第11話 二兎を追う者
あらすじ・感想
ケビンは科学の授業中、憧れの女の子スーザンの方ばかり見ている。美しいスーザンには完璧な彼氏ドナルドがいるので、今のところ自分にチャンスは巡って来そうにない。
実験のパートナーはリンダで、気さくで話しやすい友達。ポールはカーラと付き合っているが、文句ばかり言っている。カーラ経由とポールからの情報で、スーザンは彼氏と別れたらしい。
食堂でスーザンの後ろに座って話を盗み聞きしていると、ドナルドの悪口を言っていた。スーザンを次のダンスパーティーに誘おうと声をかけるが、話が始まらないうちにドナルドが割り込んできた。
結局、スーザンを誘えず、相手がいないもの同士、リンダと友達としてダンスに行くことに決める。その直後、スーザンはケビンに話しかけてきて、パーティーで一曲踊ってくれと言われる。
リンダとパーティーに行くのをうやむやにしようとするが、あくまでも友達として行くだけと言われ、ケビンは迎えに行く時間を決めて一緒に行くことに。
リンダはとてもかわいくて気が利くし、ケビンにはぴったりの相手だったのに、結局、リンダを傷つける結果になってしまいました。
憧れのスーザンに踊ってくれと言われて大喜びしていたケビンでしたが、スーザンとの関係は発展しませんでしたね。
スーザンかリンダかに決め切れず中途半端なままだったから、最後にはケビンは1人ぼっちになってしまいました。
きっと素直で優しいケビンですから、これを教訓にして素敵な恋を見つけられると思います。
13歳くらいだとゴージャスで目立っていて、人気のありそうなスーザンに引かれる気持ちもわかります。
周りからしてみれば、愛嬌たっぷりで気取らずにすむリンダこそがぴったりなのにと、ケビンに忠告したくなってしまいますね。
さりげなくポールがカーラと別れてまたくっ付いたというエピソードも盛り込まれていて、そういえば随分前からポールはカーラと付き合っていたのを思い出し、意外と続いていたのに驚きました。
ケビンが出て行く時ウィニーが入って来てお互い気づかず、すれ違いだったのがちょっと気になりました。
ゲスト
リンダ・スローン – マイア・ブルートン
スーザン・フィッシャー – ケリー・パッカード
ドナルド・ウォーロック – ショーン・ウォーランド
DATA
原題:Don’t You Know Anything About Women?
放送日:1990/1/16
監督:ジェフ・ブラウン
脚本:タミー・アーダー
第12話 子犬の名前
あらすじ・感想
アーノルド家にジャックの父でケビンのおじいちゃんがやって来て、いつものように車を入れようとして家の灯りを倒してしまう。父とおじいちゃんは折り合いが悪く、おじいちゃんが来るとすぐ父は用事を作って出て行ってしまう。
ケビンへのお土産におじいちゃんが持って来たのは子犬で、ケビンは大喜びだったが、父は世話が大変だと早速文句を言い始める。
夕食で父とおじいちゃんがテレビの話題で盛り上がり、父がドラマの出演者のマネをして家族みんなで大笑いするが、おじいちゃんだけ笑わずでちっとも似ていないと言って雰囲気が悪くなってしまう。
父の言いつけ通りケビンは朝と夕方、夜に子犬の散歩をさせるが、だんだん疲れてしまった。ある日、おじいちゃんがケビンにアイスを食べに行こうと誘うが、父は犬の散歩が済んでからだと言い合いに。
夕食の時間になりおじいちゃんはポテトサラダを食べるとまずそうな顔をして、父がおじいちゃんに食ってかかる。苦手なコショウが入っていたらしく、それが発端となり2人はけんかに。ケビンは不仲な2人を見て、いたたまれない気持ちになる。
ケビンからしたらパパもおじいちゃんも大切な家族で大好きだから、仲良くしてほしかったのでしょう。
大人になると親子間には色々と複雑なこともありますから、ジャックとおじいちゃんのようにいがみ合うこともありますね。
子犬をおじいちゃんからもらった時はケビンもかわいくて仕方なかったはずですが、世話が大変で疲れ切ってしまって飼うのが嫌になってしまいました。
パパとおじいちゃんのけんかの原因の1つに子犬もありましたから、余計に飼いたくない気持ちが大きくなったのかもしれませんね。
おじいちゃんがどのくらいアーノルド家にいたのかわかりませんが、その間、子犬に名前を付けなかったのも意外です。
ケビンならすぐに子犬の名前を考えて、ポールにも相談してポールの案にダメ出しするかと思いました。
おじいちゃんとパパはケビンの知らないところで話し合ったみたいですし、これで子犬も正式にアーノルド家の一員ですね。
ゲスト
コーリー先生 – ゲイリー・グロスマン
ケビンの祖父 – デヴィッド・ハドルストン
DATA
原題:The Powers That Be
放送日:1990/1/23
監督:ダニエル・スターン
脚本:デビッド・M・スターン
第13話 悔し涙のヘッドロック
あらすじ・感想
ポールはカーラに捨てられたと落ち込んでいて、ケビンはポールを慰めようとする。ポールが他の子と仲良くしているところをカーラに見せ、焼きもちを焼かせるのはどうかと提案する。
色んな女の子をあげるがポールが気に入る子がいなくて、少し好きだと名前をあげたのがウィニーだった。ケビンはウィニーに事情を説明して、ポールをデートに誘ってあげてほしいと頼む。
2人がデートした翌日、ポールはウキウキしていて週末にもデートするとケビンに報告。逆にケビンはイライラし始めウィニーにポールをもて遊ぶなと忠告するが、ウィニーもポールのことを気にっている様子だ。
やっとケビンはウィニーのことが好きだと、自分の本当の気持ちに気づく。ケビンは素直にポールへウィニーとデートしてほしくないと言うが、ポールはウィニーのことが好きだとケビンの頼みを断る。
