第6話 友を選ばば
あらすじ・感想
ケビンはポールと小さい頃からずっと友達で、お互いに分かり合えている。ある日、ベースボールカードの交換でもめてお互いに言い合いになり、口を聞かなくなってしまった。
翌日、学校でウィニーからポールと仲直りするようすすめられ、バスの中で声をかけようとするがポールは他の子と仲良くしている。頭に来たケビンはおっとりしたダグと仲良くするようになる。
ダグの家に行くとお菓子がいっぱいで、ケビンの気分がいい。2時間も一緒にいるとやることがなくなって来るが、ダグが父親から買ってもらったラジコンを飛ばそうと言い出し、楽しみになってくる。
ポールが友達ブラディと通りかかりケビンはわざとダグと楽しそうなところを見せつけようとするが、ラジコンが木に突っ込んでしまう。ラジコンを取ろうと木に登ったダグは、木から落っこちて腕を骨折する。
ケビンもポールもけんかしてお互いに意地を張ってしまって、仲直りするのが遅れてしまいましたね。
人のいいダグとケビンはくっ付いて行動していましたが、ケビンはあくまでもポールに仲の良いところを見せつけたいだけでした。
ポールに気を取られていたからラジコンの操作も謝って木に突っ込ませてしまいましたし、ダグは怪我までしてしまって散々でした。
それでも、ダグはケビンのことを親友だと思っていて、怒らせないように気を使っていたのがいじらしいです。
一緒にいると疲れるというのは以前からわかっていたことですが、本音を本人の前で言ってしまってさらにダグを傷つけてしまいました。
でも、自分の言動がいかにひどかったかというのを反省して、ダグにプレゼントを持って謝りに行ったのはケビンのいいところですね。
当のダグはポールとくっ付いていたブラディと意気投合して、ケビンとのトラブルも全然気にしていないみたいで良かったです。
ゲスト
ブラディ・ライランド – マーティ・ベラフスキー
ダグの母 – ダイアン・ハル
DATA
原題:Odd Man Out
放送日:1989/11/14
監督:ピーター・ボールドウィン
脚本:デビッド・M・スターン
第7話 父が英雄になる日
あらすじ・感想
ケビン達が住んでいる地域は住民同士の仲が良く、どこかの家が新車を買うとご近所中がみんな集まって来る。今日も近所で新車を買った家があり住民が集まって来るが、ケビンの父ジャックは知らんぷりで車を修理している。
学校の食堂でクレイグにポールがバカにされケビンはクレイグに言い返すと、アーノルド家は古い車に乗っているとバカにされて思わず食べ物を投げつける。夕方になり母が買い物から帰って来ると、車の調子が悪いからそろそろ買い替えようと言い出した。
家族全員でカーショップに車を見に行くと、セールスマンが真っ赤なオープンカーをすすめてくる。父はあまり乗り気ではなく、事務所でセールスマンと話をしていると急に怒って出て来てしまった。
父は今の車をみんなで掃除して磨き上げこれを売って新車を買おうと提案し、家族みんな大喜びで車の掃除を始める。しかし、車は全く売れず、家族中あきらめムードで雰囲気が悪くなり、とうとうカレンが切れて父に文句を言ってしまう。
この時代の車は家族を結びつけるもので、旅行に行ったりなど思い出が詰まっているのでしょう。
倹約家のジャックは今の車でも修理すれば何とか乗れると思っていたようですが、さすがにノーマにまで文句を言われては買い替えるしかありませんね。
車を見に行くのに家族総出でしたし赤いマスタングに子供達は目を輝かせていて、ノーマまでとりこになっていました。
今の車を売って新車を買うため、家族全員で車の大掃除をしている様子はとても楽しそうでした。
なるべく高く売ろうとピカピカに磨き上げていましたね。
結局、車が売れなくて残念でしたが、ジャックが新車を買う決意ができたのはよかったです。
新車が届いた日はジャックも一躍ヒーローみたいに、近所の人達に取り囲まれて、アーノルド家全員は本当にうれしかったでしょうね。
それよりも、運ばれて行く旧車を見ながら、思い出にふけっているケビン達が素敵でした。
ゲスト
マービン・ルッツ – パトリック・クローニン
DATA
原題:The Family Car
放送日:1989/11/21
監督:マイケル・ディナー
脚本:デブラ・フランク、ジャック・ワインスタイン
第8話 青いリンゴの悩み
あらすじ・感想
9年ぶりにアーノルド家にプルーイット一家がやって来ることになる。ケビンがプルーイット家の娘ジーナと最後に会ったのは4歳の時で、いつもかさぶたばかり作っていた子という印象だった。
母から今のジーナの写真を見せられ、美しく成長したジーナにケビンはすっかり心を奪われてしまう。
朝起きるとケビンは頬の辺りがむずむずすると鏡を見てみると、ニキビができていた。ジーナが来るまであと1週間あるから治るだろうと安心していたら、ジーナは3日後にやって来るとのこと。
ケビンは色んなニキビ対処法を試してみるが、全然良くなる気配はない。ポールはレモン水の蒸気を浴びるのがいいと母が言っていたと教えてくれたが、試してみても全く効果がない。
兄のウェインに相談して1ドルで薬をもらって塗るが、余計にニキビが悪化してしまう。ニキビに絆創膏を貼り学校へ行くとウィニーが心配して話しかけてきて、がたいのいいトニーとけんかしたと嘘を付いてしまう。
思春期はホルモンバランスの崩れでニキビができやすい時期ですし、ケビンの場合は初ニキビな上、憧れのジーナがやって来る直前だから、余計に気になってしまったのですね。
