FRINGE/フリンジ シーズン2 第16話~第20話 あらすじ・感想

第16話 ピーター

あらすじ・感想

1985年、ウォルターはこことは異なる向こう側の世界が見られる窓をベルと共に開発し、助手のカーラと共に陸軍にプレゼンしていた。

現在のウォルターはその窓を持ってオリビアの家を訪ね、ピーターに何があったのかを語り始める。

その当時、ピーターは遺伝的な病気を抱えていて、ウォルターは薬の開発を行っていた。向こう側の世界の方が技術が進んでいたので、窓を通して向こうのウォルターネイトを覗きながら、化学式を参考にしていた。

ピーターが会いたがっていると妻エリザベスから連絡があり、帰宅してピーターと話すがそのまま息を引き取ってしまう。ピーターの死を悲しんでいるエリザベスに、ウォルターは向こう側の世界を覗ける窓を通して、ピーターの姿を見せる。

向こう側のウォルターネイトがラボに入って来た監視人に気づいて席を外した瞬間に薬が出来上がる。それを見逃したウォルターネイトは、同じものは作らないと踏んだウォルター。自分が薬を完成させて向こう側のピーターに治療薬を届けて救うため、世界の扉を開こうとする。

別荘の近くにあるレイデンレイクで、向こう側に通じる穴を開けようと装置を設置していると、カーラとニーナ・シャープがやって来て、ウォルターを止めようとするがウォルターはそのまま進み、ニーナの腕が扉に触れてしまって怪我を負ってしまう。


オープニングからして80年代のゲームや音楽風で、ちょっとサイケな感じがしました。
1985年の話ですから、それに合わせて変えたのでしょう。

ウォルターの顔がキリっとしていてデキる科学者という感じでしたし、子供の頃のピーターも目がぱっちりしていてかわいかったです。

やっとピーターの秘密が語られ、どうしてウォルターがピーターを連れて来てしまったのか、もう一度子供を失うのは耐えられなかったという気持ちが現れていました。

監視人とはこの時に初めて出会ったようですが、ピーターがどうして重要人物なのかなど、謎はまだまだ解明できていませんね。
80年代ならウォルターはベルと一緒に研究しているはずですが、ベルの登場はなしで、彼が何を目指しているのかも気になるところです。

ゲスト

ウォルターネイト – ジョン・ノーブル
カーラ・ウォーレン博士 – ジェニー・ブロング
エリザベス・ビショップ – オーラ・ブラディ
オーガスト – ピーター・ウッドワード
ヘイズ将軍 – サージ・ホード
子供の頃のピーター – クイン・ロード
トンクス将軍 – ジュリアン・クリストファー
ディセンバー – ユージン・リピンスキ

DATA

原題:Peter
放送日:2010/4/1
監督:デヴィッド・ストレイトン
脚本:J・H・ワイマン、ジェフ・ピンクナー、アキヴァ・ゴールズマン、ジョシュ・シンガー

第17話 コーテキシファン

あらすじ・感想

車の運転中に女性が死亡し体中に腫瘍のようなものが見られる。ウォルターはガンだと特定し腕から感染したとのこと。被害者は弁護士のメリンダで、死ぬ直前にカフェでニールという男と会っていた。店員は男は体調が悪そうでガンでも患っているのではと言っていた。

ウォルターは気を操って自分のガンと他人の健康を入れ替えていると想定し、メリンダから採取した皮膚の指紋を取り出そうとしている。被害者は他にも数名いて、オリビアはその一人のミドルネームがマイケルだと覚えていたが、どこで見たのかは解らなかった。

その夜、眠れずにいたらサムがやって来て推理ゲームをやっていると、突然、被害者の名前はジャクソンビルにあった施設に書かれてあったものだと思い出す。全員、コーテキシファンを打たれた子供達で、実験された子供のリストを求めてニーナに会いに行く。

ニーナはリストを持っておらず、オリビアはニーナからピーターに真実を話すのを止めてほしくてここに来たと指摘される。


なかなかのグロい映像で、ウォルターは腕を切り落としていましたし、目を覆いたくなるようなシーン満載でした。
触られた人はガンになってしまって、触ったニールことジェームズ・ヒースは病気が治るとは、画期的な能力です。

