第16話 勇気あるスピーチ
あらすじ・感想
ケビンの友達リッキーは女の子にもてないことを悩んでいて、ダンスパーティーへ一緒に行く相手がいない。ヘイリーという女の子が転校して来て、美人だが鼻が大きくてみんな影で笑っている。
リッキーはひと目で彼女を好きになり食堂で声をかけるが、ケビン達は彼女の鼻のことを笑っていた。ケビンはウィニーにジョークとしてヘイリーの鼻のことを話題に出すが、ウィニーは容姿のことでからかうのは失礼だと怒ってしまう。
授業の課題で自分の悩み事をみんなの前で発表することになり、ヘイリーが自分の鼻が大きいことがコンプレックスだったが、今ではチャームポイントだと思っているとスピーチする。
ケビンの目にはヘイリーの心のこもったスピーチで彼女が魅力的に映るが、スピーチ後にクラス中に笑いが巻き起こる。みんな余計にヘイリーの鼻を裏で笑うようになり、リッキーも彼女の鼻が気になり始める。
リッキーはいとこがちょっとした病気で手術を受けると嘘を付き、ヘイリーにダンスには一緒に行けないと断ってしまう。
日本人からしてみれば西洋人はみんな鼻が大きくて高く、ヘイリーの鼻が特別大きいとは感じなかったですね。
10代はルックスを気にする世代だから、悪気はなくても顔やスタイルのことで人を笑ったりからかったりしてしまいます。
ヘイリーはあんなに魅力的なのに、リッキーはただ彼女の鼻が大きいというだけでパーティーを断ってしまうなんて、もったいないことをしました。
ヘイリーのことを本気で好きじゃなかったのかもしれないですね。
容姿で相手を判断してしまうような相手と付き合っても、ヘイリーも幸せにはなれなかっただろうから、さっさと別れて正解でした。
スピーチを聞いて感動したアメフト部の男の子はヘイリーの本質を知って好きになり、ヘイリーもきっと彼となら上手くやっていけるでしょうね。
ゲスト
ヘイリー・グリーン – レニー・ハンフリー
アトキンソン – デヴィッド・ブリスビン
フェリシア – ウェンディ・J・クック
DATA
原題:Nose
放送日:1993/2/24
監督:デヴィッド・グリーンウォルト
脚本:サイ・ローゼン
第17話 課外授業騒動
あらすじ・感想
ケビン達は皆既日食を見る課外授業で、バスで天文台へと向かっている。バスの中でちょっとしたゲームをやり、ケビンはウィニーを完璧だと言って怒らせてしまう。
メアリーは女の子の仲間達と賭けをして、オタクのハーランとキスをしたらお金がもらえると賭けに乗る。トイレ休憩でバスが止まりケビンはルイスとトイレでぶつかり、ルイスは爆竹や花火などを持ちこんで何かやらかそうとしているらしい。
チャックはトイレに閉じ込められたままバスが出発し、ヒッチハイクで天文台へと向かう。
時間まで自由行動となりいい子だと言われたウィニーは帽子を万引きして、次はケビンの番だと何かいけないことをやれとそそのかす。
メアリー・ジョーはハーランにきれいだとほめられ、彼の良さに気づく。チャックはドライバーが危険そうだと感じて車から飛び降り、泥だらけで天文台へ現れる。ケビンはルイスに自分も仲間に入れてくれと頼み、見張り役をやることに。
ケビンとウィニーのストーリーだけでなくメアリー・ジョーとハーラン、チャックの脱出劇など、どれも上手く絡み合っていてとても面白かったです。
賭けのためだけにハーランに近づいたメアリー・ジョーは、彼の素直できれいな心に触れて素敵なボーイフレンドを見つけることができました。
チャックはいなくなったことさえ気づかれず大冒険を話しても信じてもらえなくてちょっとかわいそうだったけど、ストーリーを盛り上げていましたね。
いい子ちゃんウィニーのケビンへの返しも良かったし、帽子は結局お金を出して買っていたというのがウィニーらしいです。
ケビンとウィニーの痴話げんかin天文台で、時と場所が変わるといつものカップルの痴話げんかもスリリングになりますね。
ゲスト
プレニツァー – ティモシー・スタック
メアリー・ジョー – A・J・ランガー
ハーラン – トレントン・テイゲン
ルイス – グレゴール・ヘッセ
シンディ – アリシア・バーグマン
シーラ – デヴォン・オデッサ
DATA
原題:Eclipse
放送日:1993/3/3
