第6話 アイドルはつらいよ
あらすじ・感想
フットボールシーズンが始まり、ケビン達男の子はチアリーダーでバストの大きなデルガドに夢中だ。金曜の試合にはみんなで行こうと言っていると、ポールは妹デビーをダンスパーティーに連れて行かなくてはいけないと落ち込んでいる。
デビーは昔からケビンのファンで、ポールの家に行くとデビーだけでなく家族みんなの熱い視線を感じ、ケビンがデビーを連れて行くことになりそうで、急いで逃げ出す。
デビーから呼び止められ直接パーティーに行こうと誘われ、一途な思いにケビンも断れずOKしてしまう。パーティー当日、デビーは祖母からの大切なイヤリングを着けて大喜びしている。
みんなが見ている前でケビンとデビーはワルツを踊らなくてはならなくなり、デビーにリードされているケビンは恥ずかしくなってしまう。とうとうデビーの相手をするのが嫌になり、ケビンは1人でプールサイドへ。
ケビンはデビーのアイドルで、途中ちょっと失敗はあったものの、デビーのヒーローとして彼女の思い出に残るパーティーにしてあげることができましたね。
デビーのイヤリングがプールに落ちて、ケビンが飛び込んだところはものすごくカッコよかったです。
これでまた、デビーは今まで以上にケビンを好きになったことでしょう。
一緒に大きな写真を撮ったのはわかりますが、どうして定期入れサイズのを12枚も撮ったのかは謎ですが…。
ポールの家族はみんなメガネで、ケビンにデビーをパーティーに連れて行けとメガネがキラリと光っていたのがちょっと怖かったです。
ケビンのママまで仲間入りして、思い出話をしてケビンをその気にさせようとしていて、ケビンもいたたまれなかったでしょう。
巨乳チアリーダーが実はパッドだったと、ポール達3人がわざわざケビンに報告しに来たのが面白かったです。
中学の男の子にとっては大ニュースで、友達同士で分かち合わなくてはと思ったのでしょうね。
ゲスト
デビー・ファイファー – トリー・アン・クック
アルビン・ファイファー – ジョン・C・モスコフ
アイダ・ファイファー – ステファニー・サティ
ディーナ・デルガド – ナーバー・ラファエル
DATA
原題:Little Debbie
放送日:1990/11/7
監督:マイケル・ディナー
脚本:マーク・B・ペリー
第7話 栄光の昇進の代償
あらすじ・感想
家のオーブンが壊れてしまい修理業者がやって来て、もう寿命だから新しいのを買うようすすめる。アーノルド家はあまりお金に余裕がなく、父は会社に昇給を掛け合ってみるとパリっとしたスーツを着て出社する。
その日は早めに父は帰宅し花束を持っていて、昇進して給料も上がったと家族みんなで喜んでいる。ところが、昇進と共に仕事が忙しくなり、そのまま出張の用意をしてピッツバーグへ。新しいオーブンがキッチンに取り付けられ、その日から母は大張り切りで料理を始める。
家族が一同に集いお祝いする感謝祭がやって来るが、水曜には帰れると言っていた父は土曜まで帰れず、初めて父抜きの感謝祭を迎えることに。
母は新しいオーブンでごちそうをたっぷりと作り、ケビンら子供達も料理や皿を並べるのに大忙しだった。いざみんなが席につくが母のおしゃべりが止まったとたん、何もしゃべらずだまりこくってしまう。
ジャックが昇進して新しいオーブンを買えたまではよかったですが、仕事が多忙になって家族はさびしい思いをしてしまいましたね。
ノーマがやたらはしゃいで料理していたのは新しいオーブンがうれしかったのもあるでしょうが、父の存在感が大きくて家族の誰よりもさびしさを感じていて、ごまかしたかったからでしょう。
ケビンはそんな母の気持ちを敏感に感じて取っていましたが、ウェインはわが道を行くで相変わらずで、ケビンも気持ち的にちょっと救われたと思います。