健康な人のエネルギーを取り込んでいるのでしょうが、あまり長持ちしないみたいですね。

ウォルターとベルはジャクソンビル以外でも人体実験をやっていたみたいで、特殊能力者は40人以上もいるとは驚きです。
今後、能力が開花した人がオリビア達の敵となって現れそうな予感です。

そして、ピーターに秘密を打ち明けるかどうかで、オリビアとウォルターの意見が食い違っていました。
いいタイミングでサムが登場して、オリビアの心も少しは休まったのではないでしょうか。

いよいよウォルターがピーターに真実を告げると決めましたから、親子関係に多少の溝はできてしまうでしょう。
いかに親子愛を取り戻していくのかも、今後の見所になりそうですね。

ゲスト

ニール – オマー・メトワリー
レーン – キャサリン・バロル
ケン・メッシング – カーティス・カラヴァッジョ
ロイド・ベッカー – ジェイミー・スイッチ
メリンダ・グリーン – ダイアン・クルーガー

DATA

原題:Olivia. In the Lab. With the Revolver
放送日:2010/4/8
監督:ブラッド・アンダーソン
脚本:マシュー・ピッツ

第18話 白いチューリップ

あらすじ・感想

ウォルターがピーター宛に真実の手紙を書いている時、列車で一両分の客が死亡するという事件が発生。ウォルターは集団心臓麻痺のようだと言うが、電気や携帯電話など全ての電気製品が使用不能になっていた。

ラボで死体を分析したウォルターは人間のエネルギーが全て抜き取られていて、何か大きなエネルギーを使う目的があったと推察する。

目撃情報を元にオリビアは天体物理学者アリスター・ペックの自宅に踏み込むと、壁一面に数式が書かれていた。自宅にペックが戻り捕らえようとするが目の前で消えてしまう。

時間が巻き戻って列車で死亡者が出たという事件が再び発生し、前と変わっていたのはペックの自宅の壁一面に数式がないことだった。

ウォルターのようにラボが別の場所にあるのではと、フリンジチームは彼が働いていたMITへ向かう。どうやらペックはタイムトラベルの研究をしていて、10ヶ月前に死亡した婚約者のアーレットを救おうとしていることがわかる。

ラボを見つけ出したチームが踏み込もうとすると、ウォルターは自分が説得したいと言い出す。


白いチューリップがこんな風につながっていたのかと、考えさせられる感動的なエピソードでした。
同じ日をやり直して事件を解決していくのかと思いましたが、事件そのものが起きないという結末に落ち着きましたね。

ウォルターが誰にも話していない白いチューリップの秘密だからこそ、封筒を開けた時には許しを得られたのだと、心の痛みも少しは軽くなったのではないでしょうか。

ペックは婚約者を救うこともできたのでしょうが、2人で死ぬことを選んだのだと思います。
最初からそう考えていたのか、ウォルターの話に納得したのかはわかりませんが…。

結局、ウォルターは手紙を燃やしてしまいましたが、直接ピーターに真実を告げるのか、痺れを切らしたオリビアがピーターに話してしまうのか、もう少しピーターの件は引っ張りそうですね。

ゲスト

アリスター・ペック – ピーター・ウェラー
キャロル・ブライス – ラーラ・サディク
ライム教授 – アンドリュー・マクロイ
アーレット・ターリング- クリスティン・ロス

DATA

原題:White Tulip
放送日:2010/4/15
監督:トーマス・ヤツコ
脚本:J・H・ワイマン、ジェフ・フラミング

第19話 真実の代償

あらすじ・感想

マサチューセッツの倉庫の側で女性の死体が発見され口の中には3つの傷があり、ニュートンとシェイプシフターの仕業と見られる。倉庫の中にはもう1つの死体と共に奇妙な物体があった。

ウォルターはその物体をラボで調べ始め、成長し切ることのできなかったシェイプシフターで、向こう側の世界から来たのだろうと仮説を立てる。

倉庫周辺で電波の乱れが見られ、マッシブ・ダイナミックの技術者によれば電波の中の音は数式だろうとのこと。双方の世界の周波数が異なるが一瞬同調することがあり、次は明日の午後3時31分だと予測される。

