第10話 血に染まった拳
ペンシルバニア州フィラデルフィアの病院の近くで2人の男性が鉄パイプで殴り殺され、犯人は血を拭き取り死体を座らせて、袋のようなものを頭からかぶせていた。2人の男をあっという間に殺していることから犯人は肉体的に屈強な男性で、残虐な殺し方から次の犯行はすぐに起きるだろうと見られていた。被害者同士の接点はなく、たまたま同じ時間帯に同じ場所に居合わせたようだった。
やがて次の犯行が行われ今度の被害者は拳で殴り殺されていたが、血を拭いた様子がなく血を求めて犯行を重ねているようにも見える。頭蓋骨が砕けるほど殴っていて体は致命傷ともなり得る内臓近辺を殴られているため、犯人はボクサーだという線が濃厚に。
さらに事件が起こりノミ屋の元締めと用心棒が殴り殺され、今回は金や貴金属などをが持ち去られていたため、犯人は金に困っているようだった。帳簿を見るとコールという男が大金を掛けて負けてしまい、ガルシアが調べると元ボクサーで今はトレーナーをしていることが判明する。
ホッチが女性から声をかけられて、2年と19日ぶりにデートをするかどうかの瀬戸際です。
周りもその話題で持ちきりで、ホッチもちょっと照れくさそうでした。
そんなホッチの幸せな顔とホッチの悲しみの涙と両極端な感情が楽しめる貴重な話でした。
そして、犯人がホッチのアドバイスを聞き入れて、ファイターとしてではなく父親として子供に話しかけた言葉には感動します。
第11話 天才vs.天才
サンフランシスコのベイエリアで若いカップルが射殺される事件が発生。車のフロントガラスには今から40年前に暗躍していた連続殺人犯ゾディアックの印が残され、マスコミ等には発表していない写真と血の付いたシャツの切れ端が置かれていて、手口もゾディアックにそっくりだった。若く見積もっても本物のゾディアックなら60代で犯行は不可能ではないが、リードは直感でゾディアックではないと語る。
現場に置かれていた写真は当時の担当刑事が保管していたが、彼の元にはたくさんのゾディアック研究家達が訪れていたため、写真を入手するのも可能だったはずである。また、分析の結果、シャツの切れ端は巧妙に当時のものだと見せかけようとしていたが現代のもので、ゾディアックの模倣犯だと判断する。
リードはネットに書き込まれた事件の情報のコメント欄をチェックしていると、暗号に見せかけたスパムコメントを見つけ分析。その場所で待ち伏せをしていると不審な男が近づいてきてリード宛の手紙を持っていた。手紙には「おまえはそれほど利口じゃない」と書かれていて男はただのメッセンジャーだった。その頃、別の場所でカップルが殺される。
犯人にしてやられたリードはかなり落ち込んでいて一心不乱に暗号と格闘していましたが、そんなリードをなぐさめてひらめきを与えたのがエミリーでした。
30歳になったリードは自分の人生について見つめ直し、結局自分はこれでいいんだと再確認できてよかったです。
第12話 ピアノマン
BAUチームはテキサスに呼ばれ過去のピアノマン事件の被害者ヴァネッサが失踪した事件を捜査することに。ピアノマンは5年間に12人もの女性を襲い、デートドラッグを飲ませ意識を失わせピアノ線で手足を縛って襲うという手口だった。ヴァネッサのことがニュースで報道されると、二度目に襲われたと他の被害者達も名乗り出てきた。
ほどんどの被害者が二度目の事件について同じようなことを語っていて、以前に被害にあったため用心深くなり行動にも気をつけていた。また、以前襲われた時にかかっていたと思われる1980年代のピアノバラード曲を聴くと、みんな気持ちを乱されて動揺してしまうという共通点もあった。やがてヴァネッサの死体が発見されのどから検査用のゴム手袋があったとのこと。
一方、ピアノマンの最初の被害者レジーナはバーで働いていて、ピアノ弾きハミルトンが弾いた曲に動揺して今すぐ止めるよう厳しく言う。しかし、店を出る頃にはハミルトンとすっかり意気投合し、駐車場で帰ろうとした瞬間にスタンガンでハミルトンを気絶させて連れ去る。
ピアノマンはハミルトンなのかどうか、引っぱりまくって最後の最後にようやく種明かしでしたから、ずっとハラハラし通しでした。
途中でレジーナが切れてしまって、過去の記憶が歪められて善良な人を犯人扱いしてるんじゃないかとも思いましたが、結局は彼女が正しかったです。
頑張り屋さんのエミリーもドイル事件で心に傷を負っていてずっと強がってはいたけれど、やっと素直にホッチに心を開いて相談できたのはよかったです。
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