第5話 信念
あらすじ・感想
キューバに隠れていたポップクロウにAトレインは会いに行き、彼女を殺してホームランダーに報告する。
ボーイズはヴォート社が関わる宗教イベントビリーブ・エクスポに来ている。エゼキエルが主催者で、ホームランダーとスターライトも参加していた。会場でスターライトとヒューイが会っていて、スターライトは母にヒューイを紹介する。
飛行機のハイジャック事件への哀悼も行われホームランダーが被害者の名前を読み上げてスピーチするが、クイーン・メイヴはいたたまれなくなる。
ヒューイはブッチャーの指示で、スターライトから高額なイベントに参加できるパスを入手するよう言われる。ヒューイはエゼキエルと会って同性愛者で男と愛し合っている動画をネットに流すと脅し、コンパウンドVの情報を聞き出す。
Aトレインはポップクロウの部屋でぬいぐるみの中の監視カメラ映像を見てポップクロウが脅され、唯一顔の映っていたフレンチーの身元をヴォートの技術者に洗わせる。
イベントでホームランダーはヴォートが作った原稿ではなく過激な自分の考えをスピーチし、マデリンはテレビを見ながら頭を抱えていた。
37便の件で罪の意識を感じて苦しんでいるメイヴは酔って元恋人のエレナの家に立ち寄るが、帰ってくれと冷たくされてしまう。
シェリーからブラック・ノワールが探していると連絡を受けたフレンチーは隠れ家から逃げることに。ブッチャーは女は残して行けと言うが、フレンチーは彼女の拘束具を外して自由にする。
今回も、スーパーヒーロー達のゲスっぷりが光っていました。
ホームランダー最強で誰も彼に逆らえないのか、Aトレインはポップクロウを殺してしまうし、メイヴは罪の意識があってもホームランダーに意見できないようです。
そんな中、自分の意見を主張して、正しいことをしたのがスターライトです。
自分を偽らず世界を救いたいと心から願っていて、行動に移しているのは彼女だけですね。
わがままホームランダーはヴォートの用意した原稿が気に入らずマデリンにダダをこねて、わがままを通してしまいました。
この2人は何かあるだろうとは思っていましたが、まさか、ホームランダーがマザコンだったとは意外な展開です。
コンパウンドVはヴォート社が赤ちゃんに投与して、スーパーヒーローを作っていたとは衝撃的でしたね。
ホームランダーは事実を知っていそうですが、それ以外のセブンメンバーは自分達が作られたヒーローだと、知っているのでしょうか。
ゲスト
ビリー・ゼイン
レイチェル – ブリット・モーガン
ロビン – ジェス・サルゲイロ
ポップクロウ – ブリタニー・アレン
トレバー – ビル・ターンブル
DATA
原題:Good for the Soul
放送日:2019/7/26
監督:ステファン・シュヴァルツ
脚本:アン・コフェル・ソーンダース
第6話 無垢
あらすじ・感想
ヴォートではスーパーヒーロー達のプロモーションビデオを作っていて、アメリカを守るヒーローだとアピールしようとしている。
マザーズミルクはヴォート社がコンパウンドVを赤ん坊に投与し、どんどんスーパーヒーローを生み出していると憤っている。ブッチャーはこの件をCIA副長官のスーザンに暴露するつもりだ。
ビリーブ・エクスポでスターライトが暴露した件で色んな人に影響を与え、指導係だったアシュリーはクビに。マデリンはルールに従えとスターライトを諭すが、正義のために自分のルールでいくと言っている。
スターライトはクイーン・メイヴに子供の頃の憧れの存在だったと過去の思い出を話すが、今となってはマーケティング部による作り話だろうと言い放つ。マデリンはディープを呼び出し、スターライトへの謝罪とセブン追放を言い渡す。
謎の少女が話せないため、フレンチーは能力者メズマーの力を借りようと言い出す。マザーズミルクはメズマーに施設にいる実の娘に合わせ、その代わりに謎の少女の心を読んでほしいと取引を持ちかける。
ブッチャーは過去の妻が失踪したいきさつについてヒューイに語る。
メズマーが少女の心を読むが感情的になっていて、攻撃され手首を折られてしまう。フレンチーは少女に君の事を知って助けたいと伝え、もう一度メズマーに心を読んでもらうことに。
