第1話 半ズボンから長ズボンへ
あらすじ・感想
今年の夏はウェインがオンボロの車を買ったりガールフレンドのアンジェラと付き合い始め、カレンは大学の準備で忙しく、何となくいつもの夏とは違っている。家族内も上手くいかなくなり、母は家族全員で父の会社ノーコムの社員ピクニックに行こうと言い出す。
ケビンはピクニックで父の同僚ハリーから声をかけられ、ハリーの娘ミミとボートに乗ることに。ハリーはお調子者でケビンは「能なしハリー」と呼んでいた。ミミからハリーが昇進して副社長になり父がハリーの部下になったと聞き、ケビンはむしょうに腹が立ってくる。
会社のソフトボールが始まりケビンが打席に立つと、ピッチャー交代で父が投げることに。ケビンは父をあおって暴言を吐き、頭に来た父は早いボールを投げるがケビンはヒットを打って三塁へ。
気づくと父が倒れていてケビンの打った球が頭に当たったらしいが、ケビンはそのままどこかへ行ってしまう。
今年の夏のアーノルド家は大きく変化して、カレンが家を出てウェインも大人になり、ケビンもウィニーと遠距離恋愛と盛りだくさんですね。
最後に家族みんなで大学へ行くカレンを送り出す時、カレンの18歳の誕生日にジャックがプレゼントしたかばんが登場して感動しました。
ウェインもバイトして自分で車を買いガールフレンドに振られたりと、色んな体験をしています。
父もまた厳しい現実にブチ当たり、行き場のない不満を抱えていると知ったケビンは、怒りをあらわにしない父に怒っていたのでしょう。
自分だけじゃなくて父や兄も色んな悩みを抱えていて、こうやって大人になっていくんだとケビンも実感できたようですね。
ちょっと見ないうちにケビンの身長が伸びていたり、カレンが美人さんになっていて、ティーンエイジャーの成長は早いなとしみじみ感じました。
ゲスト
ミミ・デットワイヤー – ソレイル・ムーン・フライ
アンジェラ – メレディス・スコット・リン
ハリー・デットワイヤー – リック・ハースト
DATA
原題:Growing Up
放送日:1990/9/19
監督:マイケル・ディナー
脚本:ボブ・ブラッシュ
第2話 愛と屈辱の出発
あらすじ・感想
ケビンの中学3年生の初日が始まり、ロッカーは留年したバルベラに取られ、選択科目は技術に振り分けられてしまう。ある授業で隣の席になった転校生の女の子マデリンがとても美人で、落ちた鉛筆を拾ってあげた。
ベッキーはクレイグが転校して振られ、くっ付けたケビンを恨んでいて文句を言う。フランス語のクラスではマデリンが流暢なフランス語を披露し、思わずケビンはうっとりと聞きほれてクラスの笑い者に。
専門家の力を借りようと指導室へ行くがカウンセラーの先生はしばらく休みで、代理は体育のカトリップ先生だった。ダメ元でケビンは思い切って相談してみるが、案の定、校庭を走らされることに。
走っている途中で女子生徒と一緒になり、ベッキーが競争を仕掛けてくる。ケビンも負けたくなくて全力を出し競走には勝てたが、お腹にベッキーのパンチを食らってしまう。
倒れているケビンにマデリンが近寄って来て「親切にしてくれてありがとう」と言い、キスをして去って行く。
ケビンの中学3年生は波乱の幕開けでしたね。
ベッキーからは恨まれて嫌がらせされるし、美しいマデリンと出会ったのは良かったですが、ウィニーがいる身ですから付き合うわけにもいかず、女性絡みでケビンは苦労しそうです。
技術はケビンに向いていそうにないですが、先生もユニークですから意外と楽しめるかもしれません。
ベッキーは逆恨みもいいとこで、グレイグと別れたのはケビンのせいじゃないのに、やたらとケビンに突っかかってきます。
怒りをケビンに向けることで、傷ついた心を癒したいのかもしれません。
美人のマデリン登場で、ケビンもウィニーとマデリンとの間で心が揺れるなんて展開になりそうです。
色々とケビン的に不満のある一日でしたが、ウィニーの顔を見たらそんなことも吹き飛んでしまったようですね。
ゲスト
ネスター先生 – チャールズ・タイナー
マデリン・アダムス – ジュリー・コンドラ
ファルシネラ先生 – ジュリー・ペイン
ギローム – ジョシュ・バーマン
ステファニー – ステイシー・アーネル
DATA
原題:Ninth Grade Man
放送日:1990/9/26
監督:ダニエル・スターン
脚本:ジル・ゴードン
第3話 気になるパーティ
あらすじ・感想
同級生のウォルターが高校生ドナのパジャマ・パーティーを見に行こうと言うが、ケビンは全く興味がなく断ってしまう。その夜、ケビンはポールと庭でキャンプしていたが、何故かダグとランディが加わり、ウォルターはビール持参でやって来る。
ポールがドナの家まで行こうと言い出すが、ウェインに襲撃されてビールを奪われ、ケビンが捕まってポールがドナの家の住所をしゃべってしまう。しかし、ポールが吐いたのは別人の住所で、残ったビール2本を持って、ケビン達はドナの家を徒歩で目指すことに。
途中、お腹が空いて店に入ったりダグが足をくじき、ポールのアレルギーが出て、ケビンがビールを1本割ってしまうなど、前途多難だ。遠回りにはなるがウォルターの家に寄ってビールを補充し、ダグが歩けるように杖になるものを探すことに。
ウォルターが家のビールをくすねに行っている間ケビン達はガレージで待っていたが、ウォルターが親に見つかりケビン達は4人だけでドナの家へと再び歩き始める。
男の子達の一夜の冒険劇でしたが、友情が深まったり勇気を振り絞って行動したりなど、ケビン達にとってはとても思い出に残る夜でしたね。
