第1話 大人への階段
あらすじ・感想
1968年、ケビン・アーノルドは親友ポールやウィニーと共に中学にあがる最後の夏休みを過ごしていた。やがて学校が始まり中学生となり、ケビンは幼なじみのウィニーが急に大人っぽくきれいになっていたのに驚く。
流行りの網タイツにゴーゴーブーツ、メガネを外しミニスカートで、今までにこんなウィニーは見たことがない。体育の時間には先生からサポーターについて説明しろと言われ、ケビンは戸惑ってしまう。
カフェテリアで兄ウェインがケビンとウィニーのことをからかい、怒ったケビンはりんごを持ったままカフェテリアを出て行ってしまう。先生に怒られ、ケビンはりんごをカフェテリアに投げ入れて、職員室に呼び出され両親も来ていた。
父にまだ殴られたことはなかったが、父の様子から家に帰ったら怒られるのが目に見えている。どんなおしおきをされるかビクビクしながら帰宅すると、ウェインとカレンから、ウィニーの兄ブライアンがベトナムで戦死したと聞かされる。
ケビンが小学生最後の夏休みと、中学入学初日が描かれていました。
中学の登校初日なのにケビンには随分たくさんのことが起こり、波乱万丈な一日でしたね。
バス停に現れたウィニーの変身ぶりにはケビンでなくても驚きます。
ちょっとダサいボーイッシュな女の子だったのが、きれいに大人っぽくなっていて「グウェンドリンと呼んで」と、本人も大人を意識していたようです。
最後はみんなの憧れでもあり、カッコ良かったブライアンの戦死の知らせで終わりました。
ウィニーがどれだけ気落ちしているか心配して、ウィニーならきっとクーパーの森の大きな木のところにいるとわかったのは、ケビンだからですね。
ウィニーを励ますためと、初めてウィニーを女の子だと意識したからこそのファーストキスだったのでしょう。
ゲスト
ブライアン・クーパー – ベントレー・ミッチャム
エリック・アントニオ – ドニー・ジェフコート
ゲイル – ジャクリーン・スクエア
DATA
原題:Pilot
放送日:1988/1/31
監督:スティーヴ・マイナー
脚本:ニール・マーレンズ、キャロル・ブラック
第2話 二人だけのブランコ
あらすじ・感想
今日はブライアンのお葬式で、ママが料理が上手くいかずもたもたしていて、ケビンは早くウィニーに会痛くて仕方なく、ママに早く行こうとはっぱをかける。
この間のキスのことが気になっているが、妄想でブライアンが出て来てウィニーはまだ無理だからそっとしておくようアドバイスされる。
学校では体育の時間に性教育が行われ、教科書が渡される。ケビンとポールはドキドキしながら教科書を読んでいたが、ウェインは本物じゃないと性に関するベストセラー本をすすめる。
ケビンとポールは本屋に行ってその本を買うはずだったが、ケビンが真面目な本を買っているすきにポールが性に関する本を万引きしてしまった。部屋で読もうとしていたら、母からご飯だと呼ばれ本をベッドの下に隠してキッチンへ。
ご飯と皿洗いを急いですませて部屋に戻ると、ウェインが例の本を見つけてケビンはからかわれ、兄弟げんかに。母がやって来て本を見つけられるが、母は自分達の寝室から盗み出したものだと勘違いしてしまう。
タイミングがタイミングですから、ケビンはウィニーとキスの話なんて到底できないですね。
それでも初デートで公園に行って何をしたらいいのかお互いわからず、もじもじしていたのがかわいかったです。
ケビンはウィニーの肩を抱きたいのに蚊が止まっていたとごまかしてタッチしていましたが、手をつなぐくらいにしておけばよかったかもしれません。
最後はブランコに乗って12歳らしいデートを楽しんで、急ぎすぎていたというのに気づいたのは大きな収穫です。
それにしても、本屋でのポールの行動力がスゴかったです。
いつもは真面目でおとなしいタイプのポールですが、よほど女性の体に興味があったのでしょう。
ノーマに本を見つかっても目の前で持ち帰ろうとして、取り上げられたのには笑いました。
ゲスト
ブライアン・クーパー – ベントレー・ミッチャム
DATA
原題:Swingers
放送日:1988/3/22
監督:ニール・マーレンズ、キャロル・ブラック
脚本:キャロル・ブラック、ニール・マーレンズ
第3話 父さんの会社
あらすじ・感想
今日は父の機嫌が悪く、だまったままテレビを見て、庭に出ては天体望遠鏡で星を眺めている。翌日、ケビンはバスに乗り将来何になりたいかスクールバスの中で話し始め、第一希望は野球選手だがダメなら親父の後を継ぐと言い出す。
