BONES (ボーンズ) -骨は語る- シーズン9 第19話~第21話 あらすじ・感想

BONES/ボーンズ-シーズン9第19-21話 BONES (ボーンズ) -骨は語る-

第19話 骨壷の中の富豪

あらすじ

ブレナンは以前の発掘調査の資金を寄付してくれたトッド・ミルガ氏の葬儀にブースと参列する。トッドは富豪で葬儀も彼の大邸宅で行われる。

ブレナンはトッドの母ドリナにお悔やみを言いに行くが、金目当てに息子に近づく女だと罵倒される。そんな中、生きたトッドが現れ、骨壷に入っているのは一体誰なのかわからない状態に。

遺体はトッドの家の金庫室で見つかり死後3週間は経っていて、被害者は自分で入ったのか誰かが金庫室に入れたのかも不明。

トッドは薬物依存症で偽名でコスタリカのリハビリ施設に入り、家に戻ったら自分の葬儀が行われていた。投資家に薬物のことが知られるとマズいので偽名を使い、施設は外界とは接触できないようになっていたとのこと。

ボストンに行っていたフィンが戻り、ブレナンと骨壷に入っていた灰の中からで骨の欠片を探していく。ドリナが安い火葬業者を使ったせいか、灰には3人分の骨が混じっている。

アンジェラはソフトを使って金庫室の温度や湿度などを考慮し、時間の経過を逆にして被害者の顔を元通りにしていく。データベースと照合して、被害者はダニエル・バーだと身元を突き止める。死因は鈍器で殴られたこと。

ダニエルはトッドの個人的なコンシェルジュで、旅券の手配から高価な品の購入などトッドのために働いていた。ブースはダニエルが何か盗もうとしたのかもと考えるが、彼の前科は全くない。ドリナはトッドの物を盗んだりして、接近禁止命令を出されている。

ジャックはイッカクの牙や他の微粒子などを特定しブレナンに知らせると、彼女は凶器に心当たりがあるらしい。アンジェラに「殺戮者の聖杯」を探してと頼みある有名な絵画に聖杯が描かれていて、聖杯は300年前から行方不明になっている。

ブースとブレナンは貴重な美術品を扱うディーラー、サディマの所へ。サディマは聖杯については何も知らないと言う。ブレナンは盗品の美術品を見つけ、ブースがサディマを逮捕する。

感想

遺灰から骨の欠片を見つけてそこから分析して解決するという、とても難易度の高い事件でした。
さらに被害者の骨だけでなく他に2人の骨まで混じっていて、まさに神業ですね。

ブレナンは挑戦しがいがあると大喜びで、あの笑顔がいつになく素敵すぎ!
ブレナンも大活躍だったけどアシストしたフィン、ジャックやアンジェラ、カムも本領を発揮していました。

イッカクの牙とヒスイだかの微粒子とで、殺戮者の聖杯にたどり着くブレナンの知識はスゴかった!
明らかに証拠はトッドが容疑者だと指していて観念して自白したのかと思ったけど、恋人をかばっていたんですね。

おばあさん秘伝のホットソースが売れて、ちょっと金遣いが荒くなったフィン。
元富豪のジャックは心配してアドバイスしていたし、ミシェルとの別れで色んなことを悟ったみたいだし、無茶なお金の使い方はしないでしょう。

最後のブースのはしゃぎっぷりが最高でした。
聖杯を台座から外して持ったとたんに警報機が鳴り響いたけど物ともせず、自撮りまでしようとするとは思いませんでした。

ゲスト

トッド・ミルガ – ジョン・スローン
ドリナ・ミルガ – ジョアンナ・パクラ
サラ・メツラー – クリスティ・バーソン
サティマ・ナジャール – アンジャリ・ビマーニ

DATA

原題:The Turn in the Urn
放送日:2014/3/31
監督:ティム・ソーサム
脚本:パット・チャールズ

第20話 生きるための選択

あらすじ

国立公園で遺体が発見される。遺体は古い木の中に折りたたまれるように入っていて、多くの虫が群がっている。ラボで遺体の分析を進めたいが、虫が邪魔で上手くいかない。ジャックは微粒子などから、死後4ヶ月だと死亡時期を特定する。

カムはDNAを採取するが、データベースではヒットしない。アンジェラは最近ラボで買ってもらった3D分析装置を使って顔を複顔し、失踪者データベースから探して身元はアビー・ブリッグズだと特定する。

アビーの姉マロリーから話を聞くと、アビーはSLEという病気で苦しんでいた。アビーは医師のすすめで医療大麻を使用し始め、痛みがかなり楽になったとのこと。止めていた絵を再び描き始め、薬局で働くようになった。

ブース達はアビーが働いていた薬局へ行き、上司が言うにはアビーは誰からも好かれていてとのこと。警備員が話に割り込んで来て、フルトン大の学生ともめていたと語る。監視カメラでは学生が偽IDで医療用大麻を買おうとして、アビーと警備員に追い出されている。

大学生アダムは何となく薬を吸いたくなって薬局に行ったとのこと。追い出される時に警備員に懐中電灯で殴られたと言う。似たような傷がアビーの骨にもあったが、懐中電灯の形とは一致しなかった。

骨の傷から見て凶器は湾曲したものと尖ったものの2種類あり、武器が複数または犯人が複数いた可能性がある。
クレジットカードの履歴から、アビーはアウトドア用品を数ヶ月前から買い始めている。
インドア派だったアビーが急にキャンプなどをやるようになった理由を探り、スイーツは症状が楽になり自立したかったのではと見ている。

