第9話 魔力が消えちゃった!
あらすじ・感想
サマンサはしおれた花を魔法で元気にしようとしているが、魔力がなくなって一向に変化なし。エンドラがちょうど現れて事情を説明するが、モーリスに知れたら大変なことになると忠告する。
運悪くモーリスまでやって来て、パパをごまかすためにサマンサが魔法を使ったように見せて、エンドラがカバーしてサマンサは一角獣に変身。ダーリンが帰宅してサマンサの魔力が消えてしまったことをしゃべってしまうと、案の定、モーリスが怒り始める。
ところが、モーリスまで魔法が使えなくなり、ドクター・ボンベイを呼ぶと伝染性の珍しい菌に感染したとのこと。感染者とキスすると、相手も魔力を失ってしまうのだ。
その日はエンドラもモーリスもスティーブンス家に泊まり朝を迎える。エンドラはプライドの高いモーリスが人間と同等になってしまって、さぞや落ち込んでいるだろうと心配している。
しかし、意外にもモーリスはこの状況を楽しんでいるが、エンドラは見栄を張って強気に見せているだけだろうと、勝手に解釈して落ち込んでいる。そして、モーリスは人間のことを知るいいチャンスだと、ダーリンの会社へ一緒に行くことに。
サマンサが魔力を失ってしまうエピソードはこれまでにも何回かありましたが、パパまで感染してしまうとは新しい展開です。
エンドラが心配していたようにプライドの高いモーリスは魔法が使えないとなると傍若無人に振舞うかと思っていましたが、意外にも冷静でしたね。
ダーリンにくっ付いて会社まで押しかけて何かとんでもないことを仕出かすかと思いきや、ダーリンの仕事の手伝いをしてクライアントにも気に入ってもらえました。
モーリスが言っているのが正論で、広告を考えるのだったらクライアントの商品を試してみないとわからないことだってありますね。
落ちもロマンチックだったし、モーリスとエンドラが仲良く食事に出かけたのにはビックリです。
ゲスト
ベンソン – J・エドワード・マッキンリー
ベティ – スーザン・ハサウェイ
DATA
原題:A Plague on Maurice and Samantha
放送日:1971/11/10
監督:リチャード・マイケルズ
脚本:エド・ジュリスト
第10話 絵本からとび出した
あらすじ・感想
サマンサがタバサとアダムに絵本の「ヘンゼルとグレーテル」を読んであげていると、ダーリンから呼ばれて続きはタバサがアダムに読んであげるよう言い聞かせる。ラリーとルイーズが食事に来るため、サマンサは食事の準備をすることに。
タバサは続きを読み、ヘンゼルとグレーテルがお腹を空かせていてかわいそうだと、絵本から魔法で呼び出してしまう。ママが作ったチーズパイを2人にご馳走し泊まっていくようすすめ、2人の親の許可を取るためタバサは絵本の中へ入ってしまう。
階下ではチーズパイが全部消えてしまって、ダーリンとサマンサはセリーナかエンドラの仕業だろうと話していた。すると、メインの肉料理が宙を漂って2階に行き、子供部屋にはヘンゼルとグレーテルがいた。
事情を聞いたサマンサはタバサを探しに絵本の中へ行き、ダーリンはラリー達をごまかすため階下へ。ラリーとルイーズが来るとヘンゼルとグレーテルが上から降りてきて、チャリティーのための劇に出演する子役だと紹介する。
ダーリンがビールを取りに行ったすきに子供達は外へ出てしまう。
絵本の中のサマンサは悪い魔女の家に行ってみるが、タバサは来ていないとのこと。悪い魔女はタバサを檻に入れ、パイにして食べようとサマンサにはウソをついていた。
童話がモチーフになったストーリーは、とてもファンタジックだしユーモラスで楽しいですね。
怖い魔女もコミカルに描かれていますし、出演交渉だの自分が目立たなくなるとか、現実的な話題が盛り込まれています。
悪い魔女はそれっぽかったし、木こりの奥さんも不平不満を抱えていて、ファンタジックな童話が一気にコメディに変わっていました。
ラリーはどうしてあんなにお酒をあおって飲んでしまったのかが謎です。
今回は変なものを目にしていませんでしたし、ヘンゼルとグレーテルの話のつじつまも合っていましたから、お酒に逃げる理由がなかったように思います。
他人の家でダーリンもサマンサもいなかったから、暇をもてあましてしまったのでしょうか。
ゲスト
悪い魔女 – ビリー · ヘイズ
ブリュンヒルダ – ボボ・ルイス
ヘンゼル – エリック・チェイス
グレーテル – シンディ・ヘンダーソン
DATA
原題:Hansel and Gretel in Samanthaland
放送日:1971/11/17
監督:リチャード・マイケルズ
脚本:マイケル・モリス
