ジェシカおばさんの事件簿 シーズン3 第10話~第12話

ジェシカおばさんの事件簿シーズン3 ジェシカおばさんの事件簿

ジェシカおばさんの事件簿、シーズン3第10話から第12話のあらすじと感想です。

第10話 幕間に悲劇は起こる

ジェシカは昔裏方として参加していた舞台がリバイバル公演することになり、招待されてやって来ました。
主役のマギーやジュリアンを始め30年ぶりに友達との再会を喜び合います。
この劇場はジェシカが亡くなった夫フランクと出会った場所でもあり、とても思い出深い場所ですね。

初日の舞台稽古の前、マギーの楽屋のメイクボックスに彼女を脅す内容のメモが入れられていました。
そして、いざ稽古が始まると小道具のアルバムに何か挟まっていて、それを見たマギーはショックを受けて倒れてしまいます。

ジェシカが後からアルバムを確認してみましたが、真っ白なただの小道具でした。
誰かがマギーを脅しているようですね。
マギーは医師から安静にしているよう言われ、ホテルで休んでいます。

ジュリアンは明日の舞台のことでスタッフと相談し、口論になってしまいます。
その後、ジュリアンはバーバラと何か話し合っていたようで、バーバラが彼の部屋から出て来たところへジェシカが通りかかります。
ジェシカはマギーのことを心配していて、誰かが彼女を怖がらせているようだとジュリアンに伝えます。

ジュリアンとマギーのことを話し合う間もまく舞台監督のアレクサンダーが部屋にやって来て、舞台の初日だけバーバラが代役を務めるということで話がまとまります。
バーバラが主役の座を狙って、何か画策しているのでしょうか。

舞台の幕が開き第一幕は無事に終わったのですが、幕が下りた途端、急にバーバラが苦しみ出して、そのまま舞台に倒れ込んで亡くなってしまいました。
ジェシカはバーバラの口元からアーモンドの香りがすることから、青酸カリで毒殺されたのだと推理します。

以前からの慣習で、舞台には地元の知名度ある人物が脇役として出演することになっていて、今度の舞台には地元の警察署長マーティン・ドロックが執事役として出演しています。
彼は13年間署長を務めていますが殺人事件を扱ったことはなく、ジェシカに協力を頼みます。

署長はかなり頼りなくてパニックを起こしているし、ジェシカがいなかったらどうなったことやらです。
ジェシカは何とか署長を落ち着かせて毒物検査が必要なので、飲み物のサンプルを採るようすすめます。

マギーもやはりショックを受けバーバラでなく本当なら自分が殺されていたと怯えていて、ジェシカとジュリアンが元気づけています。
翌日の舞台にはマギーが立ちますが、ワインに毒が入れられているのにジュリアンが気づきます。

脅しのメモや小道具のアルバムに挟んだ謎の紙、舞台上の毒入りワインと、全てがマギーを狙っているように見えます。
原因は30年前の何かにあるようで、ジェシカは過去をひも解いていきます。
ちょっとお荷物ぎみのドロック署長を教育しながら、最後には犯人にたどり着きます。

キャスト

ジェシカ・フレッチャー – アンジェラ・ランズベリー
ラリー・マシューズ – シェア・ファレル
エディー・ベンダー – ボブ・ヘイスティングス
T・J・ホルト – ドン・モスト
ジュリアン・ロード – エドワード・マルヘア
プルー・マットソン – クリストファー・ノリス
アレクサンダー・プレストン – ダン・オハーリー
マギー・タロウ – エリノア・パーカー
ニッキー・サパースタイン – ジョン・プレシェット
マーティン・ドロック署長 – ジョン・シャック
バーバラ・ベニントン – アン・ターケル

