素晴らしき日々 シーズン4 第16話~第20話 あらすじ・感想

第16話 地図にない親子のふれあい

あらすじ・感想

子供の頃はケビンもパパと会話もたくさんあり、一緒に遊んで楽しい時間を過ごしていた。成長した今は大した会話もなく、お互いにソファーの端と端に座って気まずい雰囲気になっている。

ある日曜日の朝、ママがスーツのバーゲンの広告を見つけ、パパでなくケビン用のスーツを買いに行こうと言い出す。スーツのことは男親でないととママが主張し、パパとケビンと2人きりで遠くまでショッピングに出かけることに。

ケビンはパパに道を間違えていると言うがパパは認めようとせず、行き止まりまで来てしまった。パパが地図で現在位置を確認してケビンには地図を見せようとはしなかったが、パパが思っていた場所とは全く違う待町に来ていた。

ガソリンを入れて一休みするためにカフェに寄ると、パパがトイレに行っている間にかわいいウエイトレスが注文を聞きに来る。ケビンはすっかり彼女が気に入り、大量の料理とコーヒーを注文。

戻って来たパパと意地の張り合いになり、その後もお互いに腹を立てとうとうスーツは買えずじまいだった。


ケビンはパパがうっとうしくなったわけではなく、共通の話題もないし会話が弾まないだけなんでしょうね。
ティーンエイジャーになってケビンも男としてプライドなんかも芽生えてしまって、パパに負けたくないと思ったのでしょう。

カフェでのやり取りはまさにそんなケビンの気持ちの表れでしたし、男vs男として、どっちがウエイトレスに気に入ってもらえるか張り合っていたのかもしれませんね。

パパは自分をまだ子供としか扱ってくれないし、意見を聞こうとしないだけでなく地図すら見せてもらえなかったのが気に食わなかったのでしょう。

パパが外せなかったナットを外せた時に何かが変わって、パパもケビンが成長して男の仲間入りをしたと、ふと感じたのでしょう。
多少ぎくしゃくしつつも元々いい家族ですから、2人でパイを食べに行って、どんな言い訳を考えたのか気になります。

DATA

原題:Road Trip
放送日:1991/3/6
監督:ケン・トポルスキー
脚本:デビッド・チャンバース

第17話 女は弱いされど母は強し

あらすじ・感想

ママがケビンの中学の事務室で働くことになり、毎日車で学校へ送って行くと言っている。初日は車で送ってくれた後、みんなにみつからないように靴紐を直すふりをして、ママと一緒のところを見られないようにした。

避難訓練が始まりみんなが集まっているとママも訓練に参加していて、ママはケビンを見つけて大勢の生徒が見ている前で「ヤッホー」と手を振りながらケビンに挨拶する。ケビンはみんなの笑いものになり、からかわれてしまう。

帰宅してケビンはママにこれからは学校で知らない振りをしてくれと頼み、ちょっと心が痛む。ママは言いつけをちゃんと守ってくれて、その後は平和に学校生活を送っている。

ある日、ワケありの生徒トニーに母親が事務室で働いているなら出入り自由だから、欠席カードを盗んで来いと脅される。仕方なくケビンはお昼代が足りないとママのところへ行きカードを盗もうとするがママに見つかり、ちょうど教頭先生からママが呼ばれてしまう。


ケビンのママはとてもきれいだし、この時代ならではのファッションもとても素敵でした。
ママはケビンを見つけてちょっと手を振りたかっただけなのでしょうが、多感な年頃のケビンにとっては恥ずかしいことだったんですね。

優しいケビンだからこそママが傷つかないようにやんわりと伝えたつもりでも、ママはちょっと傷ついてしまいました。
でも、数日でクビになってしまったママの気持ちを、思いやることができたケビンは立派でした。

それ以上にママは帰る時にはあんなに落ち込んでいたのに、ちょっとの時間で立ち直って家族のために笑顔で帰宅して、家事をこなしていたのが素晴らしかったですね。
クビにされても負けずに今回のミスを次につなげようと、一歩踏み出そうとしていて、まさに母は強しでした。

DATA

原題:When Worlds Collide
放送日:1991/3/20
監督:リンドール・ホッブス
脚本:エリック・ギーランド

第18話 ああ麗しき兄弟愛

あらすじ・感想

ケビンとウェインは大きくなってもけんかが絶えない。母がケビンがウェインの靴下を履いているのに気づき、洗濯物を間違えてそれぞれの引き出しに入れてしまったらしい。やはり、部屋を別にするしかないと話し合い、珍しく意見がまとまる。

姉カレンは大学に行ってめったに戻って来ないので、どちらかがカレンの部屋に移ろうと話がまとまる。そんな中、夏休みでカレンが帰省するが、夏は向こうでアルバイトするから家にはいないと言い出し、両親と話し合いに。

口論の末、カレンは許してもらえたらしく、部屋は好きに使っていいと言われ、ケビンもウェインも大喜び。今度はどっちがカレンの部屋に移るかでけんかになり、交渉が始まる。

ウェインはほしい物をやるとか100ドル出すと提案するが、ケビンはお金の問題じゃないと突っぱねる。ある日部屋に入ろうとするとウェインが床にテープを張っていて、枠からはみ出したらペナルティを与えると勝手に決めて2人はけんかに。

父がけんかを止めに来て、部屋はどっちにも使わせないと怒ってしまう。


壮大な兄弟げんかもウェインの事故で何とか丸く収まり、ウェインがカレンの部屋に移ることで解決しました。
2人とも思い出のある部屋だからこそ1人で広々と部屋を使いたいけど、移りたくなくてけんかになってしまったのでしょう。

