Doctor in the Den
放送日:2009/4/2
監督:イアン・トイントン
脚本:ジャネット・リン、カリーヌ・ローゼンタール
第19話 天才物理学者の誤算
粉々になった被害者の骨に混じって、隕石のかけらが発見される。被害者は物理学研究所の職員で、立場上、多くの人から恨みを買っている可能性があった。捜査を進め、複数の研究員が容疑者として浮上する。
あらすじ
カメラマンが撮影中に鳥に食い散らかされ粉々になってビニール袋に詰められた遺体を発見する。死後48時間から72時間ほど経っていて遺体は粉砕機のようなものにかけられていた。
遺体の状況から冷凍した後粉砕機にかけられていて、金と黒い真珠のようなものが一緒に見つかるが真珠のようなものは隕石のかけらだった。ブレナンとブースは同じ隕石を扱っているコラー物理学研究所で盲目のコラー博士から話を聞くと、隕石のかけらは婚約指輪に加工して婚約者のダイアンに贈ったとのこと。
ダイアンはこの研究所の職員で機関紙の編集長もやっていて、2人の研究員の指導を行っていた。ヴィンセントは骨は粉砕機で砕かれたのなら規則正しい大きさになるが、この骨は不ぞろいで切断面がきれいすぎるので、粉砕機は使われていないと主張する。
コラーはダイアンと研究員のクリストファーは肉体関係があったと証言し、クリストファーは他にもジェニファーと寝ていて、そのジェニファーはミルトンと関係を持っていたと証言し、肉体関係が殺人の動機にはならないと指摘する。
カミールはダイアンが白血病だった痕跡を見つけるが2週間前の人間ドックの検査では全く異常はなく、2週間足らずの間に放射線を浴びた可能性を示唆する。
しかし、ダイアンの研究室を調べても放射線は検出されなかったが、彼女の椅子の背中が当たる部分に小さなシミがあり、腫瘍ががあった痕跡が認められる。
感想
発見された遺体の状況はグロかったのですが、人の形をとどめていませんでしたからポリ袋に入った汚物といった感じで、視覚的なグロさがあまりなくて助かりました。
法医学とはまた違った最先端の研究を行っている物理学のラボが舞台になっていて、スクインツの仲間ブレナンは賛同できる部分が多かったようですが、ブースはついていけないようでした。
特に愛を大事にするブースからしたら、性に対する自由さは理解に苦しんでいました。
今回は楽しい実験パートが2回もあって、ジャックとヴィンセントコンビの新たな境地を見せられました。
1回目はブレナンが止めたのにもかかわらず、ジャックとヴィンセントは実験を強行してさんざんな結果になってしまいました。
こってりカミールからも絞られたようで、2人が同じ部屋にいることすら禁止とはユニークな罰です。
2回目の実験はカミールがGoサインを出したのに、高い所から凍った七面鳥を落としても跳ね返るだけで、跳ね返った七面鳥はアンジェラに当たってしまいました。
床でクルクル回る七面鳥が何ともおかしかったです。
存在感のあるアンジェラパパが久々に登場してジャックに一生消えない証を残していましたが、アンジェラが事前に頼んでいなかったらこの程度ではすまなかったでしょうね。
ゲスト
ランディス・コラー – ジョン・パイパー=ファーガソン
ジェニファー・キーティング – エイミー・ガルシア
クリストファー・ボーデット – アンリ・ ラマン
ミルトン・アルバレド – オーガスト・エマーソン
ブロデリック・マリンズ – ジェイソン・ローゲル
DATA
原題:The Science in the Physicist
放送日:2009/4/9
監督:ブラッド・ターナー
脚本:リーナ・クソルティ
第20話 理想の結婚
圧縮されたダンボールの中から、まっ平の遺体を発見。被害者は結婚間近だったが、携帯の出会い系を利用していた。一方、ブースとブレナンは、デイジーが他の男性と楽しそうにしているのを見てしまう。
あらすじ
ダンボールのリサイクル所で聖母マリアに似た染みが浮き上がったダンボールが見つかる。染みは乾いた血液だと分析し、ダンボールをはがすと中から遺体が出てきた。
被害者は死後に潰されてダンボールの中に入れられていて、つま先が短くなっていることから靴をはくために手術を受けたと見る。医師はレントゲン写真から被害者がミュリエル・ミサッコスだと断定し、結婚を控えていてルブタンの靴を履きたいからとつま先を短くする手術を受けたとのこと。
婚約者マイクはミュリエルの手術には反対だったが彼女が聞かず、最後に会ったのは4日前のウェディングケーキの試食の時だと話す。ウェンデルがX線写真から虫ピンを見つけ、アンジェラは死ぬ前にミュリエルはウェディングドレスの試着をしていたのではと思いつく。
ブライダルサロンでオーナーはミュリエルのことを覚えていて、コンサルタントのアーニャともめてミュリエルが訴えると言ったので、仕方なくアーニャをクビにしたと話す。アーニャはミュリエルに何度もドレスの直しを頼まれ、最後にはドレスそのもののデザインをやり直せと言われてもめたが、殺してはいないと証言する。
感想
久々にデイジー登場でしたが、変な所をブレナン達に見られてとんだ騒ぎになってしまいました。
正直者で隠し事が苦手なブレナンは素直にスイーツに話してすっきりしたかったのでしょうが、ブースを始めみんなはだまっていろとアドバイスします。
ブレナン的にも真実を知ってしまうとスイーツが傷つくことがわかっていたから、遠まわしにたとえ残酷な真実でも知りたいかどうか、質問を投げかけていました。
以前なら躊躇なくスイーツにしゃべっていたブレナンでしょうが、ブースの影響でひと呼吸おいて相手を思いやるという姿勢が見えていました。
結局話してしまって、ショックを受けたスイーツがいつもの逆パターンで、ブースにカウンセリングしてもらって、相手と向き合って誤解が解けて本当に良かったです。
整形外科医やらドレスショップやら、行く先々でカップルと勘違いされるブース&ブレナンは健在で、いつものごとく付き合っていないと反論しているのが微笑ましかったです。
意外なところでジャックと被害者との接点が浮かび上がり、最後にアンジェラとジャックがお互いにデート相手として携帯に通知が着ます。
けど、2人とも通知は無視して携帯を切るところは物悲しかったですね。
もう恋は終わってしまって、別々の道を歩き始めているというのが分かるシーンでした。
ゲスト
カーティス・ロッシ – ケヴィン・クリスティ
ルシア・ベルトリーノ – リンダ・ハート
ボブ・ケイバリー – エリック・マテニー
アーニャ・パーテル – パトリシア・レンツ
ジョー・フィリオン – P・J・バーン
ジニー・ゴーモン – メイム・ビアリク
マーカス・シーア – マシュー・ヤン・キン
ユアン – ジェリー・ザタレイン
バーニー – ルネ・L・モレノ
DATA
原題:The Cinderella in the Cardboard
放送日:2009/4/15
監督:スティーヴン・デポール
脚本:カーラ・ケトナー、ジョシュ・バーマン
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