ジェシカおばさんの事件簿 シーズン3 第21話~第22話

ジェシカおばさんの事件簿シーズン3 ジェシカおばさんの事件簿

ジェシカおばさんの事件簿、シーズン3第21話から第22話のあらすじと感想です。

第21話 あぁ獄中に30年

ジェシカは滞在中のホテルの従業員ジョージアから助けを求められる。30年前、夫が無実の罪で刑務所に入れられ最近出所したばかりで、30年前の殺人事件を調べてほしいと頼まれる。

あらすじ・感想

ジェシカは小説を書くために、ハリウッドの豪華なホテルに滞在しています。
費用は出版社持ちなので、ジェシカはゆっくりと過ごせて良い小説が書けそうですね。

レストランの従業員ジョージアは、ジェシカが有名なミステリーライター兼探偵だと知ります。
思いつめたような顔でジョージアはジェシカの部屋を訪ねます。

ジョージアの夫サムは30年前、殺人罪で刑務所に入り、出所したばかり。
サムは殺人など犯しておらず、出所してからは生きる気力を無くしていました。

そこで、ジョージアはジェシカに力を貸してほしいと頼みます。
優しくて思いやりのあるジェシカは初対面だというのにジョージアの頼みを聞き入れて、30年前の事件について調べることにしました。

当時、サムが働いていた会社は資金的な余裕がありませんでした。
サムの上司ジャービスは自分が自殺し他殺に見せかけて、生命保険金を家族に遺そうと考えていたのです。

いよいよ計画を実行すると、ジャービスはサムに電話します。
サムはジャービスを止めようと彼の家へ行きましたが、すでにジャービスは自殺した後でした。

サムは自分宛のメモとお金、ジャービスが自殺した銃を拾い上げて家の外へと行きます。
外からジャービスの部屋に向けて銃を撃ち、その場を離れたのでした。
会話だけでなく回想シーンが盛り込まれていたので、事件についてとてもわかりやすかったですね。

翌日、サムはジョージアとジャービスの家へ行き、彼の家族にお悔みを言います。
警部が事件を捜査中でサムの様子を怪しみ、その後、逮捕されて刑務所行きになりました。
サムは自分が殺したのではないにしろ動揺してしまって、怪しまれるような行動を取ってしまったのでしょう。

サムの息子ロッドは警官で自分なりに父の事件を調べていて、ジェシカは資料を借ります。
ジェシカはサム達の案内で事件が起きたジャービスの家へ行き、彼の息子シドニーから話を聞きます。

シドニーは父親を殺したサムが訪ねて来ても、ちょっと迷惑そうでしたがそれほど恨みを持っていないようですね。
シドニーは母親は亡くなったと言っていますが、鋭いジェシカの目はごまかせません。
シドニーの母エドナ宛の郵便が置いてあるのを見逃しませんでした。

ジェシカは事件当時の関係者の家族に次々と話を聞いて回ります。
30年前の事件をあれこれ嗅ぎ回られると困る人物がいてジェシカは寝ているところを狙われ、今回も危険な目にあってしまいましたね。

凶器の謎やジャービス氏の死の真相など、ジェシカが見事にひも解いてくれました。
最近のジェシカは事件絡みで命を狙われることが増えて来て、ハラハラする場面が多くて心臓に悪いですね。

キャスト

ジェシカ・フレッチャー – アンジェラ・ランズベリー
シドニー・ジャービス – リチャード・ベイマー
セルマ・バンテイ – ジューン・ハヴォック
ロッド・ウィルソン – アート・ヒンドル
サム・ウィルソン – ジェフリー・リン
リチャード・ウェッブ元警部 – ハリー・モーガン
ジョージア・ウィルソン – マーサ・スコット
ドロシー・ハーン・デイビス – スーザン・ストラスバーグ
テリー・ウィルソン – デビー・ジップ
ピーボディ – トム・ドリーセン

