第6話 軽食への招待
あらすじ・感想
1961年、アリソンは路地裏にタイムトラベルし、男に絡まれて殴って逃げ黒人の美容室に駆け込む。そこで働きながら、公民権運動をしているレイモンドと出会い結婚した。
アリソンはレイモンドに全てを打ち明け、未来からやって来たことやパワーを持っていることを話すが、信じてもらえない。実際に店に入って店員に能力を使い、黒人お断りの店で洋服の試着などをする。
ハンドラーはファイブに取引を持ちかけ、コミッションの幹部を殺せば、家族全員2019年に戻すと言われしばらく考えたいと返事する。
家族全員、ハーグリーヴスからの軽食への招待状を受け取りどうすべきか話し合い、行くべきだと決断する。
クラウスは自分は詐欺師だと信者達に告白するが、信者は自分も詐欺師だと言い始め家族の元へ戻ろうとしない。クラウスを訪ねてデイヴがやって来て軍に入隊するなとすすめるが、叔父に強制されてすでに入隊していた。
ハンドラーはスウェーデン人の殺し屋を訪ねて兄弟を殺したのはディエゴだと伝え、彼の居場所を教える。娘がディエゴのことを思っていて親密になるのが気に入らず、暗殺者に殺してもらいたいと告げる。
ファイブを始めアンブレラ・アカデミーの家族全員が招待状にあった場所に集まり、ハーグリーヴスも姿を現す。いつものように家族でいがみ合いになり話が進まず、ハーグリーヴスはファイブと2人きりで話したいと言い、残りのメンバーは帰ることに。
ファイブはハーグリーヴスから世界の終わりに関する情報らしきものは得られなかったが、数秒程度の短いタイムトラベルをしろとアドバイスされる。
ディエゴはグレースを見つけ、ハーグリーヴスは大統領暗殺に関わっていると彼の写真を渡す。
招待状を持ってシシーが現れ、シシーもヴァーニャと同じ気持ちだとわかり、折を見て2人で逃げようと話し合う。
アリソンはこの時代に着いた頃はまだしゃべることができず、その上、黒人だからと差別を受けて辛い日々を過ごしましたね。
優しいレイモンドに惹かれた気持ちもわかりますし、新たな人生を始めようと決めたのでしょう。
全てを打ち明けてわかってもらえたまでは良かったですが、カフェで恨みを晴らそうとしてしまったのはちょっとやり過ぎでした。
パワーだのタイムトラベルだの現実的ではないのに、ハーグリーヴス卿はすんなり受け入れていました。
世界の終わりに関する情報は得られませんでしたが、家族全員が集まり団結するきっかけをくれましたね。
ファイブも有益なアドバイスを受けていましたから、何か考えがあるのでしょう。
かわいそうだったのがエリオットです。
彼がいなければ兄弟姉妹達は再会できませんでしたし、嫌な顔をせず家をみんなに使わせてくれたりなど、とてもいい人でしたから残念でなりません。
ゲスト
オデッサ – レイヴン・ドーダ
マイルズ – デュシェイン・ウィリアムズ
ジル – モーナ・トラオレ
エデルマン – ピーター・シュリエ
バーネッタ – マリア・カーベル
ディーノ – ハーシェル・アンドー
DATA
原題:A Light Supper
放送日:2020/7/31
監督:エレン・クラス
脚本:エリン・ミシェル・ウィリアムス
第7話 目には目を
あらすじ・感想
ハンドラーと取引したファイブは1982年にタイムトラベルし、コミッションの幹部会議に乗り込んで幹部を始末し、AJのタンクを割って金魚のみ持ち帰る。ファイブはAJをハンドラーに渡すと約束通りカバンをもらうが、タイムリミットは90分しかない。
ルーサーとディエゴはエリオットの死体を見つけ、1階に何か書かれているのを発見する。スウェーデン語を読めずに間違った対処をしているとファイブが戻り、「目には目を」という意味だと教える。元の時代に戻るため、ファイブ達は奔走して家族達を集めようとする。
ベンはクラウスの体に入りたがっているため、クラウスは眠らないようにしていた。いよいよ限界となりルールを決めて、ベンはクラウスの体内に入る。憧れのジルと土に寝そべっていい雰囲気になったところへ、ディエゴが元の時代に戻ると呼びに来る。
シシーはハーランを病院に連れて行くのでヴァーニャにも来てほしいと言っているが、カールが仕事絡みでヴァーニャに車で送ってほしいと言い出し、ヴァーニャはカールを送ることに。
カールはシシーとの関係について知っていて、出て行かないとハーランを施設に入れるとヴァーニャを脅す。元の時代に戻れることになり、ヴァーニャはシシーとハーランも一緒に連れて行くつもりで車を走らせるが、カールの知り合いの警官達に止められる。
クレアに会えると喜んでいたアリソンだが、レイに一緒に行こうと誘うが断られる。そんな中、スウェーデン人の暗殺者2人が押し入り、アリソンは身を守るために能力を使って暗殺者を操り、もう1人を殺させる。