今度は少女もおとなしくしていてメズマーは双頭のヘビが見えると話すと、少女はある過激派組織のテロリストだったとブッチャー達は推測する。さらに少女はキミコという名で幼い頃に弟と組織に捕らえられ、薬を打たれてテロリストにされたことがわかる。
ブッチャーがどうしてスーパーヒーロー達を憎むのか、過去が明らかになりました。
妻がホームランダーから辱めを受けて行方不明になっていたし、他の一般人もたくさん彼らのせいで犠牲になっているからだったのですね。
どこかで妻はまだ生きていると希望を持っていますし、妻の体と心をズタズタに傷つけたホームランダーを許せないのでしょう。
謎の少女とフレンチーとが少しずつ心を通わせ、今回はキミコという名前だとわかりました。
どうして薬を打たれてテロリストにされたのか、弟を救いたいという気持ちを理解した上で、フレンチーがキミコに力を貸してほしいと頼んでOKしてもらえたのは心強いです。
それにしても、ヴォートは赤ちゃんにVを打ってスーパーヒーローを作っていただけでなく、スーパーヒーローの敵もVで作っていたとはビックリです。
ボーイズ達がどうやってホームランダーやヴォートに立ち向かって行くのか、今後が楽しみです。
ゲスト
メズマー – ハーレイ・ジョエル・オスメント
ビリー・ゼイン
コートニー – ジャッキー・トーン
リディア・パーカー – アンナ・カジャ
アンソニー – ダ・ヴィンチ
タラ・リード
ロビン – ジェス・サルゲイロ
ジョナ・フォーゲルバウム – ジョン・ドーマン
ショックウェーブ – ミシュカ・テボー
クレオ – ゾーイ・アンブローズ
ティナ – ジョアン・リース
シーラ – アリソン・ホッグ
セス・ローゲン
DATA
原題:The Innocents
放送日:2019/7/26
監督:ジェニファー・ファン
脚本:レベッカ・ソネンシャイン
第7話 防衛
あらすじ・感想
8年前、ブッチャーは妻ベッカとヴォートのクリスマスパーティーに来ていて、ホームランダーからベッカはSNSのお礼を言われ、明日、新しい仕事を任せたいのでミーティングしようと声をかけられる。
ヒューイとスターライトは深い仲になるが、彼女はどうして家ではなくホテルに来ているのかと聞かれ、ヒューイは答えに少し困ってしまった。
ディープは田舎町サンダスキーに連れて来られるが、犯罪などは滅多に起こらない街なので、やることがなくなってしまう。
ホームランダーがセブンのメンバーを集め、ヒューイら4人の写真を公開するとスターライトが驚いている。Aトレインもやっとヒューイが自分が殺した女性の恋人だということを思い出す。
ホームランダーはスターライトがヒューイ達に情報を流したと疑うが、クイーン・メイヴの口添えもあり、スターライトの言葉を信じることに。
Aトレインからヒューイに電話があり、彼の父親を人質に取り1人で家に来いと脅してくる。ヒューイはAトレインに言われた通り1人で自宅に戻り、AトレインにコンパウンドVを見せて取引を持ちかけ、その隙に父を逃がす。
父が大丈夫だと確信したところでAトレインに「1人で来るほどバカじゃない」と伝え、連れて来たキミコがAトレインの足を折り、無事に戻ることができた。マザーズミルクは自分の家族も危いと妻モニークに全てを話し、隠れ家に連れて行く。
ブッチャーは地下鉄のトイレにメズマーを追い詰め、裏切ったと襲い掛かる。メズマーに心を読まれ、ブッチャーはCIAのマロリーがやって来てベッカが姿を消す前に何があったか映像を見せられ、ホームランダーへの復讐を決意したことを思い出す。
ホームランダーは自分を実験していたフォーゲルバウム博士に会いに行き、ベッカが妊娠して赤ちゃん共々死んだと聞かされる。
怒涛の展開で、色々と話が大きく動きました。
ホームランダーにベッカとの子供ができてベッカは生む決意をし、ブッチャーの前から姿を消したとは驚きました。
母子共に死んだことになっていますが、赤ちゃんは生きていそうな気がします。
一番かわいそうだったのがスターライトです。
ホームランダーからヒューイの写真を見せられ、自分がだまされていたと知った時には相当ショックだったでしょう。
セブンに入ってから心の拠り所はヒューイだけでしたし、彼だけは自分を裏切らないと信じていただけに、余計に恨みも募りそうです。
