第19話 悪魔の花嫁
オレゴン州セーレムの廃墟となった精神病院で、失踪してから17日経つ女性の死体が発見される。失踪場所からは200マイルも離れていて、ルネッサンス時代風のドレスを着せられ顔は白く化粧されていて、部屋の真ん中にあったベッドの上にきれいに寝かされていた。
検死の結果、死因はニコチンの毒によるもので皮膚から吸収されていて、ドレスに染みこませてあり、足の状態から長時間水に浸かっていたと見られる。リードとJJはドレスの出所を突き止めるため専門店へ話を聞きに行くと、売り物ではなく縫い目などが不ぞろいでホームメイド、細かい作業なので女性が作ったものだろうとのこと。
ベッドを病室から運んできて死体を寝かせるのは男性でないと無理だろうと、犯人は男女の2人組という線が浮上する。現場写真の壁からエミリーは被害者の名前を含む奇妙な文字列を発見し、担当刑事によればここ1週間くらいで書かれたものらしい。2番目の被害者が発見され彼女の名も壁のリストにあり、ロッシは向かいのシェークスピア劇の劇場が目に入ってドレスは舞台用のものではと思いつく。
リード監督作品で現代に中世を上手く溶け込ませていて、全体の雰囲気が上品で厳かで静けさを感じる分恐怖感が増します。
ヒースリッジ家特有の狂気が母から息子、そして妹へと着実に受け継がれていて、ホラー映画チックな終わり方がなんともいえません。
珍しくホッチの格闘シーンありで、トライアスロンで鍛えていた成果が出せたみたいです。
第20話 奴隷契約
朝から電話で起こされたモーガンは妹デジレーが交通事故にあったと聞きすぐにイリノイ州シカゴへ。デジレーは信号待ちで隣の車の助手席に行方不明になっている従妹シンディが乗っていて、その車を追いかけて衝突事故にあったのだ。シンディは8年前、ヒッチンスという男にストーカーされていて、モーガンが引越しさせるがチャールストンで消息を絶っていた。
彼女をストーカーしていたヒッチンスはシンディ失踪から2週間後に拳銃自殺を図り、警察ではシンディは殺されたと見て捜査打ち切りになっていた。モーガンは真相をホッチに話し家族にも嘘を付いていたことを正直に話して謝り、BAUが捜査に乗り出す。
ヒッチンスが自殺に使った銃は自殺するにしては威力が高すぎ、買ったのはマルコム・フォードという男で、ヒッチンスとフォードがシンディをめぐって争っていて、フォードがヒッチンスを殺したのではないかと見られる。フォードの家に踏み込むと女性と暮らしていた形跡が見られ急いで出て行った節がある。暖炉に焼け残った書類の切れ端があり、奴隷契約書でシンディのサインが残されていた。
モーガンがフォードを地獄の底まで追いかけてやるという気合を感じました。
シンディが本当に守りたかったものを守ることができたし、何より、諦めずに女性の失踪事件が起こるたびにモーガンの元を訪れていたシンディママの思いが実って本当に良かったです。
かっかしていたモーガンに「フォードの挑発に乗っちゃだめ、ヒーローでいて」とガルシア流のなだめ方も効いていました。
第21話 金髪コレクター
25人の金髪女性を殺したシリアルキラーロッド・ギャレットの死刑が執行された。その頃、オクラホマ州イーニッドで若い金髪女性が殺され、ギャレットと同じ手口でアイスピックで心臓を一突きにされていた。BAUが現地に到着する頃にはもう一人同様の被害者が発見される。
ギャレットの模倣犯と思われ刑務所に話を聞きに行くがギャレットと特別親しかった者や変わった面会者はおらず、妻へレンが1日も欠かさず会いに来ていたとのこと。ヘレンは病気で苦しんでいた時にギャレットが支えてくれて病気が治って結婚し、自分が病気だったから夫が犯罪に走ったのかもしれないと語る。
ヘレンからギャレット宛に届いたファンレターを預かって分析してみると同じ便箋のものが2通あり、その1通にはギャレットが死ぬ間際に暗唱していた「千夜一夜物語」の一節が書かれてあった。JJは被害者の状態を確認していると髪が短くカットされているのに気付き、犯人が記念品として持ち去ったものと思われる。
そして、3人目の被害者が発見されギャレットの手口とは違って、きっかり6時間置きに犯行を行われていた。スケジュール通りなら深夜0時に次の犯行が行われるはずなので、BAUはプロファイルを発表して市民に安全を呼びかけることに。
最後は不気味さが残る終わり方でちょっと怖かったです。
ちょっと不思議だったのがヘレンと刑務所で毎日のように会っている人物ですぐにバスの運転手に行き着いたところです。
他にも看守とか他の囚人とか他の面会者とか、色々候補はいたはずなんですけどね。
エミリーはおしゃれな街に家を買ったことだし、腰を落ち着けてプライベートの充実を図るんでしょうか。
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