素晴らしき日々 シーズン2 第16話~第17話 あらすじ・感想

第16話 三つのイニシアル

あらすじ・感想

芝刈りをしていたケビンはウィニーを見かけ、思い出のハーパーの森へ行こうと誘う。子供の頃、ケビンとポール、ウィニーとよく遊んだ小さな森だった。偶然ポールもやって来るが、そこへブルドーザーなどが入り込んで木を切り倒そうとしていた。

この森はショッピングモールになると工事の人に聞かされ、3人はショックを受ける。森を守るために何をすべきか姉カレンに相談すると、市の委員会で訴えかけろとアドバイスされる。

3人は委員会の会議に行ってみるが当面の課題について話し合っているだけで、ケビン達はうたた寝を始めてしまい会議は終わってケビン達に時間はもらえなかった。

そして、とうとう3人の意見も割れて口げんかになってしまう。イライラして教頭先生にぶつかり、ケビンは暴言を吐いてしまう。
教頭先生に反省するよう言われて教頭室に1人残されるが、孤独感にさいなまれて先生の机に自分のイニシャルを彫ってしまう。


子供の頃からの思い出があり、ウィニーとのファーストキスの場所ですから、ケビン達にとっては大切なハーパーの森ですね。
今となっては小さな森に見えますが、子供の頃のケビン達には遊び場で大きな森に感じたのでしょう。

3人の友情の証でもあるイニシャルが木に彫ってあって、幼なじみとしてどれだけ仲良かったのかがわかりますね。
結局、森はショッピングモールになりましたが、道路に3人のイニシャルが彫ってあったのがまた感動的です。

13歳くらいの子供3人でちっぽけな森を守るのは無理でしたが、何とかしようと立ち上がったのは勇気がありましたね。
委員会では取り上げてもらえず意見さえ述べることができませんでしたが、夢の中でケビンが言っていた心の目で見てほしいという言葉にはジーンときました。

ウィニーもかわいい顔をしてブルドーザーの砂を入れたらなんて、過激なことを思いつくものですね。
3人がけんかしたまま終わったのではなく、最後に子供の頃みたいにかくれんぼして終わったのが素敵でした。

DATA

原題:Whose Woods Are These?
放送日:1989/5/9
監督:ピーター・ホートン
脚本:ボブ・ブラッシュ

第17話 夏の夜の悲しみ

あらすじ・感想

夏休み前の最後の日、ケビンを始めとして生徒達は浮き足だっていた。しかし、ケビンの憧れのホワイト先生は夏に結婚するらしく、毎年一緒に過ごしているポールは、家族みんなで避暑で旅行に行くらしい。

ケビンはウィニーがまだいると、彼女のイヤーブックに詩と愛しているのメッセージを書いて渡すが、ウィニーから戻って来たイヤーブックには、「夏を楽しんで」という素っ気ないメッセージだけでがっかりしてしまう。

何もやることがないケビンが家でゴロゴロしていると、父から倉庫の掃除をするよう言われる。

夏の始まりには毎年、ウィニーの家でバーベキュー・パーティーをやるのだが恒例行事だ。通りかかったウィニーにケビンはあれこれ質問するがちゃんとした答えが返って来ず、ケビンは今年はいかないつもりだとウィニーに伝える。

すると、突然、ウィニーはケビンにキスし、テンションの上がったケビンはパーティーに行こうと考え直し準備を始める。ウィニーは忙しそうでゆっくり話す時間も取れないし、夏は母親とよそに行くと告げられる。


この年の夏休みはケビンにとっては退屈で、色々と考えさせる夏だったのではないでしょうか。
ポールは旅行に行ってしまうしウィニーは母親と親戚の家に行ってしまい、1人ぼっちで雑用して過ごす日々だったみたいです。

憧れのホワイト先生は結婚してしまうし、周りのみんなが自分から去ってしまって、ケビンは孤独を感じたのかもしれません。
唯一、夏休み前にウィニーとキスできたのがビッグイベントだったし、両親の不仲でウィニーの気持ちを理解できたのは収穫でした。

ウィニーの父と母の様子を見て、ピンときたケビンはなかなか勘が鋭いですね。
13歳だとまだ大人になりきれていませんし、両親の間に立って仲介しているウィニーの辛い気持ちもわかります。

兄ブライアンが生きていたら頼りにできるし、13歳のウィニーが全てを背負うことはなかったはずです。
そんなウィニーの気持ちを察することができたのも、ケビンがちょっぴり大人になった証拠ですね。

ゲスト

ニール・ペミシュ – エリック・フォスター
クーパー氏 – H・リチャード・グリーン
クーパー夫人 – リン・ミルグリム
ブライアン・クーパー – ベントレー・ミッチャム
エルミン – ベン・スラック

DATA

原題:How I’m Spending My Summer Vacation
放送日:1989/5/16
監督:マイケル・ディナー
脚本:ジェーン・アンダーソン

素晴らしき日々

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