さらに、生まれながらのヒーローじゃないと衝撃の事実を知ってしまいましたから、すぐに立ち直れないかもしれません。
ブッチャーも気持ちはわかりますが、みんなの安全のためにCIAのスーザンに連絡したのは賢かったですね。
自分達だけならまだしもみんなの家族の安全がかかっていましたし、政府の後ろ盾があればヴォートを潰すのも楽になるはずです。
ゲスト
メズマー – ハーレイ・ジョエル・オスメント
トランスルーセント – アレックス・ハッセル
モニーク – アルヴィナ・オーガスト
ジョナ・フォーゲルバウム – ジョン・ドーマン
ジェフ – ブレンダン・ベイサー
ジャニーン – Nalini Ingrita
モリー – ケイトリン・シュポンハイム
ナキーブ – クリシャン・ダット
DATA
原題:The Self-Preservation Society
放送日:2019/7/26
監督:ダン・アティアス
脚本:クレイグ・ローゼンバーグ、エリー・モナハン
第8話 発覚
あらすじ・感想
シリアで攻撃命令を待っていた軍の特殊部隊だったが、ホームランダーが単独で侵入して敵を一網打尽にし、ミッションを終わらせる。建物から出て来た時にはコンパウンドVを手にしていた。
マデリンは国防長官にコンパウンドVがヴォート社から盗まれて敵国に渡り、敵はスーパーテロリストを作り上げてしまったたと主張し、ヴォート社の件は不問にされる。
スーザンから電話がありヴォートは政府と取引してVは機密扱いとなり、ボーイズは全員指名手配中だと警告される。
スターライトは実家に戻って母にコンパウンドVのことを詰め寄り真実を聞きだして、父が家を出て行った原因だったことを知る。
田舎町にいるディープは自分に活躍の場ができたと思い込んでいたが、担当のジェフからヴォートはディープを必要としていないと言われてしまう。
ブッチャーはヒューイを連れて、バードウォッチング中のマロリーに会いに行く。マロリーはボーイズを作ってブッチャーを仲間に引き入れた張本人だったが、家族を目の前で殺されていた。
ブッチャーは協力を頼むが断られ、ホームランダーの弱みはマデリンで、2人は複雑で特別な関係にあると情報を教えてもらう。
ブッチャーとヒューイが留守の間にヴォートの特殊部隊が隠れ家に突入して来て、フレンチーとマザーズミルク、キミコがつかまってしまう。ブッチャーとヒューイは隠れ家に戻ろうとすると様子がおかしく、ブッチャーはそのまま車で通り過ぎ、3人が捕まったことをヒューイに告げる。
ブッチャーは助けには行かずマデリンの所へ行くつもりだが、ヒューイは仲間を助けるとブッチャーと分かれて行動することに。
ホームランダーが最後まで暴走してくれて、シーズンフィナーレにふさわしい内容でした。
まさか、長年愛情を寄せていたマデリンを、ホームランダー自身が殺してしまうとは驚きです。
流産と死産と、ほんの少しの間違いに気づいたホームランダーは賢いですし、愛するマデリンだったからこそ裏切りは許せなかったのでしょう。
レーザーでホームランダーが目を焼いた時、ブッチャーは最後の切り札を潰されて爆破するしか手がなかったですね。
目覚めたらビックリな展開になっていて、ホームランダーから相棒と呼ばれていたのが気になります。
スターライトも自分を利用していたヒューイを許せなくても、自分はスーパーヒーローで人を救うのが仕事だと使命感を感じたからこそ、ヒューイと仲間達を救い出すのに協力してくれましたね。
ヒューイもお人好しなところがありますから、恨みを持つAトレインが死ぬのを見過ごせませんでした。
ホームランダーとベッカ、その息子とブッチャーの奇妙な関係がどうなるのか、ヴォート社の今後、ヒューイとスターライトの恋の進展など、次シーズンも楽しみです。
ゲスト
ロバート・シンガー – ジム・ビーヴァー
ジェフ – ブレンダン・ベイサー
DATA
原題:You Found Me
放送日:2019/7/26
監督:エリック・クリプキ
脚本:アン・コフェル・ソーンダース、レベッカ・ソネンシャイン
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