友人達がケビンの父の仕事について尋ねるが、ケビンもウェインも父がノーコム社に勤めていて管理職だということしか知らない。父が帰宅したのでケビンは仕事のことを聞いてみるが、疲れているからと具体的に話してくれない。
ケビンが寝室に行った後、母が父にケビンが父親の仕事に興味を持っていると伝え、父はケビンの寝室へ行き明日会社に連れて行くと言う。ノーコム社の従業員達に温かく迎えられ、父が電話を取ったり部下を怒鳴りつけているのを見て、父を誇りに思った。
ふと自分がこの会社で働いているところを想像したりして、悦に入っている。
父がオフィスに戻ってコーヒータイムだと言って連れ出され、休憩室へ。父とコーヒーを飲みながら、将来何になりたかったのかを聞いてみる。野球選手が船長だと答えるが、今に満足しているという父の言葉にケビンは心を打たれる。
この時代の父親は一家の大黒柱で、威厳がありおっかない存在です。
ケビンも父ジャックが仕事で何かあり不機嫌になって帰って来ると、当り散らされて腹を立てていましたね。
それまでのケビンは父と会話も少なく、父親の機嫌を伺ってあまり関わりたくないと思っていたのでしょう。
会社に行って父がバリバリ働いている姿を見たり、コーヒーブレイクで父が将来何になりたかったのかを聞いて、父とケビンとの距離がグッと縮まりましたね。
ジャックは大型船の船長になりたかったと言っていて、あの風貌と性格なら向いていそうです。
息子の前で上司は全く気遣いもなくジャックを怒鳴りつけ、ジャックは反論したくても上司だから言えなかったようです。
ケビンはその時の父の気持ちがわかったからこそ、帰宅した時に父と同じようにバンとドアを乱暴に閉めてイライラを現していたのかもしれません。
最後の父とケビンが天体望遠鏡をのぞく姿はとても心温まりました。
ゲスト
スタン – サンディ・ヘルバーグ
アル – ケン・ソフォード
フィリス – デボラ・ローズ
マリアン – シェリー・フランクリン
ベティ – ナンシー・フィッシュ
子供の頃のケビン – ザカリー・ベンジャミン
スティーブ – マーズ・キャラハン
DATA
原題:My Father’s Office
放送日:1988/3/29
監督:ジェフリー・ブラウン
脚本:キャロル・ブラック、ニール・マーレンズ
第4話 気まぐれなキューピッド
あらすじ・感想
ヒッピーの姉カレンはいつも両親とぶつかり合っている。そんな姉が恋人ルイスを家に連れて来るが、いちゃつくルイスがケビンには面白くない。
姉が飲み物を作りに行き、ルイスは電話でメリッサと話していて「愛している」と告げるのをケビンは聞いてしまう。ケビンは不機嫌な顔をしてルイスにメリッサについて問い詰めるが、誰と恋愛しようと自由だと言われ、姉が戻って来て話は立ち消えに。
母はケビンに夕食を一緒にと誘い、肉が食べられないならサラダと果物でもとすすめケビンもOKする。ケビンは母にルイスにビシっと言ってもらおうとするが失敗し、兄ウェインは全く興味なし。
帰宅した父なら大丈夫だろうとケビンはルイスは肉は食べないと言うと、父は一気に機嫌が悪くなる。話が戦争のことになりヒッピーのルイスは戦争に反対していて独自の思想を持っていて、戦争に行った父と論争になってしまう。
論争はどんどんヒートアップし、ルイスと姉は家を出て行ってしまう。
ケビンがもうちょっと賢くて大柄なら、自分でルイスに対抗したかもしれませんね。
カレンとルイスがイチャついている様子を、チーズの紙がへばりついているみたいという比喩がとても秀逸でした。
母にビシっと言ってもらおうとしますが、せいぜい肉をルイスに飛ばすくらいでささやかな反抗という感じでした。
兄のウェインはおバカでいつも通りで、あんなに激論を交わした後なのに食べ物のことしか頭になかったみたいですね。
立場が間逆なジャックとルイスですから、ぶつかるのは目に見えていました。
話の発端がご近所のウィニーの兄ブライアンのことですし、ケビンも戦争について考えるいい機会になったのではないでしょうか。
メリッサの件はお流れになるかと思いましたが、ちゃんとカレンが気づいて帰って来ました。
美しくしっかりした思想を持つカレンですから、ルイスみたいな1人の女性だけを愛せない男でなく、もっといい男性がすぐに見つかるでしょう。
ゲスト
ルイス – ジョン・コーベット
ジョーイ – マイケル・バコール
エディ – ダンテ・バスコ
クリスティン – メラニー・ギャフィン
DATA
原題:Angel
放送日:1988/4/5
監督:アート・ウォルフ
脚本:キャロル・ブラック、ニール・マーレンズ
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