第1話 あなた、できたらしいの…
あらすじ・感想
ダーリンとサマンサは結婚記念日を迎えて食事に行こうとしていると、クララおばさんがお祝いに駆けつけて来る。サマンサにはエプロン、ダーリンにはゴルフ帽をプレゼントするが、ダーリンの帽子が少し小さくて魔法で大きするはずだった。
ところが、呪文が間違えていたらしく、ダーリンはチンパンジーになってしまう。クララおばさんが呪文を思い出せないとサマンサでも魔法を解くことができず、ダーリンはチンパンジーのまましばらく過ごすことに。
サマンサに用事ができて外出し、その間ママがダーリンのお世話をしている。ラリーが仕事のことでやって来てママが寝室に通すが、チンパンジーの姿を見られたくないダーリンは窓から逃げ出してしまう。
お隣のグラディスさんがクッキーを焼いてサマンサの家に届けようとすると、チンパンジーを発見して家まで連れ帰る。アブナーはきっと動物園から逃げ出したのだろうと、電話をして動物園の係の人が檻に閉じ込めてしまう。
帰宅したサマンサはうれしいニュースをクララおばさんに伝え、ダーリンがいないのに気づいて探し始める。動物園で無事でいるとわかって、クララおばさんと迎えに行くことに。
シーズンの最初にふさわしいユーモラスなエピソードと、感動的なエピソードがいい具合に混ざり合っていました。
久々にクララおばさんが登場してなごんだし、無事にダーリンも元の姿に戻れてよかったです。
エンドラはサマンサにダーリンの世話を頼まれていましたが、あれは絶対楽しんでいましたね。
いつも下等動物よばわりしていて本当に動物になってしまって、娘と別れさせるチャンス到来なんて考えていたかもしれません。
ラリーがやって来てピンチになりましたが、寸前で窓から脱出したダーリンも賢かったです。
ただのチンパンジーだと言い張れば何とかなったかもしれませんが、後からあれこれラリーに聞かれても面倒ですからね。
ダーリンは離婚だなんてわめいていましたが、サマンサの妊娠を知ってコロっと態度が変わったのがかわいかったですね。
結婚1周年とおめでたとダブルでいいことが訪れて、ダーリンもチンパンジーにされた怒りなんか吹っ飛んでしまいました。
クララおばさんは大喜びしていましたが、2人の結婚に反対だったエンドラがどう反応するか楽しみです。
DATA
原題:Alias Darrin Stephens
放送日:1965/9/16
監督:ウィリアム・アッシャー
脚本:リチャード・ベア
第2話 ダーリンがつわり?
あらすじ・感想
妊娠したサマンサの体を心配して、食事を作ったりベッドまで運んだりとダーリンはサマンサの世話を焼いてる。会社でもサマンサのことが気になってラリーに話すと、ある医者が本を出していて、妊娠中は体を動かした方がお産が楽になって、丈夫な子供が育つと言うのだ。子供のいるラリーの意見を参考にして、ダーリンも医者の説を取り入れてみることに。
ママが妊娠のことを知ってサマンサに文句を言うが、内心では孫ができるのがうれしいらしい。サマンサの体を心配していたが、サマンサはダーリンが何でもやってくれると自慢げに話していた。
ダーリンが帰宅するが、今日に限ってダーリンは食事の用意を手伝ってくれようとしない。サマンサは怒って自分で作ればと言って去って行き、ダーリンはママに本を読んで医者の説を試したいから協力してくれと言いだす。
ママはダーリンに思い知らせてやろうと魔法をかけ、翌日からダーリンにつわりの症状が出始める。会社でもラリーの前で泣いたりクライアントとピクルスの取り合いでけんかになり、病院で診てもらうがどこにも異常はなく、女性なら妊娠の症状だと言われて思い悩んでしまう。
ラリーの入れ知恵でサマンサとエンドラを怒らせしまい、ダーリンもとんだハプニングに見舞われてしまいました。
過保護にあれこれ世話をしすぎるのも問題ですが、何も手伝わなくなるなど、ダーリンも極端だから落差が激しくてサマンサもヘソを曲げてしまったのでしょう。
エンドラは大事な娘を粗末に扱っていて、ダーリンに教訓を与えたかったのでしょう。
体がだるいとか腰が痛いとか、ダーリンもサマンサがどれだけ大変な思いをしているのかを体験できて、いい勉強になりましたね。
以前よりもサマンサの体をいたわっていて、優しくしていて素敵でした。
エンドラが言うように、妊娠中くらいは多少の魔法なら解禁にしてもいいんじゃないかと思います。
でも、サマンサは徹底していて人間として子供を育みたいという意思がありますから、非常事態以外は使わないでしょう。
ゲスト
ジョー – Paul Barselou
マーティン氏 – ジョン・グラハム
フィル – リチャード・バース
DATA
原題:A Very Special Delivery
放送日:1965/9/23
監督:ウィリアム・アッシャー
脚本:ハワード・リーズ
第3話 そうとは知らぬが仏
あらすじ・感想