エドナ・ジャービス – グロリア・スチュアート
シャープ警部 – ラス・マーリン

作品データ

原題:The Days Dwindle Down
放送日:1987/4/19
監督:マイケル・J・リンチ
脚本:フィリップ・ガーソン

第22話 停電は殺しのチャンス

ジェシカは本の朗読をスタジオで録音中、停電が起きる。明かりが点くとスタジオ・オーナーがナイフで刺されて救急搬送されるがそのまま死亡。ジェシカがお世話になっているプロデューサーが逮捕され、ジェシカは事件を捜査し始める。

あらすじ・感想

ジェシカは視覚障害者のためのミステリーブックをレコーディング・スタジオで録音中。
プロデューサーのグレッグ・ダルトンもまた視覚障害者で、有意義な仕事をしているとジェシカはグレッグと妻のナンシーに賛辞を送ります。

グレッグは目が見えないのに明るくてユーモアがあり、好感が持てますね。

お隣のスタジオではカントリー系のバンドがレコーディング中で、スタジオ・オーナーのランディ・ホイットマンらはもめています。
バンドの海賊版テープがこっそり売られていたのでした。
スタジオ内で誰か、レコーディングした音源を外で売っているのでしょうか。

録音中に突然、スタジオ中が停電しますが、しばらくして電気は復旧します。
突然、女性の悲鳴が聞こえて駆けつけてみると、ランディがオフィスで背中を刺されていたのです。

スタッフが急いで救急車を呼びましたが、病院へ向かう途中の救急車の中でランディは息を引き取ってしまいました。

ファラデー警部率いる警察が捜査にやって来ます。
ジェシカはダルトンを連れて行きランディのオフィスで気づいたことを警部に話そうとするのですが、ジェシカを趣味で小説を書いている主婦扱いして聞こうとしません。

いつものパターンで、ジェシカを見下している感じですね。
グレッグは停電の時、誰かが通り過ぎ何かを落とした音を聞いています。
ジェシカはランディのオフィスで、高価なマニキュアが落ちているのを見つけました。

凶器のナイフはスタジオの自販機の裏から見つかりました。
この凶器はグレッグとナンシーの家のもので、グレッグが失明してしまったのはランディの過失によるもの。

そして、グレッグの視覚障害者のためのミステリーブックの仕事は打ち切りが決まっていました。
証拠が全てグレッグを指していて、融通の利かない警部はあっさりグレッグを逮捕してしまいそうですね。

ジェシカとグレッグが用事を終えて帰宅すると、警部が待っていました。
状況証拠と動機、グレッグは視覚障害者で暗闇の中でも自由に動けたことから、警察はグレッグを犯人として逮捕してしまいました。
まあ、警察は予想通りの動きでしたね。

色々な点を警察が見落としていて無実のグレッグを逮捕してしまったため、ジェシカは独自に捜査を開始します。
いつも以上にジェシカは警部の失礼な態度に腹を立てていましたね。

ジェシカが正しいと警部がわかって徐々に態度を改め、最後にはジェシカを車で送って行くほどリスペクトしていたのには笑いました。
ジェシカは録音した朗読を聞いて耳をふさいでいたけど、とても深みのあるいい声でしたね。

キャスト

ジェシカ・フレッチャー – アンジェラ・ランズベリー
グレッグ・ダルトン – ウィリアム・アザートン
オズワルド・ファラデー警部 – G・W・ベイリー
カール・アングリン – マイケル・カラン
アール・タックマン – マイケル・コール
ストーニー・カーマイケル – チャーリー・ダニエルズ
サリー・アン・カーマイケル – ヨンナ・リー
アル・パーカー – フレドリック・レーン
ナンシー・ダルトン – ウェンディ・フィリップス
マーガレット・ホイットマン – コンスタンス・タワーズ
ランディ・ホイットマン – パトリック・ウェイン

作品データ

原題:Murder, She Spoke
放送日:1987/5/10
監督:アンソニー・プレン・ショウ
脚本:シー・ローズ

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