ウォーキング・デッド シーズン8 第11話~第16話

第11話 捨て身

アレクサンドリアの面々はヒルトップ目指して徒歩で移動中です。これだけ強力してくれたドワイトに対して、やはり怒りを捨て切れないタラの気持ちがよく描かれていました。

わざとドワイトを逃がして追いかけて行きますが救世主達が探しに来て、結局はドワイトが彼らをだまして避難ルートから遠ざけてくれました。これでタラもドワイトが本当にニーガンを倒したがっているということに気づいて、信頼してくれるようになります。

ヒルトップも食糧難で大変なようです。配給が減って捕虜達は外へ出て運動したいと言い出すし、食べ物も人手も足りなくてマギーも頭を悩ませています。

キャロルとモーガンも無事にヒルトップにたど着いていたんですね。小さなヘンリーが捕虜を苦々しく見ながら、兄を殺したのは誰なの?のキャロル達に聞いても、2人ともヘンリーの教育のために伏せておこうとします。モーガンはヘンリーに嘘を吹き込んで復讐を果たしたと思わせたのも、無用な殺しを子供にさせたくなかったからかもしれません。

かわいそうだったのがゲイブリエル達です。どんどん体調が悪くなって視界もぼやけてきたゲイブリエルをカーソンは必死で支えていました。そんなゲイブリエルに神からの啓示のようにベルの音が聞こえて、忍び込んだ家に抗生物質があったり、罠に注意の文字が見えたのも、司祭ゲイブリエルを生かそうとしているのかとも思うくらいです。

カーソンが危機一髪で偶然ゲイブリエルが銃を拾ってウォーカーを倒したまではよかったのですが、最後の最後でカーソンが逃げ出そうとして救世主に撃たれ、ゲイブリエルは連れ戻されてしまいました。ユージーンの元へ戻ったのにはゲイブリエルが彼に何か影響を与えて、正しいことをさせようとしているのかもしれません。

第12話 生残る鍵

今回はストーリーが大きく動きました。ニーガンは部下達を連れてヒルトップへ向かっていて、住民のウォーカー転化を狙った作戦を実行するつもりです。

ヒルトップでの戦いが繰り広げられるかと思いきや、リックのせいで事態はあらぬ方向へ進みました。カールのことがあるから、リックもニーガンの見かけて冷静ではいられなかったんでしょう。

1人で車を追いかけてニーガンの車にぶつけて、とうとうリックvsニーガンの一騎打ちになりました。荒廃した街中のカーチェイスも迫力ありましたが、火の付いたルシールを振り回して戦う2人の姿が見物でした。

ヒルトップでも変化が起きています。レコードか食料を渡せば未来への鍵を渡すというメモがあり、取引場所が書かれてありました。そこで待っていたのはジョージーという女性と若者2人で、取引きを持ちかけてきます。マギーやイーニッド達は力ずくで食料を奪おうと言いますが、カールの善の行いを持ち出してミショーンは反対します。

どう見ても怪しげな3人組だったのですが、結局はいい人達だったみたいで、マギーが取引きをすると決めたのは正解でしたね。中世の知識が載った本をもらえたし食料まで譲ってもらえて、ミショーンの説得というかカールの意思を継いでくれてよかったです。

救世主達も仲間割れしてしまって、サイモンがニーガンを見捨ててしまいました。そういえば、ゴミ山の住民達を皆殺しにしたのもサイモンの独断で、ニーガンは知らなかったんですよね。消極的なニーガンのやり方に不満を持っていて、ここぞとばかりにリーダーの座に収まってしまいました。ドワイトはそれでいいのか、彼の行動が今後の鍵になりそうです。

第13話 空虚な朝

サイモン率いる救世主軍団とマギー達ヒルトップでの戦いの火蓋が切って落とされました。マギーに恨みしかないサイモンは、捕虜38人がいると脅されても好きにしろと助けるつもりはまるでなしです。人を大事にするニーガンだったらもっと違った選択をして、お互いの犠牲も少なかったでしょう。

いい感じに口火を切ったのがダリルで、バイクに乗りながらマシンガンをぶっ放して走り去る姿がカッコよかったです。救世主達は銃を持って来なかったのはニーガンのウォーカー転化作戦のためもあるんでしょうが、以前のリック達との戦いで銃や銃弾が不足していたからなんでしょうね。

マギーの相手を中へおびき出してから集中攻撃する作戦もよかったし、明かりを奪った後で一気に畳み掛けて一斉射撃で撃退したのも素晴らしかったです。リックの登場シーンもカッコよくて、やっぱりリックがいると頼もしいですね。

あっさり救世主達をやっつけたまではよかったですが、翌日からニーガンの作戦がヒルトップに徐々に蔓延していきました。ウォーカーに転化した怪我人が次々に住民達を襲ってしまって、トビンのウォーカーを殺すことになったキャロルはいたたまれなかったでしょう。

戦いの最中にトビンが負傷してつかの間の再会を果たした後だっただけに、かなり堪えたはずです。トビンと暮らしていた頃のキャロルは戦うことに苦悩していて、平穏に静かに暮らすことを望んでいたどん底の時期だったからこそ、トビンの支えがありがたかったはずです。

