第1話 サマンサの首あやうし
あらすじ・感想
サマンサとダーリンはロンドン観光に来ていて、子供達はエンドラが見ている。自宅に電話するとエンドラは庭にプールを出したりしていて、ダーリンはつい文句を言って電話から水が噴出してしまう。
気を取り直してロンドン塔へ出かけたダーリンとサマンサ。貴族の絵を見ている時にサマンサは絵の中の男から話しかけられ、悪い魔女マルビナの呪いで絵に1000年も閉じ込められているとのこと。
サマンサは魔女の呪いを解いて絵から男を解放すると、運悪くダーリンが戻って来てしまう。ダーリンがツアー客を足止めしている間にサマンサがトラブルを解決しようとするが、マルビナが現れサマンサはヘンリー8世の時代に飛ばされてしまう。
サマンサは魔法を使えず記憶も失くしていて、通りがかりの大道芸人達と一緒にヘンリー8世の王宮へ行き、リュートと歌で王を楽しませていた。
ダーリンはサマンサがいなくなったとエンドラに助けを求めると、マルビナの魔法にかかってしまったことがわかる。ダーリンがサマンサにキスすれば元に戻れると聞かされ、エンドラの魔法でダーリンもヘンリー8世の時代に下男としてもぐり込むことに。
シーズンの始まりにふさわしく、ワクワクするようなファンタジックな展開です。
サマンサは優しいですから、困っている人に話しかけられると放っておけない性質ですね。
トラブルに巻き込まれてしまうのが解っていながらも、つい貴族を絵から出してしまったのが運の尽きでした。
魔法が使える状態で過去に飛ばされたのなら何とかなるでしょうが、記憶も魔法もなしでこの難局をどうやって乗り越えるのか楽しみです。
サマンサの中世の衣装はとても素敵でしたし、歌も本当に素敵で聞きほれてしまいました。
王から逃げ回っていたサマンサですから、見知らぬ男だと思っているダーリンが近づくのも大変でしょう。
しかも、エンドラは貴族ではなく下男の格好をさせていましたから、余計に身分の高い后候補のサマンサとの接点はなさそうですが、ここがダーリンのがんばりどころですね。
ゲスト
ヘンリー8世 – ロナルド・ロング
マルビナ – アーレン・マーテル
DATA
原題:How Not to Lose Your Head to King Henry VIII (Part 1)
放送日:1971/9/15
監督:ウィリアム・アッシャー
脚本:エド・ジュリスト
第2話 いとしの妻よ いずこ
あらすじ・感想
ダーリンはヘンリー8世の王宮に着くと窓から美しい歌声が聞こえてきて、サマンサの声だと確信する。通りがかりの人に聞いてみるとお后候補の女性の声で、つい最近5番目の王の后が処刑されたばかりだと聞かされ、サマンサのことがさらに心配になってくる。
王宮に忍び込み食事係をだまして自分がお菓子を部屋に運び、王と側近達が席を外してサマンサと2人きりになるチャンスが訪れた。
ダーリンは自分とサマンサのことを彼女の説明しても信じてもらえず、キスしてくれと頼むとサマンサが悲鳴を上げて、ダーリンは地下牢に入れられてしまう。
自分が打ち首になると知ったダーリンはエンドラからもらったお守りで彼女を呼び出すが、16世紀のこの時代ではエンドラは魔法を使うことができない。エンドラは衛兵を催眠術で眠らせてダーリンを牢から出し、衣装を変えて王の仮装舞踏会へ忍び込む。
ダーリンはヘンリー8世に見つかってしまうが、エンドラの機転で王とレスリング勝負を行うことに。
エンドラほどの魔女でも16世紀では魔法が使えないのは新たな発見でしたし、催眠術で状況を打開することができるというのも初めて知りました。
サマンサもアイデアウーマンで苦境を乗り越えるのがお得意でしたが、その母エンドラはさらに上を行っていました。
ダーリンをほめる時にいちいち咳をしたり言葉がつっかえたりなど、こんな状況でなかったら絶対に言わない言葉ばかりでした。
サマンサを助けるためでなかったら絶対に言わなかったでしょうし、プライドが許さなかったはずです。
ダーリンがサマンサにキスを求めるタイミングも良かったですし、最後はド派手に消えて迫力がありました。
エンドラは絵の男性を勝手に出してしまいましたが、サマンサみたいに魔女マルビナの怒りには触れなかったのかが気になります。
ゲスト
ヘンリー8世 – ロナルド・ロング
マルビナ – アーレン・マーテル
DATA
原題:How Not to Lose Your Head to King Henry VIII (Part 2)
放送日:1971/9/22
監督:ウィリアム・アッシャー
脚本:エド・ジュリスト
第3話 ネス湖の怪獣の正体は?
