第13話 水玉姉妹
あらすじ・感想
クリスマス近くのある日、ダーリンの会社のウィルソン夫妻の娘リサを、スティーブンス家でしばらく預かることに。タバサはお姉さんができると喜んでいて、リサと本物の姉妹になろうと約束している。
リサが絵の具を洋服にこぼしてしまって、タバサはこっそり魔法を使ってきれいにしてあげる。
ダーリンはクライアントのブロックウェイさんの仕事を担当することになり、今日4時に家に来ると電話をもらう。しかし、ブロックウェイさんはその前にスティーブンス家にやって来て、ドアを開けたのはリサだった。
その後、ダーリンは仕事を断られ、サマンサの身内が何かしたのだと疑っていた。
その頃、タバサはリサに魔女だと告白して魔法を使ってみせ、本当の姉妹になりたいと願ってしまって、お互いに水玉模様の斑点ができてしまう。
ラリーは大口クライアントのブロックウェイさんをどうしてもダーリンに担当させたいと言っていて、ダーリンの家で会社のパーティーを開くことに。さらに、リサの両親が帰って来たが、まだ水玉は消えていないそんな中、子供達にお土産を持って来たブロックウェイさんまでやって来る。
クリスマスっぽいいい話で、コメディ要素はやや少なめでしたね。
1970年代ですからまだ肌の色などを気にする人も多かったでしょうし、ブロックウェイさんも強烈な差別主義というわけではなく、ちょっと肌の色が気になる人の1人だったのでしょう。
いつもならクライアントの意見に乗ってしまうラリーが、自分から儲けになる仕事を断るだなんてビックリです。
クリスマス精神が働いて、主義に反することはできないと思ったからかもしれません。
サマンサの魔法でじっくり考えた結果、謝りに来ブロックウェイさんも、根は悪い人じゃなさそうですね。
このドラマにしてはちょっと考えさせられるエピソードでしたし、あまり深刻にしたくないからクリスマスエピソードとして取り上げたのかもしれませんね。
ゲスト
キース・ウィルソン – ドン・マーシャル
リサ・ウィルソン – ベネッタ・T・ロウルズ
ドロシー・ウィルソン – ジャニー・ミッチェル
ブロックウェイ – パーリー・ベア
DATA
原題:Sisters at Heart
放送日:1970/12/24
監督:ウィリアム・アッシャー
脚本:ウィリアム・アッシャー、バーバラ・アヴェドン
第14話 おしゅうとめさんNo.1
あらすじ・感想
ダーリンはボビンズ・キャンディの広告を考えていて、秘書にボビンズ・キャンディをあげるという内容をサマンサに離していた。エンドラがやって来てダーリンの案をけなし、おしゅうとめさんにキャンディをあげるというアイデアを出すが、ダーリンはその場で却下してしまう。
会社でボビンズさんとラリーが待っていて、ダーリンがやって来るのと同時にエンドラもこっそり様子を伺っている。ダーリンの口からエンドラの案を発表するよう魔法をかけてしまう。
ダーリンは魔法のせいで、おしゅうとめさんの日を作って、ボビンズ・キャンディを贈ろうという案を発表すると、ボビンズさんも気に入ってくれた。我に返ったダーリンは国の休日にするのは無理だとアイデアを引っ込めてしまう。
ラリーとボビンズさんがスティーブンス家にやって来て、エンドラはまた魔法をかけてボビンズさんが自分のことを気に入るように仕向ける。ボビンズさんは自分のテレビ番組でおしゅうとめさんNo.1を選ぼうとしていて、エンドラに会った瞬間、彼女こそふさわしいとすっかり気に入ってしまう。
母の日の代わりにおしゅうとめの日を作ろうというエンドラのアイデアは、なかなか素敵でした。
ダーリンはすぐさま却下してしまいましたが、家族円満の架け橋になれるかもしれないから、ちょっと考えてみてもよかったですね。
サマンサはしきりにママはダーリンのためを思って魔法をかけたと言っていましたが、今回は明らかに自分のためでした。
しゅうとめとして自分を大事にして欲しいという気持ちの表れだったのかもしれません。
サマンサが扮したエンドラがダーリンに優しくしていたのは、かなり貴重なシーンです。
本物が現れてトラブル勃発かと思われましたが、意外と丸く収まってくれました。
エンドラがあまり暴走しなかったのもありますし、サマンサがエンドラを抑えて上手くボビンズ・キャンディの宣伝に持ち込めたからですね。
ゲスト
バーナード・ボビンズ – ジョン・マクガイヴァー
マクスウェル – ロバート・Q・ルイス
ジム – ジム・ラング
DATA
原題:Mother-in-Law of the Year
放送日:1971/1/14
監督:ウィリアム・アッシャー
脚本:ヘンリー・シャープ、フィル・シャープ
第15話 よっぱらったようせい
あらすじ・感想
