第5話 ビーナスよみがえる
あらすじ・感想
ダーリンとサマンサはイタリアのローマにいて、ローマは恋の町だからダーリンが女性に心を奪われると、エンドラはサマンサに忠告するが、サマンサは大丈夫だと答える。ダーリンとサマンサは国立美術館を観光しに来ていて、ビーナス像やアドニスの像を見学する。
2人が去った後、エンドラは魔法でビーナス像を人間に変えて今風の洋服を着せ、ダーリンの元へ送り込む。ラリーとクライアントと会うためにレストランで待っていたダーリンの前にビーナスが現れ、ひと目で心を奪われてしまう。
ビーナスのすすめで食事はラリーに任せることにして、ダーリンはビーナスと出かけてしまう。ラリーはダーリンが食事の席に現れなかったとサマンサに言いに来ると、ちょうどダーリンが帰って来る。
ダーリンはメイドとしてビーナスを雇いたいとサマンサやラリーに紹介。サマンサはビーナスからエンドラの魔法の匂いがすると呼び出そうとするが、火矢が飛んできてエンドラは姿を現さない。
ラリーもビーナスに夢中になってしまい、やがてクライアント夫妻が現れ、旦那さんもビーナスのとりこになってしまう。
サマンサはこっそりダーリンにママの仕業だと打ち明け、ダーリンにクライアントやラリーの家庭崩壊を招かないように守ってくれと言い残して打開策を探しに行く。
ダーリンとサマンサはヨーロッパ旅行中なのか仕事なのかわかりませんが、未だに家に戻る気配がないですね。
今回はローマに来ていて、町にふさわしいロマンチックな展開でした。
ダーリンが女性に溺れるように魔法をかけるなんて、エンドラもいじわるですね。
相手がビーナスなら男性の心をすぐにつかんでしまいますから、ダーリンがちょっとクラクラっとなっても仕方ありません。
ラリーやクライアントもひと目で心を奪われて目の色でもめていましたし、ビーナスの魅力は大したものです。
この危機を乗り切るのにサマンサはアドニスを実体化させるとは、いい考えです。
アドニスにクライアントの奥さんもポーっとなっていましたし、お互い様ということでクライアント夫妻の仲も壊れずにすみました。
ただ、像に戻した時に手をつないだ状態でしたから、世界中が大騒ぎになりそうですね。
ゲスト
ビーナス – フランシーヌ・ヨーク
アーネスト・バルドーニ – ルー・クラグマン
イザベラ・バルドーニ – ペニー・サントン
アドニス – マイケル・バイロン
DATA
原題:Bewitched, Bothered and Baldoni
放送日:1971/10/13
監督:ウィリアム・アッシャー
脚本:マイケル・モリス
第6話 ダーリン、エッフェル塔のてっぺんに
あらすじ・感想
ダーリンとサマンサはダーリンの仕事でパリに来ている。サマンサはロンドンにいる父を訪ねようとダーリンに提案するが、仕事で来ていて忙しいからと断られてしまう。
その頃、スティーブンス家にモーリスがやって来て、サマンサ達がパリに行っていることを知り、急いでエンドラが2人に知らせに来る。ロンドンやパリまでやって来たのに会いに来なかったと怒っているらしい。
ダーリンはちょうど仕事で出かけている中、モーリスが派手に登場。エンドラはモーリスの気を静めるために偽のダーリンを魔法で作り出し、ピカソの絵をお土産にモーリスのご機嫌取りをさせる。
運悪く本物のダーリンが帰って来てしまい、エンドラが偽ダーリンを消すが、話が合わずにモーリスにエンドラが細工したことがバレてしまう。怒ったモーリスはダーリンをエッフェル塔のてっぺんに置き去りに。
サマンサが助け出して2人で戻って来るが、モーリスはダーリンと決着を付けようと虎視眈々と待ち構えていた。
久々のサマンサパパ登場でしたが、エンドラ以上に怒りっぽくてなだめるのが大変でした。
最後にはダーリンの味方になってくれて、クライアントから仕事が取れるように協力してくれましたから、根は悪い人じゃないのでしょう。
モーリスを怒らせると大変なことになるとエンドラがダーリンをかばおうとするなんて、意外でした。
人間の味方をしているのではなく、かわいい娘が悲しむ姿を見たくないという母親としての愛情表現だったのでしょう。
偽ダーリンは優柔不断で男らしさのかけらもありませんでしたから、モーリスが変に思うのは当然です。
義理の父として娘婿の根性を叩き直そうと、何か画策していたのかもしれません。
そんな偉大な魔法使いモーリスも、ドクター・ボンベイの注射が苦手だなんて、ちょっとかわいいところもありますね。
ゲスト
サガン – モーリス・マルサック
DATA
原題:Paris, Witches’ Style
