第16話 オスミウム
あらすじ・感想
金属倉庫に泥棒が入り一人が警備員に撃たれるが死体は宙に浮き、もう一人は車で逃走。フリンジ・チームが現場にやって来て、盗まれたのはオスミウムという金属だと判明。死体のポケットからキーが発見されある倉庫の物だと解り、オリビアとピーターが向かう。
二人の仲は順調に進展していて、ピーターもウォルターも喜んでいた。ラボでは徐々に死体の浮力がなくなり、地面に落下する。重すぎて死体が運べず血液中にはオスミウムが大量に含まれていた。
この事件の謎もピーターを助ける方法も解らないウォルターはベルと共に研究していたソウルマグネットがあれば、彼の魂を呼び戻せると信じていた。ニーナのアドバイスで独創的な分析をし、ウォルターは死体から取ったオスミウムを窒素で溶かす方法を思い付く。
無重力でなく、人が浮いた原因が一番重たい元素オスミウムだというのが面白いですね。
ウォルターがいかに物理の法則を曲げてしまったのかを、示しているようでした。
注目したいのがオリビアとピーターのいちゃいちゃぶりで、ウォルターもうれしそうでしたし、ニーナも祝福していましたね。
一時は偽オリビアのせいでダメかと思いましたが、また親密になれてよかったです。
オスミウムの事件も面白かったのですが、伏線のウォルターとベルが開発していたソウルマグネットなるものが本格化してきました。
ベルがニーナに残した鐘を鳴らしたとたん、ニーナにではなくオリビアにベルの魂が乗り移ってしまったようです。
鐘が鳴った後、ウォルターとニーナが2人で顔を寄せ合って、扉からベルが乗り移った人が入ってくるのではと待っていた様子がかわいかったですね。
ゲスト
ヴィンス – グレイストン・ホルト
クリック博士 – アラン・ラック
ケーニク – ジェフ・サンカ
マイケル・クリック – トム・スティーヴンス
ビル – マイケル・テイゲン
スコット・ワッツ – ネルソン・ウォン
ケヴィン – ホルヘ・ガルシア
DATA
原題:Os
放送日:2011/3/11
監督:ブラッド・アンダーソン
脚本:ジョシュ・シンガー、グラハム・ローランド
第17話 魂の救済
あらすじ・感想
オリビアの体にベルの魂が入るがオリビアの魂は眠っているだけだから安心しろと言われる。遅くとも48時間以内に別の体を探し、そちらに移ると約束する。自殺事件が起こり二人の男女がタクシーの上に飛び降りるが、女性の方はピンピンしていて歩いてその場を立ち去った。
ウォルターとベルは放射線探知機で調べるがソフトスポットではないと断定し、女性の行方を追うことに。FBIのリー捜査官がやって来て、女性の名前はデイナ・グレイ、18ヶ月前に強盗に入られて家族全員死んだはずだったが、デイナの遺体が消えてしまった。
その後、数ヶ所の自殺現場で彼女の指紋が見つかっていた。ウォルターとベルが血液を調べると、強力な磁力を帯びていて、自殺者の生命力を奪っているのではと予測する。ピーターはリー捜査官と自殺志願者がいそうなところを探しに行く。
ベルが乗り移ったオリビアの行動がなかなかユニークで、すっかりアストリッドを気に入っているようです。
ウォルターも久しぶりに友人ベルと研究することができて、阿吽の呼吸でとんとん拍子に研究や分析が進んでいますね。
何より、ウォルターが本当に楽しそうで、みんながオリビアを早く元に戻そうとしているのに、少しでも一緒にいたいという様子でした。
向こうの世界ではブロイルズの代理としてフリンジチームを引っ張っているリーですが、こちらのリーは正反対です。
オリビアと同じくFBI捜査官でおとなしく控えめな性格ですが、勘は良くてピーターとのコンビもなかなかでした。
オリビアの意識が一瞬現れて、まずいことになっているようです。
ベルがこのままオリビアの体に居座ったら、オリビアの意識が消えてしまうなんてことにならないといいのですが…。
ゲスト
デイナ・グレイ – ポーラ・マルコムソン
ジム – ニコラス・カレッラ
ブライアン – ジェイソン・ポールセン
ルーシー – キャサリン・ローク・ハグクィスト
カール – マイケル・スミス
DATA
原題:Stowaway
放送日:2011/3/18
監督:チャールズ・ビーソン
脚本:J・H・ワイマン、ジェフ・ピンクナー、アキヴァ・ゴールズマン、ダニエル・ディスパルトロ
第18話 保因者
あらすじ・感想
向こうの世界。ボリビアは母と産婦人科に検査に来ていた。オリビアの家系はウイルス性子癇を抱えていて、姉レイチェルもそれが原因で亡くなっている。帰宅したボリビアはリンカーンから電話が入り誰かにつけられていると話し、誰かを警護につけてもらうことに。
ドアを閉めた途端にスタンガンで気絶させられ、気が付いたら産婦人科の診察台のようなところにいて薬を打たれて、エコーでお腹を映されていた。鎮痛剤を渡されるが飲むふりをして吐き出し、メスで拘束具を切ろうとすると急にお腹が大きくなる。
フリンジ・チームにボリビアが誘拐されたことが報告され総力を上げて探すが見つからず、アストリッドは彼女の家の周りに何回も現れているタクシーがいるとリンカーンに話す。運転手のヘンリーはオリビアに関わる全てのことを話し、リンカーンは長官に真実を確認することに。
黒幕はまさかのウォルターネイトと、ブランドンでした。
長官が絡んでいるなら、オリビアの検査結果を真っ先に知ることができるでしょうし、自分の孫を助けるために強硬手段に出たということでしょうか。