やがて、ジャックは気になる微粒子や虫などを分析し、アンジェラの力を借りて殺害場所を特定する。

感想

ウェンデルがスキンへッドになっていてちょっと心配だったけど、笑顔で症状も和らいでいるみたいだからよかったです。
それも医療用大麻を使っているおかげだし、合法的なものだからいいんじゃない?って思ったけど、そうもいかなかったですね。

連邦機関ではこれを使っていると違法だとされてしまうから、カムはウェンデルをクビにするしかありませんでした。
理不尽だと憤るウェンデル、所長として法律には従わないといけないカム、どちらの気持ちもわかります。

ブースも表向きはカムと同意見だけど、ウェンデルの友達として親身になって本音を語っていたのが印象的でした。
ブースとブレナンで今回は出て来なかったキャロリンに掛け合って、ウェンデルが顧問として研究所に残れる道を見つけ出してくれました。
仲間思いだし、ブレナンはウェンデルが本当に優秀な実習生だと認めているからこその行動ですね。

ブースは試験のことで頭がいっぱいで、ブレナンおすすめの精神力を鍛えるゲームみたいなのをやってがんばっていました。
そのおかげもあってか、いつもは上位10%だったのが今回は上位3%とかなりの成績を収めることができましたね。
あまり表には出さないけど、普段から自分を成長させる努力を怠らないブースはカッコいい!

ゲスト

アダム・カプト – P・J・ブードゥスケ
リチャード・バーク – ラリー・サリヴァン
カール・コリンズ – ロショーン・フランクリン
マロリー・ブリッグズ – エリザベス・アン・ベネット
アビー・ブリッグズ – ケイティ・ストール

DATA

原題:The High in the Low
放送日:2014/4/7
監督:アン・レントン
脚本:キース・フォーゲルソング

第21話 不死を夢見る人々

あらすじ

不動産業者の案内で新居を買おうと身に来た夫婦。犬がボールをくわえてやって来て、夫婦は犬をカ飼いたいと話し合う。次に犬がくわえて来たのは頭蓋骨の一部だった。

カミールとアラストは一緒に幸せな朝を迎える。アラストは両親が街にやって来て、カミールにも会いたいとのこと。アラストの両親に嫌われてしまうと、カミールは焦ってしまう。

遺体は沼で発見され、ブレナン達は現場へ。ジャックは虫の状態から死亡時期を割り出そうとするが、体の部位によって集まっている虫が違いすぎる。それぞれの部位で、3時間、3日、2週間。

ラボで分析が始まりカミールはアラストを「バジリさん」と呼び、ぎくしゃくした雰囲気に。骨に骨髄穿刺の跡があり、身元はマデライン・パパデリスだと判明、娘を病気で亡くしている。

骨には動物の組織も混じっていて動物は普通は臓器から食べるのに臓器はそのまま残り、きれいに割れている。

ブレナンはマデラインは極低温冷凍されていたと気づく。ブースとブレナンは人体の冷凍保存を行っている施設クライオノバへ。マデラインはここで冷凍保存されていたが、何らかの理由で外に出され遺体を遺棄された。彼女の娘もこの施設に保存されている。

施設の管理者サマーズ夫妻は以前、施設に侵入者があり、夫妻はライバル業者のワルショウだと言っている。ワルショウは一番の容疑者だが、アリバイがあった。

侵入者が施設に残した弾から、侵入者はマデラインの元夫イーサンだと判明。イーサンは娘をきちんと埋葬したくて侵入したが、冷凍保存を解除する方法がわからなくて断念したと語る。

ブースは次官から他の事件の見直しを頼まれ、昇進してドイツでの任務に当たる可能性がある。見直しを頼まれた資料はどれもスナイパー絡みで、ブースはスナイパーの仕事を打診されるのではと憂慮している。

感想

SFドラマなんかではよく人体を冷凍保存したり、宇宙船で冷凍睡眠するなんて展開がよくあるけど、現実でも人体の冷凍保存技術というのはあるんですね。

頭部だけ保存…なんて議論も出てきたけど、体はどこから調達して来るのでしょうか。
施設の管理者ノアの保存方法や臓器を売るという方針も理解できないし、動機も今イチでした。

アラストの両親がやって来てカムと一緒に食事に行ったけど、顔合わせは大失敗でした。
アラスト母の当たりが強かったし、兄のこともありアラストはカムをかばう形で母親とけんかになってしまいました。

恋人を自分の両親に合わせるとこうなることもあるし、異国の人となると文化や宗教の違いでお互い理解するのは難しいですね。
最後にご両親がカムの家まで謝りに来てくれたし、丸く収まって良かったです。

ブースの昇進話が持ち上がっていて、転勤先はドイツでスナイパーの仕事なのでしょうか。
ブレナンは仕事はドイツにもあると、転勤になったら全面的にブースを支えてくれそうですね。

家族ができた今はスナイパーはできないとブースは決断していて、ブースの気持ちを一番に考えてブレナンは「嫌なことはしなくていい」と優しい言葉をかけていたのが素敵でした。

ゲスト

ノア・サマーズ – クリス・マクギャリー
ミシェル・サマーズ – ケイト・オルシーニ
アーミン・バジリ – ブレーデン・マルコット
イーサン・パパデリス – マイク・ワトフォード
トリップ・ワルショウ – デヴィッド・ディーン・ボットレル
スーザン・クラマー – ロシェル・グリーンウッド
カーラ・フレリング – サッシャ・アレクサンダー
ピーター・フレリング – マイルズ・ガストン・ビヤヌエバ
アジタ・バジリ – ショーレ・アグダシュルー
トルキン捜査官 – テッド・ベーカー
マデライン・パパデリス – クリスティン・バーク

DATA

原題:The Cold in the Case
放送日:2014/4/14
監督:ミラン・チェイロフ
脚本:エミリー・シルバー

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