予定では感謝祭にジャックは戻らないはずでしたが、たったの1時間でも家族と過ごしたいと戻って来てくれたのがカッコよかったですね。
ジャックとノーマは本当に素敵な夫婦ですし、空港で抱き合っていたのがロマンチックでした。
家族総出で父のお迎えに行って、ひと時でも楽しい感謝祭を迎えられたはずです。
ゲスト
ネッド – ビフ・イェーガー
DATA
原題:The Ties that Bind
放送日:1990/11/14
監督:ピーター・ボールドウィン
脚本:マーク・B・ペリー
第8話 791回目の勝負
あらすじ・感想
ケビンとポールはいつもケビンの庭で、14年間バスケを楽しんでいるが、ポールはいまだかつてケビンに勝ったことはない。
ある日、体育の授業でカトリップ先生がバスケ部の入部テストを受ける生徒を募るが誰も手を上げず、先生が次々に生徒を指名していき、ポールもその1人に選ばれてしまう。
ケビンはポールにバカバカしいから受けるのを止めておけと忠告するが、ポールは入部テストを受けたらしい。ケビンはそのことが気に入らず、歴史の勉強を一緒にしようとポールを誘い庭に出て、無理やりポールとバスケを始める。
いつも以上にケビンは本気になりポールをコテンパンにやっつけ、ポールとは気まずくなってしまう。
ケビンはポールのためにかトリップ先生にポールには実力がないと告げるが、体育館でバスケのテストを受けていたポールは見違えるほど動けていて、バスケが上手に見えた。帰宅したケビンは兄から、ポールを負け犬だと思っていると指摘されてしまう。
ケビンはポールとの関係を変えたくなくて、ずっとこのままでいたいと思っていたから、ポールにわざといじわるしたのでしょう。
そんなダークな感情を認めたくなくてポールのためだと自分に言い聞かせ、ポールにおせっかいを焼いたり、先生に直談判に行ったりしてしまいました。
ポールをみんなの笑い者にしたくなかったのでしょうし、ポールはバスケが下手くそというレッテルをケビン自身が貼っていて、ちょっと優越感に浸っていたのかもしれませんね。
791回目の勝負でポールが勝った時、お互いに成長して変わっていくけれど友情は変わらないと確信できたからこそ、ポールの活躍を心から応援していました。
友達が離れて行ってしまう、自分の知らないポールになってしまうという不安もあったのでしょうね。
ウェインがシリアスモードでケビンのいけないところを指摘したのが、兄貴っぽかったし面白かったです。
ゲスト
トミー・キスリング – ジェイ・ランバート
マーティンソン – クリス・リー
DATA
原題:The Sixth Man
放送日:1990/11/28
監督:ニック・マーク
脚本:デビッド・チャンバース
第9話 サンタクロースの秘密
あらすじ・感想
クリスマスシーズン真っ只中だが、体育の授業ではカトリップ先生が相変わらず生徒達をしごいている。
学校が終わりケビンは母とクリスマスの買い物にショッピングモールへ行くと、サンタクロースが子供をひざに乗せて話かけていて、ほっこりした気持ちになる。聞き覚えのある声が聞こえサンタをじっくりと見てみると、カトリップ先生だった。
翌日から、ケビンは体育の授業で先生からひいきされるようになり、厳しい運動もせずタイムを計るなど、楽できるようになる。しかし、ケビンだけひいきされて友達は面白くなく、裏切り者呼ばわりされてみんな態度が冷たい。
ケビンはついダグに先生がモールでバイトしているとバラしてしまう。
このままではまずいと先生と面と向かって話そうとするが、先生はケビンをさらにひいきしようとして、ケビンは怒鳴ってしまう。先生はサンタだと子供に好かれるとつい本音をもらし、ケビンも納得してバイトのことは誰にも言わないと約束するが、ダグにしゃべったことを思い出す。
