BONES/ボーンズ、シーズン5第2話「ジェームズ・ボンド殺人事件」のあらすじと感想です。
B&Bは駐車場で見つかった男性被害者の捜査に当たる。被害者は腕とブリーフケースを手錠でつなげていたが、手首から切り落とされケースは奪われていた。捜査が進み、第2の遺体が発見される。
あらすじ
駐車場で遺体が見つかるが猫が数匹集まって肉を食べてしまったため、猫ごとラボに運ぶことに。遺体の状態から2日は経っていて、車の跡や被害者の足の骨折から犯人にひき殺された模様。
遺体からサイレンサーに使われる繊維が見つかり、被害者は殺し屋の可能性がある。ウェンデルは身長を伸ばす手術の跡がロシア特有のものだと断定し、手首が切られているのは何かを外れないように持っていたからだと分析する。
ジャックは猫のフンからロシア航空で配られているナッツ袋を見つけ、被害者は最近ロシアから入国したことを突き止める。国務省のハロルドから被害者はユーリ・アントノフ、ウクライナのダイヤ運び屋で、3日前に外交官用のビザで着いたがその後行方が解らなくなっているとのこと。
ウクライナダイヤを扱っているブロツスキーはアントノフが200万ドル相当のダイヤを持って姿を消し、いつもなら普通ビザで入国すると話している。
アンジェラの分析で車はジェームス・ボンドが乗っているアストンマーティンと同じで、スイーツはアントノフはスパイだとプロファイルする。被害者をひき殺した車が見つかりトランクの中には遺体が入っていて、CIAのバッジを付けていた。ジェームス・ボンドが愛用していた銃と同じ、ワルサーPPKが発見される。
雑感
スパイ要素が絡んだユニークなエピソードで、ブースやジャック、ウェンデルと男性陣が楽しそうに捜査や分析をしていました。
ボンドカーやスパイにはしゃいでいたけど、こういうのが男のロマンというやつなのでしょうか。
BGMもスパイ映画風だったし、ボンドカーから発見されたCIA分析官ドリットがダブルスパイだったんじゃないかとか、色んな憶測が飛んでいましたね。
ドリッドの時計に盗聴器が仕込まれていたり、画像に暗号データが入っていたりなど、なかなかこったストーリー運びでした。
遺体は相変わらずグロかったですね。
特にボンドカーのトランクの中から見つかったドリットの遺体は、なかなかのものでした。
ほっぺたの肉がズルっと落ちたり、目玉が飛び出していたりと目を背けたくなる感じでしたね。
以前からブレナンとブースの経済的な格差はチラチラ取り上げられていましたが、今回はなかなか本格的でした。
ブレナンはロレックスをもらうほど本が売れていて、遊んで暮らせるくらい稼いでいるみたいで、ブースは配管の修理代さえケチりたくなるくらいの生活レベルとかなり差があります。
そんな格差を感じさせない仲良しぶりだったし、最後の2人の配管修理が微笑ましかったです。
ブレナンの助手の中で一番まともそうで、真面目なウェンデルの奨学金絡みのエピソードも良かったです。
みんながウェンデルの奨学金の噂をしている時に本人が現れていたけど、ごまかすのが下手すぎ。
否定の仕方がわざとらしかったし奨学金のことじゃないにしても、ウェンデルはきっと自分のことを言っていたんだろうなと気づいたでしょうね。
ちょっと変な顔していましたから。
苦労してここまで登り詰めてきて将来にも夢があり、そんなウェンデルを応援しようとみんなが行動を起こしたのが素晴らしかったです。
ブレナンはザックのことを思い出して入れ込んでも裏切られる、みたいなことを言っていたけど、結局は援助をしたみたいですね。
ウェンデルはみんなとハグしたり握手したりして別れを惜しんでいて、これでいなくなるんだなとしんみりしていましたが、ギリギリでカミールが朗報を届けてくれて安心しました。
キャスト
■ テンペランス・ブレナン – エミリー・デシャネル
新作の小説がベストセラー入りし、出版社からロレックスをもらう。
車の下に血の跡があるのに気づき、トランクから遺体を発見。
■ シーリー・ブース – デヴィッド・ボレアナズ
「サルでも判る配管修理」の本を読んで、ブレナンに修理法を教える。
捜査権をCIAに奪われそうになり、スクインツらにはっぱをかけて犯人を特定する。
■ ジャック・ホッジンズ – T・J・サイン
猫のフンを持ちながら、ウェンデルをランチに誘う。
被害者ドリットの腕時計の中から、盗聴器を見つける。
■ アンジェラ・モンテネグロ – ミカエラ・コンリン
アントノフがひかれた状況をコンピュータで再現し、車種を突き止める。
ドリットが恋人に送った写真の暗号を解読する。
■ カミール・サローヤン – タマラ・テイラー
ウェンデルの奨学金が打ち切られるとみんなに話す。
ドリットの検視をしながら、ウェンデルに経済状況をそれとなく尋ねる。
■ ランス・スイーツ – ジョン・フランシス・デイリー
事件のプロファイルを行い、アントノフはスパイだと推論する。
ブレナンにブースから修理を習うようすすめる。
■ ウェンデル・ブレイ – マイケル・グラント・テリー
アントノフの骨を見てすぐ、ロシア人だと断定する。
奨学金が打ち切りになると聞き、ショックを受ける。
■ アーサー・レトレッジ – クリストファー・B・ダンカン
CIA次官でドリットの上司。
レベル3の権限を持つブースにだけ情報を明かす。
■ ハロルド・プレスコット – マイケル・アーデン
国務省の職員。
ブースがピエロを撃った件で、ブースに情報を明かすべきか迷う。
■ マンディ・サマーズ – リキ・リンドホーム
CIAの職員でドリットの恋人。
ドリットの腕時計に盗聴器を仕掛ける。
■ レナ・ブロツスキー – エミリー・バルドーニ
宝石店の担当者で、海外からダイヤを輸入している。
いつもダイヤの運び屋は、普通のビザで入国していると証言する。
■ ペドロ・マルケス – ジョセフ・ジュリアン・ソリア
ドリットの情報のせいで、1年間拘束されていた。
CIAからお詫びの金を受け取り、ドリットは恨みは持っていない。
■ リサ・コペック – キャサリン・カムヒ
ドリットの車を発見した警察官。
■ グレッグ・ドリット – ジョシュ・レヴィー
CIAの情報分析官。
アントノフを殺して彼のブリーフケースを手に入れるが、殺されてしまう。
作品データ
原題:The Bond in the Boot
放送日:2009/9/24
監督:アレックス・チャップル
脚本:マイケル・ピーターソン
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