あらすじ・感想
ダーリンとサマンサはスコットランドのインヴァスにあるネス湖に来ていて、ダーリンのいとこロビーも一緒だ。みんなで仲良くピクニックしながら、ロビーはここ2年ほどネス湖の怪獣が現れず商売に影響が出ていると愚痴を言っていた。
すると、湖から怪獣が現れて、ロビーとダーリンは気絶してしまう。サマンサは怪獣にブルースと話しかけ、ブルースはセリーナのことを知りたがっているようだった。
ホテルに戻ったサマンサはダーリンに事情を打ち明け、ブルースは元魔法使いでセリーナを追いかけ回し、対処しきれなくなったセリーナが怪獣に変えてしまったとのこと。
翌日、ロビーの案内で退役軍人の男爵を連れて来て、レーザー光線搭載のミニ潜水艦で怪獣を捕まえると言っている。ブルースの危機だと部屋に戻ったサマンサはセリーナを呼び出して、ブルースの魔法を解くよう要求する。
さっそく湖の底にあるブルースの棲家に行ってセリーナは魔法を解き、ブルースを魔法使いに戻す。しかし、40年間もの間怪獣にされていたブルースはセリーナに恨みを持っていて、魔法でセリーナを人魚にしてしまう。
湖から上がったセリーナが人魚になっているのに驚くサマンサとダーリン。セリーナはブルースの呪文をまるで覚えておらず、サマンサがブルースを呼び出して魔法を解かせることに。
ブルースはネス湖の怪獣らしくない愛らしい姿で、昔やっていた怪獣家族にでも出てきそうなキャラです。
セリーナが魔法使いに戻したらきっとセリーナをまた追いかけると思いきや、恨みを晴らそうとして人魚に変えてしまうなんてなかなかやるものです。
セリーナは色んな男性と気軽に付き合っていますから、ブルースみたいに復讐したいと思っている魔法使いはたくさんいそうです。
今回のをいい教訓にして、少しは男性に色目を使ったりデートしたりするのを控えてほしいですが、セリーナの性格上そうもいかないでしょう。
お金に目がくらんだ男爵でしたが、怪獣の方が強くてレーザー光線とミニ潜水艦では勝負になりませんでしたね。
人魚になったセリーナは着ている服の影響か、あまりセクシーには見えなかったのが残念です。
ゲスト
ロビー – ドン・ナイト
バロン・フォン・フックス – バーニー・コペル
ブルース – スティーヴ・フランケン
DATA
原題:Samantha and the Loch Ness Monster
放送日:1971/9/29
監督:ウィリアム・アッシャー
脚本:マイケル・モリス
第4話 まっすぐなピサの斜塔
あらすじ・感想
ダーリンとサマンサはイタリアのピサに来ていて、魔法でサマンサ宛にエスメラルダから電話がかかってくるが途中で切れてしまう。エスメラルダは電話をつなごうと魔法をかけると、自分がサマンサ達のホテルにやって来てしまう。
何をやってもダメだと落ち込むエスメラルダをなぐさめるサマンサ。ピサの斜塔をながめながら、エスメラルダは800年前にこの塔を建てたボナンノと付き合っていて、自分の魔法で塔が傾いたことをサマンサに話す。
ラリーとクライアントの伯爵がやって来て伯爵はエスメラルダを気に入り、みんなで観光に出かけエスメラルダも自信を取り戻したかに見えた。ホテルに戻るとエスメラルダは今なら出来ると、自分のミスを修正しようとピサの斜塔を魔法でまっすぐにしてしまう。
観光客がたくさん来ていてマスコミでも斜塔がまっすぐになったと大騒ぎになっている。サマンサは何とかエスメラルダに塔をまた傾がせてほしいと頼むが、呪文思い出せないとのこと。
800年前、エスメラルダはボナンノによくお弁当を届けていたと言っていて、サマンサはヒントを見つけに2人で当時に魔法で戻ることに。
ダーリンとサマンサは世界旅行にでも行っているのでしょうか。
前回はスコットランドで今回はイタリアと、ダーリンの仕事絡みだとしてもなかなかゴージャスな生活を送っていますね。
またまたお騒がせのエスメラルダがやってくれました。
世界的に歴史のある建造物を簡単にまっすぐにしてしまうなんて、きっとエスメラルダの魔力はかなり強力なのかもしれませんね。
男運があまり良くなさそうなエスメラルダですが、有名な建築家がボーイフレンドだったり、今回みたいに品のある紳士的な伯爵に気に入られたりと、本人が気づかないところでモテモテです。
それにしても、サマンサのミニスカートとブーツのファッションが素敵でした。
普段は見ることのできないちょっとセリーナっぽい姿で、いつもよりも性格もアクティブだった気がします。
ゲスト
ブラシーニ伯爵 – ジョン・リコ
ボナンノ・ピサーノ – ロバート・キャスパー
DATA
原題:Samantha’s Not So Leaning Tower of Pisa
放送日:1971/10/6
監督:ウィリアム・アッシャー
脚本:エド・ジュリスト
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