アンブレラ・アカデミー シーズン1 第1話~第5話 あらすじ・感想

第1話 大富豪の死

あらすじ・感想

1989年10月1日の12時に世界のあちこちで43人の子供が生まれるが、母親となった女性は妊娠していなかった。大富豪のレジナルド・ハーグリーヴス卿は43人のうち、7人の子供を養子として迎える。

そして現在、ナンバー1のルーサーは月にいて、ナンバー2のディエゴは人助け、ナンバー3のアリソンは女優、ナンバー4のクラウスは薬物依存症、ナンバー7のヴァーニャはヴァイオリンを弾いている。

ヴァーニャを除く6人はそれぞれ、特殊能力を持っていた。ナンバー5は16年前に行方不明になっていて、ナンバー6のベンは既に死亡している。

ハーブリーヴス卿が亡くなり、知らせを聞いた5人の兄弟姉妹達は久しぶりに屋敷に戻って来る。父の死因は心臓発作だが、ルーサーは殺されたのではないかと疑っている。

17年前、ハーグリーヴスはアンブレラ・アカデミーを設立して子供達の能力を開花させ、銀行強盗を見事に捕まえた。能力のないヴァーニャは父と一緒に彼らの活躍を見守るだけで、自分も仲間に入りたいと訴えるが、普通だからダメだと禁じられてしまう。

屋敷に戻って来たみんなは思い思いの場所で過ごしていると、外で大きな音がする。飛び出してみるとブラックホールのようなものが出来ていて、中から行方不明になっていたファイブがいなくなった当時の姿で出て来る。

ファイブは何十年も未来にいて本当なら58歳だと語り、どうして13歳のままの姿なのかを説明するが、みんなファイブの話について来られないようだった。


自己紹介的な部分が多かった今回ですが、センスがあっておしゃれだし世界観がとても好みです。
冒頭のいきなり女性が妊娠して43人の子供が生まれているのも謎ですし、ハーグリーヴス卿に引き取られた子供以外も特殊能力持ちなのでしょう。

そのうち、アンブレラ・アカデミーの前に敵として立ちはだかりそうな予感がします。
ファイブが世界が滅びるなんて恐ろしいことを言っていて、最初からそんな大それたことをバラしていいのかと不安になりました。

ファイブはヴァーニャしか信じられないと言っていたけど、彼女だけ力がなくて普通の人間だから信頼して話したのでしょう。
ヴァーニャの薄幸そうなやつれた感じから、今まで家族や周りにどれだけ邪険に扱われ傷ついていたのかが想像できますね。

ファイブは瓦礫だらけで自分しか生き残っていない世界を知っていますから、姿こそ少年ですが何としても世界崩壊を止めたいという気持ちなのでしょう。
ファイブを追って来た殺し屋軍団も気になりますし、続きが気になってしまいますね。

ゲスト

グレース – ジョーダン・クレア・ロビンズ
ジム・ヘラーマン – アダム・グロウ
シド – マーレイ・ファロー
リサ・クロフォード

DATA

原題:We Only See Each Other at Weddings and Funerals
放送日:2019/2/15
監督:ピーター・ホアー
脚本:ジェレミー・スレイター

第2話 逃れられない運命

あらすじ・感想

16年前、ナンバー5はレジナルドにタイムトラベルをしたいと申し出るが、危険だと許可してもらえない。怒ったナンバー5は家を飛び出して勝手にタイムトラベルし、未来に来ていた。

辺りは廃墟と化していて人間は誰もいない。ファイブは元の時代に帰ろうするがタイムトラベルできなくなっていた。ヴァーニャにこの話をするが理解してもらえない。

パッチ刑事はドーナツ店で起きた事件を調べていると、ディエゴがすでに店員から話を聞いていた。警察と偽ったとパッチはディエゴを逮捕する。

ソファーでクラウスが寝ていると、執事のボゴがやって来て、屋敷からある箱が消え中に入っていたものはとても貴重なものだと聞かされる。クラウスが盗んで売ってしまったが何も知らないと答え、クラウスにだけ見えている霊のベンはウソだと叫んでいた。