2人の怒りが爆発し、体育のレスリングの授業でポールとケビンはけんかになってしまう。
子供の頃から、ケビンとポール、ウィニーは幼なじみでいつも遊んでいましたから、ポールがウィニーのことを好きになるのもわかります。
ケビンがウィニーのことを好きだと知っていて遠慮していたのもあるでしょうし、自分にはカーラがいたからウィニーに本気にならなかっただけですね。
ケビンはウィニーのことは好きだけど、ポールとウィニーがくっ付くのはあり得ないと思い込んでいたから、気軽にウィニーにポールを誘ってくれと頼んだのでしょう。
ポールはケビンが頼んだとは知らなかったから、自分の魅力でウィニーがデートに誘ってくれたと自信を持ったのかもしれません。
ケビンは自分から頼んでおいて2人が付き合い始めてやっと、自分がバカなことをしたと気づきましたね。
ポールは友達だからと2人が付き合うのを許して、けんかのことを謝ったケビンがちょっと男らしく見えました。
結局、ポールとウィニーは別れてしまいましたが、ケビンとウィニーの関係もどうやら複雑になってきたようです。
ゲスト
デロレス – ジュリエット・ルイス
DATA
原題:She, My Friend and I
放送日:1990/2/6
監督:ピーター・ボールドウィン
脚本:ケリー・エーリン
第14話 シラノもいえなかった一言
あらすじ・感想
ポールからウィニーが好きなのはケビンだと聞きケビンはウィニーの家に行くが、ピシャリとドアを閉められてしまう。時はバレンタインデーで、ポールはカードをカーラに渡すと仲が復活する。
ケビンはウィニーへ思いを伝えようとカードを書くが、ウィニーはケビンとは話そうとはしない。下級生に頼んでカードをウィニーのロッカーに入れてもらうはずが、下級生が間違えて別人のロッカーに入れてしまった。
そのロッカーは1年前に別れたベッキーのもので、カードを返してと頼むがそのままベッキーは持ち帰ってしまう。翌日、ケビンが食事しているとベッキーがやって来て、みんなが見ている前でケビンにキスしてしまう。
ウィニーは完全に誤解していて「ベッキーと仲良く」と言い残して去って行った。ケビンはホワイト先生に相談すると、先生は劇の「シラノ・ド・ベルジュラック」を例に出し、はっきりと気持ちを伝えるよう助言してくれる。
バレンタインらしいストーリーで、やっと長年のケビンの思いが実りましたね。
ベッキーとまたもや一時的にでもくっ付いて、ベッキーの復讐が怖くてなかなか本当のことを言い出せなかったケビンの気持ちもわかります。
前回別れたのもウィニー絡みでしたし、ベッキーのパンチは迫力がありました。
今回も「根に持たない」と言いつつも、自転車でケビンをひこうとしたのには驚きました。
アーチェリー部のあの下級生は、実はバレンタインの恋のキューピッドだったのでしょうか。
演じていたのがケビン役フレッドの実の弟ベンで「ボーイ・ミーツ・ワールド」のコーリー役の子だったと知り、さらに驚きました。
こんなところで兄弟で共演していたのですね。
お互いに意地を張って時間がかかりましたが、ようやくケビンとウィニーのカップル誕生です。
これからも色々あるのでしょうが、幸せな時間をすごしてほしいですね。
ゲスト
メリッサ・ベミル – エリス・エバースタイン
ドハティ先生 – ジーン・パーマトン
カーティス・ハートセル – ベン・サヴェージ
DATA
原題:St. Valentine’s Day Massacre
放送日:1990/2/13
監督:マティア・カレル
脚本:マーク・B・ペリー
第15話 愛についての第一章
あらすじ・感想
父は休みで暇らしく、家の中をやたらと修理しようとしている。母は父が余計なことをして、大事な食器などを壊さないかどうか心配らしい。父の気を逸らそうとケビンとツリーハウスを作ってはどうかとすすめ、父もその気になったらしくケビンは嫌々一緒に作ることに。
最初、父はケビンに何もやらせてくれなかったが、電気ノコギリで初めて木を切り、父と共同作業でツリーハウス作りに没頭し始める。
ある日、ツリーハウスの床を作っている時、近所の主婦が歌を歌いながら畑仕事をしているのが見えた。のぞくつもりはなかったが、ケビンも父も女性の胸元をじっくりながめてしまう。
それ以来ケビンと父は何となく気まずくなり、何もしゃべらずにツリーハウス作りを続けた。ある日、家に戻ると母がスーパーで知り合った主婦ドナを家に連れて来ていて、ケビンと父は驚いてしまう。ドナは2人がつりーハウスを作っている時にながめていた女性だった。
青少年あるあるの父と息子のエピソードでした。
それ以外にも、ケビンと父ジャックの親子愛が深まり、ケビンは父から一人前の大人の男として扱われ、自信を持てた出来事でしたね。
ジャックがツリーハウスを作るのをただ見ているだけという状況から、電気ノコギリを使ったり釘を打ったりして、一緒に父と作業することができました。
ご近所のドナのことでちょっとした秘密を共有してしまって、お互いかなり気まずかったようですね。
ドナが庭仕事をしていない日にはバリバリとケビン達の仕事がはかどり、早くツリーハウスを作り上げてこの気まずさから逃げ出したかったのでしょう。
最終的にはノーマに知られてしまって、床だけのツリーハウスが壊れかけたオチが最高でした。
ゲスト
ドナ – ジャネット・ウッド
DATA
原題:The Tree House
放送日:1990/2/20
監督:マイケル・ディナー
脚本:デビッド・M・スターン、マシュー・カールソン
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