監督:スティーヴン・クラッグ
脚本:クレイグ・ホフマン
第18話 ポーカー
あらすじ・感想
ケビンの家にポール、ジェフ、チャック、ランディが集まり、小額だが金を賭けてポーカーを楽しんでいる。お腹が空いたからおやつを食べようとすると、ポールは果物がないと車まで取りに行く。
みんなポールは真面目でノリが悪いと疎ましく思っていて、今度のスキー旅行には誘わないつもりだとケビンに告げる。ゲームを再開するがポールはフェフの葉巻の煙が臭いと車へ消臭スプレーを取りに行き、ケビンはポールと話に行く。
17年来の友達ポールは変わってしまったと感じたケビンだが本人には言わないつもりだったが、ポールの方から「君は変わった」と言われてしまう。
ゲームをしながらランディは数学で落第しそうだと落胆し、チャックはガールフレンドのアリスを妊娠させたかもと動揺し始める。ケビンが落ちた物を拾おうとテーブルの下に潜ると、ジェフがいかさまして落としたカードを見つけてしまう。
食べ物がなくなり誰が買いに行くかでモメて、結局、全員で買い出しに出かける。
口げんかになったり悩み事をぶちまけたりと色々あったポーカーゲームだけど、ケビンにとってはみんな友達で、年老いても付き合っていきたい仲間でしたね。
最近は影が薄かったポールだけどやはりケビンにとっては誰よりも大事な存在で、言葉なんかなくても思いが通じてしまうのが素敵でした。
勝ち続けていたジェフはいかさまをしてたけど、落ち込んでいるランディのためにわざと負けて自信を持たせてあげるなんて、やはり友達思いです。
チャックもアリスが妊娠していないとわかりほっとしていたし、みんなハッピーな気持ちでゲームを終わることができましたね。
ささやかな高校生の日常なんだけどそれぞれの思いや悩みが上手くブレンドされていて、上手に収束に向かった感じでした。
DATA
原題:Poker
放送日:1993/3/24
監督:デヴィッド・グリーンウォルト
脚本:マックス・マッチニック、デイビッド・コーハン、ジョン・ハーモン・フェルドマン
第19話 男たちの最後の砦
あらすじ・感想
ケビンの母ノーマは就職したいと言い出し、家族は何となく渋い顔をしている。学校では大学適正試験の結果が自宅に送られて来ているようで、ケビンはまだ受け取っていない。
みんなの前では点数など全く気にしていないふりをし、授業が終わるとすぐに学校を飛び出し家へ帰ってポストをのぞき、思った以上の点数でウキウキしている。
その夜はケビンの成績が良かったのをお祝いして、家族みんなで食事に出かける。ノーマは食事の席で仕事が決まったと発表し、ソフトウェア会社の会計監査で給料も良いとうれしそうに話していたが、男達は内心イライラしていた。
ケビンはウィニーに試験結果の点数を教えるが、ウィニーはそれ以上の点数で一流大学の案内を取り寄せている。ケビンはついウィニーが自分より優秀だったことが気に入らず、どうでもいいことに文句を付けてけんかになってしまう。
仕事を始めた母は家事も完璧にこなしていたが、父は靴下に穴が空いているとノーマを責めてしまう。
この時代はちょうどウーマンリブで女性が力を持ち始めたばかりの頃だから、まだまだ男尊女卑が色濃く残っていたんでしょうね。
家事を完璧にこなすのが女性の仕事みたいに見ていて、アーノルド家でもそれが当たり前でした。
ノーマが最先端のソフトウェア会社で重要な仕事を任されただけでなく、給料も良いと知ったとたん、ジャックもウェインもケビンでさえも不機嫌になっていました。
ウィニーの件も同じでケビンは自分の方が頭がいいと思い込んでいたら、ウィニーが天才レベルで賢かったもんだから、やっぱり不機嫌になっていましたね。
ジャックもケビンもデートにボーリングを選んでさすがは家族です。
考えることは同じなんですね。
男の威厳を取り戻して、すっかり気分爽快になっていたジャックとケビンがかわいかったです。
ゲスト
グラビン先生 – ウィリー・C・カーペンター
DATA
原題:The Little Women
放送日:1993/3/31
監督:ケン・トポルスキー
脚本:デビット・M・ウルフ
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