放送日:1971/10/20
監督:ウィリアム・アッシャー
脚本:マイケル・モリス
第7話 ダーリン幽霊に侵入さる
あらすじ・感想
ダーリンとサマンサは休暇と仕事を兼ねたヨーロッパ旅行中だったが、仕事の方がメインになってしまっている。部屋にラリーとルイーズがやって来てまた仕事をやらされるのかと思ったら、週末はお城に泊まってゆっくり楽しもうと誘いに来たらしい。
あまり気乗りしなかったが、サマンサはラリーの誘いをOKすることに。公爵のお城はハリーという幽霊が出ることで有名で、夜寝ようとすると幽霊の叫び声が聞こえて来る。
眠れないサマンサは図書室に行って本を借りて来ようとしてハリーと出くわし、自分は魔女だと告白するとすっかり気に入られてしまう。部屋に戻ったサマンサにダーリンがキスするが、幽霊ハリーがダーリンの体に入り込んでいた。
夜中にダーリンとサマンサがけんかになり、心配したラリーとルイーズがやって来て、サマンサはルイーズと、ダーリンはラリーと眠ることに。翌朝、サマンサがまだ怒っているのを見かねたルイーズはダーリンと話をしようとすると、森の小屋に誘われてしまう。
サマンサのネグリジェとガウンがとてもかわいかったから、幽霊ハリーもつい追いかけたくなったのかもしれませんね。
ダーリンの体に入り込むなんて考えたものですし、おやすみのキスですぐに気づくとはサマンサもたいしたものです。
ハリーは女性を見れば口説かずにはいられないプレイボーイみたいで、ルイーズにまで「子猫ちゃん」とその気にさせようとしていました。
ダーリンの体が幽霊に乗っ取られているなんて思いもしないでしょうから、ダーリンがおかしくなって自分を誘惑したと思ったのでしょう。
サマンサも幽霊を人間の体から出す魔法くらい使えそうなものですが、そんな魔法はなかったのでしょうか。
うまくハリーの性質を理解して彼にぴったりな女性の幽霊を呼んで、一件落着でした。
ゲスト
ウィンセット公爵 – モーリス・ダリモア
ハリー – パトリック・ホーガン
ウィンダミア公爵夫人 – エリザベス・ロジャーズ
DATA
原題:The Ghost Who Made a Spectre of Himself
放送日:1971/10/27
監督:ウィリアム・アッシャー
脚本:エド・ジュリスト
第8話 タバサのスター誕生
あらすじ・感想
タバサとアダムは子供向けのテレビを見ていて、番組のスポンサーの担当がダーリンである。人形劇のパンチとジュディのコーナーになると、いつもパンチは棒でジュディを殴ってばかり。テレビを見てアダムがマネし始め、タバサを叩くようになってしまう。
そこで、タバサは魔法で番組の中に入り込み、パンチとジュディに殴っちゃダメだと注意し始め、テレビを見たダーリンはビックリしてしまう。女の子がテレビに出て来たと予想外の反響を呼び、スポンサーのシルバートンさんも大喜びしている。
ラリーとシルバートンさんがスティーブンス家にやって来て、テレビに出ていた女の子を探そうと話し合っていると、タバサが両親にあいさつに来て、シルバートンさんはタバサをレギュラーとして番組に出演させると言い出してしまう。
サマンサはこっそりシルバートンさんの家に行って、娘のロビンをテレビ局に連れて来るよう魔法をかける。
テレビ撮影の日、最初のうちはタバサもテレビに出れると喜んでいたが、休憩もなく遊びにも行けないため、もうテレビには出たくなくなる。
タバサも大分背が伸びてお姉さんっぽくなってきましたし、アダムもどんどん大きくなりますね。
弟が悪いことを覚えてしまうからと優しい気持ちからタバサは人形達に注意しに行ったのでしょうが、テレビに映るということがどういうことになるのかまでは考えていなかったのでしょう。
「ママだって魔法を使う」と言われて、アーサーおじさんやエスメラルダが引き合いに出されていたのに笑いました。
確かに、あの2人にやりたい放題魔法を使われてしまったら大変なことになってしまいますから、サマンサがちゃんとお守りをしたり、後始末しないといけませんね。
このシーズン初のスティーブンス家のエピソードでしたから、何となく懐かしく感じました。
ゲスト
レスター・シルバートン – ジョン・ギャローデット
ロビン・シルバートン – キャシー・ヒルトン
ヘレン・シルバートン – ワンダ・ヘンドリックス
DATA
原題:TV or Not TV
放送日:1971/11/3
監督:ウィリアム・アッシャー
脚本:バーニー・カーン
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