クリスマスエピならアーノルド家がストーリーの中心になるかと思いましたが、意外にもカトリップ先生とケビンだったとは驚きました。
人が集まるショッピングモールでサンタの仕事などしていたら目立つでしょうし、ケビン以外に他の生徒に見つかっても不思議じゃありません。
普段は厳しくて嫌味な先生が正反対のサンタだったから、生徒が気づかなかったのかもしれませんね。
先生がケビンに黙っていてほしくてあれこれ便宜を図っていたのも面白かったですが、友達にバレてしまってからが見応えありました。
大勢がモールに押し寄せてケビンがカッコよくサンタのところまで来て隠れるようすすめても、先生はこれが自分だとバレてもいいと堂々としていたのが素敵です。
ランディ達と先生はばっちり目が合っていて、先生だと気づいて黙って去って行ったのか、それとも、クリスマスの奇跡で気づかなかったのかは謎です。
どちらにせよ、サンタ姿の先生を見て、ケビンと同じく温かい気持ちになったのは確かですね。
ゲスト
トミー・キスリング – ジェイ・ランバート
DATA
原題:A Very Cutlip Christmas
放送日:1990/12/12
監督:マイケル・ディナー
脚本:ジーン・ウォランド、マーク・レヴィン
第10話 生徒会長選挙
あらすじ・感想
ベッキーが生徒会長に立候補し、ポールはベッキーに入れたくないと言っている。ケビンが技術の時間で椅子を作っていると校内アナウンスが流れ、生徒会長の立候補者はベッキーとケビンだと正式に決まる。
ポールが勝手に手続きしたらしく、カフェでウィニーからもスゴいとほめられるが、明日取り消すつもりだった。ベッキーがケビン達のテーブルに来て宣戦布告するとケビンもやる気になり、そのまま選挙活動をすることに。
ポールが集めたスタッフはいつもの友達で、ダグ、ランディ、トミーだ。
ケビンは選挙活動をするもののベッキーの方が上手で、宣伝も派手だしお菓子を配ったり、チアガールに頼んでみんなの人気を集めている。たまたまケビンのポスターを置いてあった椅子にベッキーが座り、お尻にポスターをくっ付けて歩いていると生徒達の笑い者になってしまう。
それからは選挙戦が激化し、ケビンのブレイン達もアイデアを豊富に出して来て、相手にいたずらしたり恥をかかせるようなことばかりしている。
生徒を集めた選挙演説が行われることになり、ケビンのスタッフはベッキーの演説用原稿を手に入れ、ケビンはベッキーの原稿を自分の物として使う決心をする。
ケビンvsベッキーの因縁の対決は、生徒会長選挙にまで及びました。
ポールが応援演説で言っていたように、ケビンは特に人気者というわけじゃないからこそ、ごく普通の生徒が抱える悩みを理解できて、改善できる良い生徒会長になれたでしょうね。
ベッキーの原稿を悪用しようとしていた時、ポールの「ケビンは正直だ」という言葉がケビンの心に染みて、立候補を取り止めると宣言したのはとても勇気がいることです。
結果的にダグ達のおなら爆弾でうやむやになってしまいましたが、ケビンはベッキーとの戦いにただ勝ちたかっただけで、何のための立候補だったかを思い出したからこそ辞退したのでしょう。
一番の活躍はポールで、ケビンを推したことややる気がなかった友達をその気にさせ、ケビンを間違った道に走らないように止めたりなど、ポールの真面目で真剣なところが光っていました。
ゲスト
オルトマン先生 – ウィリー・C・カーペンター
リトヴォ先生 – リンダ・ホイ
トミー・キスリング – ジェイ・ランバート
ジュリー – マーガリート・モロー
DATA
原題:The Candidate
放送日:1991/1/9
監督:ニール・イズラエル
脚本:デビッド・チャンバース、エリック・ギリーランド
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