作品データ

原題:Stage Struck
放送日:1986/12/14
監督:ジョン・アスティン
脚本:フィリップ・ガーソン

第11話 オカルト騎手は夜走る

ジェシカは友人で詩人のドリアンを訪ねて、バーモント州ウエントンへやって来ました。
町の人はとても気さくで、ジェシカにミセス・ビーチャムとあいさつしてくれます。

ミセス・ビーチャー?
ジェシカはどういうことなのかドリアンに聞くと、母親役が必要だったと白状します。

彼はこの町の乗馬学校で教師として子供達に詩や英語を教えていて、学校の理事長の娘セーラに恋しています。
セーラの父親は厳格で家柄や家系などを重んじているので彼女から両親に会いたいと言われ、ドリアンは孤児なのでジェシカをだまして招いたというわけだったのです。
週末だけだからとドリアンに頼み込まれ、ジェシカは頭を抱えてしまいます。

ジェシカとドリアンの乗った車をさえぎるように、乗馬学校の乗馬の先生ネイトが嫌がらせしてきます。
ドリアンが言うには彼もセーラを狙っていて、首なし騎士の恰好をしてドリアンにカボチャを投げつけてきたことがあるそうです。

ドリアンは乗馬学校にジェシカを連れて行き、セーラやセーラの父エドウィン、校長のシャーロットなどに紹介します。
ジェシカは何とかバレないようにその場を取り繕って、みんなとの交流を深めます。
ジェシカは嘘が苦手みたいで、ぎこちない態度や張り付いたようなほほえみが印象的ですね。

夜になりジェシカとドリアンがバーで食事を取っていると、歯科医のウォーカーがやって来て同席します。
ドリアン達のテーブルにネイトと仲間達がやって来てドリアンを怒らせ、思わずドリアンはネイトを殴ってしまいます。
けんかは大キライで平和主義っぽいドリアンが手を出すなんて意外でした。

ジェシカは止めようとしますがドリアンは壁にあった剣を握り、ネイト達は割れたビンで一発触発状態。
いいタイミングで保安官が来てくれて、その場は何とか収まりました。

頭を冷やすためにドリアンは1人で店を出ますが、途中でネイトの仲間達がドリアンに剣を投げつけていきます。
首なし騎士が現れてドリアンは剣をかまえるのですが、吹っ飛ばされて頭をぶつけて気絶してしまいました。

朝になり気が付いたドリアンはネイトはどこだと厩舎までやって来ますが、シャーロット達もネイトがいないと騒いでいます。
ジェシカは自転車で走っているとパトカーが何台か止まっているのを見て近づいて行きます。
ちょうど、ドリアンとシャーロットもやって来たところです。

保安官はネイトの首なし死体が見つかり、近くにドリアンが持っていた剣が落ちていたとみんなに語ります。
当然のごとく、ドリアンは保安官に逮捕され、ジェシカはドリアンを助けるハメになってしまいました。

保安官に事情聴取され、ついジェシカは母親じゃないと言ってしまいましたけど、これでジェシカもすっきりして捜査に集中できますね。
いつも通り優秀な手腕で事件を解決するだけでなく、今回の殺人事件につながった過去の事件も一緒に解決することができました。

これでドリアンはセーラとハッピーになれるかと思ったら、セーラはニューヨークへ行くと振られてしまいましたね。
セーラのためにネイトに立ち向かったりと頑張ったのに、ドリアンがちょっとかわいそうでした。

キャスト

ジェシカ・フレッチャー – アンジェラ・ランズベリー
ドリアン・ビーチャー – トム・ブレイ
セーラ・デュポン – カーリン・クロケット
ボビー – ジュディ・ランダース
シャーロット・ニューキャッスル – ホープ・ラング
サム・ランキン保安官 – ダグ・マクルーア
ドクター・ペン・ウォーカー – チャールズ・シーバート
ドーン・ヴァン・ストッター – ガイ・ストックウェル
エドウィン・デュポン – フリッツ・ウィーヴァー
ネイト・フィンドリー – バリー・ウィリアムズ