タバサはもうすぐ歯が抜けそうだとヒモを付けていて、サマンサに引っ張ってもらう。抜けた歯をお隣のグラディスさんの甥っ子シドニーに見せに行くが、シドニーはおとぎの妖精なんていないと言っていて、もう遊ばないと機嫌を損ねている。
サマンサはどっちも正しいと優しくタバサを諭し信じない人には見えなくて、その時にはパパとママが代わりをするだけだと言い聞かせる。実はサマンサはおとぎの妖精メアリーと知り合いだとのこと。
その夜、タバサの部屋にメアリーが現れ、ちょっとしたプレゼントを枕の下に入れておく。目が覚めたダーリンは下でミルクを飲みに行こうとして、メアリーと鉢合わせし、サマンサを起こす。
外は冷えるというメアリーにブランデーを飲ませるが、メアリーはすっかり酔っ払ってしまった。朝までに子供達のところを回らないといけないので、メアリの代わりにサマンサが妖精になって仕事をこなす。
サマンサが羽を付けてふわりと浮き上がっているところを、お隣のグラディスさんが見ていた。翌朝、メアリーはしばらく妖精の仕事は休むから、サマンサに代わりをしばらくやってくれと言い出し、姿を消してしまう。
魔女は顔が広いみたいで、妖精とも知り合いなんですね。
悪いタイミングでメアリーがやって来て、酔っ払って仕事放棄してしまうなんてサマンサも思っていなかったでしょう。
冬場に外を飛び回るのも寒いでしょうし、ずっと長く妖精の仕事をしているとそりゃ嫌になるのもわかります。
でも、代わりをサマンサにやらせるのも、どこか間違っているとメアリーは思わなかったのでしょうか。
羽が取れてのびのびしていたメアリーは自由を満喫したくなったのでしょうし、背中をかいていた姿も滑稽でした。
妖精代理をすると魔法が使えないというのも厄介です。
そんな時に限ってメアリーが姿を消してしまったから、さらにトラブルの予感がします。
また、グラディスさんが余計なことをふれ回って、最後には自分の見間違いだという展開になりそうですね。
ゲスト
メアリー – イモジーン・コカ
シドニー – リッキー・パウエル
DATA
原題:Mary the Good Fairy (Part 1)
放送日:1971/1/21
監督:ウィリアム・アッシャー
脚本:エド・ジュリスト
第16話 帰ってきたよっぱらい
あらすじ・感想
メアリーはどうしても妖精に戻りたくないと言っていて、サマンサは相変わらず妖精のままである。ダーリンとサマンサがちょっと目を離した隙にメアリーはガウン姿のまま出て行ってしまった。
通りを歩いているメアリーを見掛けたグラディスさんは家に招き、メアリーが飲みたいと言うのでブランデーを飲ませてしまう。グラディスさんが夫と話している間に酔っ払ったメアリーが出て行ってしまう。
酔っ払って通りをふらふらと歩いているメアリーを見かけた警官が、メアリーを警察に連れて行って保護している。ラリーは減量促進機のアイデアについて電話をかけてくるが、ダーリンは適当にごまかして電話を切ってしまった。
会社にはクライアントのファーバーさんがやって来てアイデアを早く知りたいからと、ラリーと2人でスティーブンス家へ行くことに。
グラディスさんからの電話でダーリンは警察にメアリーを迎えに行き、サマンサはメアリーを2階で休ませることに。ラリーとファーバーさんがやって来てダーリンが応対していると、サマンサは減量促進機を着て書斎にみんなを案内する。
減量促進機のつまみが取れてしまって、急いでサマンサを減量促進機から出してみると、妖精の格好をしていた。クライアントとラリーの前でダーリンは苦し紛れの妖精の案を発表すると、クライアントは気に入った様子だった。
間の悪い時に限って、グラディスさんが首を突っ込んできて事態をややこしくするのは定番です。
ダーリンの仕事も絡んできて、妖精ネタで広告をその場で考えるとは相変わらずアイデアに富んでいますね。
減量促進機は家事をしながらでもダイエットできるという商品で、家で家事をする分にはいいでしょうが、誰か人が着た時にあの格好で出るのは恥ずかしいです。
動きも制限されるみたいですから、家事をしながらというのは無理がありそうでした。
メアリーも自分の仕事にプライドを持っていて、ちょっと仕事を休みたかっただけなのでしょう。
そんなメアリーの性格をよく知っているからこそ、サマンサはわざとメアリーが不満に感じるようなことを言ったりやったりして、見事に妖精から魔女に戻ることができました。
ゲスト
メアリー – イモジーン・コカ
ファーバー – ハーブ・ヴォランド
DATA
原題:The Good Fairy Strikes Again (Part 2)
放送日:1971/1/28
監督:ウィリアム・アッシャー
脚本:エド・ジュリスト
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