ウイルスが増殖される前に出産すれば、母体も赤ちゃんも大丈夫だと説明すれば、オリビアも納得して協力してくれたでしょう。
それとも、例の機械を動かすために、ピーターの代わりにオリビアの赤ちゃんを使う気なのでしょうか。
それがバレたらいくら世界を救うためだとしても、オリビアとフリンジチームは長官のことを許さないでしょうから、あえて強硬手段に出たのかもしれませんね。
向こう側の世界は技術が発達しているとは思いましたが、まさか妊娠を早める方法があるとは思いませんでした。
ヘンリーは相変わらずいいキャラですから、向こうのフリンジチームとの絡みがまた見たいです。
ゲスト
マリリン・ダナム – エイミー・マディガン
ヘンリー・アーリス・ヒギンズ – アンドレ・ロヨ
ジョイス看護師 – ケンドール・クロス
ローザ・オポルト医師 – フランソワーズ・イップ
ワーナー – ヘザー・ドークセン
DATA
原題:Bloodline
放送日:2011/3/25
監督:デニス・スミス
脚本:アリソン・シャプカー、モニカ・オウス=ブリーン
第19話 LSD
あらすじ・感想
脳死した男の体にベルの魂を移そうとするが失敗する。それと共にオリビアは急に発作を起こし病院へ運ばれるが電気ショックを与える前に意識が戻る。ベルが言うにはオリビアの魂が消滅しそうになっているとのことで、彼女を引っ張り出す方法を考えることに。
オリビアを探し出して意識を回復させるためにみんなで薬を打ってオリビアの脳内に入り込む。彼女の意識の中は混乱していて、ベルのオフィスからモールス信号が発せられているのを見つける。そこへ入った途端、ピーター達はアニメ化してしまい人々が襲い掛かってくる。
飛行船を見つけてみんなで乗り込むと謎の男が飛行船の燃料漏れを引き起こし、パラシュートで飛行船の外へ。ウォルターは飛行船から落ちて意識を取り戻し、現実の世界へ戻って来る。ピーターはベルと二人でオリビアがいると思われるジャクソンビルへ。
実写とアニメがいい感じで融合していて、違和感なく見ることができました。
あのお堅いブロイルズがうっかり薬入りの角砂糖を食べてしまって、ハイになっていたのが面白かったです。
てっきりオリビアを助けるのはピーターだと思いましたが、終盤で追い出されてしまいました。
本物のオリビアを見抜くことができましたし、オリビアを助けようと身を挺したわけですから、十分活躍しましたね。
オリビアが強くなり自分と向き合って恐怖心を克服できたのも、ベルのアドバイスがあったおかげです。
ベルは自分の意識はコンピュータに保存できないし、初めから消えるとわかっていて、オリビアを目覚めさせようと尽力したのは泣けますね。
ウォルターはさぞやショックでしょうが、ピーターに危機が迫っていますから、早く元気になってほしいです。
ゲスト
謎の男 – ウルリク・トムセン
オリビアの義父 – クリス・ブラッドフォード
子供の頃のオリビア -エイダ・ブレッカー
DATA
原題:Lysergic Acid Diethylamide
放送日:2011/4/15
監督:ジョー・チャペル
脚本:ジェフ・ピンクナー、J・H・ワイマン、アキヴァ・ゴールズマン
第20話 序曲
あらすじ・感想
向こうの世界でウォルターネイトはボリビアの息子から取ったサンプルでピーターの遺伝子のみを取り出し、6時2分に装置を起動する。こちらの世界では牧場一帯がこつぜんと消え、ウォルターは渦が発生し世界の終わりが始まったと話す。
ニーナから装置が6時2分に急に動き出したとブロイルズに連絡が入る。ウォルターは向こうの世界で装置を動かし、それが原因で世界に異常現象が起きていると語る。
オリビアはニーナのところへ行き、事前に渦を探知できるよう準備を進めているのを確認するが、アンバーの材料が足りないと言われる。
最初の人々を書いたサムを探し出すよう頼まれ、彼の行方を追うことに。ピーターは自分なら装置を止められるかもしれないと装置に入ろうとするが、まるで拒否しているかのように触れた瞬間に弾き飛ばされてしまう。
こちら側の世界と向こう側の世界の出来事が交互に描かれていて、ハラハラ感が増すストーリー展開でした。
ピーターがいなくても血液だけでウォルターネイトは装置を動かせる思っているようですが、そう簡単にはいかなかったみたいですね。
ピーターは自分なら装置を止められると苦渋の決断をしましたし、それを許すしかなかったウォルターの苦悩も伺えます。
ピーターが装置から弾き飛ばされてしまったのは、偽オリビアが持ち去った部品が足りなかったせいなのでしょうか。
当の偽オリビアも向こう側でウォルターネイトに捕まってしまいましたし、今のところどちらの世界も装置はきちんと動いていないようです。
サムがオリビアの前に姿を現しましたから、これで何か進展があると信じたいです。
ゲスト
ドニー – リチャード・イアン・コックス
ワーナー – ヘザー・ドークセン
リッチー – マット・エリス
ジーン – ジジ・フリードマン
ゲイル看護師 – ジェニファー・コーニッグ
ジャック – トラビス・ネルソン
ジョー – ジム・シールド
メアリー – シーラ・タイソン
トミー – アンドリュー・ザッカリー
DATA
原題:6:02 AM EST
放送日:2011/4/22
監督:ヤノット・シュワルツ
脚本:デヴィッド・ウィルコックス、ジョシュ・シンガー、グラハム・ローランド
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