ダーリンの友達アダムがやって来てこっちで仕事探しをすることになり、数日ダーリンの家でやっかいになることに。スープの中に蝶ネクタイが落ちたりサラダが顔に飛びかかってきたりなど、奇妙なことばかり起こってしまう。
ダーリンはエンドラを疑っていたが、ママは南フランスに行っていてママの仕業ではないらしい。サマンサはクララおばさんに相談して魔術書を調べてもらうと、アダムは昔魔女裁判を行った判事の子孫らしく、魔女の呪いがかかっているとのこと。
明日の夕方5時までに呪いを解かないと、アダムは銀行強盗として逮捕されてしまう。呪いを解くためには、ブチの犬の鼻にキス、3回水に入る、中世の格好をして馬に乗って大通りを走りながら、「魔女は正しい、魔女はかわいい」と叫ぶことだった。
まずはサマンサとダーリンで犬の鼻にキスさせ、ダーリンがアダムをランチに誘って2回プールに突き落とす。3回目はクララおばさんが手伝ってプールに落とし、呪いの一部が解ける。
プールに落ちたアダムは風邪気味でサマンサが連れ帰ると、ダーリンとクララおばさんが中世の格好をしていて仮想パーティーに行こうと誘うが、アダムは疑っていて聞こうとはしなかった。
いつもホームコメディ一色ですが、今回は本格的な魔法要素があってとても面白かったです。
やはり、クララおばさんがいい味を出していて、いつものごとく騒音を立てて着地に失敗するし、壁の通り抜けでは壁にぶつかって笑いを取っていました。
ちゃんとアダムをプールに突き落とすのも手伝ってくれて、なかなかお見事なお芝居でした。
中世の衣装もとても似合っていてかわいかったし、おばさんがいなかったらアダムの呪いのこともわからなかったから今回はお手柄でした。
奇想天外な呪いの解き方でどうやるんだろうと思ったら、スティーブンス家一同でだまして、とても上手く運んでいました。
魔女の呪いのことを話したらあっさりアダムは信じてしまって、こんなことなら最初から小細工せずに素直に話していれば、もっとスムーズにいったかもしれません。
ゲスト
アバクロンビー – バートレット・ロビンソン
ピアソン – リチャード・X・スラトリー
アルバート・ハーディング – アーサー・ピーターソン
ピーターソン – ウイリアム・トリゴー
アダム・ニューラーキン – ウィリアム・レッドフィールド
DATA
原題:We’re in for a Bad Spell
放送日:1965/9/30
監督:ハワード・モリス
脚本:バーナード・スレード
第4話 消えた赤ちゃん
あらすじ・感想
ラリーとルイーズがロンドンからダーリン宛に電話をかけてきて、赤ちゃんを預かってほしいとのこと。夜中に車でダーリンとサマンサが出かけて赤ちゃんを連れ帰り、グラディスさんはサマンサに子供が生まれたと勘違いする。
翌朝、サマンサの家の前でグラディスさんはモーリスとばったり会い、サマンサの父だと知って子供が生まれたお祝いを言う。モーリスも上機嫌でサマンサと孫ができてことを喜んでいたが、魔法の練習をサマンサがさせないつもりだと知ってがっかりしてしまう。
サマンサがミルクを取りに行った間にラリーの赤ちゃんを自分の孫だと思い込んで、モーリスは赤ちゃんと共に姿を消してしまう。サマンサが気づいてダーリンに連絡し、ママにも手伝ってもらって2人で世界中を探し回っている。
ラリーとルイーズは帰って来て空港からダーリンに電話し、時間を引き延ばすためにダーリンは車で2人を迎えに行く。モーリスはロンドンの魔法使いのクラブに来ていてみんなに孫を自慢していたが、魔力がない人間だと知ってがっくりと肩を落としていた。
ダーリンはスーツケースをひっくり返したり車を途中で止めて故障したふりをして時間稼ぎするが、ラリー達にせっつかれて限界に来ていた。
ロンドンの街中でルイーズが自分の子供を見かけるなんて、偶然にしてはできすぎですね。
まあ、この伏線がなかったらダーリンはモーリスがロンドンにいるということを知らなかったし、サマンサにも伝えられなかったから、話が少し盛り上がりに欠けたかもしれません。
今回はダーリンのがんばりが素晴らしかったです。
ラリーのスーツケースをひっくり返したりわざとトランクを閉めたり車の故障を装ったりして、時間稼ぎしてくれました。
赤ちゃんに魔力がないと知った時のモーリスの落ち込みようったらなかったです。
魔法使いでも人間でも自分の孫には変わりないでしょうが、やはり魔法使いとして生まれてきて自分達の後をついでほしいという希望があるのでしょう。
エンドラもモーリスも、口では人間をバカにしていますが、いざ孫が生まれたらデレデレしてかわいがるような気がします。
DATA
原題:My Grandson, the Warlock
放送日:1965/10/7
監督:E・W・スワックハマー
脚本:テッド・シャードマン、ジェーン・クローブ
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