ウォルターはシェイプシフターの卵を生き返らせようとする。シェイプシフターは一瞬目を覚ましてダニエル・ベローナの名を口にし、ウォルターに「すみません」とつぶやいて死んでしまう。

ベローナを捕らえるが病院に勤務するただの人間だった。その頃、ニュートンは自分で救急車を呼んで何らかの薬を飲み、そのまま倒れて病院の死体安置所へ。


ウォルターは手紙を書いたり直接ピーターに真実を話そうとしましたが、思い切れなかったり電話で邪魔されたりで、自分の口から伝えることができませんでしたね。

ピーターが今回の件で自分で気づいてしまって、最悪の状況で真実を知ってしまいました。

せっかくウォルターとピーターの絆が深まってきたところでいい親子になれていましたし、ピーターがウォルターを初めて「おやじ」と呼んだ直後でした。

愛が深くなればなるほど恨みも強くなるでしょうから、ショックで姿を消したピーターの気持ちもわかります。
ウォルターには辛い結果になってしまいましたが、何とか親子関係を修復して元の仲良し親子に戻ってほしいですね。

ゲスト

ベン・マッキャリスター – ピーター・ブライアント
ジル – ケイティー・フィンドレイ
デルブルック – モリス・ チャプデライン
ダニエル・ベローナ – ショーン・マクドナルド
デイブ – ジェームズ・ピッツィナー
デビッド・ウー – ジェームズ・サイ

DATA

原題:The Man from the Other Side
放送日:2010/4/22
監督:ジェフリー・ハント
脚本:ジョシュ・シンガー、イーサン・グロス

第20話 ガラスの心臓

あらすじ・感想

ピーターが姿を消しウォルターはすっかり落ち込んでいる。オリビアは姪のエラを預かっていたが、仕事の間アストリッドとウォルターに面倒を見て欲しいと頼む。エラがウォルターにお話を聞かせてとせがみ、ウォルターはある探偵の話を聞かせ始める。

探偵のオリビアの元にレイチェルが依頼に来る。急にいなくなった恋人のピーターを探して欲しいとのこと。

オリビアは知り合いの刑事プロイルズにピーターの写真と彼が残した記号を見せると、写真は知らないが記号に何か書き加えて、ガラスの心臓でマッシブ・ダイナミックを当たれとアドバイスする。

オリビアはマッシブ・ダイナミックでピーターは詐欺師だと聞かされる。

レイチェルが殺されブロイルズからこの件に関わるなと忠告されるが、ピーターの捜査を依頼したのはレイチェルではなく、ガラスの心臓をピーターに盗まれたウォルター・ビショップ博士だと判明する。

ピーターはウォルターの助手で、ガラスの心臓はウォルターの発明品。世の中を楽しくする数々の発明を行ってきたウォルターはガラスの心臓がないと生きられないため、オリビアに取り戻してほしいと改めて助けを求める。


お遊び的なエピソードで、ミュージカル仕立てでなかなか楽しかったです。
ウォルターがエラに聞かせたお話も本編をなぞっているようで、今後の展開のヒントにもなっているようでした。

エラは繊細なウォルターが傷つくなんて考えもせず、「ピーターにもお話ししてあげたでしょ?」と昔話をねだっていました。
あんなかわいい顔でおねだりされたら、落ち込んでいてちょっと薬でハイになっているウォルターでも、話さないわけにはいきませんね。

ウォルターはピーターが出て行ってしまった心境から、悲しいエンディングにしてしまいました。
しかし、夢や希望に満ちた心を持つエラのおかげで、ハッピーエンドを迎えられて安心しました。

手術ゲームネタもしっかり絡んでいたり、歌う死体も笑えましたし、最後にはウォルターが元気を取り戻せてよかったです。

DATA

原題:Brown Betty
放送日:2010/4/29
監督:シース・マン
脚本:ジェフ・ピンクナー、J・H・ワイマン、アキヴァ・ゴールズマン

FRINGE/フリンジ

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