いざ1人きりの部屋を手に入れたらうれしい反面、寂しさも感じていましたね。
夜寝る前にウェインが壁をトントンしてきて、ケビンもそれに答えるようにトントンとノックしていたのが感動的でした。

久々にカレンが登場しましたが、かなり大人っぽくなっていましたね。
2人とも自分の部屋がほしいという共通の目的があったから、両親がカレンと話している間、仲良くキャッチボールしていたのが印象的でした。

子供の頃からずっと一緒だった兄弟が始めて1人部屋を手にして、小さな自立でしたが大きな変化だったのだと思います。

DATA

原題:Separate Rooms
放送日:1991/4/3
監督:マイケル・ディナー
脚本:ジル・ゴードン、ボブ・ブラッシュ

第19話 人を思うは身を思う

あらすじ・感想

ケビンの席は中学の人気者カップル、ブラッドとマーシーにはさまれていて、授業中にブラッドからマーシーにメモを渡してくれと頼まれる。

運悪くケビンは先生にメモを見つかりみんなの前で内容を発表させられ、機転を利かせて買い物メモのように食料品の名前を読み上げる。授業後、ブラッドとマーシーから感謝され、卒業アルバム製作委員会に加わることに。

委員会のメンバーが集まり、ケビンも人気者の上流階級の集まりに緊張しつつ、自分なりにおしゃれして行く。写真と共に載せるコメントを聞かれるがいいのが浮かばない。

太っていていつも大量に食べているピーターの番になり、ケビンは「いただきます」とコメントを言うとみんなは大爆笑し、ケビンもメンバーに認められた気がした。

しかし、一生の思い出に残る卒業アルバムだからピーターが傷つくだろうと、次の集まりでそのことを話題にするが言い出せず、もっとひどいコメント「ブーブー」を提案するとみんなに受けたものの、ケビンは罪悪感をぬぐえずにいた。


人気者グループに入れてもらえてケビンはちょっと鼻が高かったでしょうが、間違ったことをしたくないという罪の意識から勇気を出して、訂正しようとしたのはケビンらしかったですね。

けど、ブラッドとマーシーにハメられて、ケビンが悪者になってしまいました。
普段から人を見下していたブラッドとマーシーですから、ケビンにしたことを悪いことだとは思っていないのでしょう。

その点、ケビンは思いやりがありピーターにも親切だったし、そんなケビンのいい所は成長しても無くしてほしくないですね。
ピーターに会ってほっとしたのも、自分は間違ったことをしそうになったけど、正すことができたという安心感からでしょう。

中学生くらいだと周りから浮かないように力のある人に流されやすいですが、ケビンはそうなりませんでした。
ちょっと優柔不断なところはあるケビンですが、人の心を思いやれる素敵な男の子ですね。

ゲスト

マーシー・ドラン – サンディ・アレキサンダー
ブラッド・パターソン – チャド・アレン
ピーター・アームブラスター – マイケル・バウアーズ
スティーブ – ジョナサン・ブランディス
アルトマン – ウィリー・C・カーペンター
スーザン – アミ・フォスター
ジュリアス – ソニー・ケリー

DATA

原題:The Yearbook
放送日:1991/4/10
監督:ニール・イズラエル
脚本:デビッド・チャンバース

第20話 いつまでも…

あらすじ・感想

ケビンはポールとローラースケートをしに行くと久しぶりにウィニーと会い、ロジャーとは別れたと近況を聞く。すぐにウィニーはケビンに会いに来て、家でソーダを飲みながら早く高校生になりたいと言っていた。

子供の頃を思い出しながらウィニーが住んでいた家を見に行くと、家の前にウィニーがいる。この間会いに来た用件を聞くと学校で話が合う友達がいなくて、この3年間はなかったことにしたいと落ち込んでいた。

ローラースケート場にウィニーが来ていたが1人ではなく、高校生の男の子達と一緒だった。ケビンは彼女のことが心配できちんと話をしようとするが、彼らとドライブに行ってしまう。

どうしてもウィニーのことを放っておけないケビンは彼女の家まで行き立ち話をしていると、例の高校生達が車でウィニーを迎えに来てドライブに行ってしまう。

その翌日、ポールからウィニーが事故にあって怪我をしたと聞いてケビンはウィニーの家に行くが留守で、彼女が両親と帰って来るまで家の前でずっと待っていた。


久々にウィニーが登場して寄りが戻りそうな雰囲気でしたが、以前と同じくケビンが振り回されて終わるというパターンでしたね。
ウィニーは引越ししてからも色々とあって悩みを抱えていて、昔楽しかった頃の思い出をたどりたかったのでしょうか。

ウィニーが忘れたいと思っている過去にケビンも含まれていたとしたら、ケビンがかわいそうです。
ずっと幼なじみとしてお互いをわかりあえていたし、付き合って別れたという過去があったにしろ、長年の友達ですから大事にしてほしいですね。

結局、ケビンは窓の外からウィニーと「愛している」と言い合って気持ちを確かめ合えて、ウィニーだけでなくケビンも過去に蹴りをつけられたのではないでしょうか。

もうすぐ2人とも高校生になりますから、気持ちにけじめをつけて新しい生活を送ってほしいですね。

ゲスト

ウィニーの母 – リン・ミルグリム
ウィニーの父 – H・リチャード・グリーン
レックス – ニコラス・リード
ウィリアム – ショーン・フェラン

DATA

原題:The Accident
放送日:1991/4/24
監督:リチャード・メイサー
脚本:ジル・ゴードン、ボブ・ブラッシュ

素晴らしき日々

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