トッド・キャリアー – ブランドン・ダグラス
ロバート – ドナルド・トンプソン
ブレンドン – アダム・フェリス

作品データ

原題:Night of the Headless Horseman
放送日:1987/1/4
監督:ウォルター・グローマン
脚本:R・パーカー・プライス

第12話 遺体はファーストクラス

仕事兼休暇でジェシカはファーストクラスでロンドンへ向かう予定で、ラウンジでくつろいでいます。
他の乗客も何人かいて、中でもひときわ目立っているのが女優のサニー・グリア。

サニー役は「スタートレック・ヴォイジャー」で初の女性艦長ジェンウェイ役だった ケイト・マルグルーです。
ジェンウェイの時とはかなりイメージが違って、ゴージャスな雰囲気ですね。

パパラッチが突撃して来てサニーの写真を撮りますが、ボディガードのレオンがパパラッチを追い出します。
運悪くジェシカはパパラッチにぶつかられて、食べ物がどこかへ行ってしまいました。

近くにいたスコットランドヤードのポグソン警部が助けてくれて、サニーも謝りに来てくれます。
心優しいジェシカはこの程度では怒ったりしません。
これがきっかけでジェシカは警部とおしゃべりを楽しみ、お茶でもしようと誘われます。

ジェシカ達は飛行機に搭乗し、飛行機は飛び立ちます。
しばらくして客室乗務員がレオンに声をかけますが反応がなく、死んでいるとわかって悲鳴を上げます。
乗客の中に医師がいてレオンを診て、死因は恐らく心臓発作だろうと言っています。

死体を座席に置いておくわけにもいかず運び出そうとする前に、サニーは彼が保管していた大切なものを探しますが盗まれた後でした。
大切なものというのは200万ドル相当のサニーの宝石「女帝エカテリーナ」です。

運よくスコットランドヤードのポグソン警部が乗っていたので、彼が宝石盗難の捜査を担当し乗客の荷物を探ることになりました。
乗客達から不満の声がもれ始め、まずはジェシカが自分のバッグを調べてもらいます。
宝石商のジョンも快く協力してくれて、荷物検査に応じます。

警部が手荷物検査をしている間、ジェシカは死体を見に行きます。
レオンの爪が青く染まっていて、病気で死んだのではなく毒殺だと推理します。
今回のジェシカは盗難事件を解決するのかと思ったら、やはり殺人事件とセットでした。

ジェシカはチケットの記録と座席表がほしいと頼みます。
宝石が盗まれたということはサニーがこの飛行機に乗ると知っていて、サニーより後にチケットを買った人物ということになりますね。

乗客の荷物検査では宝石は見つからず客室乗務員に疑いが向き、ケイの荷物の中から宝石が見つかりました。
宝石商のジョンが見つかった宝石を鑑定しますが、模造品でした。

模造品があるということは、誰かがあらかじめ宝石の盗難を計画していたということですね。
果たしてどうやって盗み出し、模造品が客室乗務員の荷物に入れたのでしょうか?

機内という狭い中での盗難と殺人事件。
かなり入り組んだ事件でしたが、ジェシカが真相を暴いてくれます。

キャスト

ジェシカ・フレッチャー – アンジェラ・ランズベリー
アグネス・メトカーフ – メアリー・ジョー・キャトレット
ケイ・デイビス – ロビン・ディアデン
グンナー・グローブル – パット・ハリントン・Jr
エロール・ポグソン警部 – デヴィッド・ヘミングス
サニー・グリーア – ケイト・マルグルー
ルイス・メトカーフ – ジーン・ネルソン
フレッド・ジェンキンス – アンドリュー・パークス
クリント・ストレイホーン – ジョン・S・レイジン
ウィツェル機長 – クリス・ロビンソン

ジョン・スガハラ – ジェームズ・シゲタ
オットー・ハードウィック – ロバート・ウォーカー・Jr
レオン・ビガード – マーク・ヴェンチュリーニ
カーニー – チャールズ・ホイエス
エリザベス・ウエルチ – リア・サージェント
ブラントン – ヴィンス・ハワード

作品データ

原題:The Corpse Flew First Class
放送日:1987/1/18
監督:ウォルター・グローマン
脚本:ドナルド・ロス

コメント

タイトルとURLをコピーしました