第11話 ダーリン、独立する
あらすじ・感想
エンドラはサマンサのいとこパンダが北京で結婚すると知らせに来るが、ダーリンの仕事の都合で出席できないと断ってしまう。そこで、エンドラは魔法使いアロンゾを脅し、ダーリンの仕事を徹底的に邪魔するよう脅す。
バイクでマクマン&テイトにやって来たアロンゾはラリーに魔法をかけ、自分が言ったこと全てに同調するようにしてしまう。
ダーリンとやるはずだったカーペットの広告のキャッチフレーズをアロンゾに考えさせ、ダーリンにはピンと来ないフレーズでも、ラリーは大喜びしてダーリンを外して仕事を進めることに。
ダーリンはエンドラの仕業だと気づいてサマンサに連絡し、自分はラリーを止めようとする。しかし、ラリーはダーリンの言うことに全く耳を貸さず、独立して仕事をするようすすめる。
落ち込んだダーリンの励ますサマンサは、ラリーの言う通り独立してラリーをこらしめればどうかと助言する。翌日、ラリーの会社の真向かいにダーリンはオフィスを構え、顧客がマクマン&テイトにやって来たところへダーリンとサマンサがあいさつする。
案の定、クライアントはラリーとアロンゾのアイデアを気に入らず、ダーリンの会社へと向かう。
魔法使いにも色んなタイプがいて、今回のアロンゾはヒッピー風でかなりぶっ飛んでいました。
見た目だけでも普通の会社にそぐわないのに、バイクでオフィスまでやって来る時点でつまみ出されてもおかしくないですね。
宇宙と同調すると逆立ちしてアイデアを考えていたのも笑いましたが、出来上がったフレーズも今イチでした。
いつも調子よくクライアントの言いなりになっているラリーですが、サマンサの魔法でちゃんとダーリンを立ててほめていました。
普段のラリーなら決して言わないことでしょうし、サマンサも楽しんでいて日頃の恨みを晴らせたのではないでしょうか。
最後にはダーリンとラリーも仲直りできましたし、ちょっぴりラリーにお灸をすえることができて、ダーリンもサマンサも気分がよかったことでしょう。
ゲスト
アロンゾ – バーニー・コペル
カッシュマン – チャールズ・レイン
ベティ – サマンサ・スコット
DATA
原題:The Warlock in the Gray Flannel Suit
放送日:1971/12/1
監督:リチャード・マイケルズ
脚本:ジョン・L・グリーン
第12話 八年目の浮気?
あらすじ・感想
サマンサがキッチンで朝食の用意をしようとすると、あらゆる場所からセクシー美女の水着写真が現れる。どうやらママの仕業で、ダーリンの広告用の写真を使ったらしく、写真をカバンに隠していて怪しいと思っているらしい。
ダーリンとサマンサが結婚してから8年も経ち、8年目の浮気が心配なのだ。そこで、エンドラは使い魔でネコのオフィーリアを呼び出し、ダーリンの会社へ送り込む。
ダーリンの会社ではクライアントの希望で美女のモデルを探しているらしく、オフィーリアがやって来るとクライアントが即気に入りモデルに抜擢される。
ダーリンはラリーとオフィーリアと共に飛行機で仕事に向かうが、夜には帰るとサマンサに言って出かける。オフィーリアはダーリンを家に帰さないようにするため、空港からの偽電話をホテルの部屋にかけて濃霧のため飛行機が欠航になったと伝える。
その直後、明日のテレビの打ち合わせをしたいとお酒持参でダーリンの部屋へ。オフィーリアと2人きりだと気まずいと、ダーリンはラリーを部屋に呼ぶことに。
エンドラは結婚8年目ともなるとマンネリな生活になってきて、ダーリンが浮気すると思っているのでしょう。
娘が傷つくところを見たくないという親心で、オフィーリアに指示してダーリンを誘惑させたのだと思います。
しかし、ダーリンは今でもサマンサを愛する良き夫で、魔法なしでオフィーリアがダーリンを誘惑しようとしても成功しませんでしたね。
さっさとカバンを持って空港へ行き、早く愛するサマンサの元へ帰ろうとしていたのが素敵でした。
プライドの高いエンドラは素直に謝罪できなくて、空中に文字を書くとは彼女らしいです。
エンドラなりに反省しているみたいでしたが、やっぱり憎まれ口を叩いてしまうのですね。
ゲスト
オフィーリア – ジュリー・ニューマー
バークホルダー – パーリー・ベア
チェット – ロン・ラッセル
ベティ – サマンサ・スコット
DATA
原題:The Eight-Year Itch Witch
放送日:1971/12/8
監督:リチャード・マイケルズ
脚本:ルース・ブルックス・フリッペン
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