ナンバー5は義眼の製造会社に来ていて義眼を見せて持ち主を教えてもらうとするが、個人情報だからと断られてしまう。

委員会からファイブを殺すために派遣されたヘイゼルとチャチャはファイブの今の顔を知らず、ドーナツ店の襲撃事件で生き残った男を拷問していた。男から聞き出した情報からファイブの今の見た目は子供で、デパートに現れることを知る。

アリソンは離婚した元夫パトリックに電話し娘のクレアに会わせてくれと頼んでいるところを、ヴァーニャが偶然聞いてしまう。ヴァーニャはアリソンを心配して声をかけるが、逆に怒らせてしまう。

ファイブはクラウスに金を払うから父親のふりをしてくれと頼み、2人で義眼の製造会社へ。担当者を脅して義眼の情報を聞き出そうとするがまだ販売されておらず、あと7日の間に誰かが義眼を買うということしかわからなかった。


今のところファイブ1人が世界を救おうとがんばっていますが、大した成果が得られていないですね。
クラウスを父親役にして義眼の製造会社に行くというアイデアは良かったですが、クラウスの芝居がエキセントリックで担当者もビビってあっさり情報を話してくれました。

あの義眼は未来で死んだルーサーが握っていたものみたいですね。
屋敷は崩れ落ち家族みんなが死んでしまった世界を見ているファイブだからこそ、どうしても世界を救いたいと決心したのでしょう。

アリソンはセレブ女優でもっと派手な生活をしていたのかと思ったら、意外にも子供思いで優しい女性のようですね。
昔の監視映像を見て何かを見つけ、ハーグリーヴス卿の死と何か関係があるのでしょうか。

そういえば、ディエゴが父の片眼鏡を持っていた謎はまだ明かされていないですが、ルーサーvsディエゴの関係はほんのちょっとだけ距離が近づいたみたいです。

ゲスト

アル – エリック・ピーターソン
シド – マーレイ・ファロー
ランス・ビッグス – ザカリー・ベネット

DATA

原題:Run Boy Run
放送日:2019/2/15
監督:アンドリュー・バーンスタイン
脚本:スティーブ・ブラックマン

第3話 7号としての人生

あらすじ・感想

今から5年前、能力のないヴァーニャは、アンブレラ・アカデミーでの自分についての本を出版していた。

ハーグリーヴス氏が死んだ日の監視カメラの映像をチェックしていたアリソンはルーサーを呼んで、母グレイスが怪しげな行動を取っているのを見せる。座っている父にかがみこんで何かしていて、お茶に毒を入れたのではと疑っている。

翌朝、2人はグレースに父のことを聞いてみるが、素晴らしい人だったとしか言わない。ディエゴは銃撃戦のあったデパートに来ていて、パッチ刑事から弾はドーナツ店で使われたものと同じだと聞かされる。

ヴァイオリンの練習を終えたヴァーニャは同じ楽団のヴァイオリニストから、他の職業を考えた方がいいと指摘され落ち込んでいた。ヴァイオリンを習いに来ているレナードの木製製品の店に行き、ヴァイオリンを弾いているヴァーニャの木工細工の人形をプレゼントしてもらう。

ナンバー5を追う殺し屋ヘイゼルとチャチャはドーナツ店で、店員アグネスから少年が入れていたタトゥーの模様を教えてもらう。当のファイブは義眼の持ち主を探すため、誰か義眼を作りに来るだろうと製造会社の近くに車を止めて張り込みをしている。

クラウスはポゴから大事な物を盗んだと責められ、捨てたゴミ箱を漁っていたが何も見つからない。

ルーサー達はファイブ以外の家族を全員集め母が父に何かしたのかを相談すると、ディエゴが父の片眼鏡を洗おうとかがみ込んだだけだろうと言う。見つかっていない片眼鏡は葬儀の後ディエゴが見つけ、海に捨ててしまったとのこと。