幹部全員が死んだため、ハンドラーがコミッションのトップとなる。娘ライラに警備責任者のポストを与えると、ライラはメンバー選びなど全部自分で好きなようにしたいと伝え了承を得る。
コミッション一の殺し屋と言われたファイブですから、幹部の大掃除っぷりはお見事でした。
確かにハンドラーはカバンを渡してくれましたが、たったの90分しか使えないとは相変わらず汚いやり方ですね。
みんなを呼び集めて帰るまでには時間がないということを伝えたはずなのに、集まったのはファイブとルーサー、クラウスの3人だけでした。
みんなこの時代の生活があって、急に帰るとなると片付けなければいけない問題が山積みだったようですね。
スウェーデン語「目には目を」のルーサーとディエゴの対処法が笑えました。
オルガさんに電話して散々脅したあげく、ファイブから意味を聞かされ「よい一日を」とかなり焦ってしました。
クラウスの新しい能力で、ベンがクラウスの体に入って、ジルと仲良さそうに土に寝転がっていたのがかわいかったです。
空気の感じやマズそうな果物を食べたりなど、自分の体じゃなかったですが久しぶりに生きている心地を味わえたことでしょう。
ゲスト
ジル – モーナ・トラオレ
ネッド – ジョナサン・マレン
ザーラ – マリアンナ・フォン
カーマイケル – ロビン・アトキン・ダウンズ
DATA
原題:Öga for Öga
放送日:2020/7/31
監督:エレン・クラス
脚本:ニッキー・シーフェルバイン
第8話 7段階の症状
あらすじ・感想
ヴァーニャはFBIに捕まり尋問を受けていて、ロシア人でKGBのスパイだと思われている。幻覚剤を打たれて電気ショックを与えられ、家族みんなの幻覚を見ていた。制服姿でアンブレラ・アカデミーが集まり、父から食事を取り全てを思い出すよう強要されていた。
みんなで現代に戻ろうとファイブは路地で待ち合わせしたが、ディエゴ、ヴァーニャ、アリソンは来ないと怒っている。
グレースはディエゴからハーグリーヴスが大統領暗殺に関わっていると聞かされ、資料を漁りハーグリーヴスに質問をぶつけるが何も語れないとのこと。
ライラはディエゴを眠らせてコミッションに連れて行き、警備チームのメンバーとして受け入れると母に告げる。
ディエゴはコミッションのオリエンテーションを受けさせられるが途中で抜けて、時間軸の全てを管理している無限スイッチボードの部屋でハーブの協力を得ることに。
アリソンがパワーを使ってスウェーデン人1人を片付けたところへ、クラウスがやって来る。
ファイブはコミッションの任務で58歳の自分がダラスにいて、彼からカバンを奪うためにルーサーに協力してほしいと頼む。同じ時間軸に同一人物が存在していると、タイム・パラドックスの症状が出てしまうと話す。
ファイブは58歳のファイブにコミッションから抜けようとしていることや、計算を間違えて13歳の体になってしまったことを伝える。
ハーブが装置を操作し1963年11月22日に何が起こるのが見せてもらうと、大統領の乗った車はそのまま走り去り、近くのFBIビルで光が放たれビルが爆発する。別の角度からの映像で、ビルの光の中にいたのはヴァーニャだった。
世界の終わりの原因はやはり、ヴァーニャでした。
何となくそんな気はしていましたが、どこでどうなって世界の終わりを引き起こすのかがわかってちょっとすっきりしましたね。
ファイブは家族が集まらないと路地裏であんなに怒っていましたが、ちゃんと別のプランを考えていたところがスゴいです。
パラドックスの症状が出るとわかっていても、58歳の自分と対面して家族のためにカバンを奪おうとしています。
付き合わされているルーサーがちょっと頼りなさそうで、大丈夫かな?と心配になってしまいます。
前のシーズンで存在感が薄かったディエゴが、今シーズンは活躍していますね。
ちょっとおバカなところもありますが、ちゃんと世界の終わりの原因を突き止めて、ハーブまで仲間に引き入れることができたのはお手柄です。
クラウスがアリソンの家にやって来たまではよかったですが、死体の始末を全然手伝わずソファーに座ったままだったのが彼らしいですね。
ゲスト
ウィリアム・ゲイツ – モーガン・ケリー
DATA
原題:The Seven Stages
放送日:2020/7/31
監督:アマンダ・マーサリス
脚本:マーク・ゴフマン、ジェシー・マキューン
第9話 743
あらすじ・感想
ヴァーニャを止めようとFBIの建物に入り込んだディエゴとアリソン、クラウス。1人ずつヴァーニャに近づこうとするが、ヴァーニャのパワーが強すぎて失敗してしまう。霊のベンだけ残っていて、ヴァーニャに近づき彼女の体内に入る。
ベンはヴァーニャを説得しヴァーニャは元の状態に戻るが、霊のベンはパワーを使い果たしてしまい、ヴァーニャにハグされながら消えてしまう。