あれこれニキビの対処法を試していたケビンがかわいかったです。
ニキビの治し方ならウェインに聞くよりも、カレンかママに聞いた方が良かったですね。
ウィニーにあれこれ尋ねられてつい見栄を張りたくてトニーとけんかしたと言ってしまいましたが、ウィニーは「ニキビをからかわれた」とケビンの悩みを見抜いていましたから、わざわざ嘘を付く必要がなかったかもしれません。
何はともあれ、ジーナもおでこにニキビができて気にしていて、位置は違いますがケビンとニキビ友達になれてよかったです。
かわいいジーナと草原を走ることはなかったですが、一緒にホラー映画を見て、怖がるジーナに腕を組まれてケビンもドキドキしたみたいで青春していましたね。
ゲスト
ジーナ・プルーイット – ヘザー・グリーン
クレア・プルーイット – パトリシア・ニッケル
DATA
原題:The Pimple
放送日:1989/11/28
監督:マティア・カレル
脚本:デビッド・M・スターン、トッド・W・ランジェン
第9話 自縄自縛
あらすじ・感想
厳しい数学のコリンズ先生のことを、ケビンは気に入っていて、心が通じていると信じている。ある日、エディが先生は教科書からしか問題を出さないと言って教師用の数学の教科書を手に入れ、カンニングしているのを目撃してしまう。
先生はきっと気づくだろうと思ったが、テスト中に注意する様子もない。その結果、相対評価でケビンはCからDに成績が落ちてしまう。コリンズ先生にそれとなくカンニングのことを臭わせても、答えは常にあるとしか言わない。
頭に来たケビンはエディ達の仲間に加わり、カンニングして数学の成績をどんどん上げる。母にほめられ、ポールやウィニーからも「スゴい」と言われるが、ケビンの心は罪の意識がどんどん強くなるばかりだった。
2週間で72点だったテストが96点も取れるようになり、先生はケビンに上級者クラスへ移るよう提案する。
ケビンはコリンズ先生が何も見えていないと思っていましたがちゃんとわかっていて、それなりの処置をドカンと下しました。
ケビンだけは例外で上級者クラスに移し、自分で気づかせようとしましたね。
コリンズ先生はケビンのことを気にかけていて先生なりにかわいがっていて、本質を見抜いていたからこそケビン自身に気づかせ、何をするべきかを考えさせたのでしょう。
「懲りたかね?」と先生がケビンに声をかけた時、何てカッコいい先生だろうと思ってしまいました。
全てをお見通しでケビンの考えや気持ちも伝わっているようでした。
こんな先生は他にはいませんし、ケビンが尊敬できる素晴らしい先生ですね。
上級者クラスに移って先生にケビンが当てられて答えられなかった時、ポールがさりげなくサポートしようとしていたのに友情を感じました。
ゲスト
エディ・マコーミック – クリス・デムトラル
コリンズ先生 – スティーヴン・ギルボーン
ケン – エリック・ラティカン
ボブ – ジョシュア・スミス
DATA
原題:Math Class Squared
放送日:1989/12/12
監督:ダニエル・スターン
脚本:マシュー・カールソン
第10話 魅惑のロックンロール
あらすじ・感想
世間ではビートルズが大人気で、ケビンもテレビでよく見ている。ある日、転校生のラリーが中庭でエレキギターを弾いていて、ケビンはカッコいいと魅せられてしまう。
教頭先生がラリーに校内でギターは禁止だと注意するが、ケビンはここは中庭だから厳密には校内ではないと、ラリーをかばって友達になる。翌日から、ラリーの練習場にケビンは行ってギターのコードを教えてもらう。
両親にギターを買ってくれと頼むが反対され、夏休みに芝刈りで貯めたお小遣いで中古のギターとアンプを買い、ラリーとバンドを結成する。バンド名は「エレクトリック・シューズ」だったが、ポールはどんな意味があるのかと否定的に見ている。
バンドの練習が楽しくてケビンは熱中していたが、ラリーが女の子の誕生日パーティーで演奏しようと言い出して、ケビンは人前で醜態はさらせないとバンドを抜けてしまう。
ケビンの見た目は幼くておとなしそうですから、どう見てもバンド向きではありません。
でも、ピアノの件で感性が豊かで表現力がありましたから、音楽で何かを表現するというのは向いているかもしれません。
ラリー達バンド仲間と練習するのが楽しかったでしょうが、自分達はド下手だと自覚していたのがケビンらしいところです。
ロックに深入りせずに自分なりに一線を引いていて、ちゃんと自分を見失っていませんでした。
みんなの前で恥をかきたくないとバンドを抜けてしまいましたが、土壇場になってバンドへの復帰を決めたのは良かったですね。
ステージに向かう途中でウィニーから「お姉さんのシャツ?」と聞かれ、ちょっと哀れみのようなまなざしを向けられていたのが印象的でした。
実際の演奏シーンはありませんでしたが、きっとあの場は盛り上がり、ケビンは忘れがたい経験ができたはずです。
ゲスト
ラリー・ビーマン – ジョシュア・ジョン・ミラー
アーミン – ベン・スラック
マーク・バーンスタイン – ケイシー・エリソン
ニール・ローズ – ダナ・ヤング
エイミー・アーミン – ステファニー・スコット
DATA
原題:Rock ‘n’ Roll
放送日:1990/1/2
監督:マイケル・ディナー
脚本:ボブ・スティーブンス
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