子供の頃、どもって上手にしゃべれなかったディエゴを元気付けたのは母グレースで、ディエゴは誰よりもグレースへの愛情を感じていた。

アンドロイドのグレースのスイッチを切るかどうかの採決を取ることになるが、ファイブがまだやって来ていない。そんな中、チャチャとヘイゼルはアグネスから聞いたタトゥーをたどり、ハーグリーヴス卿の屋敷へとやって来る。


ヴァーニャの自伝は発売当初はそれなりに話題になったようですが、すぐに人気が落ちて有名にはなれなかったみたいです。
本を出したことで家族の恨みを買ってしまい、それまで以上に家族からの風当たりが強くなったのでしょう。

でも、家族全員、ヴァーニャの本のことが気になっていたみたいで、それぞれ色んな形で読んでいたのがこの兄弟らしいところです。

チャチャとヘーゼルペアはとうとうファイブの居所を突き止めましたが、本人不在でも能力者達が集まっていましたから、かなり手こずっていましたね。
怪力ルーサーを投げ飛ばすとは、動きが鈍そうなヘーゼルは意外と強くてかなりの訓練を積んでいるのでしょう。

家の中が大変なことになっているのに、クラウスったらのんきにお風呂に入って、リラックスしまくりだったのが楽しかったです。
結局、へーゼルとチャチャにつかまってしまい、どうやって切り抜けるのか楽しみです。

ゲスト

ランス・ビッグス – ザカリー・ベネット
ヘレン – エミリー・ピッグフォード

DATA

原題:Extra Ordinary
放送日:2019/2/15
監督:アンドリュー・バーンスタイン
脚本:ベン・ネディヴィ、マット・ウォルパート

第4話 月に行った男

あらすじ・感想

7年前、みんなアカデミーを出て行ってしまって、ルーサー1人残っていた。父の命令で生化学物質が悪者に渡らないように阻止するミッションに出るが、ルーサーは重症を負って帰宅。

ハーブリーブスとグレースが救命措置を施すが心臓は止まったままで、ハーグリーブスはポゴに命じて動物を使った独自の血清をルーサーに打ち、今の体になってしまう。アリソンはルーサーを起こしグレースが夕べの襲撃で壊れ、機能を停止してしまったと伝える。

レナードの家のソファーで目覚めたヴァーニャ。リハーサルに遅刻しそうなのに緊張を抑える薬が見当たらず、レナードのすすめで薬なしで1日過ごすことに。レナードは劇場までヴァーニャを送り、今度一緒に食事でもしようと誘う。

ヘイゼルとチャチャは捕まえたクラウスを拷問してファイブのことを聞き出そうとするが、何をやっても効果がなくむしろ喜んでいる様子。クラウスの弱みを探ろうと洋服のポケットをあさっていると薬を発見し、クラウスの目の前で薬を粉々に砕く。

さすがのクラウスも止めてくれと叫び、ファイブが義眼の製造会社メリテックを探っていたことや、世界の終わりを止めようとしていることを話す。

ポケットに入っていた薬入りのチョコをヘイゼルとチャチャが食べてしまい、2人はハイになってメリテック社のラボで暴れまくり燃焼促進剤をまいて火をつけてしまう。

その頃、ファイブはメリテックの従業員を脅し義眼を闇で売りさばいていたことを知り、研究所の金庫にある顧客リストを取りに行くが、目の前でラボが燃えて爆発する。

パッチ刑事の家の前にディエゴがいて事件のことを話し、ディエゴは自分流のやり方を一度は試せとアドバイスする。


毎回、冒頭の「アンブレラ・アカデミー」のタイトルの出方がおしゃれですね。
ルーサーがハーグリーヴス卿に打たれた血清が何なのか気になりますが、体が大きくなって毛むくじゃらになっていましたから、ゴリラとかポゴみたいなチンパンジーを元にしたものなのでしょう。

ヴァーニャとレナードはいい雰囲気ですが、レナードがヴァーニャの薬を盗んでこっそり捨てていたのが気がかりです。
薬に頼らず自信を持たせたいという気持ちもあるのでしょうが、表情からしてちょっと違う感じです。

