BONES/ボーンズ、シーズン1第19話「消えた記憶」のあらすじと感想です。
休暇中のブレナンはニューオリンズに来ています。臨時に設置した死体安置所でドイルとレジェールを手伝って、ハリケーン・カトリーナの身元不明遺体の鑑定中。
あらすじ
361号の遺体のレントゲン写真をラボに送る。361号ののどに何か詰っていると見せられ、助手のサムがブードゥーに使うものだと話していた。
気がついたブレナンはバスルームで血だらけで怪我までしていて、1日分の記憶が丸ごと失われていた。片側の耳のピアスが引きちぎられていて、ピアスは母の形見だったとブレナンはつぶやく。
ブースが飛んできてブレナンの看護をすることになり、まずは腹ごしらえしにレストランに行くと、記憶を失った日の夜、サムと食事に来ていたことが判明する。
ラボでは361号のレントゲン写真から死因の割り出しを行っている。被害者は40代男性で頭蓋骨には銃で撃たれたような穴があり、骨盤が粉砕骨折していて殺人だと断定する。
サムは食事をしながらブレナンに361号ののどにあったのは黒魔術に使われる根っこで、セクトルージュという悪の司祭が魂を黙らせる魔術をかけたと説明したとのこと。
根っこを売っている店を教えてもらって購入者のリストをもらうと、レジェールの名があった。ブースとブレナンは彼の家に行くが留守で、奥へ進むと無残な状態でレジェールの死体を発見。ブースは床に落ちていたブレナンのピアスを、こっそり拾ってポケットへ入れる。
ブレナンとブースはホテルに戻って話していると、ブースが枕元の袋に気づく。中には貝殻や人の歯などが入っていた。
部屋へハーディング刑事率いる警察が踏み込んで来て、ブレナンをレジェール医師殺害容疑で逮捕する。
ブースの頼みでジュリアン検事がブレナンの弁護士として警察へやって来る。検事はブレナンに何も言うなと指示し、ブレナンを保釈させる。
雑感
ブレナンが血まみれで倒れている所から始まり、冒頭から完全にホラーでオカルトチックな感じ。
記憶がなかったり断片的なフラッシュバックで、ブレナンは自分がやったかもと思い込むほどです。
魔術のアイテムやらセクトルージュやら、雰囲気抜群です。
ブレナンが倒れていた時の血の量もかなりのものだったし、グレアムの殺され方も残忍さをきわめていました。
そんなブードゥー絡みのややこしい事件でしたが、広い視野を持ったブレナンだからこそ真実にたどりつけたのでしょう。
早々にブースも駆けつけてくれて、しっかりブレナンをアシストしていました。
やたらと「ブードゥーだ」を連発していたのが笑えました。
後々ブースやブレナン、スクインツ達と協力して事件を解決していく強烈キャラのキャロリンは、こんなに早くから登場していたんですね。
「この人おバカ?」と気を遣わずブレナンに本音をビシっと言えのるは、キャロリンくらいです。
ほんの一瞬やって来ただけですが、存在感の大きさをしっかりアピールしていました。
ブースは今回、FBI捜査官としてではなく、ブレナンのよき理解者として彼女を助けるために行動していました。
現場にあったブレナンのピアスをこっそり隠して持ち帰ったり、それを最後に渡して幸運のお守りだ、みたいなことを言って励ましていました。
記憶がなくてしかも自分がレジェールを殺したかもしれないという不安な時だからこそ、ブースがいてくれて本当によかったと思っているはずです。
ザックもレントゲン写真だけで361号の身元を突き止めてしまって、本当にスゴい!
アイデアをひらめいたのがジャックと雑談中というのも面白かったです。
ジャックがアンジェラのことを意識していましたね。
前回まではそんな素振りは全くなかったのに、じっと見つめたりフォローするようなことを言ったり。
今後の展開につながる断片があちこちに散りばめられていて、ロマンスも気になりますね。
キャスト
■ テンペランス・ブレナン – エミリー・デシャネル
ニューオリンズでハリケーンの犠牲者達の鑑定を手伝っていた。
気が付くと血の海にいて手首に怪我を負い、丸1日分の記憶がない。
■ シーリー・ブース – デヴィッド・ボレアナズ
ブレナンが怪我をしたと知り、ニューオリンズへ駆けつける。
レジェールの家でブレナンのイヤリングを見つけ、こっそりポケットに入れる。
■ ジャック・ホッジンズ – T・J・サイン
レントゲン写真のみなので、微粒子などの検査ができない。
「土か何か」と誰かが口にするたびに反論する。
■ アンジェラ・モンテネグロ – ミカエラ・コンリン
怪我をしたり逮捕されたりしているブレナンを心配している。
レントゲンだけではシミュレーションができないと、ブレナンに報告する。
■ ザック・アディ – エリック・ミレガン
361号は他殺だとブレナンに報告する。
無いものに目を向け、361号の身元を特定する。
■ キャロリン・ジュリアン – パトリシア・ベルチャ
ブースに呼ばれてニューオリンズに来た連邦検事。
逮捕されたブレナンを釈放させる。
■ ローズ・ハーディング – ミシェル・ハード
ニューオリンズの刑事。
レジェール殺害の容疑者として、ブレナンを逮捕する。
■ グレアム・レジェール – コルビー・ドナルドソン
ブレナンを食事に誘った監察医。
自宅で無残な姿で発見される。
■ マイク・ドイル – ケヴィン・ランキン
棺おけの中で女性と関係を持ったと、みんなに自慢していた監察医。
■ ジェームズ・エンブリー – ヴィクター・トグンデ
レジェールの検視を担当する監察医。
■ サム・ポッター – スコット・ローレンス
ブードゥー教を信仰する看護師。
ブレナンにブードゥーに関する知識を教える。
■ リチャード・ベノア – ジャンカルロ・エスポジート
ブードゥー・ショップの店主。
セクト・ルージュの呪いの材料を売った人物をブース達に教える。
■ ピーター・ラサール – トム・マクライスター
ブレナン達が食事に行ったレストランのシェフ。
■ ライアン・ホロウェイ – ジャド・トリヒター
怪我をしたブレナンを治療した医師。
■ エヴァ・ベノア – ノエル・トゥルー
ベノアの娘で、マイクのガールフレンド。
作品データ
原題:The Man in the Morgue
放送日:2006/4/19
監督:ジェームズ・ホイットモア・Jr
脚本:ノア・ホーリー、エリザベス・ベンジャミン
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