ヴァーニャとつながっているハーランの様子がおかしくなり、カールはハーランを施設に入れるために連れ出すが、シシーが銃を構えて車の前に立ちはだかる。隙を見てカールはシシーの銃を取り上げてハーランを撃つが、パワーで弾を跳ね返しカールに当たってしまう。
ハンドラーに呼ばれたハーブはAJが石で743と描いたのを見て、その番号のファイルを探す。ちょうどライラがやって来て、ファイルの中身を渡す。
ファイルにはライラの両親が殺されたいきさつが記してあり、58歳のファイブがAJの命令で殺したことになっていた。ライラの怒りの矛先はファイブに向いていて、ハンドラーはライラを上手く操ってディエゴとファイブを抹殺させようとする。
パラドックスの影響でファイブは怒りを溜め込んでいて、58歳のファイブを殺そうとルーサーに持ちかける。58歳のファイブもまた子供のファイブを殺そうとしている。ファイブ同士が闘おうとしていてルーサーが止めに入るが、蹴られて闘いが始まってしまう。
家族全員でヴァーニャを止めようとするのかと思いましたが、今回は3人+霊1人でした。
1人ずつヴァーニャの元へ向かおうとしますが失敗し、最後に残ったベンがたどり着き、ヴァーニャの心の中に入って行ったのは感動的です。
その後のヴァーニャの説得方法もそうですし、ハグされながら消えて行く姿にはジーンときました。
とりあえず世界の終わりは避けられたようですが、あと1話残っていますから気が抜けませんね。
AJはハンドラーの悪行をハーブに知らせ、ハーブからライラに真相が伝わりましたが、肝心なハンドラーの指示でライラの両親が死んだことは本人は知りません。
ハンドラーが上手く話をでっち上げてライラを言いくるめ、今のところハンドラーの思惑通りに進んでいます。
ライラはディエゴを愛しているし、ディエゴもライラのことを気にかけていますから、早く真実に気づいてほしいですね。
ハンドラーは戦争が始まると言っていましたが、アンブレラ・アカデミーがコミッションに攻め入るのでしょうか?
ゲスト
エデルマン – ピーター・シュリエ
ホイト・ヒレンケッター – ロベール・ヴェルラック
DATA
原題:743
放送日:2020/7/31
監督:アマンダ・マーサリス
脚本:ブロンウィン・ギャリティ、ロバート・アスキンズ
第10話 何かの終わり
あらすじ・感想
2006年、任務でベンを失って葬儀が行われ、みんな悲しそうに立ち去って行くが、クラウスは長くは留まれないと言うベンを引き止めていた。
世界の終わりは止めることができたが、ケネディ暗殺に関与していると、アンブレラ・アカデミーのメンバー全員が指名手配されている。ヴァーニャはハーランが怯えているのを感じ、助けに行くのでみんなも一緒に来てほしいと頼むが断られる。
1人車にヴァーニャが乗り込むとクラウスがやって来て、他の兄弟姉妹達も来て全員で農場へ。周辺にはハーランのパワーのせいで、雪が降っていた。ヴァーニャは納屋に入って、ハーランを落ち着かせようとしている。
みんなの前にハンドラーとライラが現れ、ファイブと家族全員を殺すと息巻いて、コミッションのエージェントを大量に呼び出す。ヴァーニャがハーランを何とか対処すると、外では銃弾の嵐で家族達が危険な状態に。
ヴァーニャはパワーでエージェント全員を倒すが、ハンドラーとライラはバリアのようなもので守られ無事だった。その直後、ライラはヴァーニャと同じように宙に浮かび上がり、ヴァーニャの能力をまねてアンブレラ・アカデミーへと攻撃を仕掛けてくる。
ライラはヴァーニャの力だけでなく、ルーサーやアリソン、ファイブとみんなの力をまねすることができるらしい。
ライラのターゲットはファイブで両親を殺したと攻撃しながら責めると、ファイブはハンドラーの命令でやったことや、彼女の目当てはライラだったと説得しようとする。そこへハンドラーが姿を現し家族みんなをマシンガンで撃ち、ライラさえも殺してしまう。
シーズンフィナーレだけあって、スケールが大きかったですね。
コミッションのエージェントが大量にやって来たりライラが能力持ちだったりと、終盤は怒涛の展開でした。
家族全員全滅か?と思った瞬間に虫の息だったファイブが父の言葉を思い出し、小刻みなタイムトラベルをして家族を救った時には感動しましたね。
優しいハーブのおかげでカバンをもらえてみんな元の時代に戻れたのはよかったですが、過去にアンブレラ・アカデミーがやらかしたことが時間の流れに影響してしまったようです。
最終話ではちょっとしか触れられていなかったベンが生きていたりとか、ハーグリーヴス卿も生きていてアンブレラ・アカデミーではなくスパロー・アカデミーになっていたりなど、次シーズンへの期待が高まります。
今シーズンはパワー重視だった前シーズンよりも、家族の絆やそれぞれの人間性がじっくりと描かれていたのが印象的でした。
DATA
原題:The End of Something
放送日:2020/7/31
監督:ジェレミー・ウェッブ
脚本:スティーブ・ブラックマン
コメント