一番頼りないと思っていたポールが重要な場面でいい提案をして、みんなの心が離れようとしていたのを1つにまとめました。
その時のポールはアレルギーのくしゃみすらしないで、堂々と発言していたのがちょっとカッコ良かったです。
ケビン達は大人っぽい高校生のパジャマパーティーを見たかったからではなく、困難な状況に何としても立ち向かいたいという決意があったのかもしれません。
ウェインは相変わらずでしたが、ポールがウソの住所を言って追い払えたりなど、今回はポールの活躍が目立っていました。
最後の告白にケビンがどう答えたらいいのか困っていましたが、立ちはだかった壁を乗り越えた友達同士だからこそ、普段は打ち明けられない悩みを話せたのだと思います。
ゲスト
ウォルター – ジョン・アンソニー
DATA
原題:The Journey
放送日:1990/10/3
監督:ピーター・ワーナー
脚本:ジェフリー・ステパコフ
第4話 億万長者になる秘訣
あらすじ・感想
請求書を見て父は不機嫌になっていて、お小遣いをもらうがたったの2ドルだったが、ケビンは文句を言わずにお礼を言う。学校でポールは5ドルももらっていると知り、父にお小遣いの値上げを頼むと、家の手伝いをしろと言われる。
ケビンは頑張って雨どいの掃除や雑草を抜いたりするが、お小遣いはほとんど上がらず頭に来ている。学校でマークがゴルフ場のキャディの仕事でたんまりチップをもらえると言っていて、ケビンもやってみることに。
週末にキャディの仕事をしに行くと父の上司スタインのバッグを持つことになり、父も一緒だった。父のようになりたくない、金持ちへの第一歩だと、ケビンは仕事を順調にこなしている。
スタインさんは父よりもゴルフが上手く、前半だけでかなりの差をつけてリードし、上機嫌でケビンにもジュースをおごってくれる。後半、父はスタインさんからバカにされて本気を出しどんどん差を詰め、逆にスタインさんはミス連発で機嫌が悪くなってしまう。
バンカーからボールを出せずに何打も打ちゴルフクラブを池に投げ捨ててしまうが、ケビンに取って来いと指示し、ケビンは父と同じように反論できず素直に従うことに。
それぞれ家庭の事情がありますから、友達とお小遣いの差があるのは仕方ないですね。
ケビンも家の事情はわかっていても、ポールと倍以上も差があったら値上げ交渉したくもなります。
結局、自分なりにお小遣いを稼ぐ道を見つけましたが、波乱の展開でケビンはいい勉強になって良かったです。
パパもケビンがピンチに陥っても助けようとはせず、働く厳しさを教えたかったのでしょう。
屈辱を味わったケビンですが、言いたいことを言ってキャディを辞めて帰る道もありましたが、理不尽なことでもちゃんと受け入れて、ゴルフクラブを拾いに行ったのは素晴らしかったです。
パパも最後には部長を立てて機嫌よく終わらせようと、わざと負けたのも素敵でした。
ゲスト
ケン・スタイン – アラン・ファッジ
マーク・コビンスキー – ジャスティン・ホーリン
DATA
原題:The Cost of Living
放送日:1990/10/10
監督:ニック・マーク
脚本:マーク・レヴィン
第5話 かび男ケビン
あらすじ・感想
ケビンはウィニーから、告白しそこねて1年目の記念日として、名前入りのブレスレットをプレゼントしてもらう。フランス語の授業でフランス料理を作る宿題を出され、ケビンはマデリンとペアを組むことに。
彼女からキスされて以来しゃべっていなかったが、カフェテリアで声をかけられ、マデリンの家で料理を作ることに決まる。マデリンの家に行きブレスレットを外して料理をし始めると、マデリンを変に意識せず友達として楽しみながら料理を作ることができた。
味見してとマデリンは指にチョコを付けてケビンになめさせようとするが、ケビンはヤバいと思ってそのまま帰ってしまう。
ウィニーとデートだというのにブレスレットはマデリンの家に忘れて来てしまい、ポールのアドバイスで宝石店で同じものを買って名前を入れてもらう。
名前が「Arnold」ではなく「Amold」と刻まれていて、ウェインにかび男だとバカにされてしまう。仕方なくデート前にマデリンの家にブレスレットを取りに行くが、留守だった。
タイトルからどんなストーリーなのかワクワクしていましたが、なるほどと納得しました。
ブレスレットの名前がかびを意味する言葉になっていたのですね。
マデリンは明らかにケビンのことを狙っていて、かなり積極的にモーションをかけています。
表面上は美人で優しくて思いやりのあるマデリンですが、魔性の女っぽくてちょっと怖い面もあります。
ケビンは優しいですからマデリンに関わるときっとやっかいなことになって、ウィニーとの仲も壊れてしまいそうですね。
今回はブレスレットはいいタイミングでマデリンが返してくれましたから、ウィニーは何も知らず、ケビンとの記念日デートを楽しめました。
ただ、マデリンはケビンに固執しそうですから、今後、波乱の展開が待っていてもおかしくないですね。
ゲスト
マデリン・アダムス – ジュリー・コンドラ
ファルシネラ先生 – ジュリー・ペイン
ハロルド – ジョシュ・バーマン
DATA
原題:It’s a Mad, Mad, Madeline World
放送日:1990/10/24
監督ロブ・トンプソン
脚本:エリック・ギリランド、ジェフリー・ステパコフ
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