そんな懐しさを感じる思い出話はタラとダリルの間にも出てきて、ガバナーやメルルのことにも触れていて、遠い昔のことのように感じました。余計なことを仕出かしたヘンリーの行方も気になりますが、幻を見るモーガンはもっと気になります。

第14話 涙のわけ

前回、リックと直接対決したニーガンはジェイディスに捕まってゴミ山に連れて行かれました。ジェイディスは住民達を皆殺しにしたのはニーガンの支持だと思っていたようですが、ニーガンは何も知らず部下の暴走だと和解しようとします。

ニーガンはジェイディスの写真、ジェイディスはニーガンのルシールを交換条件にして、とりあえずこの2人の対決は収まってくれてよかったです。たった1人残ったジェイディスはこれからどう動くのか楽しみですね。

いなくなったヘンリー探しに出たモーガンはどんどん妄想がひどくなり、モーガンが心配でくっ付いて行ったキャロルも悩みを抱えています。

一方、リックも未だにカールの手紙を読めずにいます。そんなリックを助けようと必死に説得するミショーンは心からリックを思っているのが伝わってきます。自分が子供を亡くしてアンドレアに助けてもらい、仲間がいたありがたさをリックにも知って欲しいからなんでしょうね。

まずは逃げ出した捕虜達の行方を追うのが先だとリックは森に出かけると、モーガンと出くわしました。モーガンは自分で病んでいるとわかっているようで、リックと手を組んで救世主探しをすることになります。しかし、逃げ出した救世主達に捕まり、リックはヒルトップに戻る道があると説得しようとしますが、リーダー格のジャレッドは耳を貸しません。

そうこうしているうちにモーガンが大声で叫んだのが影響してか、ウォーカーの大群が押し寄せてきました。ここからのリックとモーガンの戦いっぷりがお見事で、カッコよかったです。2人で無双してウォーカーを倒すふりをしながら救世主達までバンバン殺していって、モーガンはベンジャミンの敵討ちまでできて心の闇が少しは晴れたのではないでしょうか。

第15話 偽りの顔

やっとリックがカールの手紙を読む気になり、ニーガンと和解して欲しいと書かれていました。過去のいざこざがあまりに多すぎますし、リックとニーガンはぶつかり合うしかなさそうですが、最後の最後で考えを変えるかもしれませんね。

グレゴリーはちゃっかりサイモンにくっ付いて来て、命乞いしていました。しかし、ニーガンが戻ってサイモンは許してもらえたのですが、それでは納まらず氾濫を企ててしまいます。やっぱりなという展開で、サイモンの裏切りはドワイトからニーガンに筒抜けで、サイモンvsニーガンで決闘となってしまいました。

ドワイトはこの隙に乗じてグレゴリーにニックに渡せとニーガンの計画をバラすのですが、ニーガンはそれも計算していて偽の計画を立てていました。前回の終わりにニーガンが拾ったのはやっぱりローラで、ドワイトの裏切りはちゃんと見抜いていました。
今後のドワイトの処遇がどうなるのかも気になります。

ユージーンもダリルに誘拐されますが、隙を見て逃げ出します。聖域でいい思いをしたから今さら穴倉で捕虜として生きるのは耐えられなかったのか、完全に救世主側に寝返ってしまったのが残念です。

最後まで残っていたアーロンは1人ぼっちで森で暮らしていたようです。ウォーカーに襲われて全部倒して倒れこんでいるとこへ、海辺の村の女性達がやって来ました。

最初はアーロンの意見に全く耳を貸さなかった彼女達も、アーロンの必死の説得に耳を貸したように見えました。救世主達との戦いに彼女達も加わってくれそうな雰囲気ですね。

第16話 戦いの果て

とうとうリック達とニーガン率いる救世主達の戦いに決着が付きました。きれいな終わり方で希望が見えていたし、リックもカールが望んだような昔の自分を取り戻せてよかったんじゃないでしょうか。

ドワイトの裏切りがバレてリックに偽の情報が伝わり、まんまとニーガンの罠にはまってしまいました。だだっ広い草原でリック達はニーガン達に追い詰められるかと思いきや、ユージーンがやってくれました。救世主が一斉射撃するとユージーンが作った銃弾が暴発して、一気にリック達が有利に!

ユージーンは完璧に救世主側だと思っていましたが、やはり長年一緒に過ごしたリックやロジータ達のことを忘れてなかったんですね。ほんと、最後の最後でいいところを見せてくれました。

リックvsニーガンは肉弾戦になり、リックはカールのことを持ち出して、ニーガンののどを切り裂いてしまいました。このまま終わるの?と思ったんですが、ニーガンを助けろと医者に命じて、ようやくカールの思いが通じましたね。

ヒルトップの守りを固めていたタラと救世主の捕虜達の交流もよかったし、アーロンがオーシャンサイドの面々を連れて来て加勢してくれたところもカッコよかったです。

ジェイディスも町に迎えられて孤独から救われたけど、代わりにモーガンが1人になりたいとあのゴミ山で過ごすみたいですね。確かに、幻覚を見すぎていたし、まともじゃなかったから少し考える時間がほしかったんでしょう。それにしても、ジェイディスの名前がアンだったのには驚きました。

マギー、ジーザス、ダリルの3人の不穏な動きが少々気になりますが、大円団で希望を持てる新たな門出を迎えられて、すっきり終わりましたね。

ウォーキング・デッド

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