ヘイゼルとチャチャコンビはクラウスを拉致したのは失敗でしたね。
拷問がかえってクラウスの快感になってしまって、あまり効き目がありませんでした。
兄弟達はファイブを探すことに必死すぎて、クラウスがいなくなったのに気づかないなんて、ちょっとかわいそうでした。

でも、高かった薬をダメにされて、さすがのクラウスもぺらぺらとファイブのことをしゃべってしまいました。
薬入りチョコでハイになっていた2人も、クラウス以上にイカれていましたけどね。

ゲスト

アル – エリック・ピーターソン
シド – マーレイ・ファロー
ランス・ビッグス – ザカリー・ベネット
ヘレン – エミリー・ピッグフォード
クローディア – アリソン・スマイリー

DATA

原題:Man on the Moon
放送日:2019/2/15
監督:エレン・クラス
脚本:ローレン・シュミット・ヒスリック

第5話 5号

あらすじ・感想

人間のいない未来の世界で、ナンバー5は中年のおじさんになっていた。マネキンのドローレスと何とか生き延びていると、コミッションの女性ハンドラーが近づいて来た。そして、ファイブははルーサーに世界の終わりを止めようとしていると話す。

アリソンはヴァーニャの家に行きレナードは何となく怪しいと話すが、ヴァーニャは世話を焼きすぎだと怒ってしまう。オーケストラの主席バイオリニストのオーディションがあるとレナードに話すと、自信を持って受けろとアドバイスされる。

ずっと飲んでいた薬も止めていて、ヴァーニャは気分爽快だった。

アリソンは図書館でレナードのことを調べ、レナードが写っていた写真を見て住所を突き止める。

パッチ刑事の遺体を見つけて怒って帰って来たディエゴ。ファイブに食ってかかるがあと4日で世界は終わると説明し、ヘイゼルとチャチャは自分が元いたコミッションの殺し屋だった。

未来の世界でハンドラーはナンバー5を組織にスカウトし、時間軸を守る殺し屋として雇う。いくつもの任務をこなしながら、ファイブは1963年から現代にタイムとラベルして戻って来た。

部屋で世界の終わりを止めようと計算していたファイブ。ちょっとしたことで時間軸は変わると説明し、人を殺すつもりだと知ったルーサーはドローレスを窓から落とし、ファイブから銃を取り上げる。

別の方法があるとファイブはルーサーに告げ、カバンをダシにしてチャチャとヘイゼルをだまし、ハンドラーを呼ぶ計画を立てる。

突如バスの中に現れたクラウスはバスから降りると、カバンを破壊してしまう。家に戻りお風呂に入っているとファイブから話しかけられ、1968年に1年ほどタイムトラベルしていたと語る。

ベトナム戦争真っ只中で、唯一できた友達を戦争で亡くしトラウマになっていた。


ファイブがチャチャとヘイゼルに追われている理由がはっきりしたし、ハンドラーの不気味な存在も気になります。
結局コミッションに戻ってしまいましたが、世界の終わりを止めるために何やらやらかすつもりなのは明らかですね。

アリソンはずっと普通の子として育ってきましたが、バイオリンのオーディションで奇妙な力を発揮していました。
景色がにじんで見えていましたから、物を破壊する音波のようなものを発するのでしょうか。

レナードはなぜだかそのことを知っていたみたいで、わざとヴァーニャの薬を盗んで、ヴァーニャの力を覚醒させたいみたいです。
アリソンはレナードが怪しいと気づいて色々と図書館で調べていましたが、仕切りをはさんでチャチャがいたというニアミスが小粋な演出でした。

クラウスは前回バスの中で姿を消したかと思ったら、1960年代にタイムトラベルして戦争に巻き込まれたみたいです。
あのおしゃべりなクラウスがだんまりを決め込んでいましたから、さぞや辛い経験をしたのでしょう。

ゲスト

クローディア – アリソン・スマイリー
メル – ダン・ウィルモット
ヘレン – エミリー・ピッグフォード

DATA

原題:Number Five
放送日:2019/2/15
監督:エレン・クラス
脚本:ボブ・デラウレンティス

アンブレラ・アカデミー

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

フォローする

スポンサーリンク
スポンサーリンク