BONES/ボーンズ、シーズン1第21話「英雄の秘密」のあらすじと感想です。
軍人墓地の英雄の墓の前で黒焦げになった焼死体が発見されます。墓は元バスケット選手ケントのもので、プロ入り直前にイラクへ行き、名誉の死を遂げました。もうすぐ1周年のセレモニーが開かれようとしています。
あらすじ
戦争に抗議する者の仕業とも見られ、国防総省はジェファソニアン研究所に身元の確認を急かす連絡が入る。元軍人のブースは戦死者を汚す行為だと憤りを感じていて、感情をあらわにしている。
ジャックの分析で被害者は軍服を着ていて、アンジェラは似顔絵と歯の形状を軍のデータベースで照合し、ケントと同じ部隊にいたマーシャルだと身元を割り出す。耳の後ろに傷があり、被害者は自殺したのではなく耳の後ろを尖ったもので刺されたのが死因で、ブレナンはこれは殺人だと断定する。
復員病院に入院しているマーシャルと同じ部隊にいた元兵士に話を聞きに行くが、一度は退院して体調がよくなったがマーシャルの死で再入院し何かに怯えているようだった。軍にいる元指揮官の元へ行き報告書などに目を通すが不備が多く、ブレナンは大元となっているケントの墓を掘り起こして自分の目で真実を確かめることに。
ブースはケントの死について、同じ隊の隊員に状況を聞く。「パン、パン、パンと銃声がした」と判で押したかのようにみんな同じ証言をして、ブースは不信感を持つ。
ラボではケントの遺体を分析中で、弾を何発か取り出す。致命傷となったのはM-14という銃の弾で、敵が撃ったものではなく味方が撃ったものだと判明。その銃を支給されていたのはレファーツ。レファーツは遺書を残し、首吊り自殺してしまう。
雑感
軍人絡みの事件で、いつになくブースが熱くなっていて軍に肩入れしていました。
元兵士への尋問が甘かったり、軍人に捜査の機密事項を明かしてしまったり。
ラボでは始終イラついてスクインツ達が専門用語を使うたびに文句をつけて、明らかにいつものブースとは違っていましたね。
いつもはブレナンが突っ走ってブースがなだめる役ですが、今回は立場が逆転し、ブレナンがなだめ役となり、何となくバランスが取れていたように感じます。
ブレナンとも上手くかみ合っていなかったけど、後半頃にはブースもいつもの調子を取り戻してくれて良かったです。
感情表現が下手でいつもストレートに物を言うブレナンですが、真実を追究しようとする気質があったからこそ、ブースの目を覚まさせて広い視野で捜査を進められたのだと思います。
ジャックがエキサイトしていてアンジェラ相手に言い合いをしていて、そんなことは気に留めずに淡々と仕事をしていたザックが素晴らしかったです。
よくザックはあんな状況で自分の考えをまとめられましたね。
事件は戦争から戻った帰還兵のゴタゴタだけにとどまらず、現地で起こったミスが原因だったという点が興味深かったです。
写真や遺体の痕跡など、証拠が不十分だった中から、非武装の一般家庭が襲われて、ケントが誤射で殺されたのを導き出したスクインツ達は本当に優秀です。
ブースも最後にはトラウマを信頼できる相棒に語ることができて、心の重荷をひとつ取り除けたのではないでしょうか。
キャスト
■ テンペランス・ブレナン – エミリー・デシャネル
被害者の焼死体は自殺ではなく、殺人だと断定する。
当時の状況を確認するため、ケントの遺体を掘り起こすことに。
■ シーリー・ブース – デヴィッド・ボレアナズ
軍人絡みの事件で、いつも以上に熱くなっている。
ケントと同じ部隊の元兵士の証言に違和感を持つ。
■ ジャック・ホッジンズ – T・J・サイン
アンジェラと戦争について口論する。
ブースに気持ちはわかると、励ましの言葉をかける。
■ アンジェラ・モンテネグロ – ミカエラ・コンリン
国防総省のデータベースと照合し、被害者の身元を割り出す。
当時のデータをコンピュータに取り込み、ブレナンの分析をサポートする。
■ ザック・アディ – エリック・ミレガン
ジャックとアンジェラが口論する側で、冷静に自分の仕事をすすめる。
マーシャルが殺された凶器を特定する。
■ ダニエル・グッドマン – ジョナサン・アダムズ
国防総省から連絡があり、焼死体の身元を早く割り出すよう迫られる。
■ サンダース捜査官 – アダム・リーバーマン
墓地でブースとブレナンに事件の概要を説明する。
■ ハンク・ラトレル – ミッチ・ロングリー
ブースの戦友で判事。
戦争のトラウマを誰かに話せと、ブースに助言する。
■ カレン・マーティン – エリカ・タゼル
ジミーの家族。
■ ジミー・マーティン – オルディス・ホッジ
ケントやマーシャルと同じ部隊にいた元兵士。
復員病院にいて、マーシャルとは仲が良かった。
■ ピーター・レファーツ – カーク・B・R・ウォーラー
ケントやマーシャルと同じ部隊の元兵士。
ケントの死に責任を感じて自殺する。
■ フィリップ・シーモア・ショア – リック・フィッツ
ケント達の上官。
ケントの死の真相を隠蔽する。
■ ウィリアム・フラー – マット・バタグリア
シーモアの上官。
■ ジョディ・キャンベル – ステイシー・ホーグ
ケント達と同じ部隊にいた元研修医。
当時は車で待機し、上官に呼ばれて現場へ行った。
■ ティナ・ケント – シド・ストリットマター
戦死したチャーリー・ケントの母。
ブースが謝ろうとするがビンタする。
■ ブラッドリー・ケント – エディ・アレン
戦死したチャーリー・ケントの父。
ブースに真実を突き止めてくれと頼む。
■ マーシャル夫人 – モニー・マイケル
デヴォン・マーシャルの母。
■ キアラ・マーシャル – ジャスミン・マクニール
デヴォン・マーシャルの妹。
■ デヴォン・マーシャル – ダリウス・コトレル
ケント達と同じ部隊の元兵士。
ケントの墓の前で焼死体で見つかる。
■ チャーリー・ケント – ジョン・バートン
有名なバスケット選手で、戦死した英雄。
作品データ
原題:The Soldier on the Grave
放送日:2006/5/10
監督:ジョナサン・ポンテル
脚本:スティーブン・ネイサン
コメント